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ミュージカル『衛生』~リズム&バキューム~

ミュージカル『衛生』~リズム&バキューム~

キョードー東京

赤坂ACTシアター(東京都)

2021/07/09 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ミュージカルとは言っても最初に聞こえてくるのが
〇ソ〇ソピッチャン、〇ソピッチャン♪
というフレーズなので推して知るべしである。不要不急を練って固めたような舞台だ。
クッダラネー、時間の無駄と思いつつも途中休憩で帰らず3時間もいたというのはそれなりに楽しんだのかもしれない。女性陣の歌声がなかなか良かった。
注:上の〇にはクが入ります。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチームを観劇
複数のキャスト郡を同時に舞台に置いて切り替える場面転換がテンポの良さをもたらしていた
演出は一人だけどキャストは4チーム、各チームどう個性を出しているのかな
多分オリンピック以上の万全の感染症対策下での実施
コロナの自粛期間中に誕生したカップルという想定だけど

ル・シッド

ル・シッド

アーティストジャパン

あうるすぽっと(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

11世紀後半のカスティーリャ王国(現スペイン)の英雄、ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール、通称エル・シッド(“主人”の意味)。12世紀後半に叙事詩『わがシッドの歌』が作られその後彼をモデルにした様々な作品が生まれる。17世紀フランスにてピエール・コルネイユが書いた悲喜劇『ル・シッド』は大ヒットとなり、17世紀を代表する作品とされている。今作がどこまでオリジナルに忠実なのかは不明だが、フランス女性を夢中にさせた要因はよく分かる。
キャスト10名中、8名が宝塚OG。自分的には宝塚を観るよりも元宝塚女優のストレート・プレイを観る方が興味深い。全員女性による恋と名誉の宮廷絵巻。
第一幕70分休憩15分第二幕60分。

ドン・ロドリグ(十碧れいや〈とあれいや〉)は全ての女性が恋に落ちる絶世の美男子、王女(宇月颯〈うづきはやて〉)ですら恋の病に身を焦がす。王女は胸に燃え盛る炎を消す為、友人であるシメーヌ(舞羽美海〈まいはねみみ〉)とロドリグの仲を取り持つ。王女の目論見通り、二人は相思相愛の仲へ。自分が望んだ事ながら内心身悶える王女。「一番ままならぬものは自分の心」。
だがシメーヌの父ドン・ゴメス(井上希美)はロドリグの父ドン・ディエーダ(小川絵莉)が自分を差し置いて近衛隊長に任じられた事に憤慨。口論の末、打擲してしまう。恥辱に打ち震えたディエーダは息子のロドリグに復讐を命ずる。恋人の父親と決闘をする羽目になるロドリグの葛藤。恋か名誉か?それが今作のテーマ。

とにかく綺麗な女優ばかり。お人形のような舞羽美海さんは悲劇のヒロインに相応しい。十碧れいやさん熱演のクライマックス、見守る他のキャストの目が涙で潤んでいるようにも見えた。宇月颯さん演ずる王女の秘めたる胸の裡がスパイスのように効いてきて、彼女を主人公に物語を組み立てても面白い作品。二役をこなした井上希美さんがやたら可愛かったが、元劇団四季!
ピアノをずっと演奏し続けるTAKA(a.k.a.こんどうたかふみ)氏、『愛の嵐 』のシャーロット・ランプリングのような衣装ながら舞台上唯一の男性であった。

ネタバレBOX

恋人の父親を殺してしまうロドリグ。シメーヌはこの世で一番愛している男が父親の仇となる不条理に胸が引き裂かれてしまう。互いに互いを心の底から愛し合っているのに道理としてそれは通らない。いよいよクライマックスは国王(旺なつきさん)の大岡裁きが炸裂し、救いようのない悲劇を見事に救ってみせる。

第二幕開幕時、さえずり(進行)役の二人、貴澄隼人さんと亜聖樹さんが歌うだけで、その他に歌のシーンがないのが非常に残念。歌とアクションをもっと捩じ込んだ豪華絢爛版で今作を観てみたい。台詞も同じ内容をまどろっこしく長々と遣り取りするのが当時の作法なのだろうが、ただただ冗長。演出も切れ味鋭く細かく刈り込んだ方がより良くなるだろう。
中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/07/23 (金) 13:00

Aチームを観劇。一昔前だったら部屋に引きこもってる子は若者という設定の作品になっていたでしょうね。それが今や、中年が主人公か。そういう人のシグナルを発見したいという作者のあたたかい視点が感じられました。

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチーム観劇。キッチリとした感染対策が好印象。話の方も、シリアスなすれ違いのドラマで引き込まれました。アフターコロナという設定も何かイイですね。

