ふうふうの神様 公演情報 ふうふうの神様」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    おもしろいよー
    真っ赤でした。おみずがなくて、ちょっとさみしかったけど、とっつきやすいお話だし、わかりやすいし、すごくおもしろかった。はじめて桟敷童子を紹介する友達とかにみせたかった。

  • 満足度★★★★★

    「神隠し」をベースに「人隠し」のコワさも
    息子が神隠しに遭ったのは幼い頃に神隠しに遭うも5年後に戻ることができた自分のせいではないかと考えた女性が、息子の身代わりになろうと幼少時住んでいた山奥の村に帰り…というところから始まる物語。
    民間伝承、民俗信仰、土着宗教的な「神隠し」をベースにしながら神隠しならぬ「人隠し」(戦争、犯罪、失踪などによる人為的な人間消失)のコワさにも触れ、「胡蝶の夢」(ありゃま、またカブり:でもこのネタ、大好きなのでむしろ歓迎!)的要素まで絡ませ、子を喪った(←「亡くした」とは限らない)親の哀しみをもクローズアップして描いて見事。

  • 満足度★★★★

    アングラのというか、桟敷童子の世界感というか。
    圧倒されました。
    楽しかった。
    俳優の血気あふれる感性にただ圧倒されました。

  • 満足度★★★★

    やっぱり、桟敷童子
    劇場入った瞬間から、桟敷童子の世界。やっぱり、好きだなあ。詳しくはネタバレ。

    ネタバレBOX

    なんと、僕が行ったときにスズナリの電源トラブルがあって、会場10分遅れ、開演20分遅れでした。ベンチシートで長時間ってのはかなりしんどいのだけれど、劇団員の方々の懇切丁寧な対応に、場内から拍手。すばらしいですよね。これぞ、小演劇のぬくもり。もちろん、ちっともいやではなかったですよ。

    それにしても、一瞬で異空間へ連れ込むこの展開と美術セットには、ただただ脱帽。もう食い入るように観てしまいました。キャスト全員が、一丸となって芝居を作り上げているさまはそれだけでもドラマチック。この劇団に出会えて本当に幸せだと思います。いざなってくれた(観るきっかけとなった)板垣桃子さんは、いまでもボクのベストテンの一人です。

    後半の展開について、少し説明不足、というか勢いで進んじゃったかなという気もしましたが、全体的には大満足。スズナリのステージでは、少し狭かったのかな。
  • アングラを懐かしみたい方に
    友人に誘われ初見です。

    使用音楽や客入れ、一人一人の名前の紹介付カーテンコールなど、まさしくアングラです。
    役者さんの一生懸命さ、とても若い人が多いこと、引き算よりも足し算の多い感じが熱く熱くこちらに。

    ごめんなさい・・・それがとても恥ずかしくて夢が見れませんでした。

    声を張るだけでなく、役者さん同士でちゃんと関わりあって欲しかった。
    役者さんにあまり余裕がないように見えてしまい、思ってるほど
    表に表現として出てきてない気がしました。

    前の台詞やシーンを受けてつながっている感じがなかったのが残念。
    暗転多め。

    ネタバレBOX

    子供を捜す夫婦お二人は安定。
    もりちえさんの居方も悪くないです。

    誰太郎コンビは喉が持つのか。大丈夫だと思いますが。
    あとイジリー岡田に似ています。


  • 満足度★★★★★

    この世でない何処か
    色鮮やかな紅葉のセット。会場に入るとその光景にしばし、圧倒される。
    舞台は運動会のシーンから始まるが、そこに融合する導入音楽も流石。

    客席は超満員!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    睦子と之成の一人息子が運動会の日に神隠しに会ってしまった。両親は一心不乱に探したが、見つからない。かつての睦子も幼少の頃、神隠しにあって異界で暮らしていたが現(うつつ)に戻された経緯があったことから、睦子は自分が身代わりになって息子をこの世に戻してもらおうと考えた。

    睦子の実家のある神隠し里(隠れ里)に睦子は戻り、ここで、村の童と知恵遅れの童にあう。後にこの3人の童がふうふうの神様(人戻しの神)と人隠しの神ということが解るが、ここまでの話の展開は絶妙で睦子の実家がある隠れ里そのものが異界で、睦子の実家も異界での隠されたマヤカシの家族と解る。つまり、異界に連れて来られた人達が家族のように振舞っていた。という筋。
    後半、この里に住む人達は自分が戦時中に置かれていた状況を話し出し、その当時の人たちなのだと理解できる。
    マヤカシの世界にも人が居る限り、愛憎劇はあってそれゆえに人を殺す。
    どっちがこの世でどっちが異界なのか錯覚してしまうシーンはうつつと異界を繋ぐ場所に見張り番のごとく居る山吹アヤメのセリフで効果的に想像させる。
    最後のシーン、睦子と息子が紅葉狩りに来た所に、かつての夫・之成が記憶喪失のように登場するが、3人はお互いを覚えていない。
    しかし、睦子も之成も懐かしい相手を見たように振り向く。この場面が実に印象に残り、絶妙なのだ。

