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カテゴリ:ワークショップ告知 返信(2) 閲覧(386) 2015/08/21 16:05
写真は「利賀演劇人コンクール」から提供していただいたもの。撮影:中尾栄治。
http://togaconcour.tumblr.com/
ダイアローグ(対話)の重要性を感じたのは、政治の場での問題からでした。どれだけ長い議論を繰り返しても、(所属政党の意向などから脱することなく)そこから誰一人考えを変えることがなく、議論は相手を打ち負かすディスカッションに終始する。一方通行。一つに固執し変化を受け入れない人々。勝つか負けるかだけで、合意形成に至ることがない。では、それでは果たして議論の意味があるだろうか? …演劇の世界では例えば、有名な『12人の怒れる男』のような作品がある。あるいはそれにインスパイアされて書いた三谷幸喜さんの映画『12人の優しい日本人』を思い出してもらってもいい。そこでは、頑なに自説を持った人や、その議論に無関心な人が、議論(=対話)の力によってどんどん変化して行く。考えを変えることが出来る。それは、とても感動的な風景であると共に、現実世界でも“起こって然るべき”と思うことが出来る。対話ということが機能すれば、この世の中はもっと良くなる、世界には救いがある、そう考えた。
そして、まずは芸術の分野で何か出来ないか?、そう考えている。今、自分がやっていることとしては、舞台演劇で。
実は今年初め、青学に3か月通って、ワークショップデザイナーという資格を得た。資格は、まあいいとしても、そこで学習した内容には、ワークショップ、上記したダイアローグ、そして演劇の広い可能性を見た気がした。すでに決定された目標に向かう、ということではなく、集団で、人とのつながりの中で、まだ決定されていないゴールを目指す点で、上記したことは似ている。
24年も続いた劇団ですので、教える、と言おうか、伝えることもありますし、それもやりますが、今回のワークショップは、決定さてないゴールを目指す、そんなことを大事にしていきたいと考えています。
楽園王 長堀博士
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