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Aキャストを観劇しました。田舎で暮らす母と、都会で暮らす娘を描いた作品でしたが、独特の雰囲気でした。
タイトル通り、寂しさ、侘しさ、そして、心の闇、病みを感じ、ちょっと怖くもなりました。
興味深く面白かったです。

第29次笑の内閣「マクラDEリア王」

第29次笑の内閣「マクラDEリア王」

笑の内閣

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/07/22 (木) ~ 2021/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★

もっと生々しいお芝居かなと思ったが、けっこう良いこと言っているなあと思いました。
物事を客観的に見られる感性とそうではないやり方でしか答えられない人もいることを認識することは大事と感じました。
お芝居の終わり方が、あっ!それもあるよね。笑
お芝居は感性を刺激されるから好きですね。
ありがとう♪♪♪

『shuku-sai』

『shuku-sai』

(石榴の花が咲いてる。)

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/07/22 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/07/23 (金) 14:00

石榴の花が咲いているの「shuku-sai」14:00の公演
拝見しました💕
石榴さんとこ、はじめまて拝見しました。
今年、杏奈さんの芝居を拝見する機会があり今回は
どんな芝居を魅せてくれるか興味があり拝見しました。
御出演なさっている役者の素晴らしい演技を魅せていただき👏👏👏👏👏、大変満足しています🥰🥰🥰

明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Cキャストを観劇
男女の愛から家族の愛、
現実的にその狭間の状況の人達はかなりいそうで、
共感できる人も多そうな芝居でした。
今回の結末(答)はこういう形でしたが、
たぶん、正解があるわけではないので、
キャストのパターンによって違うエンディングもあるのかな⁉︎とも、思ってしまいました。
場面の切り替わりの演出は良かったです!

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

中年だけが侘しく悲しいかは分からないが、多くの人が味わうであろう感情、それを娘の視点から描いた回想もしくは幻想劇。タイトルにある星の在り方は、自分の感情に流されないという客観性を保つための強がりに思える。物語は主に母、娘のそれぞれの観点と親子という関係を描いた3場面を娘が集約する。舞台美術は左右対称で、上手・下手側に場を移すことで それぞれの観点が変わり、それに伴い時々に居たであろう人物が登場してくる。その変幻自在な演出と多様な人物を表現する演技力は見事。但し、技巧的になりすぎた印象もあり。
(上演時間70分) 【A=女性チーム】

ネタバレBOX

セットはベットと窓カーテンというシンプルなもの。基本的に上手が娘(今井美佐穂サン)、下手が母(中村真季子サン)の世界(都邑)。違うのは娘の方に母からの仕送りであろうダンボール箱が1つあること。そこから取り出したのはミニ卓上灯とランタン。

物語は、場所や時を特定させないが、時々に時事ネタを挟み足元を見せ観客の感情を放さない。娘は、ベットの中から ここはスカスカ星、おはよう こんにちわ こんばんわ と言った挨拶をする。一般(抽象)的な言葉で始まるが、すでに空虚、諦念といった感情が溢れ出す。

冒頭、母が声掛けし娘を起こすシーンは、自分にも記憶があり懐かしさが蘇る。郷愁を思わせるシーンから、突然、特別定額給付金(コロナという台詞があったか分からない)の申請をしたかという現実を入れる。娘は声優になりたくて上京したが、夢は叶えられていない。母は娘を思い、郷里での職探しをするが、その相手が今井サン(2人芝居ゆえ、色々な人物を入れ代わり立ち代わり演じる)。
また、物語には父はもちろん、”男”の影さえ出てこない。逆に母・娘に”女”の顔がのぞき出し、母が股を広げ太腿を露わにするなど、何かに未練がある若しくは懇願するような仕草。色々な場面が次々に現れるが、後々、それが走馬燈のように巡る思い出だと解る。

母・娘(関係)と一概に言っても、その間にある感情などは千差万別で、描くのは容易ではない。だが、現実と虚構を混在させることで、身近(主観)と世間(客観)を上手く表出させ、部分的にでも共感を誘う工夫は巧い。既に母は鬼籍。生きている時には、色々な出来事があり感情の行き違いもあったが、亡くなってみると何て思い出深いのか、そんな侘しさと寂しさが こみ上げてくる芝居である。
娘の手元にあるミニ卓上灯とランタンは、照明効果だけではなく、母との語らいの媒介ーマイク仕立にし照れ隠しのための間接話法ーとして利用しており、手の込んだ観せ方だ。
次回公演も楽しみにしております。
ふたりカオス

