サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜 公演情報 サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    難解だけれど、心に沁みました
    舞台で映像を使うのは、基本的にあまり賛成ではありませんが、この作品では、実に効果的に映像が使われていて、舞台空間のイメージの広がりを助けていました。
    ソンドハイムの難解な曲のミュージカルに戸田さんがキャステイングされた時は、おやっと思ったのですが、舞台を観て納得!あの役を今できる最適な女優さんだと思いました。
    スーラの絵のイメージをそぐわない、実力派キャストが集結して、心の芯に響く素敵な舞台だったと思います。
    戸田さんの名演に何度も泣き笑いし、畠中さんの役を大切に演じるお姿にまた魅了されました。

  • 満足度★★★★

    沁みました!
    初演当時、なぜあんなにも心奮え記憶に残ったのか?!
    再演でキャスト・演出の違いはあっても、貫かれている
    ものはチャンと込められていたと思いました。
    だから一気に当時の自分が感じたことも甦りました。
    そして、新たな感慨も噛み締めました。
    真っ白なキャンスを思わせる八百屋舞台、
    キャストが演じ上げる真摯な想い。
    エンディングが流れる中、改めてこみ上げてしまう涙に
    自分自身が浄化されて、勇気を貰った気がしました。

  • 満足度★★★★

    美しい
    まさに美術、芸術の作品だった。石丸幹二さんのみをめあてで観たのだが、
    ドットやマリー役の戸田恵子さんも予想を超えてよかった。
    デビューが歌手の戸田さんでも石丸さんの相手は務まらない、と
    思っていたのだが、これだけの演技力は歌唱力をもカバーする。
    映像というかCGというか?そんな舞台芸術も素晴らしかった。

    ネタバレBOX

    販売初日に買ったのにY列でがっかりしてたのに、
    なんと、X、Y、ZはAより前の席だった(^^;;  2列目センター、感慨無量。
  • 満足度★★★

    ジョージとドットに恋した私は幕間に取り残された。
    ジョージは点で絵を描く。ドットの声は届かない。彼が筆で描いていたのは、光の粒。世界はドットでできている。やがてジョージは自分で描いた絵画に埋もれて見えなくなる。

    ネタバレBOX

    第1幕の終わりが最高。ピースがひとつひとつ、はまっていく気持ちよさ。ドットの帽子の花の色に泣きかける。
    ジョージの気持ちも、ドットの気持ちも、とてもよくわかる。わかるだけに、私はこの二人の物語を最後まで見たかった。ジョージの最期も。

    第2幕、現代のジョージが抱える、いわゆるアーティストの苦悩、には全く感情移入できない。ジョージの孫くらいならともかく曾孫ともなると、繋がりを見いだすことはできなかった。アート、というひとつで繋がれるのかも知れないが、アメリカでの生活、育ての父親のことを思うと胸が痛い。パン屋のルイが一番偉い。

    ので、後半は丸ごとぼんやりしていた。

    しかし、曲も歌もいい。絵は見る人に向かって合唱しているのだ。
  • 満足度★★★

    サントラを聴き返すと楽しい
    諏訪マリーさんが素適でした♪

  • 満足度★★★★

    アートのような舞台
    ミュージカル映画「オペラ座の怪人」では、冒頭の荒廃したオペラ座が華やかかりし時代へと一気に遡るCGを駆使した画面が見事だった。
    結局、この映画この場面以外にはあまり見るべきものはなかった。
    舞台を映画化するのならば、映画でしか出来ない特色を生かすべきである。

    ところが、「サンディ・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」の先端テクノロジを使用したアートとも言える舞台技術は、映画の特質をも凌駕するである。

    ネタバレBOX

    斜めの舞台を囲む、遠近法を表すような白い壁面。  これはキャンバスである。
    ここに、石丸幹二扮するジョージ(ジョルジュ・スラー)が絵を描いていくシーンは、息をのむほどの美しさである。

    2幕では、19世紀のフランス人ジョージのひ孫でアメリカに住むジョージがコンピュータグラフィックによるアートをこのキャンバスに描き出す。

    パーティーで、ひととは義理で相手をするジョージを映像で移し、本心を生身のジョージが唄うという演出もある。  影をうまく使用する演出もある。

    この作品は舞台美術が秀逸である。

    実力者の揃った出演者たちも負けてはいない。
    才能ある出演者たちは実力を発揮し、視覚的に引き付けた客を落胆させることはない。
    1幕はフランス人画家ジョージの苦悩を描く。  
    台詞が多く、ストレート劇の趣でもある。
    2幕はアメリカ人ジョージがひとそして祖先との繋がりを発見する感動的ドラマである。
    2幕は音楽満載である。  名曲「Putting It Together」は、やはり聴きどころである。

    歌唱力豊かなひとが揃ったラストナムバー「Sunday」が、帰り道、頭のなかをグルグル回っていた。

    宮本亜門によるソンドハイム作品は4作目である。
    大傑作「太平洋序曲」以来、何れも素晴らしい舞台を創っている。
    是非、いまひとつだった「カンパニー」、まったくのミスキャストで悲惨な舞台となった「リトル・ナイト・ミュージック」など、是非、亜門さんで再演して欲しい。

このページのQRコードです。

拡大