ヒラタオフィスと TAAC(Takai Akifumi and Comrades の略)がタッグを組み、公演ごとに集まった表現者たちと共に、前のめりに、妥協なく創造・共創する集団です。日本社会が抱える問題を背景にして、人々の「営み」を描き、現実にありながらも普段は感じることのない微かな希望や愛を掘り起こす演劇作品を製作することを信条としています。 テレビやWEBなどのニュースで取り上げられた問題や出来事の「その後」や「日々」を題材にしたタカイアキフミによる戯曲を上演しています。ニュースでは日々、人が興味関心を抱きやすい「なにか」を取り上げています。その「なにか」には、必ず「その後」やなにか以外の「日々」があります。しかし、我々がそれを知る機会はなかなかありません。社会問題や出来事が一過性のもので終わることがないよう演劇を通して発信することで、他者のことをより想像し、より優しい眼差しを向けられる社会の形成に寄与したいと考えています。
【応募公演への意気込み】
[企画意図] 2030 年に生まれてくる人間よりも死ぬ人間の方が多い「多死社会」が訪れると言われてきましたが、急速な少子化により今年 2024 年に死者の数が上回りました。遺体ホテルには、火葬場の待機期間や簡便な葬送を支える役割がありますが、少なくない人々が「NIMBY(Not In My Back Yard の略、施設の必要性は理解するが家の近くは止めてほしいという意)」という立場を隠しません。社会から目を背けられる場所に目を向け、われわれが必ず直面する「死」について考えたいと思います。