満足度★★★
加藤和彦さん
個人的に加藤和彦さんが大好きで、演劇と言うより、音楽の方がメインで観に行った。直前に加藤和彦さんが自殺したこともあり、より感慨深く観ていた。ストーリー自体に新しいところも特筆するところも無いが、イムジン河は本当に良いタイミングでかかっていたので、結構泣いてしまった。。。
満足度★★★★
なかなかよい作品でした 。
映画は未見、演劇という点では期待以上によい作品に仕上がっていたと思う。会場がもう少しコンパクトな方が良いのでは。 朝鮮舞踊の採用や喧嘩や出産のシーンに演劇ならではの工夫が感じられた。峯村リエさんよいですね。
満足度★★★★
8,000円の元は十分に取れた
たとえばキョンジャがブラスバンド部ではないなどちょっとした設定の違いはありつつ、原作である映画と同じ羽原大介の脚本(&井筒和幸の総監修)なので、映画が大のお気に入りである身にとっても文句ナシ。
第1幕のクライマックスとなるアンソンの送別会での「リンジンガン」(映画では日本語詞だったようだがこちらは原語)はやはり泣けたし、その前に女優陣による朝鮮舞踊を入れた演出も○。
第2幕では、映画でカットを重ねて見せた通夜・日朝決戦大喧嘩・出産・ラジオ出演と4つの出来事が重なるクライマックスをどうするんだろう?と思っていたら、やはり舞台ならではの表現で見せてくれてこちらも◎。
また、浅見れいなが楊原京子の役どころにつき出番が少なかった代わりに真木よう子の役どころであるちすんの出番が多かったのでトントンってところ?
ほかにキャスト関連では渡辺哲や小市慢太郎、峯村リエなんてあたりがさすがな味を出しているほか、昭和芸能舎メンバーも的確なサポート。
「映画ではどうだったっけ?」な部分もある一方、カット割まで含めて鮮明に覚えているシーンもあり、そんな「記憶の虫干し」もできたし、S席8,000円というのはフトコロへの少なからぬ打撃ではあったものの「やっぱり6,500円のA席で十分だった」なんてことはなく、むしろ元は十分に取れた、的な。
満足度★★★★★
爽やかな感動作!深刻な問題を背景に,恋と歌と喧嘩と踊りの青春ドラマ。
基本的には映画とほとんど同じエピソードと展開で、シナリオが再構築されています。
映画では掴みの部分、冒頭のバスのシーンは丸ごとカット。
その代り、キョンジャ(三倉佳奈、マナカナのカナちゃん独り立ち)は、吹奏楽部?から朝鮮舞踊に変更。
グループで踊る朝鮮舞踊は華やかで迫力があって、今回の採用は大正解です。
映画では、喧嘩の血糊の生々しさや激しさ、残酷な部分(ビー玉とか最高に痛そう…)がありましたが、舞台では表現上、必然的にかなりソフトになってみやすくなった感じがします。
そして、何といっても歌!「イムジン河」はもちろん、「帰ってきたヨッパライ」に始まって、「悲しくてやりきれない」エンディング「あの素晴らしい愛をもう一度」など加藤和彦さんの楽曲はそのまま使用。
舞台オリジナルの作曲やアレンジ曲を依頼されていて、本格的に始動する前に、ああいうことになってしまったとのことです。
しかし、映画同様、それらの歌の持つメッセージはとても強く伝わります。
観るなら後半の方がいいですよ。
初日に観に行ったところ、転換がきちんとできなくて、トラブル続きでちょっと驚きました。映画をすごく意識しすぎたシナリオでしたが、役者さんの熱い熱気がいろんなものを埋めていて茅野演出の醍醐味を味わいました。渡辺哲さんが最高に面白いです。MOPの小市さんや、ナイロン100℃の峯村さん、小林美江さんの出番が少なくて残念です。
チケット代が最高席が9500円、2階1列目までが8000円のS席は、ちょっと高すぎるかあ。フジテレビだから仕方ないのでしょうか