ふたりカオス

演劇企画 heart more need

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/07/23 (金) 13:00

狭い劇場の2人芝居は映像で見るのに適しているのではないかなー。今回表情までわかる映像だし音声も明瞭(劇場で見るのには敵わないのは置いといて)どちらかと言うと2人の芝居を見るのが主で全体のストーリーは二の次かなと思える作品で、肝となるのは役者さん、その点今回見応えあるしっかりとした役者さんがそろっているしテンポもいい。何か「カオス」感は減ったけど...前に見たのがイベント的な回で色々カオスだったのでこっちが正解ですね。

ネタバレBOX

ラスト前の全キャストが揃って照明で2人ずつぬいていくシーンは多分映像の方が際立つ演出だったかなーと思う。見た瞬間「合成かよ!」と思わず唸りました。神谷さんは見た目であの役は優勝。永吉さんの切芝居も(割れずに声を拾ってくれていてありがたい)前より厚みのある芝居に見えてよかった。客席に向けてサスがさすのが好きな種族なのでラストは大好物です
幻家

幻家

崖淵ワーカーズ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/07/23 (金) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

立場や状況がシンクロし、考えさせられた。家族👨‍👨‍👦‍👦は、難しい。子供は大きくなり自我が芽生えてくるし、時代は過去の何倍も早く流れて、過去の価値観は陳腐しているので、経験則は通じない世の中。生きるのは難しい…😣

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

中年の歩み『侘しい星、寂しい星』

第0楽章

SPACE EDGE(東京都)

2021/07/21 (水) ~ 2021/07/24 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 板上ホリゾントには窓が各々設定されカーテンが引かれている。シンメトリックな部屋は核部屋、上手・下手に1つづつだ。ホリゾント手前にはシングルベッドが各1台。上手の最右翼にはノブ付きドア。

ネタバレBOX


手前には同じサイズのカーペットが敷かれているが、上手の部屋にだけ段ボール箱が1つデンと構えている。数人の登場人物を2人の役者が演ずる。主役は母と遺伝子的病を抱えた息子。
 何とも空しい憂き世を虚しさのまま、空虚のまま描いた、その意味で稀有な作品。人間が普通に社会で自立して生きるに当たり必要な最低限の要素は健康とライフライン確保であろう。息子によれば、遺伝子レベルで問題を抱える母子には、これら総てが欠如している、然し乍ら、生きて行く為には飲食、住居、睡眠、衣料、健康維持費用が必要であるが、前期の理由で全く積極的に生きる意欲もなく、オブローモフのような経済的ゆとりも無い。にも拘らずオブローモフ主義者のような生活にのめり込む息子と心配する母との日常が、周囲を巻き込みながら展開する、限界状況作品である。この状況を実に淡々と描いている点が、今作の真骨頂と言えよう。
かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アガリスクの舞台は毎回コメディで、終始笑い転げるイメージがありますが、毎回本当にふざけてるだけの人と、信念を持ってる人に分かれていて、全部が全部笑えるわけではない話だと思います。

オリンピックが本当に開催される今観ると、より面白いのではないかと思います。

カルメン<新制作>

カルメン<新制作>

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2021/07/03 (土) ~ 2021/07/19 (月)公演終了

実演鑑賞

言わずと知れた名作にして、超人気作品。カルメン役のメゾソプラノが、奥深く響く声で、素晴らしかった。日本人テノールのドン・ホセ村上敏明もよかった。「ワルキューレ」のジークムントでは苦戦していたが、今回見事にリベンジを果たした。

現代日本に置き換えた演出で、冒頭は警視庁の警官姿でずらっと登場する。十分成り立っていたけれど、鉄パイプを組み合わせた無骨なセットは、今ひとつ目が楽しめないのは残念だった。余分な装飾がない分、ドラマと音楽がいっそう浮き立っていたとも言える。

今回の発見を一つ。カルメンはホセを最初は本当に愛していたのか。ホセに脱走を唆す前、仲間に「恋してるの」というが、唆すところはズルく自分勝手なふるまいで、あまり愛にともなう真心を感じない。ホセも脱走するのは、カルメンの説得に従ってではない。上官への嫉妬と、暴力をふるったいきがかりからやむを得ず、となる。この展開は、細かいところだが、リアル説得的である。二人の関係の、そもそものズレを示して、後の悲劇の伏線になる。

ネタバレBOX

数年前に、雑誌にカルメンと樋口一葉のにごりえは人物構図がそっくりとい話を書いた。そもそも奔放な自由な美女と、家庭的な素直な女性との対比は文学の定番。「風と共に去りぬ」でも、漫画「東京ラブストーリー」でも。漱石「虞美人草」「三四郎」にも共通するが、少々通俗的とも言える。(「明暗」も、久々に同じ構図を描こうとしたと言える)

学生時代、一緒にいてドキドキする女性がいいか、落ち着いて自然に接しられる女性がいいかという議論をよくした。恋は心ときめくものだから、後者の女性への感情は恋ではないのではないかとか。今ではドキドキするエネルギーがこちらにないけど、今もう一度若返ったら、どうするだろうか。

