掏摸―スリ―

掏摸―スリ―

サイバー∴サイコロジック(東京都)

公演に携わっているメンバー:9人

団体紹介
 劇団結成時より一貫して追求してきた「ナンセンス・ミステリ」という演劇ジャンルを確立していくことが、将来的に第一の目的です。殺人・密室・トリック等のガジェットを多用しながらも、演劇独自の「明らかに眼の前に提示された伏線」によって、真相をひどく馬鹿馬鹿しいものへと一瞬で変貌させる。当該手法を精練し、より壮大で痛快な演劇を創っていきます。
 また、当劇団は「富山県葉暮町」なる架空のコミュニティを舞台にしてきました。一つの町に染みついた空気、その中で生きる人物、そこで生じる大きな事件、これらを公演ごとに角度と深度を変えて描くことで、物語世界の拡充を図り続けます。人間を描く前に、まず土地があり、その土地には風習や伝説が根付いています。縛られ、もがき、人と人とが分かり合えないまま対峙し、生を全うしていく。そのための舞台としての「富山県葉暮町」を創出していくことが、例え劇場が変わり、動員が増え、公演規模が大きくなっても、普遍であり追求すべき命題と考えております。
応募公演への意気込み
 芥川賞作家・中村文則氏のベストセラー小説が初舞台化ということで、小劇場界だけではなく、純文学ファンなど、より幅広いお客様に注目していただける公演を目指し、宣伝広報を行って参りました。
 悪とは何か。古典的な直球のテーマを中心に据えながらも、演劇でしか表現し得ない、原作小説とは異なる魅力を生み出します。
 主人公の掏摸師を始め、登場人物の多くは、抑圧されたまま陰鬱の中に生きています。人生に立ちはだかる理不尽という名の壁。それを打開しようと足掻き、どうしようもなく再び打ちのめされ、けれども幸福を求めて慟哭を繰り返す。当該物語は、対話を通してそれらを浮かび上がらせ、人間の根源的な悪と、生きる意味を描きます。
 万人に愛される作品は創作不可能です。しかし演劇は何を差しおいても第一に、観客にとって有益なもの・観る価値のあるものでありたい、そう考えております。純文学で花開いた普遍と最先端を、五感で堪能できる演劇作品を上演いたします。
将来のビジョン
TWINKLE CORPORATION PRESENTS
サイバー∴サイコロジック⑩ 開眼の公演
『葉暮町サーガ』(-極限密室篇-/-無限世界篇-)
※2バージョン公演

<あらすじ>
富山県葉暮町。何の変哲もない当該日本の片田舎は、闇を抱えている。
些末な選択が世界の舵を大きく狂わせていく中で、「ぼく」は「ボク」を守れるのか。
サイバー∴サイコロジック全公演を繋ぐ、総決算的一大サーガの幕が開く――。

   ◇

 第十回公演にして、劇団結成5周年という節目のため、下北沢駅前劇場にてキャスト20人前後と、最大規模での公演を企画しております。
過去公演の戯曲からキャラクターを多数再登場させる、パラレルワールド色の強い物語となります。また中盤にて、ストーリーが2つに分岐し、それぞれ真逆の結末を迎えます。
ナンセンス・ミステリの総決算として、一つのアンサーを出すための壮大な物語となる予定です。
※全ての企画運営はサイバー∴サイコロジックによる(CoRich舞台芸術まつり運営事務局にメール確認済です)

公演に携わっているメンバー(9)

じょう

いつものサイバー∴サイコロジックとは一味変わった世界でお待ちしてます。悪に浸れ。
くろ
役者・俳優

サイバー初参加です。お楽しみに!
へっぺい
役者・俳優

9回目にして初の原作付きです。
さんぺい

演出助手です。一味違ったサイバーです。
ソーシ

良く知ってはいたのに参加は初です! よろしくお願いします!!
コロ助

よろしくです。
松澤くれは
脚本 演出

とびっきりダークな感じで参ります。
しか(そじん)

去年に引き続き参加致します。 力の限り頑張ります。
いさき

みたび、OFF・OFFです。

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