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君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/14 (火) 19:15

昨日に続いて「B」を観た。「A」とは雰囲気が違うが、とても面白かった。
 まずは、水越朋×宮崎あかね×古茂田梨乃。音楽でなく、環境音というか、虫の鳴き声とかをバックにパフォーマンス。抽象性が高い気がした。30分弱。
 続いて、yu-ki byeol(ファンファーレ)。パントマイムっぽい動きのダンスで、魅せてくれる。15分強。
 最後に、高橋萌登を含む、MWMW×Von・noズ。コミカルで寸劇風な時間もあり、面白く観た。30分。
 今日も楽しく、気持ちよく帰路に就いた。

好きで嫌いな珈琲と煙草

好きで嫌いな珈琲と煙草

ふれいやプロジェクト

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2021/09/15 (水) ~ 2021/09/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演者の熱演にひきこまれて、劇場にいるみんなが共感できて、めっちゃ良かったです。生演奏と前説も得した気分。ありがとうございました。

老後の資金がありません

老後の資金がありません

松竹

大阪松竹座(大阪府)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

人生を考えさせられました❗お金が全てでないけど、無いよりはあったほうが…。色々考えてみましたがこれといった答えは出ません。ナンクルナイサ➰🎵

ズベズダー荒野より宙へ‐

ズベズダー荒野より宙へ‐

劇団青年座

シアタートラム(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

野木萌葱の作。いつもながら、面白い素材を見つけてくるものだ。
今はなきソ連が、表看板の社会主義の優勢を立証するために対アメリカの宇宙競争にまい進する。1060年前後20年の覇権争いに巻き込まれたロシアの科学者の物語である。
第二次大戦の戦利品として、米ソはドイツから原子物理学者をやロケット技術者をそれぞれに拉致して、平和の宇宙開発と侵略のための長距離弾道弾の開発に拍車をかける。もちろん政府の本音は軍事優先なのだが、宇宙開発の宣伝力は大きいし人類の普遍的な夢もある。
ナチスドイツにも、ソ連にも夢に賭けようという人物は出てくるわけで、ソ連の夢の中軸を担った人物を主人公(横堀悦夫)にしたのは秀逸な着想である。ことにソ連は、(本当の理由は明らかではないが)その人物をの正体をを明らかにしなかったために様々な憶測を呼んだ。
青年座公演では「プラウダ」(今は注がないとわからない人も多いだろう。「真実」と言う意味のロシア語で、共産党の党機関紙の名前。いまの北朝鮮の「労働新聞」のソ連版である)という席置きのパンフレットを用意していて、米ソ冷戦のよくわかる年表がついている。その時代を大人として生きた者には懐かしい事件の数々である。
こうしてみると、国民こぞって。未来に熱狂した時代でもあったなぁ、と妙な感慨にとらわれる。作者の野木も知らない時代のはずなのに、その時代の雰囲気が感じられるところはうまいものだ。そのなかで、夢(宇宙開発)と現実(兵器開発)にゆれる研究者たち、と言うのはなかなかドラマチックな題材で、科学者のドラマにはよく置かれるテーマでもある。
米ソ冷戦の行方には世界の破滅か?と言う命題もかかっていた。
大仕掛けな話だけに時代背景と事実の説明シーンはかなり多く、数えれば百くらいはあるのではないかと思うが、状況説明を面白く見せる。フルシチョフ(平尾仁)の出し方などうまいものだ。劇中衛星が何度か発射されるシーンがあるが、音響効果もよく、違和感がない。
演出のテンポもいい。
この公演の成功の要因の一つは舞台美術(安部一郎)だ。円の回廊を三段、傾斜をつけてらせん状に組み、中央に机を二つ、その上の電話機が数台。その上に半円の楕円の作りモノが二つ、まるで衛星の軌道を示すようにかかっている。シュールだが使いやすい。
芝居は面白くできていて一幕70分、休憩15分、二幕95分、三時間を見せ切ってしまうが、見終わると、米ソの宇宙競争の話に呑まれて肝心の人間ドラマは少し薄手になっていたのではと思う。折角登場させているドイツから連行されてソ連での研究に殉じてしまうドイツ人科学者(須田祐介)とソ連科学者のドラマや、研究所の中の科学者たちの「社会主義」と「科学」の葛藤のドラマなど、今のドラマとして面白くなるおいしいところが、話の大きさで飛んでしまったように感じる。野木萌葱らしい面白さはそこにあるのに、と見る観客もいるだろう。
たまたま今、ソ連の研究所を舞台にした長編(十時間)の映画が公開されている。第一部しか見ていないが、当事国にとってもこれは取り上げるべき素材のようだ。

悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~

悪魔をやっつけろ~COVIDモノローグ~

燐光群

座・高円寺2(東京都)

2021/09/13 (月) ~ 2021/09/14 (火)公演終了

実演鑑賞

イギリスの代表的劇作家・デヴィッド・ヘアのコロナ罹病記。体験をモノローグとして書いているのを、同じ劇作家の坂手洋二がリーディングに近い形で読む。
体験記だが、劇作家だけあって、罹病の経緯など生々しく実感でき、さらにこの病(悪魔)に打ち勝つための周囲の人間の取り組みまで冷静に見ているところがいい。政治家(保守系首相ジョンソン)に辛らつだが、それも客観性を失っていない。
 ロンドンでは、昨年の秋このモノローグドラマを九百人規模の劇場を三分の一の席にして上演。今もレパートリーにしているとウイキには出ているから、ロングランになっているらしい。ヘアは俳優もやるいわば演劇界有名人だが、本人がやっているわけではない。知名度のある俳優が演じ演出家もついている。
 こちらは坂手洋二の演出,出演。坂手もたまには芝居にも出ている。小劇場での実績も承知しているからリアリティはある。しかし、日本の劇作家でも、もしくは俳優でも、一人くらいはこう舞台でこういう手の実感モノローグを聞かせてくれてもいいのではないか(。かって、谷賢一の同工異曲を見て相当がっかりしたことがある)。社会の、差別と偏見へのモノ言わぬ深さがやはりこの国は深いと実感させる公演だった。55分。

朧な処で、徐に。

朧な処で、徐に。

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。今作を観ようと思った自分を褒めてあげたい。タイトルがタイトルなので、『群像』とかの中身のないだらだらした純文学を連想しがちだが、非常に秀逸なメタフィクション。筒井康隆の「朝のガスパール」やウディ・アレンの「地球は女で回ってる」が大好物な方にお勧め。
スランプ気味の劇作家が、締切を迫られてああでもないこうでもないと創作に苦しむ。作中の登場人物達がコロコロ変わる作者の態度に怒り心頭、「私の作品をきちんと書け!」と次元を越えてクレームをつける。同時進行で主人公は女優時代の恩師だった厳しい俳優が数ヶ月前に孤独死していたことを知る。今、日本で日常的に多発する孤独死、それを我が事として真摯に向き合おうとする人々の群像劇でもある。

主演の劇作家役、宮越麻里杏さんが素晴らしい。眼鏡を外した途端に若返り、ギラギラした女優時代の顔に様変わり。小道具なし、一瞬のその凄みは圧倒的。
孤独死したかつての先輩俳優役、堂下勝気(どのしたかつき)氏は即座に場を締めてみせる。ピリピリした空気感で劇場を張り詰めさせ、「まったく役者なんかになるもんじゃねえな」と観客に染み染み思わせてくれる。
喫茶店のマスターの娘役、中村ひよりさんも目を惹く。人物像がリアルで遣り取りも台詞も嘘臭くない。何かそれっぽいキャラの人情物語に辟易しているので好感。
劇中劇の登場人物の四人も最高だった。橘麦さん、槌谷絵図芽さんの、大手スーパーが配送を始めたせいで潰れそうになる姉妹二人だけの地方の運送会社の話。
北澤小枝子さん、岡田篤弥氏の、飛び降り自殺に来たら偶然出くわしてしまった見知らぬ二人の話。
本当に驚く程面白いので、予定が空いている方は是非観てみて欲しい。

ネタバレBOX

昔、沢木耕太郎のルポルタージュ集『人の砂漠』の「おばあさんが死んだ」を読んで衝撃を憶えた筈だが、今そんなニュースを耳にしても何とも思わなくなった。矢張り、他人の不幸なんかはどうでもいいのだ。
だが、宇鉄菊三氏演ずる喫茶店のマスターはそうではなかった。孤独な人々の交流の場を立ち上げようと画策。孤独死の本質的な問題と何とかして向き合おうと一人奮闘する。答のない問い掛けは、敢えて答を求めないことで、運動体であるそのこと自体に意味が生まれる。ひたすらに考え続ける事、その行為が答えになり得るのだ。

劇作家は本当に書きたいことを書く為に、孤独死について実地取材に入る。孤独死した先輩俳優に生前会えたとして、自分は一体何が言えただろうか?
本当はラスト、時空を越えて二人が対峙するシーンが観たかった。ゴミ部屋で死にゆく老人の枕元に正座し、何も語るべき言葉が見つからない絵が欲しかった。
特殊清掃員のシーンはもっとリアルに目を背ける位にやってもよかったのでは?
ズベズダー荒野より宙へ‐

