満足度★★★★
ホラーはこっちだったのね
ビルのオーナーの身辺に起こる怪奇現象を描いており、あぁ「ホラー」ってのはこっちのことだったのか!みたいな…(爆)
序盤は「出る」とはいえユーモラスなのに次第にコワさが増して行くというスタイル、その「呪いの正体」的なものを結局明かさずに(え、ネタバレ?)観ている側にワケのワカらない不安を残す「ズルさ」(笑)は清水崇監督の『呪怨』の如し。
また、アフターサイドに出てきたいくつかのアイテムの出自もわかって「あぁ、それであそこにアレがあったのね」なのも楽しい。
もちろんこちらも単品として独立しており、これだけ観ても半端な感じはしないのだけれど、後から観ると終わり方が「あ、前編の終わりだね」かも?(アフターの終わり方が「アレ」なのでなおさら)…って、σ(^-^) だけの感じ方か?
で、2編はリンクしているとは言えオモムキは異にするのでその対比も○。
まぁ、「ホラー」という先入観でソレを期待していた身にとってはこちらの方が好みではありますが…。
両方観たかった…
※お手伝いで見させていただいたので★つけてません
ビルオーナーのお二人のその後が気になりました。
突発系に弱い私には十分ホラーだった。。。
お父さんとオーナーの会話ももう少しじっくり
みせて欲しかったかも。
満足度★★★★
なんて軽快なホラー
まずは岩渕さん演じるビルオーナー夫婦がすばらしい。
どちらも憎めず、ホラーと対照的な空気を作ってくれて
より奥行きが増してた感じがします。
北京蝶々、締めるところは締める、って感じが好きです。
満足度★★★
ツーサイドシアター
ビフォーサイドとアフターサイドの二面がある舞台です。
それぞれ1時間ちょっとの作品のようなので、
何とか両方を2時間ちょっとにまとめて1作品にできなかったのかな?
とは思います。
それぞれで完結したストーリーではあるらしいので、
片方だけでもいいらしいですが。
なんか、両方観ないと、この舞台の真の面白味は味わえない気がします。
モダンホラーと銘打たれているビフォーサイドですが。
所々に小ネタが仕込んであるので、
恐怖一辺倒ではなく、ちょっと楽しく観ることができました。
満足度★★★
見やすさとかまとまりならこっちか
話としてスポットの当て先が明確な分、わかりやすい。ホラーの風味もコミカルな要素もあるのであっという間に見終わる印象。64分。
満足度★★★★
なぜに2作合わせてくれないの
休み無しで2時間ぐらいにまとまるのでは? まぁそれはさておき。
ホラーながら、笑える要因多くて楽しめました。
是非にアフターも見たくなります。
オーナーのマイペースぶりや、奥様の奥様らしい服装や物言い。
すっごくリアルな主婦さんでした。
最初舞台見たときには、両側に観客席置いてあり。
どうにも狭く感じられたのに、劇中はそんな事気にならなくなりました。
見事な作りです。話もよくわかり易く、面白怖かったです。
あぁ、本当にアフターが気になります。
いつか来た道。
公演時間は70分で、休憩なしでした。
会場中央に舞台が作られ、小劇場にしては割と作りこまれたセットでした。
ただ、off・offでステージ挟んで客席向かい合わせは、観る方も集中力が必要ですね。
この舞台装置、なかなか良く出来ています。
色んな仕掛けがあって面白いですよ。
音楽は、バブル崩壊当時(1990年前後)のポップスですね。
キャストや音響や照明の皆さんは、頑張ってらっしゃいましたよ。
1ステ目の硬さはありましたけれど、目立ったミスも無く。
男優陣の間合いには、ちょっと怪しげなのもありましたどね(笑)。
まぁ、70分ですから集中力は保ちやすいですよね。
特に女性同士のやり合いは、テンポがあって小気味良かったです。
オーナの奥さん役(鈴木麻美さん)のセリフを中心に、チョコチョコ笑えます。
奥さん役とホステス役(帯金ゆかりさん)との当て擦りの場面は、いいテンポでした。
現在にも通じる「バブルの正体」。
この辺りのメッセージは届きました。
せっかく20年近く前に経験しているのに、この国は学ばなかったんですよね。
劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/
満足度★★★★
窓際に時代を投影させて
時代が変われば窓から映る景色も、町並みも、人もおのずと変化する。それまで貫いてきた何かを変えて柔軟に対応し、ニーズに応えていかなければ生き残れない危機に直面することも、ある。都市開発、バブル崩壊、就職氷河期、金融危機・・・。時代の残した傷跡は完全に治癒しないまま、新たな傷をつくっていく。自らの命を犠牲にするほか、すべのない悲しい現実は事実、ある。「あると思えばそれは、あることになる。」その言葉が今も耳から離れない。と書いたところで何だか重くてとっつきにくい内容のように思われるかもしれないが、そんなことはまるでなくて、一般的に好き嫌いが分かれやすいホラーという分野で誰でも楽しめるエンターテイメントを創るという離れ業を北京蝶々はやってのけた。誰にでもオススメできる芝居とはまさこのことを言うのだろう。ビフォアー、アフター両方で是非楽しみたい作品だ。
満足度★★★★
出汁がたっぷり効いたホラー
確かにホラーでした。
でも、しっかりとした骨組に
時代や人がしたたかに描かれていて。
舞台の切れと
出汁をたっぷり含んだ
単に怖いだけではない厚みに
この劇団の力量を感じました。
単品の作品としてもたっぷり楽しみ、
アフターサイドもすごく楽しみになりました。
満足度はアフターサイトを観てさらに上がる余白を
残しておくということで・・・。
お手本なビフォー
面白かった。「バブルとは」を語る、テーマを打ち抜くところと、ホラーとして楽しませるところのさじ加減がとても好みだった。
一作品としてみたら軽めの素敵な小品って感じだけど、多分両方見るとガッチリお腹一杯になるんでしょうと期待。
なにより、ビフォーとアフターによって物事を語る手法、そういった思考法に共感でリスペクト。
満足度★★★★★
北京蝶々の素敵な挑戦!
まずは北京蝶々の挑戦する姿勢を高く評価したい。ビフォーサイド、アフターサイドという二本連続公演、12日間18ステージというロングラン、そしてこのビフォアーサイドでは、社会派ヒューマンホラーという新境地を開拓したこと。そういう挑戦する姿勢が舞台全体にみなぎり、新鮮さと躍動感に充ち満ちていた。
役者陣は初日のぎこちなさがまだ残っていたが、それが逆に芝居の緊張感につながり、いい意味での初々しさを感じた。オーナー高山守を演じた岩渕敏司は駄目な亭主を人間的に演じ、憎めない魅力的なキャラが出来上がった。その他の役者もそれぞれの持ち味をうまく出していた。
照明の変化の妙や、ホラーの様々な仕掛けも存分に楽しめる。片方だけでも十分楽しめるということだが、せっかくだから両方みたいもの。