詐欺パパ
TOMOIKEプロデュース
駅前劇場(東京都)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/07/16 (金) 14:00
面倒臭いキャラクターがわんさか出てくるハラハラ、ドキドキ、ムカムカのステージ。愛憎が複雑に入り混じる人間関係を見事に描いたテクニカルな作品だと感じました。
フェイクスピア
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/05/24 (月) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やっとのことでチケット入手したものの、観に行くべきか否か、かなり迷いました。でも、観てよかった。一度で100%理解できるような作品ではないし、観てから時間もたっていたけど、サントラCDを聴いたとたん、あの舞台が蘇り、涙が流れた。正直、音楽?流れてたっけ?という感じで、すっかり忘れていたのに不思議!あの時のどうしようもなく切ない世界に引き戻された。
主演の高橋さんの舞台は初めてだったが、不思議な光を放って立っていた。一度観たら癖になる役者さん。二人の大御所様との絡みも面白いし、声がいい。身体能力も高そう。変幻自在。観る人の心にすーっと入ってくる感じがします。最後の場面でフェイドアウトする時の表情は菩薩様?
複雑な作りの作品(私には)だけど、頑張ってついていくと、凄いご褒美が待っている作品です。キャストも素晴らしかった。再演あればこのキャストでまた見たいけど、最低でも主演と二人の大御所は変えないでほしいです。カメラが入っていたようなので、観劇できない人のために円盤化または放映も期待。観た人は思い出せるし、誰でも生で観られるわけではないので。
hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/07/15 (木) 18:00
A「hedge/insider」を観た。経済をエンタメに昇華させる芝居で面白かった。
詩森の経済3部作が完結するタイミングで過去2作を大幅に改訂して1つの芝居にしたもの。「hedge」は2013年、「insider」は2016年に上演されたもので、両方とも観ているのだが、再度観て「あぁ、こんな芝居だったなぁ」と思い出した。詩森の描く企業モノにハズレなし、だと思っている私だが、本作の描く世界は舞台化するのがやや難しいと思っていたけど、巧みに演劇にしているのが見事。慣れた役者に吉田栄作,岡田達也などの客演が巧く混じって素敵な舞台になっていた。舞台が大きくなった分、迫力ある美術や生演奏を含む音楽なども栄えていたと思う。
新作の「trust」を観るのが楽しみ。
hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「経済」をドラマの中心に置いた舞台は、なかなかその成功例が思い浮かばない。
貿易商が舞台になった「女の一生」の支那貿易についてのシーン以上に、うまく芝居にならないのだ。この作品は経済から日本を描く金融エンタティメント、とうたっているが、表面的には、今をはやりの投資ファンドや、金融規律を守るためのインサイダー取引の規制を素材にし、その英語をそのままタイトルにしているところなど、目新しい趣向ではあるものの、内容的にはよくある中小企業の古めかしい企業小説の世界以上に出ていない。
長い歴史のある工場内の物品移動の工場用クレーン専業の中小企業の企業改革に投資ファンドが力を尽くす前半、1時間50分と、その投資ファンドがインサイダー情報の取り扱いで証券取引等監視委員会の摘発を受ける後半一時間。ほぼ三時間の長丁場が今の企業社会を映すように男性のみのキャストで演じられる。
冒頭には、現在の銀行金利の低下から、投資でなければかつての金利生活者のような生活は望めない、という事や、投資が狙うのはヘッジも含め、金融の広範な領域にわたるというようなことが、解説されるがそれは、劇中でも言われるようにドラマの中身にはほとんど関係がないし、観客もそれくらいはご承知だろう。
タイトルのヘッジは前半のドラマの軸になっていないし、後半は結局は男女の人情噺に落ちていく。素材に飛びついたのはいいが、処理に困ってありきたりな世間話でまとめてしまった印象である。
今どきのドラマにするなら、現に活躍が見えてきた女性の企業社会への進出のどのほうが、ドラマチックだろう。またリズム楽器にトランペットの演奏をナマで見せる音楽も、内容にマッチしているとは思えず趣向倒れになってしまっている。
