満足度★★★★
着実に力をつけてきている
慶応4年1月3日、龍馬の四十九日に近江屋を訪れた千葉さな子、というシーンをプロローグに、その前年11月15日夜に起きた襲撃事件の顛末を回想・証言・再現で描いたソラトビ初の時代劇で原作・総監修の西村太佑がグワィニャオン用に構想をあたためていながら実現しないまま半ばお蔵入りだった作品とのこと。
うん、確かに(ちょっと前の)グワィっぽい(笑)。当日パンフでそういう事前情報を得たこともあって、時々「グワィだったらあの役はあの人か?」などと思いながら観ていたり。(でもこちらの方が若々しいか…(爆))
で、時に笑いで緊張感をほぐしながら「その夜」やさな子とおりょうの鞘当て、それに明治に至る関係者のその後までを見せる構成の脚本と演出・演技がキッチリかみ合って観応え十分。従来とは異なる路線ながら、こっちでもイケるじゃん! もともと個性が際立っていた上に、公演ごとに着実に力をつけてきているのがうれしい。
また、戊辰戦争の鳥羽・伏見の戦いが龍馬の四十九日に起きたということを初めて知り、その偶然…いやむしろ縁にビックリ。
ところで終盤での「京に大砲の音は似合わない、鐘の音が似合っている」という台詞を反戦メッセージと受け取ったのは深読み?
終盤といえば盆を使わずに視点(映画で言えばカメラアングル)を90°回すのも、そのシーンでの龍馬を喪った中岡の慟哭とともに見事。
それにしても龍馬を扱った芝居はこれで今年5~6本目、近江屋絡みも3本目って、生誕あるいは没後*年というキリのいい年でもないのに何故?
満足度★★★★
続くストーリー
以前、 グワィニャオン の番外公演 「池田屋・裏」を観劇していたから、物語が関連してたのが嬉しい。より一層、理解できた!というものだ。
導入音楽、照明、演出は相変わらず巧みだ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
んー
龍馬に関してはとおりいっぺんの知識しか
ありませんでしたので、
ずいぶんいろんな知らなかったエピソードを聞けました。
ただ、前半はテンポよく展開しましたが、
後半はエピソード、史実の羅列に終わって
しまったように思えました。
満足度★★★★★
諸説
話の中心人物の龍馬は上演時間の約9割はステージの隅で死んでいて、周辺のさまざまな人物に龍馬暗殺の真犯人に関する諸説や歴史的解釈を語らせるというアイデアが斬新でした(とても勉強になりました)。ステージ上だけでなく、客席前方もゴザ+座布団で和風だったこともグーです。笑わせたい(と私の目には映った)箇所の殆どはややすべってたようなので、全編シリアスで統一したほうがフォーカスが定まったように感じました。偶然、龍馬の命日にこの作品に出会えてラッキーだったと思います。