いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
http://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
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第80回『本読み会・松田正隆』
■作家
松田正隆
■作品
『夏の砂の上』
収録:『雲母坂/夏の砂の上―松田正隆戯曲集』(深夜叢書社)
■日時
2019年7月13日(土)17:30~21:30
■場所
都内・文京区周辺
■参加費
諸経費として、お一人様300円
■作品について
平田オリザが受賞した翌年、鈴江俊郎とともに第40回岸田戯曲賞を同時受賞したのが松田正隆です。1990年代、劇団「時空劇場」で作・演出を務め、平田や鈴江らとともに、“静かな演劇”の旗手とされました。
が、松田の劇作はそこに留まりません。解散した時空劇場に代わり、2000年代には「マレビトの会」を結成。前衛的、実験的な作風に見事な転身を遂げ、現在も日本演劇の第一線で活躍し続けています。
今回は、そんな松田の前期を代表する一作、『夏の砂の上』を取り上げました。
舞台は松田の出身地・長崎。描かれるのは、坂の上の家に住む男とその姪、そしてそこを訪れる人々との間で交わされる“静かな”会話です。
長崎弁で交わされる“静かな”会話--そう、交わされる会話は確かに“静か”です。が、もしかしたらそこに聞こえてくるものは、何かを失った人々の叫び声なのかもしれません。
ジリジリと焼かれるような乾いたひと夏を描いた傑作です。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」もご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
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■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
http://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