詐欺パパ
TOMOIKEプロデュース
駅前劇場(東京都)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
一九一一年
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2021/07/10 (土) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
森 フォレ
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
世田パブのワジディ・ムワワッド作品シリーズ観劇は「岸」を飛ばして「炎」以来で7年ぶりとなった。途中、静岡で作者自身による一人舞台を観たが、彼がカリカリと書き刻んだ血と縁のフィクションの方が自演による舞台(渾身の舞台であったが)より作者自身の証言のように感じる。一見不要にみえるディテイルが書かれているせいだろうか。家族というものはどれ一つとして同じものはなく(むしろとてつもなく多様で)、その有機的絡まりを紐解くことなしに家族は描けないと信じているかのよう(我々は「家族」という社会的イメージに自分の家族を当てはめてそうと信じているだけなのかも)。あるいは、実際にあった特殊なケースに取材したものかも知れない・・ただし戯曲にみる作者の明確な作劇意図がその想像を打ち消す。三部作に通底する主題とは、単純化すれば命はどのように引き継がれてきたか(今存在する者はなぜ今ここに存在し得るのか)..。
上演時間を確認せず足を運んだ所が、2回休憩を挟んで3時間40分。それでも数代前までに遡る壮大な系譜辿りの物語を事細かに把握するのは難しい。しかし目が離せず、長いとは感じなかった。
反応工程
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2021/07/12 (月) ~ 2021/07/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
何の情報も入れずタイトルが『蟹工船』っぽいなと去年チケットを購入も、コロナで中止&返金。何となく気にはなっていて今年到頭観れる運びとなった。宮本研の戦後三部作(もしくは戦後史四部作)の一本で代表作の一つらしい。全キャストをオーディションで選んだ贅沢なキャスティングなだけに、一人ひとりのルックスが役そのもの。新国立劇場と云えば豪華で緻密な舞台美術、他の劇団が観たら涎が出そうだ。
終戦十日前の北九州の軍需工場。動員学徒として働いている主人公・田宮(久保田響介氏)は社会主義思想を持つ先輩から『帝国主義論 資本主義最高の段階としての帝国主義』(レーニン著)を借り、隠れて読み耽っている。開幕からすぐにガチガチのそっち系の話だったので思わず笑いそうになった。戦後の民主主義啓蒙白黒映画を観ているような趣き。そこではロケット砲の推進薬を作り出す為、薬品の“反応工程”の実証実験を行っている。
役者は皆文句なしに素晴らしい。
亀田興毅を思わせるやんちゃキャラを演ずる八頭司悠友(やとうじゆうすけ)氏。酒宴のシーンの密度の濃さ、日の丸褌姿に唄って飲んで喰らって大暴れ。ああこういう奴いるなあと誰もが心当たりのある典型的な日本人を大熱演。凄い腕前。
見張(防空監視哨)で勤務する、田宮に想いを寄せる少女(天野はなさん)。別の学徒工員に渡された恋文を、「これ···」とおずおずと返すシーンがとても良かった。『イーハトーボの劇列車』で宮沢賢治の妹役だった記憶がある。儚い印象を人に与える女優。
ベテラン責任工役、有福正志氏の全身から立ち昇る実在性。何も言わずただそこにいるだけで工場の積み重ねてきた何十年もの日々を感じさせる佇まい。名優である。
ヒール役の憲兵(神保良介氏)は村上和成と嶋田久作を足した感じでグロテスクな凄味。が、アクションの演出はイマイチでもっさりし過ぎ、わざとらしくて見ていられない。狙いなのだろうがもうちょっと何とかなったのでは?
第一幕85分休憩20分第二幕65分。
終幕の仕方がヌーヴェルヴァーグ風で胸に焼き付く。
アンジェリーナ3:49
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2021/07/14 (水) ~ 2021/07/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
■約90分■
MCRを観始めて間もなく10年。「ここ10年で最も振りきった、振りぬけた作品になった」という作者の言葉に偽りなし!!
