- HOME
- 舞台芸術まつり!TOP
- 舞台芸術まつり!2012春
きれいごと。なきごと。ねごと。
Cui?(東京都)
公演に携わっているメンバー:11人
- 団体紹介
- 演劇には生の肉体が必須であり、生の肉体から放たれる生理的な嫌悪感には並々ならぬものがあります。それは他のどの芸術と比べても類をみないものです。
わたしたちCui?は、日々の営みの中に孕まれる整理しがたい問題、解決しようのない不幸な出来事、回避できない反復的な辛さに、太刀打ちできる演劇、お客様の一服の清涼剤に変換され得る演劇を創造してゆきたいと考えています。
なんとなく少しずつ墜落していくような気持ちを引きずりながら、暗澹たる生活を送っている人々は、目立たないながらも、確実に存在しています。娯楽性の強い演劇があふれかえるなかで、このような問題意識を持つ劇団も、存在していていいのではないか、というのがそもそもの出発点であり、これからの道標になってゆく覚悟に、密接に繋がっていく想いです。
わたしたちはこれまで、比較的日の当らない活動をしてきました。
これからは、半ば強引に、日に当てていこうと思っています。
- 応募公演への意気込み
- 2011年7月に旗揚げし、専属の俳優を持たない、プロデュース・ユニットとして活動を開始したCui?は、これまでに、どうしようもなく避けられなかった鋭利な言葉、釈然としない事態、忘れたくても忘れられないしこりを残す出来事など、だれもがいつの日か抱えるかもしれない、あらがいようのないざらざらとしたものに、焦点をあてた芝居を展開してきました。
しかし、今回からは、えぐいもの、目をそらしたいのに凝視してしまわざるを得ないもの、普段は忘れていなければ日々の生活を穏やかに営めないような、異臭を放つものを、集中的に取り扱います。
容赦ない言葉の集中砲火によって、どれだけひとをいたたまれない気分に陥らせることが可能か。
不愉快な気分を極限まで推し進めれば、一周まわってあまりにも愉快な気分になるのではないか。
胸糞の悪くなる思いと、胸のすくような思いは、どこまで紙一重か。
これらの事柄について、ひとつひとつの言葉を、噛み締めながら、考えていくお芝居をします。
- 将来のビジョン
- Cui? vol.4 『エデン瞬殺』
時期:2012年8月~12月
会場:未定
概要:やすらぎを求めて、毎秒すがっている唯一の私的な聖地も、あっけなく壊れる。
逃げ場がしらみつぶしになくなっていったとき、わたしたちはどのような窮地に立たされるか。
その窮地は、耐えられる窮地か。耐えるに値する窮地か。
価値観の変容と、脆弱さを巡る物語。
公演に携わっているメンバー(11)