満足度★★★
私の心音
「苔の心音」を観て感じたこと・・・
私という存在は現実の世界に根を下ろして存在している。
そしてイデオロギーという大河の中で未来に期待を寄せ、過去を懐かしんだりしている自分が居る。
現代社会には情報を媒介するものが多すぎるくらいあって、そんな中で現代人は受動的体質・・・、もっと過激な表現をするなら洗脳体質にあると言ってもいいくらい主体性を失い掛けている気がする。
そこから生まれ出る願望は本当の自分が求める欲求なのか・・・
私は自分の心の中を覗くような気持ちで観ていました。
作品はまるでピカソを散りばめた様な印象でした。
冒頭から登場する妖精のセリフはもう少し省略できると思いました。
第一部の中で伏線的要素を協調するものがもう少しあった方が観やすかったと思います。
でも、作品の主張は良かったと思います。