詐欺パパ
TOMOIKEプロデュース
駅前劇場(東京都)
2021/07/15 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/07/15 (木) 19:00
舞台セットと、歌、照明、役者さん達のお芝居が、見事に融合して、魅せてくれる。
セリフの切れめ、とか、暗転も、お芝居と連携して、スムーズに、お話を、観せてくれる。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』【8月22日(日)12:00、8月22日~28日、9月6日~9日、9月11日~16日公演中止】
東宝
帝国劇場(東京都)
2021/05/25 (火) ~ 2021/07/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
定番のミュージカルを恥ずかしながら初めて見ました。
人気があり、長く続けられている理由がよくわかりました。
物語が長い人生を駆け足で進めていきながら、わかりやすい。
登場人物がたくさんいながらそれぞれがそれぞれの人生を持っていてみんな魅力的
悪人がいない。
そしてなんと言っても楽曲の素晴らしさ。
1回聞いただけで、虜になり、それ以来YouTubeで探して何回も聞いても飽きが来ない。
やはり、人生で1回は、いや繰り返し見続けなければいけない作品と思いました。
hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回はトラストの方を見ました。
こちらは女性陣が加わって印象がずいぶん違います。
こちらは金融に全く興味のない人でも十分楽しめると思いました。
吉田栄作のいいところが全部出ていました。さすがです。
いのちの花
劇団銅鑼
練馬文化センター(東京都)
2021/07/13 (火) ~ 2021/07/15 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良い舞台でした。
この舞台のテーマとなっている動物の命は勿論、全ての生き物、人間の命について、考えさせられました。
ラストは涙腺が緩みました。
役者さん達の演技も良く、端っこにいた手話の方は笑顔が可愛らしく、生徒の一員という雰囲気で良かったです。
心に残る良い舞台を観る事が出来て満足でした!
二等兵物語
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ つつじホール(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
読んだこともないつか作品であったが,面白かった。ただ,個人的な感覚ではあるが,余分な場面と思われるところもあり,伝わりにくいのではと感じてしまった。
いのちの花
劇団銅鑼
練馬文化センター(東京都)
2021/07/13 (火) ~ 2021/07/15 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最初のところは、女子高生がキャーキャーやっているだけ、騒々しいだけだなあ、と思っていた。
ところが、途中から、動物愛護センターを見学したあたりから、痛々しく、胸を締め付けられるような感じになり、涙がボロボロこぼれて止まらなくなってしまった。
私自身、犬が飼えなくなり、動物愛護センターに置いてきた後悔が、いまだに消えず、罪の意識に苛まれていたせいか、他人事でなく、さらに、涙を誘ったのか、最後まだ泣き続けた。
命の大切さ、本当に考えさせられた。骨を砕くシーンは、壮絶で、鈴や、リードのくさりが出てきたときは、悲惨さの頂点だった。
脚本が素晴らしい。
これは、本当にスゴいお芝居だ。観て、本当によかった。満足です。
いのちの花
劇団銅鑼
練馬文化センター(東京都)
2021/07/13 (火) ~ 2021/07/15 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/07/15 (木) 14:00
座席1階
脚本の畑澤聖悟さんは秋田県出身で、青森の県立高校の教員だ。今ではもう、教員というより脚本家と言う方が名高いが、この舞台は彼のホームグラウンドの青森県。三本木農業高校は実在の学校である。
畜産や動物飼育を専門とする女子高生たちが、ある日先生に連れられてペットの殺処分の状況を施設見学する。鶏を絞めてから揚げにして食べるという「命をいただく」という授業を経験している生徒たちだが、二酸化炭素ガスで安楽死させ、焼却して残った骨をごみとして捨てているという現実にショックを受ける。そこから生まれた彼女たちのアイデアが、この舞台のメーンテーマである。
