オペレッタ 黄金の雨

オペレッタ 黄金の雨

ピーチャム・カンパニー(東京都)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
演劇という営みを、限定された観劇者層により趣味的に消費されてゆくような対象ではなく、あらゆる生活者がひとところに集うことで、作り手と個々の観客それぞれの異質な眼差しが交錯し変容してゆく場であると捉えた上で、真に時代を引き受けた文化として成立させてゆくことを目指す。
上記の意識から、常に時代と対峙しながら普遍的な強度を備えた作品作りを行ってゆくとともに、ハード面/ソフト面双方において、既存の観劇層の内外にいるあらゆる生活者と関係を紡いでゆくための方法を模索する。

カンパニーの形態としては、自律的個人の集合としての劇団を志し、メンバー相互に刺激と挑発を与えあうなかで、脚本家/演出家の個人的なセンスや世界観を超出する作品づくりをこころがける。

また、上記のような創作の延長線上で、上演行為のみにとどまらず、刺激的な批評空間を創造するべく、雑誌の刊行やトークイベント・勉強会の開催など、芸術と社会とを多角的に考えるサロン的な<場>を創り出していくことも、われわれにとって喫緊の課題として考えている。
応募公演への意気込み
「われわれはいま、どのような街に生きているのだろうか」
そのような素朴な問いをテーマとした連作<urban theatre series>の第2弾として、中沢新一著『アースダイバー』のなかの「新宿編」を演劇にすることを企んだ。

東京のさまざまな街区についての地誌的書物『アースダイバー』のなかで、中沢氏は、新宿という街の雑多なエネルギーが、縄文時代に海であった場所と陸であった場所との、緊張と対立のダイナミズムによって生成されているのではないか、と指摘している。その発見は、いつもの新宿に古代からの響きを感じることで、「新たな街との出会い方、街での生き方」を探るきっかけとなりえる。
この書物を演劇化したいと強く望んだわれわれは、中沢氏に直接コンタクトをとり、思いを訴えた。中沢氏はいともあっさりと、「どんどんやればいい」と上演の許可を下さり、さらにクリエイションにあたっての貴重な示唆まで与えてくださった。
新宿西口にある熊野神社に語り継がれる「中野長者伝説」(これを中沢氏は「はじまりの資本家の伝説」と呼んでいる)を基盤としながら、新宿に渦巻くエロティシズムと貨幣経済の物語を紡ぎだす。
だが、お堅い芝居にはしたくない。そのような思いから、われわれはパロディックでポップな「オペレッタ」という形式を採用し、生バンドの演奏を用意した。

新宿2丁目の真ん中で、お金の歌をうたう。そうして新たな新宿の姿と出会おう。
中沢新一氏の奇想天外な想像力と筆力とを出発点にしながら、劇場に集った観客の皆様とともに、「新宿誕生前夜」へダイブします。
将来のビジョン
2011年6月上旬、本年より始まるSpace早稲田フェスティバルへの参加作品として、先月新潮文庫に入ったばかりの筒井康隆の話題作『ダンシング・ヴァニティ』を演劇化する。執拗なシーンの反復とそこに生まれる錯乱の作品世界をそのままに、演劇として俳優の身体を通すことで、「夢のようにリアルな演劇」を創造する。

ただし上記の公演はグランプリ発表の6月15日以前の日程となっているため、その次の公演がこの場合の「次回公演」として該当する可能性を考え、そちらも以下に記載する。

2011年11月予定。フェスティバル/トーキョー11公募プログラム一次選考通過作品として http://festival-tokyo.jp/koubo/ にてエントリー中の公演。
『そうして東京の塔は言った、「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」と(仮)』
2011年、東京スカイツリーも完成し、東京タワーはそのシンボリックな特権的地位を、おそらくは失ってしまうだろう。しかしそのときにこそ、廃物や死と関わりの強いこの塔(東京タワーは、たとえば、朝鮮戦争に使用された戦車の鉄くずから作られている)は、ある種のアウラを放って人々の想像力を刺激するのではないか。我々はまさにいま、その可能性を救出したい。
この物語を上演するにあたり、東京タワーフットタウン屋上を会場とし、東京タワーが真上に眺められる地点から、東京の塔に鎮魂の歌をうたう。

公演に携わっているメンバー(8)

MARK雄大
役者・俳優 その他(通訳・翻訳)

宿場町以前の新宿に経済、江戸時代、長者伝説、クラシック、ロック、HIPHOP、能?前編オリジナル(?)曲によるピーチャム版和物オペレッタ。ご覧あれ!
湯舟すぴか

新宿らしい作品だと思います。
ワダ タワー
役者・俳優 美術 宣伝美術

またお世話になります。なっちゃいます。現在良いプレッシャーもらってます。
ヤエ

役者の八重柏です!いっぱいいっぱいやってます!
torikoshi_anx

演出します。どうぞよろしくお願いいたします。
キヨスエ

脚本担当の清末浩平です。
hiroe
役者・俳優 ダンサー 演出 演出助手 振付

この度も、ピーチャム・カンパニーに出演させて頂きます。 穴を穿つことの、欠片になれれば。
雲雀亭

プロデューサーです。新宿歓楽街でお金を歌う、オペレッタ、です!

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