日本劇作家協会プログラム 劇作家女子会。第3回公演
「人間の条件(仮)」
劇作家女子会S! −THE MUSICAL−
出演&参加者オーディション
公演期間:2017年5月18日(木)〜21日(日)
会場:杉並区内公共劇場
※情報公開前のため劇場名は伏せますが、お問い合わせいただければ、個別にお答えいたします。
演出:赤澤 ムック(黒色綺譚カナリア派)
音楽:後藤 浩明
劇作:坂本 鈴、オノマリコ、黒川 陽子、モスクワカヌ (劇作家女子会。)
劇作家女子会。は、劇作家女子会。4人による共作ミュージカル『人間の条件(仮) 劇作家女子会S! −THE MUSICAL−』の出演者、ならびにフィールドワーク参加者のオーディションを開催いたします。
《キャスト部門》では、本公演にご出演いただく俳優を募集します。
《フィールドワーク部門》では、「人間の条件」をテーマに考えたい方を募集します。テーマについて発見したことを、参加者みんなで歌や演劇にし、本公演の上演内で発表していただきます。
【本公演の企画意図】
本公演は劇作家女子会。による3度目の公演となります。
テーマは「人間の条件」。
4人の劇作家が「共作」×「ミュージカル」という形で、それぞれの「人間の条件」の定義と個性をぶつけあいます。
「共作」とは、文字通り共に書く、ということ。
本公演では、4人の劇作家がつの突き合わせて一つの作品を書き上げていきます。
人間の条件や定義が問い直されるかのような昨今の世界情勢。
その情勢のただなかで生きるわたしたちは思いました。
「私たちは、同じ劇作家であり、女性であり、人間である」
「しかし、劇作家としても女性としてもバラバラである」
「では私たちはなにをもって自分たちを同じ人間、と認識しているのか?」
「その同じ、は、本当に同じなのか?」
私たち4人が同じ熱量でもって筆を戦わせ、共に創作できるものは何かということを突き詰めたとき、「人間の条件」というテーマが決まりました。
そして、4人の劇作家それぞれの作風をより明確に表現するために「ミュージカル」という様式を選びました。
演出には、アングラ演劇から2.5次元ミュージカルまで幅広く活躍する赤澤ムックさん、音楽にはこまつ座などの音楽劇から小劇場までやはり幅広く活躍される後藤浩明さんを迎え、それぞれの掲げる「人間であること」の定義と個性をぶつけ合います。
本公演にて様々な「人間」と出会いたく、このたび出演&参加者オーディションを開催いたします。
皆様のご応募を、劇作家女子会。メンバー一同、心よりお待ちしております!
【あらすじ】
近未来の日本。長期にわたって社会問題となっていた人口減少が、あるとき不意に止まった。出生率と死亡率に変化はない。ただ人間の数が減らないのである。
しかし、とある家族の死亡事故によって、その原因が《地球外生物の移住》であることが判明する。多数の地球外生物が、人間の姿を模していつの間にか日本の社会に紛れ込んでいる。彼らは人間として生活するばかりで、何ら逸脱した行動を取らない。ただ死亡したときのみ、彼らが地球外の生物であったということが明らかになる。
このような事態に直面し、社会の中で一時的に魔女狩りのような異物排除の動きが起こる。しかし地球外生物は死亡しない限り人間と一切の見分けがつかないため、人間が人間を死亡させるという不幸な事件が相次いでしまう。
たとえ地球外生物であっても、人間として振る舞う以上はそのように扱うべきではないのか? いや、そもそも人間とは何なのだろうか?
人間が人間を排除してきたことが人間の歴史ではなかったか? 人間はどうあるべきか? その理想に沿わない者は排除してよいのか?
