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【9月25日締切り】 12月公演重力/Note『マリア/首』出演者募集

多くの方から御連絡いただき、ありがとうございます。

出会いを大切にしながら活動を続けてきました。
一緒に演劇について考えていける方と出会えたら幸いです。
岐路に立っている方やもう一度自分の演劇観について見つめなおそうとしているような方には、いい稽古場になると思います。

以下、詳細となりますが御質問・ご不明点などありましたらお気軽に御連絡ください。


【面接の日時】
御連絡をいただきましたら、こちらでスケジュールを調整致します。その上で面談と簡単なワークショップを受けていただきます。

【場所】
重力/Note事務所

【アクセス】
JR総武線浅草橋駅より徒歩六分
都営地下鉄浅草線東日本橋駅より徒歩二分
住所:東京都中央区東日本橋2-17-2
電話:080-3750-1069(制作)

【募集人数】
男性:三名 女性:二名

【応募条件】   
35歳までの舞台経験4年以上の健康な者
舞台俳優を専門とする者

【応募方法】   
E-mail info@jyuuryoku-note.comまで名前、性別、年齢、参加希望の日時を書いてメールを下さい。
制作部からの返信の際に当日用意していただくものを御説明します。
なお、一部のメールアドレスからの送信はサーバーにはじかれてしまう可能性がありますので、送信後2日以上経過しても返信がない場合は、080-3750-1069までお問い合わせ下さい。

【応募締切り】
09年9月25日(金)で面接期間を終了致します。それまでに御連絡下さい。


【概要】
このたび重力/Noteでは、09年12月17日~20日に王子神谷にある劇場シアターバビロンの流れのほとりにてで上演される『マリア/首』(原作:田中千禾夫『マリアの首』)に参加していただける俳優を募集いたします。

田中千禾夫(1905~1995)の代表作『マリアの首』(1959)は、原爆直後の長崎を舞台に被爆した浦上天主堂のマリア像をめぐる人々を描いています。

広く知られているように、長崎には古くから禁教弾圧の歴史が存在し、それらが解放された後の1945年8月9日、皮肉にも同じ神を信仰するアメリカの手によって原爆を投下された歴史的事実があります。

田中はこの作品に流れる詩情を「私自身のせっぱつまった本音であり、人間が何のために生きるかを告白すべき悲鳴である。このとき言葉は最も簡潔に、そして荒々しい流動を伴う。それが絶体絶命のものであるとき、初めて神に聞かれるであろう」と説明しています。

田中自身は、晩年までキリスト教の洗礼を受けることはありませんでしたが、唯一の絶対的な存在があることを常に意識しながら創作活動を続けていました。

そこには作家・田中千禾夫の個人史とも深い繋がりがあるのは勿論ですが、それ以上に「劇とは祈りであり、意味ではない」とした演劇人・田中千禾夫の独自の思想があります。

演劇が「祈りであり、意味ではない」とは、どういうことなのか? そして、もしそれが実現できるとするならば、その時作り手や観客にはどんな時間がもたらされるのか? それは現代を生きる私たちにとってどんな形をしているものなのか? そうしたことを一つ一つ取り上げながら稽古場で思考したい――そんな興味から『マリアの首』を選出することになりました。

劇中の台詞にある「ほんとの自由は孤独の自由の、もっと先にある」と書き記すには、並々ならぬ人間への眼差しがあったに違いありません。それらは絶えず過去から聞こえる「呼びかけ」として、私たちは耳をすます必要があるでしょう。

重力/Noteでは、これまで「演劇体験とは《喪われた経験の回復》である」という作業課題を立てて活動してきました。今回は戯曲を通して《人知の及ばぬ大きな力になぎ払われた経験》を甦らせ、その中で人が何を頼りに生きていけるのかを思考していきます。

すでに春先に一次募集をかけ、そこで集まったメンバーとの勉強会を重ねてきましたが、今回新たにメンバーを追加した上で本格的な稽古に入りたいと考えております。稽古開始時期は十月下旬からです。また本公演は、にしすがも創造舎さんからの協力をいただいており、本番一ヶ月前は集中的に稽古に専念できる環境もご用意しております。興味のある方はお気軽に御連絡いただければ幸いです。                                 
                       
重力/Note 鹿島将介


【主宰のプロフィール】
一九八三年生まれの千葉県出身。東京都在住。独身。
演出家。プロデューサー。重力/Noteでは主宰と演出、芸術監督を務める。Pacific Creators for the Performing Arts所属。舞台芸術財団演劇人会議所属。
二〇〇七年、日本大学藝術学部演劇学科劇作コース卒。卒論『身体のデザイン』では、日本を中心とした古今東西の俳優像や俳優訓練の変遷に関する多角的な調査をおこない、そこから演劇表現の可能性と現代の俳優が抱える問題を考察した。在学中に西森守〔以下、敬称略〕、フィリップ・ゴーリエ、鈴木忠志の影響を受け直接指導を受ける。〇七年六月にプラハで行われたPQでパフォーマンス作品を発表、以後〇八年二月チェーホフ原作『かもめ』(重力/Note)の構成・演出、同年六月寺山修司原作の朗読劇『狼少年』(青森県の文化を語る会)の構成・演出助手を手掛ける。同年九月には明治大学文化プロジェクトにてワークショップをおこなうなど、ペースは遅いが着実に活動の場を増やしている。〇九年一月『戸口の外で』(重力/Note)を構成・演出。

伝えなければならないことだけを伝えなければならないなあと思う今日この頃。
演劇を通して人間を考え、人間を通して演劇を考えている。

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