ズベズダー荒野より宙へ‐

劇団青年座

シアタートラム(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/14 (火) 14:00

座席1階

 科学技術の発展は軍事と切っても切り離せない。宇宙航空産業も例外ではない。特に、米ソの宇宙開発競争は、相手国にミサイルを撃ち込む狙いがへばりついていて、心ある科学者たちを悩ませた。今回の青年座は、2015年の「外交官」に続いての野木萌葱の書き下ろし。ソ連の宇宙開発をめぐる人間模様を描いた。

 野木作品は「外交官」でもそうだったのだが、息詰まるような会話劇が真骨頂だ。今回、登場する女性は一人しかおらず、あとは全員が男性だ。主人公のソ連ロケット開発最高責任者セルゲイ・コロリョフは、世界初の人工衛星スプートニク1号を成功させる功績のあった人だが、死ぬまで存在が西側諸国に知られることはなかったという。この人物を中心に、第二次世界体制敗戦国のドイツから米ソが奪い合った科学者たちを周囲に置いて、物語は進んでいく。その激しい、息詰まるようなやりとりが休憩15分を挟んで3時間、たっぷり楽しむことができる。

 宇宙開発は人命第一で進められたわけではない。アメリカでもチャレンジャーの爆発事故で7人の乗組員が亡くなっている。ソ連は有人飛行の前に犬を載せてロケットを飛ばしたが、その犬も犠牲になった。この舞台では、革命記念日に合わせて成果を迫る政府に翻弄される科学者たちが描かれるが、せりふの端々にも革命政府のために命を捨てて宇宙に行ったというところがあってとても印象的だ。物が違うといって叱られるかもしれないが、旧日本軍の特攻作戦を連想してしまった。

 野木のパラドックス定数の舞台でもそうだが、野木作品を見ていつも感心するのは、歴史上の人物も含めた人たちの激しいせりふのやりとりをどう、想像して書いているのかということだ。その会話劇は非常に説得力があるし、本当にこのような会話が交わされて歴史が動いていった、というように思わせる舞台である。これだけのせりふのシャワーをこなせる役者たちをそろえた劇団は、限られてくるような気がする。
 青年座と野木萌葱のコンビは、まだまだ見てみたいと思う。

君が忘れたダンスフェス

君が忘れたダンスフェス

シーユーインヘル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/13 (月) 19:15

「A」を観劇。よく分かっていないけど、面白かった。
 ダンス・パフォーマンス系の読解力が弱い私だが、それでも面白いと思わせてくれたのが、横山彰乃や高橋萌登や東京ELECTROCKSTAIRSだった。その横山と高橋がアゴラでパフォーマンスというので観に行った。
 まずは、その横山が34423(ミヨシ・フミ)のオトで踊る。身体能力の高さを見せてくれて、34423の音も興味深い。25分。
 休憩10分の後、伊藤まこと。音のない段階からパフォーマンスを始め、ダイナミックな身体を見せてくれる。15分。
 続いて池ヶ谷奏×鳥羽絢美×林田海里×西澤真耶。照明を巧みに使ったオープニングから、4人でシンクロしていないようで高度にシンクロするパフォーマンス。20分。
 本当によく分かっていないのだが、何となくいい気分で帰路に就いた。

ヒッキー・カンクーントルネード

ヒッキー・カンクーントルネード

ハイバイ

山口情報芸術センター YCAM スタジオA(山口県)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/11 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

【Amazonプライムビデオ】岩井秀人特集
・『て』2018年上演 (1時間50分)
・『夫婦』2018年上演 (2時間2分)
・『ヒッキー・カンクーントルネード』2010年上演(1時間21分)
・『ヒッキー・ソトニデテミターノ』2010年上演 (1時間57分)
・『投げられやすい石』2010年上演(1時間11分)

観に行く予定にしていた山口情報芸術センターの公演が急遽中止になり、ガックリしていたところだった。Amazonでまとめて観ることができてよかった。

まず最初に観た『て』は、浅野和之が出ると知って観に行こうとぎりぎりまで迷って諦めた公演。舞台に登場した浅野がカツラを付けながら、携帯電話の電源を切る等の諸注意をし、そのまま芝居がはじまる。女性(母親)の役を男優が演じるのはハイバイのお約束らしい。声もしゃべり方も特に変えないのに、違和感なく母親に見えるのは役者が巧いせいか・・?
田舎の実家に親類が集まってという経験があると、いちいちあるあるの感覚で、ちゃぶ台とその他すこしの小道具があるだけで、いろいろな場面を演じても全然ついていける自分に驚く。

