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脚本を読む2

脚本は映像を文字に変換して書いてあります。

脚本に書かれてある情報は

場所
時間
登場人物
状況

つまり、「どこで、誰が、何をしていて、どうなっていくのか?」

です。

しかし、ここで問題があります。

俳優は脚本家ではないので、脚本家が浮かべている映像と全く同じ映像を浮かべる事は不可能です。

しかし、非常に良く似た映像を
浮かべる事は出来ます。

それが出来る技術があります。

台本とは、ジェット機の設計図の様な物です。

この複雑で奇妙な世の中を描いているのです。

素人の読者と同じレベルでよんでいいわけがありません。

それは、とても専門的で高度なのです。



脚本家が映像を浮かべて脚本を書いているなら。

脚本を読んだら映像が浮かぶのです。


言い方を変えます。  


脚本家が映像を文字に変換して書いているなら。

脚本を読んだら映像に変換されるのです。


脚本を読んだらすぐに演技できてしまう俳優がいます。


そういう人は

「脚本を読んだら自然に浮かんでくる、それをただそのままやるだけ」

と言っています。



そのような俳優は、一握りの特殊な人で才能のある人なのでしょうか?


いえいえ、そうではありません。


誰でも可能です。


では、なぜ映像が浮かんで来ないのでしょう?  


浮かばない理由があります。




ト書きに書かれた場所は常に浮かんでいますか?


役の人物は浮かんでいますか?


「役のイメージ」の「image」とは映像の事です。


役の人物がその場所のどこにいて、どんな姿勢で、どんな顔をして、

どんな雰囲気(目)でどんな声で話しているか?


脚本どうりにその映像が浮かべば、



演技はもっと楽しくなると思いませんか?



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