沿岸部ほど大きな被害がなかったものの、東日本大震災を経験した生徒たちの胸の内もしっかり描かれる。全編「命の授業」というだけに、小動物から人間までその命が持つ意味を問いかける舞台に仕上がっている。全国の小学校で公演したとあって、舞台は学校演劇の香りが濃いが、この日の客席は若い世代も含めて大人たち。時折涙も誘う感動の舞台になった。
シンプルな演出だが、映像をうまく使っている。特に終盤、植木鉢を持った人たちの笑顔がいい。女子高生たちが「受け入れられるだろうか」と悩んでいたことが杞憂だったと雄弁に物語る。
登場人物たち、つまり銅鑼の俳優たちの写真も出てくるが、撮影場所は銅鑼のけいこ場がある敷地内だろうか。どこかで見覚えのある背景だった。
今回は、劇団が力を入れているバリアフリーサービス付き。音声ガイドやタブレット端末による字幕、車いす対応、そして女子高生たちと同じ衣装(高校の作業着)を着た女性が舞台下手で役者たちが使っているのと同じ椅子に座るなどして手話通訳をしている。この通訳は女子高生たちのクラスメートという雰囲気がうまく醸し出されていて、手話通訳を見ない人にとっても演劇としての違和感はとても少ないと思う。「舞台手話通訳」は通訳が役者の一人として舞台に溶け込むスタイルを指すようだが、今回はそれに近い感じだ。
hedge 1-2-3
serial number(風琴工房改め)
あうるすぽっと(東京都)
2021/07/08 (木) ~ 2021/07/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今回、3作ともすべて観た。
2作目(2幕目)は異質だが、この作家の企業物は、問題や事件が起こったりするにせよ、社員たちはみな仲が良く、眩しいぐらいに明るく前向きで希望に溢れている感じがして、そこは例えばJACROWの企業物などとは異なる特徴的な印象。
スアシ倶楽部№22「妹の人形の話」
スアシ倶楽部
キタノ北ナガヤ「露地庭SALON」(大阪府)
2021/07/06 (火) ~ 2021/07/07 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
妹のジェニファー、バービー人形、人形ケン ロープで首を吊ろうと木の下へ、
捨てられたバービー人形 ナイフによる傷 人形は、覚えていた、人形への愛 えぐられた胸、妹の嫉妬ケンへの嫉妬、混乱した、僕がしたのか、人形ではなく。
人形と人の中間の存在感を出していた水木たねさん 子供大人区別がつかない混乱した僕を演じた橋本浩明さん。
観劇している私の頭の中で、人への虐待と、解らなくなる 区別がつかなくなる、芝居を観ながら、ここまでの出来事を想像して、頭の中が、ぐるぐる回る。
とても苦しい芝居でした。
sandglass
遊劇舞台二月病
AI・HALL(兵庫県)
2021/07/03 (土) ~ 2021/07/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
生きる 生き抜く 力強さ 人の弱さ 分岐点 砂に埋もれるように、逃げ場がない環境
この芝居を観て 父から聞いた話を思い出した。
戦後 祖母が和歌山の町へ買い物 行き場のない子供を連れて帰る、住まいは、田舎なので食べ物はあり、いつも大鍋で知らない子供数人と兄弟で食事、数日~数年 元気になると出ていく。
ある日町へ出た時の父と祖母の会話
あの子をなぜ連れて帰らないの、可哀そう。 帰るまでに死んでしまう。
苦しくなる芝居でした。 今も世界のどこかで起こっている。
逃げ場のない、努力が実らない 砂に埋もれるような苦しさ。
今生きているのは、偶然のかもと思う。
エギング☆ロック
遊気舎
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2021/07/02 (金) ~ 2021/07/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ソフトボール それぞれの今の生活 流れ星に願った観覧車 青春懐古 あの頃のバイク タイヤ バトラックス 羽曳野の伊藤 チームおじさん車でひいちゃった 3人の姉妹いちえふたえみちえ 前回作の空からボール 多くのてんこ盛り 満腹 観きれてないことも多くあると思いますけど、面白かった。帰りに胃袋にも、たこ焼きを食べて公園で缶ビ。