次に見た『夫婦』が一番面白かった。おススメよ。
岩井秀人の芝居は、私小説ならぬ私演劇と呼ばれているらしい。本人役も登場するが、岩井が演じているのは問題!の父親役。あとから写真をみて衝撃だった。まるでロールプレイのカウンセリングみたいじゃん。子どものころから兄弟で殺害計画まで立てて憎んでいた父親を演じる心境ってどんなだろ。
母親役は髭面まま! 山内圭哉が演じている。
役者が舞台の上で衣装を着替えながら、何役も演じるのだが、見ている観客は全く戸惑うことはないと思う。
普通の青年だった男が、結婚したとたんにDV男に豹変する。運が悪いと多くの女がこんな目に遭う。それでも死因が納得できずに医療ミスを追及する家族、この不可解な心理を舞台は圧倒的な臨場感で演じ出してくる。
観客は、自分の中の苦しさを受け留めて貰ったような奇妙な安らぎを感じるのではなかろうか。まるで幼子のように。

次に、観劇の前にぜひ観てから来てほしいと岩井が言っていた『ヒッキー・カンクーントルネード』
そして、公演中止で観に行けなかった『ヒッキー・カンクーントルネード』、これは岩井の処女作で、一連の作品を発表後、もう新作は書かないのだという。
分かったようなつもりでいた自分が間違っていて、そういうことかとやっと分かろうとした挙句、再び突き放されるという、まるでジェットコースターのように私の心が揺さぶられる。

『投げられやすい石』は、演劇版人間失格って感じ。
みっともなさ、情けなさを、あんなふうに舞台の役者で見せられるのは、観客の精神衛生上すごくいいと思う。

新 My Sweet Baby

新 My Sweet Baby

東京ハイビーム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/12 (日)

シアターグリーンにて東京ハイビーム『新My Sweet Baby』を観劇。
近年他国で広がってきているという「代理母出産」をテーマとした社会的な?コメディー作品。タイトルに“新”が入っているので、一度上演した作品のリメイク版なのかもしれませんが、個人的には東京ハイビームさんの作品を観ること自体が初めてでした。
まず今回のテーマとなっている代理母制度について。キーワードを聞いて何となくの漠然としたイメージは抱いたものの、正直なところ今まで深く考えたこともなく、知識はゼロに近い状況でした。そのため、この舞台で繰り広げられる内容はとても新しく、「なるほど」「こんな仕組みがあるのか」と一つ一つ理解を深めながら観ることが出来、勉強になりました。
コメディー作品の位置付けのためか、序盤は賑やかな展開に加え、ウケ狙いのやり取りが散見され、せっかく良いテーマを扱っているのに勿体無いと感じる場面もありましたが、中盤から終盤にかけての母2人の心情や、それを支える夫の心情にリアリティーがあるように映り、物語に引き込まれる感覚に陥りました。それぞれの立場を考えるとなかなか複雑でどういった形が好ましいのか分からない。そのモヤモヤした気持ちを抱いたまま突入したクライマックスのシーンは、何というか、モヤモヤが一気に晴れるようなほっこりとした展開に感じました。最後の胎児が代理母のお腹の中で話した内容、また、父母母の3人で赤ん坊を抱くシーン良かったなぁ。。思わず見入ってしまいました。人生は奇跡の連続。命のありがたみを再認識しました。
強いていえば、ストーリー展開上、特に深い関わりが無さそうに思えるやり取りが多めに感じたのと、やや「??」の登場人物が存在したこと。もう少しコンパクトにまとめても良かったのではないかという印象も受けました。
コロナ禍での上演のため、入場時の検温・消毒はもちろん、換気や座席数の制限、最前列の観客にはフェイスシールド着用を求めるなど、徹底した感染防止対策が講じられていた点は良かったと思います。役者さんで特に印象に残ったのは父親役の小谷嘉一さん。イケメンなのに面白い役どころ。赤ん坊役の美月まりもさんも役回りに合った無邪気で輝く表情が印象的でした。代理母役の黒田由祈さんの熱演も良かったです。初見だった東京ハイビームさん。また他の作品も拝見してみたいところ。

レディ・カーミラ【配信観劇9/25まで】

レディ・カーミラ【配信観劇9/25まで】

ヅカ★ガール

d-倉庫(東京都)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/13 (月)

価格4,000円

13日16時開演回、光チームの千秋楽を拝見(110分)。

宝塚のスターシステムと比べて、出演者の一人一人に見せ場を用意する作劇。
舞台美術・照明・衣装・音楽・振付、そしてストーリーさえも、個々の場面を引き立てるための演出か。
鮮烈な深紅の舞台は、私事だが、d-倉庫を見送るに相応しい時間だった。