    つまり・・・どっちがうつつでどっちが異界なのか・・・。
    そんな錯覚を目眩がするほど行ったりきたりするが、結果、之成の居るのがうつつなのかと思う。
    もしかして、この芝居がうつつで観客が異界か・・・?
    などとほくそ笑んでしまうのです。

    物語と言い、人物設定といい、とにかく不思議感いっぱいの懐かしい香りのする素晴らしい!舞台でした。
  • 満足度★★★★

    森にふうふうの神様がいた最後の時代
    今回は「笑い」の要素がまぶしてあり、ちょっとだけ印象が違っていた。
    その笑いがすべて当たりというわけではないのだが、いいアクセントにはなっていたと思う。
    相変わらずの熱演、そしていつものような重苦しさもあり、伝奇モノ的な要素もありで、やっぱり桟敷童子だった。

    毎回、驚くシカケがあるのだが、今回どんなシカケがあるのだろうという気持ちでついつい観てしまう。でも、スズナリではここまでだろう。
    だけど、あの狭い舞台を立体的に、奥行きまで見せる技(美しいセット)は、やっぱり桟敷童子だ。

    ネタバレBOX

    客入れ時に、体操着姿の役者たち。「こんな話なのかな?」と思っていると・・・さすが、いつも掴みは見事。続くストーリーの重さが、まだ何なのかはわからないまでも、運動会の子どもたちの叫びに乗って伝わってくる。

    設定が、70年代末〜80年代初頭頃の九州(北九州?)のどこかなのだが、たぶん、この地域におけるこの時期が、異界という存在が許される最後の時代だったのだろう。
    かろうじて「神隠し」が違和感なく存在する、最後の時代。

    ただし、その神隠しについても、古い伝承ではない。
    神隠しに遭った人たちがいる異界では、楽しく運動会が行われていると言い伝えられていて、その神隠しに遭った人が戻ってくるように、家の軒先に吊るしてあるのは、玉入れの紅白の玉なのだ。

    小学生の子どもが失踪してしまった夫婦が、妻の実家である村を訪れる。ここは、神隠しの村で、妻もかつて神隠しに遭ったという。1人戻ってくれば、1人が代わりに神隠しに遭う。妻は自分が異界に行く代わりに、神隠しに遭ったと思っている子どもを取り戻したいと考えていたのだ。
    村には、何かが欠けている数家族が暮らしている。
    そして、妙にけたたましく、馴れ馴れしい子どもたち。
    「神隠しは最後の希望」というような台詞は、子どもを失った夫婦にとって、とても辛くて重い台詞だ。

    村の真実と神様たちのことが明らかになってくるあたりから、重苦しさの加速度は増す。
    そして、「なぜ、夫婦には村が見つからなかったのか」「子どもたちに一緒じゃないと村に行けなかったのか」が明らかになり、「なるほど!」と。
    この話の収束の仕方が、好きなのだ。

    この世と異界は紙一重であり、家族の関係も紙一重である、それが白日のもとに晒されていく。
    しかし、信じるべきものがありそうな予感を与えてくれる、幕切れが鮮やか。
    この感じが好きだから、桟敷童子が好きなんだ。

    「神の介在しない(人間による)神隠し」として「戦争や革命」などが挙げられていたり、森が伐採されて、裸になっていく様に合わせて2人の子どもが寒がる、というエピソードがあるのだが、そこのあたりは、少し消化不良。

    また、浮かばれない者(死者)たちが家族のように暮らす村は、執念・怨念のようなものが根底にある場所であり、この村と異界(神隠しで連れて行かれる場所)との関係は、村が異界への入口であるということがわかってくるのだが、そのあたりの設定とその収まりどころが、すっきりと整理がついていないように感じてしまった。
    観ている側の受け取り方の問題なのかもしれないが。

    さらに言うと、笑いの要素に「薄毛」が何度も使われていたのだが、結果、哀しい話につながるだけに、あそこまで何回も使わなくてもよかったのではないかと思うのだが。
    そして、やはりオリジナルの歌もほしかった。

    で、次回もとても楽しみなのだ。
  • 満足度★★★★

    神様は悪戯好き
    桟敷童子だ!!今回はあまりおどろおどろしくはなかったような気がします。
    あの世界観は独特ですよね。舞台美術は必見!!

    ネタバレBOX

    ちょっと歌謡ショー的な感じもしましたが。そうか、オリジナルの合唱がなかったからか!あの曲で運動会はしないぞ。な感じもありましたが。
    思わず、芝居観るより一緒に口ずさんでしまう曲なのでどうなのかな?とも思いましたね。

このページのQRコードです。

拡大