女性はどうか、聞いてみたら、そんなこと考えたこともないそうだ。ホセか闘牛士かといえば、マッチョな男は嫌いだから、ホセの方がいいと。
すると、カミーユよりカルメンを選んだホセも、ホセより闘牛士を選んだカルメンも、常人とは逆の選択をしたことになる。憧れが投影された芝居ということか。
反応工程

反応工程

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2021/07/12 (月) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

台本、演出、演技、いずれもしっかりしたオーソドックスな印象で、舞台装置も国立劇場らしい立派さ。

いのちの花

いのちの花

劇団銅鑼

練馬文化センター(東京都)

2021/07/13 (火) ~ 2021/07/15 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ペットの殺処分というのは馴染みのない問題でだが、そこを身近に感じさせてくれた。数年前に聞いたが、いま野良犬というものは日本にいないそうだ。これも殺処分が徹底された成果らしい。いま公開中の映画「犬部!」も、殺処分からペットたちを救おうという若者たちのは暗視で、しかも同じ青森県が舞台。青森を舞台に、この話題が芝居にも映画にもなるのは、なにか理由というか関係があるのだろうか。
他の人も書いているが、ペットの骨を肥料に咲いたマリーゴールドの鉢を手にした、人々の笑顔(映像)がよかった。

ネタバレBOX

生徒たちがペットの骨をすりつぶす作業など、音響が臨場感を高めていた。本当に俳優たちがやっているわけではなく、その動きに合わせての効果音。タイミングもピタリ合っていた。見えない裏方の細かいところだが、非常に感心した。
最後に、プロジェクト創設メンバーの5年後、卒業したあとの仕事が描かれているのが、意外であったが、良かった。高校生の時の美しい思い出だけでなく、その後をどう生きたか。獣医からOLまで、様々なわけだが、それが人生だと感じた。
かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった!めっちゃタイムリーな話やなあ。明日はほんとにどうなるんやろね。今の時代に観れて良かった。

29万の雫-ウイルスと闘う-

29万の雫-ウイルスと闘う-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2021/07/15 (木) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

多くの当事者に取材したからこその、生き生きした細部に満ちていた。口蹄疫にかかった牛を殺す消毒薬の注射のとき、注射器の中の血液がさっと黒く変わる。出産間近の牛を殺すとき、子どもを産ませてから、親子を殺処分したほうがいいのではないかという、やるせない迷い。ワクチンは牛豚を活かすためではなく、ワクチン接種が、ウイルス封じ込めのために殺処分してしまう。口蹄疫にかかったのならあきらめも付くが、一生懸命消毒して防いできたのに、結局予防のためにワクチンを打つときが一番苦しかったという農家の声。

舞台は、牛舎のセット。十八番のストップモーションの場面が、防護服を着ての、家畜の検査、殺処分の過程を、視覚的に想像させた。証言の言葉が中心の芝居なので、いいブレイク的変化にもなった。ベテランで、いくつも重要な役を演じた奥村洋治がよかった。若手では松葉杖をついた高校生役の川畑光瑠に華があった。

大学教授の講演のかたちで、口蹄疫はじつは治る病気で、その肉を食べても害はないと示された。なぜ殺して埋めるかというと、「清浄国」として畜産物輸出(?)の自由を得る国益のためだと。これは知らなかった。この芝居で得た情報からすると、輸出しないなら(日本の畜産品がそれほど国際競争力があるとは思えない)、無理して殺処分しなくてもいいのではないか。
なお、ウイキによると、発展途上国はワクチン接種で終わらせて、殺処分まではしないことが多いそうだ。

ネタバレBOX

2010年の宮崎での口蹄疫を題材にしている。この芝居は2012年に宮崎県の劇団が初演した。取材も主にはその時に行っている。その後の追加取材も含めて、今回、古城十忍が構成・脚本したもので、ほぼ新作とも言える。当時は畜産農家だけが強いられた、外出制限、人。家畜との接触制限が、コロナで日本中の経験になったということが強調されていた。新型コロナと、口蹄疫の経験がそっくりと。コロナのワクチンは、殺すためではないけれど。

宮崎県の口蹄疫発生は292例だったそうだ。19万9000頭以上を殺処分下にしては、件数は少ない。これくらいで収まったのは、何よりだが、不謹慎ながら件数を聞くと意外とあっけない気もした。
明日の朝、いつものように

明日の朝、いつものように

LUCKUP

萬劇場(東京都)

2021/07/16 (金) ~ 2021/07/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Cチームを観劇
コロナ禍で出会い、同棲5年・セックスレス2年…すれ違う男女。
実際にありそうな話で、素晴らしい演技に引き込まれました。

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