キミが読む物語

ナイスコンプレックス（東京都）

公演に携わっているメンバー：21人

団体紹介

今年で5年目となるナイスコンプレックスです。私たちは、どうしたら普段舞台を観る習慣のない方たちに劇場に足を運んで頂けるのかを常々考え、内容・時間設定・サービスを試行錯誤しながら公演を重ねています。
昨年、初の札幌公演を実施し、2012年は4月・7月の東京公演に加え、10月に福岡公演、11月に札幌公演を予定しています。2013年以降も仙台・大阪など上演する地域を増やし一歩一歩ながら、日本各地に当劇団を知ってもらう活動をしていきます。
各地での公演は、東京で創作した芝居をそのまま上演するのではなく、現地の演劇人と共にその土地でしか観る事ができない作品を創ります。東京を本部とし各地で役者が交流し、東京と地方の垣根を払拭します。
三年後には、毎月日本各地でナイスコンプレックスが公演を行っている状況にし、各地で劇場に足を運ぶ習慣を定着させます。

最終的には、コリッチの注目公演のランキングを、各地のナイスコンプレックスの公演で制覇する(B\'ｚ現象)事ができたら、夢物語です。

応募公演への意気込み

去年、例年以上に沢山の事が我々に起こり、「いのち」という事をこれ程考えた1年はありませんでした。3.11から1年が経ち、ナイスコンプレックスがイマやるべき事・・・1年前の姿に戻すのではなく、１年が経ち、イマまでがあったからできる事をします。
今回のテーマは、【「死」と「生」】です。
「死」は、居なくなる事ではなく、そこに立ち止まって見守り応援すること。
「生」は、その応援を背に受け、歩み挑戦し続けること。
「いのち」というものを、ラインと考え、そこで歩き続ける我々の「死」と「生」。
実際の出来事をモチーフに、ストレートに向き合います。

一人の冴えないフリーライターの目線から、二つの物語が進む。
一つは、テレニン晃子さん著書の「ゆりちかへ」がモチーフ。結婚し、妊娠をした夫婦に降りかかった妻の癌。新しいいのちの誕生を選択した妻が、娘に残した一冊の声。
もう一つは、第４回「いつもありがとう」作文コンクールにおいて最優秀賞に輝いた「ぼくとお父さんのおべんとうばこ」がモチーフ。大好きなお父さんの死を受け、幼いながら一家の大黒柱として、お母さんと妹を守ると、お弁当を通じて約束する。

「いのち」という事を考えた事がないフリーライターが、「死」と「生」に直面し、明日をどう生きるか考える物語です。観た人全員が、等身大に物語を体験し、前向きにあったかくなれる。そういう舞台です。

将来のビジョン

サンモールスタジオ提携公演として7月に行います。
タイトルは『ワチャゴナドゥ』、やりたい事をやれ！という意味です。
普段のテイストとは少し違う、「たまには、ナイスコンプレックスのやるコメディも観たい」というお客様の声に応え、スカッとする公演にします。
ストーリーは、日本に唯一居た懸賞金ハンター(バウンティハンター)のお話です。

近年、懸賞金のかけられた指名手配犯が何人か捕まっている。しかし、誰がその最有力情報を提供し、賞金を授与されたのかは明かされない。実は、一人の人物によってその全ては遂行されていた。
海外のバウンティハンターの物語とは違い、ここは日本。
銃や刃物は一切使えない。懸賞金という制度自体に対する国民的考え。懸賞金ハンターが英雄になれない訳。誰にも感謝されない賞金を得て、それを職業としているその人物が最終的にとった行動とは…。
実際にあった事件と絡ませ、またまだ未解決の懸賞金の対象となっている事件に独自の目線で挑み、本当の正義を見つめるナイスコンプレックスコメディ。
普段とは違うテイスト、違う役者陣、そしてこれまで培った良さを融合させ、新たな客層の獲得と今までのお客様の充実を狙います。