もっと見る (公演終了・御来場御礼) 公演情報 もっと見る (公演終了・御来場御礼)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    内容はいいと思うが・・・
    各シーンが似たような感じになりがち、言わんとする事は充分理解できるのだが、繰り返しが多く少し間延びがしたように感じた。もう少し、本人の心の中を見つめるシーンを掘り下げて欲しかったかな。しかし、本当にその場になったらどうするだろうか、あんなにはしゃげるのだろうか、死ぬときには誰にもそばにいて欲しくないのだろうか・・・問いかけが残るよね。

  • 満足度★★★

    ある意味メルヘンかもしれない
    主人公を取り巻く人々の姿が
    とても丁寧に描かれていて、最初から引き込まれた。
    ただし、・・・ネタバレへ

    ネタバレBOX

    目の前に迫る死を巡る話なのに、
    なんかきれいで、かなりすっきりしている。
    死に行く作家の肉親が出てこないからだろうか。
    (唯一の家族は亡き奥さんの連れ子だし)

    死に対する恐れのようなものが感じられないことに、やや違和感を感じた。
    「受け入れた」と言われても、やはり恐れがないとは思えないからだ。
    ここまで、きっぱりと「受け入れることができた理由」が
    判然としないからだろうか。
    死にいく人自身やそれを取り巻く人のホンネが見えてこないように思えてしまう。
    取り巻く人たちが、仕事での付き合いだけだからか。
    例えば、ビジネスライクな感じがホンネなのであろうか。

    最期に自分を見舞いにきた仕事の付き合いの人たちや病院の関係者に、
    死を目前にして、なお作家である自分という「虚構」を見せたのであれば、
    (・・そこが「からっぽな人生」だったのだろうか)
    やはり、ホンネの自分を観客にどこかで見せてほしかったと思うのだ。
    例えば、カメラクルーがカメラを回しているときと、
    止めているときのような差のある姿が。
    その、オン・オフの仕掛けが話の中にあるだけに、
    それを利用してホンネを見せられたのではないかと思う。

    娘も血がつながっていないとはいえ、
    単に家政婦さんのように淡々と身の回りの世話をしているだけで、
    感情が見えてこないのが不思議。
    作家が舞台にいない時間もあったのにもかかわらずにだ。

    そういう意味で、ラストは元の弔辞に戻るにしても、
    何かもうひとつ欲しかった。

    観終わり、客電が点いて、
    さて、自分はこれを観て何を持って帰ればいいのだろうかと思った。

    ただ、ひとつ言えるのは、年齢を重ねた今、自分のことを考えると、
    あんなふうにすっきりと、スマートに、
    そして達観したように死んでいくというのはうらやましいとも思う。
    それはある意味メルヘンではないかと思ったのだ。

    病室の西日の照明がとてもよかった。
  • 満足度★★★★★

    相変わらず・・・
    程の良い匙加減が絶妙・・。

    公演中なので以下はネタバレBOXにて・・。

    ネタバレBOX

    不治の病を宣告され、死と直面する男の最期を描いたストーリー・・。
    普通ならもっと壮絶感、悲壮感が漂うところなんだろうが、物語は淡々と進む。

    決して激情に流されるようなシーンに埋もれる訳ではなく、そこかしこに、ほのかなユーモアさえ漂う。

    そこには、この劇団特有の、何とも言えぬ人情味豊かなペーソスが滲んでいるようでとてもここちよい。

    友人、家族、病院のスタッフや師弟など、とりまく周囲も鮮やかなキャラで描かれる・・。


    この世に生を享けた限り避けることは出来ない死の世界。
    自分の命の限りを知らされた時、その人の値打ち、品格、人となりも現われてしまうのだろう・・。

    本編主人公の作家は、決して取り乱すこともなく、最期まで力強く生き抜く。


    題材は果てしなく重いテーマだが、決して悲壮感を感じさせず、むしろ物語は恬淡と進む。

    スロットルを踏み込み過ぎることなく、穏やかに収束させる程の良さが絶妙で、決して出しゃばり過ぎない、そこはかとなく感じさせるセンスの良さが奥床しい。

    何度も何度も涙が溢れそうになりながら、そこでコミカルなシーンにまた引き戻される・・。

    今回も板垣マジックの世界に翻弄されたように思う・・。
    心地よく、人情味溢れる世界に・・。


    素敵な作品を魅せていただいた。
    また次もマジックの世界に溺れたいと思う。


  • 満足度★★

    劇団の方向転換か?
    重いテーマを実にストレートに描いた作品。
    前作より、作演のやりたい事が忠実に見えたのはよかった。

    ネタバレBOX

    大きな舞台セットも無い中での、照明の変化やブラインドや木の影など細かい演出はニクイ。舞台装置が簡素だからこその葬式のシーンもそれっぽく見えて良し。
    死に行く主人公と娘のやりとり(携帯のシーンとか)も、きっと父が亡くなった後、忘れられないエピソードになるのだろうと悲しくさせる。

    まるでドキュメンタリーを見ているようで、主人公の最後の時としてみる分には立派。


    けれど、けれどだな。


    それ以外の人たちの個性のなさが、舞台として物足りなかった。
    芸達者な役者陣が揃っていると印象だった劇団員が、個性薄く、客演陣に頼り切っている印象を受けた。
    もっと、劇団員を中心にした舞台が見たい。

    ライブ感などの残念さと次回への期待を込めて、採点はやや辛口に評価。
  • あっけらかんと・・・
    重たくないけれど胸に残る印象。
    “セミドキュメンタリー”とは正にと言った感じで、大袈裟な起伏の無さが現実的。物語としての感動は薄かった。
    一日反芻したけれど、未だに何を語りたかった作品なのだか掴めない。読解力不足で申し訳無い。

    現実にありそうな、笑って良いんだかそしたらKYか、みたいなラインの笑いが塩梅良かった。こうゆうの好き。
    でも、常連らしき観客のグループが爆笑していてちょっと興醒め。

    ネタバレBOX

    最期のシーン、恭一郎は声のトーンもボリュームも落として欲しかった。
    喋り方が元気過ぎて今際の際の人間に思えない。小さな箱なんだから通るギリギリの声で良かったと思う。
  • 満足度★★★

    上出来
    前回の「空気正常」で「なんだかなぁ」という印象を持ってましたが
    今回はたいへん良作です。

    特に、身内や親しい人の闘病死に直面した経験がある方は
    笑いの中にある悲しみ、諦め、そして希望など心に響くものが
    あるのではないでしょうか?

    ちょっと親父の死んだ時を思い出しました。

  • 満足度★★★★

    さすが!
    死という難題を明るく素敵に、殿様ランチ風に仕上げてくれた作品に星四つです!

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