人間の定義が動揺する社会で、人間の条件を問い直す。それは論争として、犯罪として、恋愛として、革命として、様々な運動として日本各地で巻き起こっていく。
【募集要項】
《キャスト部門》
1.18歳~の心身ともに健康な俳優。年齢に上限なし
2.2017年3月中旬からの稽古に参加できる方
3.出演公演のリハーサル・仕込み・本番・バラシの全行程に参加することができる方
《フィールドワーク部門》
1.16歳~の人間。年齢に上限なし※俳優ではない方もご応募いただけます
2.2017年3月中旬からの週1回のワークショップやフィールドワーク、ならびに公演のリハーサル・本番の全行程に参加することができる方
【オーディション日程】
〇一次オーディション:書類
締切:2017年1月7日(土) 23:59必着(郵送の場合は当日消印有効)
1月17日(火)までに書類審査結果通知
〇二次オーディション:実技その他(参加費2000円)
オーディション日:2017年1月22日(日)/23日(月)
*時間のご希望がありましたらお書き添えください/会場は書類審査を通過された方にのみお知らせします
【応募方法】
《Eメール》
・件名を「オーディション応募(申込者名)」もしくは「フィールドワーク応募(申込者名)」としてください
・全身の写真1枚、バストアップ1枚、計2枚のデータを添付してください
・下記をご記入の上、[ gekisakujoshi@gmail.com ]までお申し込み下さい
《郵送》 ・全身の写真1枚、バストアップ1枚、計2枚の写真をご同封ください
・返信用封筒(定型封筒にご住所と氏名を明記し、82円切手を貼付)をご同封ください
・下記をご記入の上、[〒222-0011 横浜市港北区菊名3-1-2 劇作家女子会。事務局 岩田]までお申し込み下さい
1.お名前(ふりがな)
2.年齢
3.性別(自分なりに)
4.電話番号
5.メールアドレス
6.身長
7.参加の動機と簡単な自己紹介
8.劇作家いずれかの作品の観劇の有無
9.あなたにとって人間の条件とは?(14文字以内)
《キャスト部門の方》
・所属団体・プロダクション
・演技、歌唱、ダンス歴など(具体的に)
《フィールドワーク部門の方》
・職業
【注意事項】
・事務所等に所属されている方は、事前に許可を得てご応募ください
・身体に不自由があり会場の設備面等で配慮が必要な方は、その旨ご明記ください
・継続的な稽古および本番に参加できる健康状態にない方のご応募はご遠慮ください
・フィールドワーク部門のみ、本番日程にご参加されない方でもご応募を受け付けております
・ご不明な点がございましたら、上記メールアドレスまたは[ 090-1706-2797(担当:岩田)]までお問い合わせください
【劇作家女子会。より】
人間の条件とコミュニケーションについて考えています。
場所や時代を超えた人間とも関わることが出来るアートと、とても近いコミュニケーョンであるセックスを題材にしようと思っていて、カジュアル&えっちなパートを担当予定。エロさとチャーミングさを兼ね備えた俳優さんとの出会いを期待しています。(坂本鈴)
今回、《フィールドワーク部門》の主な担当をします。わたしが募集したいのは18歳~24歳までの方と、60歳以上の方です。職業俳優でなくて構いません。 公演には出演していただきたいですが、出演されなくても参加できます。歌を歌ったり、演技もしていただきます。本を読んだり、誰かの話をじっと聞く日もあります。どこかに出かけることもあるかもしれません。
そんな風なパートをこのミュージカルで担っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。(オノマリコ)
「人間とは何か?」という、何千何万何億通りもの答えがありそうな問いを扱いつつも、「まぁ色んな考え方があるよね」と日和ることはせず、「これが人間だ!文句は聞く!」という意気で突き詰めてみたいと思います。稽古場、劇場でたくさんの「人間」たちと楽しくぶつかり合ってくださる方、大歓迎です。(黒川陽子)
発達障害者です。私は自分を人間だと思っていますが、どうも他の人間である「みんな」のなかに上手くはいっていくことが出来ません。「みんな」との関係のなかで自分を生かすことが上手く出来ません。私は「みんな」のことが好きで「みんな」と一緒になることを求めていますが、同時に「みんな」が紙ナプキンくらいにしか見えなくなる時があります。「みんな」が人間でも紙ナプキンでも私は寂しいです。 私が怪物だったら「みんな」を食べて一緒になれるのに、爆弾がおちれば「みんな」とぐちゃぐちゃに混じりあえるのに、「みんな」と一緒に死ねたら寂しくなくなるのに。
今回のミュージカルでは、どんな条件を果たせば、あるいは果たさなくても、「人間」として「みんな」と一緒になれるのかを考えたいと思います。
私が一緒になりたいような素敵な皆様にお会いできますように。(モスクワカヌ)
皆様のご応募お待ちしております。
【劇作家女子会。とは】
2013年、坂本鈴、オノマリコ、黒川陽子、モスクワカヌが「死後に戯曲が残る作家になる」ということを目標に掲げて集結した劇作家チーム。アラサーながら「私たちは女子」と豪語しつつ、女子活動と劇作家活動を行う。
2013年6月、劇場を女子会会場と見立てた短編戯曲の持ち寄りパーティー『劇作家女子会!』(王子小劇場、共催:時間堂)を開催。「女子会」という言葉を吹き飛ばすような4人の作劇の強さで好評を得る。
2016年7月、箱庭円舞曲の古川貴義氏を演出に迎え、三年ぶりの演劇公演『劇作家女子会R!−WORLD PREMIERE−』を開催。劇作家たちの振袖姿のフライヤーや、英語の字幕付きの上演、それぞれの「世界」に対する痛烈な脚本が話題を呼び、前回公演の2倍近い動員で成功をおさめる。
その他の活動に、劇作家大会2014豊岡大会でのトークイベント「劇作家女子『大』会!」(参加作家:わかぎゑふ、稲田真理、鹿野由紀、劇作家女子会。ゲスト:谷口真由美(全日本おばちゃん党))、劇団おちないリンゴへの二度の脚本提供、泉州学生演劇祭の講評委員など、活躍の場を広げている。