そんなつもりじゃない(名古屋)

ILL TOKAI UNDERGROUND（愛知県）

公演に携わっているメンバー：7人

【団体紹介】

劇作家・演出家・俳優八代将弥による東海発の演劇ユニット。2024年始動。
八代将弥 1986年3月3日生まれ。2010 年より演劇活動を始め「視点」「狭間」「遊び」をテーマに演劇を創作。人間の表裏を描く脚本と俳優の個性を際立たせる演出を得意とする。
2024年に最優秀賞に選出され日本演出家協会・若手演出家コンクール2023で好評を得たエチュード（即興劇）による脚本制作とメタ構造を用いた創作で現代口語劇の再構築と「新たな演劇メソッドの発明」を目指し、ILL TOKAI UNDERGROUNDを立ち上げた。
今、現在の演劇や生活における渇望を高い共感性を持って抽出していく作風。劇団としての活動に捕われず、全国から優れた俳優・スタッフを公演毎に集め、活動している。
2024年10月にILL TOKAI UNDERGROUND旗揚げ公演「世代交代」を千種文化小劇場にて上演。2026年3月にも東京、愛知二都市公演を予定している。

2024年3月「演出家コンクール最優秀賞受賞予定作品」
日本演出者協会主催・若手演出家コンクール2023「最優秀賞」受賞

【応募公演への意気込み】

本ユニットを作るきっかけとなった「演出家コンクール最優秀賞受賞予定作品」を創作してからちょうど一年。今回の公演はその時と同じ出演者、同じ劇場での上演となります。エチュードによる脚本制作とメタ構造を用いた創作を一年前に出演者の二人とともに行いました。メタ要素を取り入れることで、現在の自分自身を相対化し、高い共感性を観客にもたらす手法である拙作。これらを高い精度を持って体現するために、戯曲制作は稽古場でのエチュードと議論の繰り返しにより行われています。重ねてきた公演を経て今回どのような創作になるのか。作品により作家による純粋な戯曲部分とエチュードでの制作のミックスでの戯曲構成になる場合もあり、制作手法は実験の連続となっています。立ち上げの精度をより高めるためトライアンドエラーを繰り返し、新たな発見や手応えを獲得し、本公演で創作の質を上げ、創作の幅を広げていきたいと思っております。

【将来のビジョン】

現在、「現代口語劇の再構築」と「メタ演劇での相対化」による『新たな演劇メソッドの発明』を目指し、愛知を拠点に演劇を行っています。
演出家コンクールでの評価を含め何作かの上演を通し、現在の手法への一定の手応えを感じ、更に日本の演劇界の中で、どれ程、評価を得られるかという自身の演劇人としての現在地を知りたいという欲求と、知った後に何をすればいいのか、何をしたいのかがより明確になると考えているため東京での公演を計画しております。
以下が主たる活動目標となります。
1 現在の活動拠点である愛知県での公演で全国から創造性豊かな人材を招聘し、自身を含め東海地区の演劇人の活動を刺激するような環境をつくっていく。
2 活動拠点を愛知、東京の二拠点とし、より多くの才能ある表現者と創作し、更なる演劇力に磨きをかけていく。全国的な活動と新たな演劇メソッドの発明を目的として公演を実施する。
３ ２で多くの方に観劇していただき、才気溢れる表現者との新たな創作現場の獲得と次なる公演への足掛かりとする。