満足度★★★★
スキゾ型あるいは点的思考演劇
一言で表現すればスキゾ型(対義語は「パラノ型」)あるいは点的思考(対義語は「線的思考」」)演劇、視点がコロコロ変わるというか刻々と対象や表現が変化してゆく様は、あるテーマについて話していながらもある言葉をキッカケに「そういえば…」と方向が変わりなかなか本題に戻らないσ(^-^) にも似て…(爆) こまつ主宰ってば、もしやB型?(笑)
ある女性が刑事を招き入れる場面をプロローグに、以降女性が語る内容が舞台で演じられる…というのはノーマルな(笑)スタイルながら、本作の場合はその演じられる内容に刑事がツッコミを入れたり、女性が演技指導をしたりというメタフィクション、しかもそれがほぼ全編にわたっているというのが実験的。
また、こういうスタイルが長く続くとアクが強すぎると感じそうなところ、85分程度にとどめたのもちょうど良い感じか?
で、終幕直前、開幕時(ってか開場時)から舞台前面で客席と舞台を隔てていた目の粗い「網」が落とされて、登場人物全員がこちらを向いた時には舞台から風が吹いてきたような感覚にとらわれ、急に当事者意識に目覚める。(笑)
これって、公開収録とかドキュメンタリーの取材を野次馬気分で観ていたら、突然マイク(とカメラ)を向けられて「アナタはどう思いますか?」と振られた状況に似ているかも?う~ん、ヤられたぁ!
序盤のシーンでボールが転がり出ないように設置したのかと思っていたら、もっと深い意味があったのね。
そういえば前説も前説らしからぬ寸劇で、そういうところも最近少なくはないものの、ここまで前説らしからぬものはないぞ、みたいな。
思いのほか真面目。
もう一度観れば星が増えそうな芝居だなあと開始早々思う。呑気にサラリと楽しむものの、もっと深く時間をかけて凝視すれば違う感覚も覗けた気がして・・・・演出云々より、役者の演技がいいなあってそっちに意識を集中してしまった。コマツの役者の新しい一面を見て驚く。
今回の注目の一つは近藤美月さんがコマツの中でどうなるのかという点。ドリルチョコレート(MCRの企画の一つ)で川島さんとカップルを演じている雰囲気そのままに、顔だけでエロスを出せる近藤さんは人間に化けた奇っ怪なキツネ、でやはり面白い。あの顔立ちで甲高い声であればパー子さんになるところだけどそうはならず。男女の抱き合うシーンでは下からライトが綺麗だった。
噂のネット。始めのうちはボールの投げ合いがあるのであっても良いけど外すとしたら、こまつさんが台本読み始める辺りからかな。あそこから他人の領域に土足で踏み込んでくる感じがあったので。新しいものを観た感じ。星四つに近いくらいで。
にしても、アゴラは体育座りに近いのでお尻にきますなー。
満足度★
コマツ企画
は初めて観た。
この劇場、なんとなくあまり好きじゃないんですが…。
うーん。『ヴェニスの商人』と勘違いしていて…『ヴェニスの商人』自体知らないので、こんな感じなのか!と思ってしまいました。
満足度★★★★
ブラックジョークの世界
とにかく面白い!と思った。
どいつもこいつも狂人なのだ。どこか少し壊れてる人たちのイカレた物語。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
どこまで妄想なのか
現実と妄想と回想が入り乱れて解きほぐされてゆく感覚。
観る人によって、解釈も少しずつ違うんじゃないかな。
ぼくは舞台に張られたネットもそんなに気にならず。
むしろ、解き明かされてゆくこの話自体もまた妄想なのでは?
と、そんな想像を掻き立てられました。
むしろ超窮屈な最前列、補助席で隣に座られた方の巨大さが
気になりました‥
満足度★★★
何だろ?
ストーリーは進んでいるはずなので、輪廻のような感覚を憶えます。閉鎖されて空間を上手く表現出来ていると思いました。なんか癖になりそうなコマツ作品ですね。
満足度★★★
ご愛敬とこだわりのバランス
ストーリーは語り過ぎだけど語れてないというか、処々でお得意のメタっぽさに逃げてしまうのは、今回はあまり効果的でないように感じました。
それでも面白く観られたのは、演出・出演者の力が大きいと思います。
力量の差は少し気になりますが…
満足度★★★★★
演出が見事!
全編こまつみちるワールド。シュールな狂気が気持ちいい。次から次へと展開していくシーンは、それぞれの心象風景を断片的に表現し、その断片が積み重なって壮大な物語へつながっていく。
観ながら久しぶりに芝居に酔っている自分を感じた。しばらくの間、酔いが醒めそうもない。
満足度★★★
思ったより深そうだ
PPTのこまつさんの話を聞いてもそのときはなるほどともならなかったが、時間がたってあぁなるほどと感じた。ましてや、見ている最中は、軽く笑ってみているだけでした。