5月2日〜6日に大阪で開催される、国際的団体「マイケル・チェーホフヨーロッパ(MCE)」との共催モジュールプログラムWSに先駆け、チェーホフ・テクニック未経験者を対象とした1日限りの入門ワークショップを開催します。
講師は、MCE創設メンバーのひとりであり、ザグレブ大学演劇アカデミー(ADU)教授・映画やドラマだけでなく「ファインディング・ニモ」のドリー役の吹き替えとしても有名な女優でもあるスザンナ・ニコリッチ氏。チェーホフ演技法の本質を、身体を使った実践を通して学べる貴重な機会です。
▽マイケル・チェーホフとは?
マイケル・チェーホフは、近代演技術の父・スタニスラフスキーの弟子であり、20世紀を代表する俳優の一人。教育者としても優れており、スタニスラフスキー・システムを受け継ぎながら、独自の演技メソッドを構築しました。チェーホフの演技法の特徴は、サイコフィジカル・アプローチ(心と身体の相互作用)と、創造的想像力を活用した役作りです。
▽今回のワークショップのテーマ
「WHAT(何を)& HOW(どのように)」
俳優の仕事は、単に「何をするか」(行動・セリフ・動作)ではなく、「どのようにそれを行うか」(質感・感覚・テンポなど)に本質があります。
マイケル・チェーホフ・テクニックは、感情を無理にさらけ出すのではなく、表面的にならない、よりリアリティのある表現を可能にする「HOW(どのように)」への具体的なアプローチを提供してくれます。
このワークショップでは、チェーホフ・テクニックの基礎概念を通じて、俳優としての 身体的かつ創造的なアプローチ を体験していただきます。
【講師】
スザンナ・ニコリッチ
女優・プロデューサー・演出家・演技講師
ザグレブ大学演劇アカデミー(ADU)教授
1988年にザグレブ大学演劇アカデミーを卒業し、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部の大学院演技プログラム(1998/99)でフルブライトスカラーになる。
劇場公演・長編映画・テレビ映画・連続ドラマ・ラジオなどで活躍し受賞歴のある女優である。海外で25年以上の演技と声のトレーニングを受ける。
パフォーミングアーツエトラ(Performing Arts Etra)とスタジオチェーホフクロアチアの創設者であり芸術監督。
12を超える国際的なワークショップを主催し、そのほとんどは声とスピーチのワークとマイケル・チェーホフ演技テクニックに関するものである。
2004年にザグレブで上演されたM.I.フォルネスの演劇『MUD』を制作。
25年以上にわたりマイケル・チェーホフ演技テクニックを専門で教えており、2004年にMICHAの修了証書を取得。
2004年と2019年には、マイケル・チェーホフ著『To the Actor-On the Technique of Acting』をクロアチア語に翻訳。
1999年からヨーロッパ・イスラエル・トルコ・コロンビア・アメリカ・アジアで教える。
アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツでは、2004年から2006年まで国際問題担当副学部長、2006年から2010年まで音声・スピーチ部門長、2016年から2018年まで演技部門長を務めた。
現在、ADU-University of Zagrebの音声・音声学部の責任者を務める(2023/24)。
2019年から2022年まで中国の上海演劇学院で、BAおよびMA演技プログラムでマイケル・チェーホフ演技テクニックを教えた。彼女は中国語に翻訳された本『未来の俳優』を書き、2024年に中国で出版した。
2023年にZeKaEmでE.イオネコの『The Bald Soprano』を演出し、劇場での彼女の最初のプロの演出家として活躍した。
マイケル・チェーホフヨーロッパとマイケル・チェーホフヨーロッパ・トレーニングプログラムの共同創設者であり、トルコのイスタンブールにあるイェディテペ大学のゲスト講師であり、米国ニューヨークのMICHAにあるマイケル・チェーホフ協会の教員である。
また2020年に来日し日本の俳優に向けてヴォイスWSを行っている。
【日時】
4月30日13:30~16:30
※開場は13:10、開始が13:30となります。
【場所】
一心寺シアター倶楽「南会所」
大阪府大阪市天王寺区逢阪2-7-17
JR「天王寺駅」より徒歩10分
地下鉄堺筋線「恵美須町駅」より徒歩10分
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩10分
※一心寺シアター倶楽ではなく、「南会所」で行われます。
【料金】
3000円
※通訳あり
【対象者】
俳優、または俳優活動をされている方
【参加人数】
16人
※今回は多数の申し込みを予測しておりますのでお早めにお申し込みください。
【服装】
・動きやすい服装
・内履きまたは裸足
・水分
※更衣スペースがあります
【申し込み】
申し込みの方はHPの「APPICATION」からお申込みください
https://www.michael-chekhov-tokyo.com/class-ws/%E6%80%A5%E3%81%8D%E3%82%87-%E5%A4%A7%E9%98%AA%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%B1%BA%E5%AE%9A-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%95%E5%85%A5%E9%96%80ws/
【ハラスメント防止のための取り組み】
・ガイドラインを設け、講師、運営者、受講生に順守していただくようにします。
・地位や権限あるいは優位性を背景に、適正な範囲を超えて人格と尊厳を侵害する言動で、精神的・身体的苦痛を与えることはしません。
・性的な言動や性的要求によって相手に不快感や恐怖を与え、レッスン(指導)環境を悪化させることはしません。
・性に関する固定観念や差別意識に基づく嫌がらせ、女性または男性という理由のみで性格や能力評価を決めつける事はしません。
・身体接触などがあるエクササイズの場合は事前に説明を行います。