CoRich舞台芸術アワード!2023

「マギーの博物館」への投票一覧

1-4件 / 4件中

※投票内容を「非公表」に設定しているメンバーは表示されません。

投票者 もらったコメント
長寿郎長寿郎(5927)

8位に投票

実演鑑賞

骨太で濃厚な舞台でありました
休憩15分を入れて2幕の時間15分という長丁場
でしたが眠気もおきる事は無く
話に引き込まれてしまいました
役者さん巧いなぁ と

話は説明通りで
特に補完するようなことは無いっすね
観客は高齢の男性が多いように
みうけられました
話は結局
じっちゃんのやるときはやれとの激励で
労働組合に力を入れるも
母キャサリンの言っていた通りに
長いモノに巻かれていたほうが良かったのに
わずかばかりの賃金の値上げをされるも
ローテーションを減らされて
結局手取りは減る事になり
雇用側は利益を絶対に手放さない!という
現代でも脈々と続く真実に
マギーたちは負けてしまい
何とか丘の上に小屋は建てたが
生活のために炭鉱夫をマギーの弟同様に
やる事になった二ールは二人して落盤事故で死亡し
作中では明言されなかったが
夫と弟という物理防御を失ったマギーは
労働組合が目障りで赤だととする現状から
逮捕され投獄されるが
そんな騒動も忘れ去られた頃に釈放され
戻ってきた海辺の小屋に
かつての自分らの生活を知らしめるために
炭鉱での道具などを展示したミュージアムをつくり
訪問者に昔を語ると言う話です
プロローグがかつての炭鉱の道具などの紹介で
エピローグが同じくミュージアム内での話と締めます

なんか資本論でも
被雇用者は搾取されるだけ
みたいな話あったがホント変わらんねぇ 現実とー

各キャラクターは見事に表現出来てましたわ
じっちゃんも台詞が無いのに
スリッパや缶詰叩いて人を呼び
ノートのメモを読ませる意思疎通は愉快でした

バグパイプの組み立ては初めて見て感動(^-^)

ごはんとお味噌汁ごはんとお味噌汁(276)

1位に投票

実演鑑賞

結構話の背景が重たいですが、役者の演技力もあって、観やすかったです。
マギー役の小池のぞみさん、可愛らしくもあり力強さもあって良かったです。

コナンコナン(1446)

6位に投票

実演鑑賞

強い生命力が漲っているだけに壮絶な爪痕を残してくれる公演
海岸に位置する炭鉱の町
貧困から逃れるため移り住んだとはいえ、この土地には生きていく術の選択肢があまりに少なすぎる
これではどうやっても豊かになれそうもない
そんなジレンマが常に付きまとって、それでも必死に足掻いて生きている姿から片時も目が離せませんでした

男にモテないけれど明るく気丈なマギー(どうにか幸せになって欲しいと思わせる魅力に溢れている)
マギーと一緒に暮らすのは
旦那と長男を炭鉱で失い生きる気力を失っている母(元々が根明な女性だったらしく、その片鱗に救われます)
強い労働組合を目指す弟(真面目でそれ以上に不器用な男を好演)
長年の探鉱作業で塵肺を患うじっちゃん(寝たきりなので常に部屋の一角に鎮座しているシンボル的存在)
そんな生活の中、マギーと恋に落ちる心優しいニール(体格良く頼もしいのだけれど不安を予見させる一面もあり)
やがて二人は海が見渡せる小高い丘に新たに家を建てる事を誓い合う・・・
あらすじに書かれた登場人物がそのまま具現化されていて、演劇の生々しさがダイレクトに伝わってくる、それ故に強烈に響いてくる公演でありました

Naoki007Naoki007(819)

4位に投票

実演鑑賞

演技(表情)、舞台美術、照明、音響どれも素晴らしく、しっかりとこの壮絶な闘い(貧困との闘い)を描いていた
貧困の悲しさで胸がいっぱいになる
「聖なる日」のディジュリドゥの音色に対し今回はバグパイプが通奏低音
ともかく息つく余裕もなく見入った2時間15分
加賀谷崇文と小池のぞみは大男とチビという原作にピッタリの配役
4人ともよく声が通っていた
そしてしゃべれぬおじいちゃんの大久保たかひろが木片をたたいて意思表示をする様が実に良く表現されていた

このページのQRコードです。

拡大