パブリックイメージリミテッド

パブリックイメージリミテッド

かもめマシーン(東京都)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
 一般的に、演劇の役割は、ストーリーによって感情を揺さぶること、や、2時間を何も考えずに楽しませる、大好きな俳優と空間を共にする、などが考えられます。僕は、演劇の役割とは、俳優の言葉と身体から発せられる「感覚」を受け取ることなのではないかと思います。
 「嬉しい」「悲しい」といった、情報のレベルではなく、例えば「うわーって嬉しかった」とか「ずーんってなってすごく悲しかった」という、より身体に根ざした微細な「感覚」をコミュニケートすることは、観客にとって身体的な教養になり、もしかしたら、より深い感動を味わえるのではないかと思います。
 その表現を研ぎ澄ませるためには、より遠くに向けて届けることが必要になると思います。ですので、例えば東京ではない場所、日本人ではない人、大人ではない人などへのアプローチを過程として、より強靭な表現でのコミュニケートができる作品をつくることが将来のビジョンです。
応募公演への意気込み
 今作では、2011年2月の新宿を舞台に、現在の僕らに必要な形の共同体(パブリック)とは何なのか、をテーマとしています。共同体を出現させるために、劇場という空間はとても魅力的であり、舞台と観客を含めた一種の共同体を利用しながら創作をできる演劇は、魅力的な武器なのではないかと思います。
 その時「劇場内部」という共同体に対して、俳優は何を演じるのか? という疑問が持ち上がってきます。俳優が、「役」を演じたままで、そこに共同体がつくられうるとは考えにくい。役を演じることは、ともすると「嘘」となってしまうからです。僕らは、今回、俳優を「通訳者」と捉え直したアプローチをしています。自らを語るのではなく、「誰かの話を語る」ことが通訳者です。「誰かの声にみんなで耳をすますこと」は、今の社会にとって必要なことであるとともに、新たな観劇の体験になるのではないかと思います。
将来のビジョン
まだ、具体的なことは何も決まっていませんが、今後、共同体の「幸福」についての作品を上演したいと思っています。今回、僕らは共同体についての作品を創作しています。ですので、その次に興味が湧くのは、共同体はどのように幸福になれるのかについてです。
「共同体がこうなれば、構成員が幸福を感じることができる」というビジョンを示すことに、僕らの社会はとても不得手なのではないかと思います。常に、いろいろな問題に対して場当たりでしか対応をできず、目指すべき幸福がない。それでは取っ散らかってしまうのは無理がありません。「幸福」に対して立ち止まることで、今必要な方向性が見えてくるのではないかと思います。
だから、共同体の幸福をテーマにしながら作品を創作したいと思います。仮タイトルは「ニューオーダー」です。

公演に携わっているメンバー(5)

いぐろーう

いわれたことがんばります。
fujii takashi

宣伝美術です。 リーティング公演も見たが、期待していいと思います。
ヨコテ
役者・俳優 アイドル

出演します。がんばります。
やい

出演します。よろしくお願いします。
ハギワラユウタ

演出をする人

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