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厨
演劇企画集団LondonPANDA(宮城県)
公演に携わっているメンバー:5人
- 団体紹介
- 将来へのビジョンを語る上で、必要不可欠なのが劇団としての在り方かと思いますので、先に自分たちの考えを書かせていただきます。
LondonPANDAの作品に、共通テーマはありません。
共通してあるとすれば、
・シュールでポップでブラックな笑いを生むこと。
・ 緊張と緩和を使って、客席に事実を突きつける。
この2点だけです。
角度によって、また受け手(観客)によって、悲劇にも喜劇にも思える構成、
笑う客と泣く客が混在する客席を目指しております。
【自分は面白いけど、隣のお客さんが笑っている状況】が、お客様自身の持つ『主体的な視点』を刺激し、価値観を揺るがすと信じて、これまで創作してきました。
これは、将来大劇場へ進出する日が来ても、変わらない僕自身のテーマでもあり、何十年も小劇場でライフワークの様に芝居を続けたとしても、こう在りたいと思っております。
観客動員や劇団の収益は、いつか出会うプロデューサーに任せます。
ただ、どんな状況でも、上記2点を忘れない劇団で在りたいと思ってます。
- 応募公演への意気込み
- 佐藤佐吉賞 最優秀演出賞をいただいてから早1年。
本公演としては1年半のブランクを作ってしまいました。
売れなかったら辞めると宣言した30歳になり、初めての作品となる訳ですが、旗揚げ公演のような緊張感とワクワク感でいっぱいです。
3・11があって、「生きるとは何か」だったり、「家族とは何か」を考える1年でした。
母が宮城に、父が福島に暮らす僕としては、震災は他人事ではないはずなのに、東京で暮らしていると、どうしても風化していくものです。甘やかされて育った僕が、生きるのに初めて必死になったからかもしれません。多くの犠牲者を生んだ未曾有の出来事すら、いつしかリアルではなくなってしまった自分を振り返ると、「嗚呼、人間というのは、こんなにも愚かなものなのだなぁ」なんて気持ちにさせられます。
そんな1年を経て描く世界が、面白くない訳ありません。
賛否両論あると思いますが、僕の作品の一番のファンは僕自身なのですから。
今から楽しみです。
- 将来のビジョン
- LondonPANDAは、偶数回と奇数回で、描き方、描く世界感を変えています。
偶数回は言葉を発さずとも伝わる「何か」で構成し、奇数回では一つ一つの関係性を複雑に入り組ませて、台詞で創り上げるイメージです。
次回公演はvol.9。奇数回なので、疾走感溢れる作品にしたいと思います。
「完全犯罪を目論む悪党たちのラブストーリー」が今のところ有力です。
入れ墨をしているから、ラブレターは書かないだろう。
覚せい剤を売ってるから、親孝行はしないだろう。
そんなレッテルを皆さんお持ちだと思います。僕だって持ってます。
別に犯罪者が好きな訳じゃありません。むしろ大嫌いです。
でも、彼らにも道を踏み外す前の姿がある訳であって。
人を殺すことが最高に気持ちいいと思ってしまう変態は確実にいるわけで、その変態が、最後にした恋はどんなものだったのか、すごく興味があるし、描きたいと思うのです。
社会生活不適合者が見せる真実は、お客様の目にどう映るのですか。
それを確かめさせてください。
公演に携わっているメンバー(5)