パッチギ! 公演情報 フジテレビジョン「パッチギ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    爽やかな感動作!深刻な問題を背景に,恋と歌と喧嘩と踊りの青春ドラマ。
    基本的には映画とほとんど同じエピソードと展開で、シナリオが再構築されています。
    映画では掴みの部分、冒頭のバスのシーンは丸ごとカット。
    その代り、キョンジャ(三倉佳奈、マナカナのカナちゃん独り立ち)は、吹奏楽部?から朝鮮舞踊に変更。
    グループで踊る朝鮮舞踊は華やかで迫力があって、今回の採用は大正解です。
    映画では、喧嘩の血糊の生々しさや激しさ、残酷な部分(ビー玉とか最高に痛そう…)がありましたが、舞台では表現上、必然的にかなりソフトになってみやすくなった感じがします。

    そして、何といっても歌!「イムジン河」はもちろん、「帰ってきたヨッパライ」に始まって、「悲しくてやりきれない」エンディング「あの素晴らしい愛をもう一度」など加藤和彦さんの楽曲はそのまま使用。
    舞台オリジナルの作曲やアレンジ曲を依頼されていて、本格的に始動する前に、ああいうことになってしまったとのことです。

    しかし、映画同様、それらの歌の持つメッセージはとても強く伝わります。

    ネタバレBOX

    キョンジャに「もしもずっと付き合ってもし結婚することになったら朝鮮人になれる?」と聞かれた康介が、
    映画版ではそれに答えは描かれませんでしたが、舞台版では一歩踏み込んで、「キョンジャと一緒に居れるなら朝鮮人になってもいい」とはっきり言いきったところが印象的。
    その前に、ギターを壊すところは、映画では一人きりのシーンが、舞台ではキョンジャに見守られていたり、二人の関係が親しく感じられたのがうれしい。

    当然、本来はずっとっずっと深刻な問題なんでしょうけれども、恋と歌と喧嘩と踊りの青春ドラマになっていて、さわやかなエンディングで感動的でした。

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    2009/12/20 03:32

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