「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」
A級MissingLink+三角フラスコ(宮城県)
公演に携わっているメンバー:9人
- 団体紹介
- メタフィクションの手法を作品に大胆に取り入れ、大阪を拠点に11年活動してきた「A級MissingLink」、丁寧にシーンを積み重ねながら“様々な希望”を描き、仙台を拠点に16年活動してきた「三角フラスコ」。この作風の違う2つのカンパニーが、長年の大阪-仙台の地域間交流の1つの結実として、個々のカンパニーの活動と並行して合同でのクリエイションを行なっていきます。
それぞれが共通のテーマに対峙し、これまでの活動の中で培ってきたアプローチで作品を製作し、また企画の段階から上演までディスカッションを重ねながら進めていくことで、距離を超え互いの作品に触発されながら、より裾野の広い作品の上演を目指します。現代演劇の多様性を提示し、その豊かさを感じていただければと考えています。
現段階では、1つのテーマをもとにそれぞれが作品を製作するという形ですが、長期的には、お互いの地域にレジデンスして、1つの作品のクリエイションに取り組むことも視野に入れております。
- 応募公演への意気込み
- この公演は交流企画の第1弾として、2011年秋にそれぞれの拠点地域である大阪・仙台において上演ということで、数年前から準備をしておりました。
しかし2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、共通のクリエイションテーマも、それに呼応する作品を製作したいという意志から、「沈黙」というキーワードに変更しました。
大阪公演については予定通り、2011年10月に公演を行えましたが、劇場が損傷のため閉館していたため延期になっていた仙台公演が本公演です。
上記の理由で半年近くの延期を余儀なくされましたが、初演でいただいたフィードバックをもとに、それぞれ作品をブラッシュアップして、仙台公演に臨みます。
大阪初演では “震災以降の表現”として「テアトロ」や「シアターアーツ」に劇評が掲載されるなど、大きな反響を呼びました。それぞれのカンパニーが、真摯に「震災」に向き合って製作した2つの作品です。
- 将来のビジョン
- 次回公演は2012年秋に、この作品の東京公演を実施します。また、今後全国各地での上演を目指し、調整を進めております。