最終審査に残った10組をご紹介します!(上演順)
ながめくらしつ(東京都)
作品タイトル「この世界は、だれのもの」(応募内容)
ジャグラー・演出家の目黒陽介によって2008年に結成された国内では稀有な現代サーカス集団。ジャグリング等のサーカステクニックを基底に、音楽やダンスなど多様なジャンルのアーティストと協働しながら、劇場を中心に大道芸やフェスティバル、美術館、学校公演等のさまざまな空間で活動。また国内における現代サーカスシーンの普及・発展を目指し、市民やパフォーマーへ向けてのワークショップ等にも意欲的に取り組んでいる。
ながめくらしつ 目黒陽介独演『ライフワーク』©川並京介 ヴァンジ彫刻庭園美術館×スケラボ×ながめくらしつ『咲き、くり返す』©小島一晃
早坂彩 トレモロ(兵庫県)
2010年結成。2015年、利賀演劇人コンクール2015『イワーノフ』にて優秀演出家賞・観客賞受賞。
「第一期 身体と音楽のトレモロ」「第二期 台詞と空間演出のトレモロ」を経て、この先の第三期では、「自由に、開いて、場作りを進めるトレモロ」をテーマに、これまでの創作スタイルを融合した、より強度の高い作品作りを目指す。その第一歩として、SCOTサマー・シーズン2022と豊岡演劇祭2022にて『新ハムレット』を上演した。
2023年、演出の早坂の兵庫県西宮市への移住をきっかけに関西と東京の二拠点での創作活動を開始。今後は関西での活動に力を入れていく。
『新ハムレット』(2022/出石永楽館)撮影:igaki photo studio 『新ハムレット』(2022/出石永楽館)撮影:igaki photo studio
南極ゴジラ(東京都)
作品タイトル「(あたらしい)ジュラシックパークく」(応募内容)
2020年4月、“演劇をポップカルチャーに押し上げること”をスローガンに掲げ結成。とびきりキュートな10人で構成され、東京を中心に活動する平均年齢26歳のゆかいな劇団。“どきどき、わくわく、ちょっとこわい”をテーマに据え、奇想天外な世界観の中に、泥臭い人間模様を描くことを得意とする。
演奏家や写真家など、多方面のクリエイターと劇団員との協働を舞台制作の軸に据え、客席と舞台、俳優と裏方、オンラインとオフラインといったあらゆるボーダーを超えた一体感(グルーヴ感)を創り上げる。
ポケット企画(北海道)
作品タイトル「さるヒト、いるヒト、くる」(応募内容)
2018年11月旗揚げ。「ポケットに入れて持ち運べる演劇」をテーマに札幌で活動している。
日常のままならなさを描いた会話劇に生演奏や身体表現などの表現技法を取り入れて作品を創作。
上演活動以外に若手アーティストとの意見交流会や定期稽古・ワークショップ、事前批評会などを行い創作環境の整備にも力を入れている。
現在メンバーは8名。
趣向(神奈川県)
作品タイトル「べつのほしにいくまえに」(応募内容)
2010年にオノマリコの一人ユニットとして発足。みずみずしい台詞と、時空間を飛び越える構成を特徴とする。代表作は女子学生たちの四年間を描いた『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』、誠実な複数恋愛(ポリアモリー)を行う生活を描いた『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』、生きづらさに苦しむ人たちが前に進み続ける姿を描いた『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』など。2023年に俳優の大川翔子と前原麻希が加入し劇団化。