ネタバレBOX

【配役(光チーム/闇チーム)】
ローラン(嵐の晩、カルンシュタイン家の屋敷に訪れた放浪者)
…石黒乃莉子(いしぐろ・のりこ)さん
カーミラ(夜の貴族、半吸血鬼の中心。再び永い眠りにつく時が近づいている)
…妃咲歩美(きさき・あゆみ)さん
ダンテ(カルンシュタイン家の最後の血筋である女主人)
…来栖梨紗さん(開演前の朗読も含めて、とにかく格好よかった!)
ベアトリクス(軍部の「暗部」に属し、カーミラの周辺を監視)
…かまくらあやさん/結崎あゆ花さん
カナン(ダンテの養子。心の済み切った少年だが半吸血鬼)
…二宮由衣さん/深月要(みずき・かなめ)さん
アレックス(ダンテの主治医。恋人を吸血鬼?の仕業により喪った過去あり)
…わたなべそうさん/金子朋未さん
エリザベス(華やかだが冷酷な娘。ダンテの研究を手伝う)
…星秀美さん/有栖川姫子さん
ルーシー(敷地内に住む、気の触れた娘。カナン、ヴァイオラと心通わす)
…ハラグチリサさん/森宮ゆずさん
ヴァイオラ(カナンの家庭教師として屋敷に来た)
…田口真美さん/三葉彩夏さん
ドラクル(屋敷の警護、怪しげな男)
…高木碧(たかぎ・あき)さん/近藤大稀さん
ジゼル(メイド。エリザベスに忠誠を誓ってる)
…小口美雪さん/大石歩佳さん
ネモ(ローランにつきまとう幻。ローランがローラだった頃の親友に酷似)
…池ヶ谷明杜さん/黒須みらいさん
気骨の判決

気骨の判決

オフィスワンダーランド・(一社)演劇集団ワンダーランド

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

翼賛選挙で非翼賛議員への選挙妨害の訴えを認めて、1945年3月に選挙無効、やり直しの大審院判決を出した吉田久の物語。裁判所と、吉田の家と、鹿児島の出張尋問の場面で構成。東條英機が音頭を取る翼賛選挙に、異議を挟もうという吉田に、さまざまな嫌がらせがくる。息子には赤紙、本人には尾行監視、家は「非国民」と攻撃され、家族は配給でも差別を受ける。
5人の裁判官の合議内容など不明な点が多い史実を、ドラマチックに脚色して、大変感動的な心に響く舞台だった。

保身のため選挙有効を主張した陪審判事が、妻に「今の姿を息子に見せられますか」私たちができるのは、病気と戦う息子に「希望を教えること。私は息子には希望を教わったんです。今度は私たちの番です」と言われて、自らを振り返る。
(竹内一郎の盟友平石耕一の「センポ・スギハアラ」にも、子どもに親の生き方を示すという場面があった)
「青臭い理想」にいつまでしがみつくんだ、というセリフがあるが、吉田の青臭さを恐れずに、堂々と貫く姿が胸に染みる。希望と、理想が、巨大な力の理不尽に屈しない。
雑用係から苦学して判事になった吉田の、「法律とは、弱いものに希望を与えるものだ」という言葉が胸を打った。
吉田役の川口啓史が、ゆっくりとあわてない静かな演技で、信念の人を好演していた

ざらば

ざらば

新宿公社

劇場MOMO(東京都)

2021/09/10 (金) ~ 2021/09/14 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/12 (日)

価格3,800円

12日16時開演回(120分)を拝見。

2017年の初演時の印象が良かったもので、再演舞台も是非に!と思い、足を運んだ。

初演時、"時代を隔てた3つのステージ"と"そのステージ毎に配役された役者陣"の、パズルのような組み合わせに、序盤は頭が大混乱した。そこで今回は、キャスト表と人物相関図をチラ見しながらの観劇。
おかげで、目玉は大忙しだったものの、やはり一回観ている経験値もあってか、登場人物の把握にさほどの手間はかからなかった。
そして、さらに、この役者さんは何故、1951年・1988年・現代の各ステージで、各々の役柄を振られたのかを、上演中に想いを馳せる余裕さえ持てた。

人間の輪廻転生の深遠さと、だが、そんな些事なぞ気にも留めない、時の流れの有り様とに、深い感銘を覚えた。

ネタバレBOX

演技陣では
初演時からの続投者のお一人、袋小路林檎さん
特に藤方月子役に心惹かれた、波多野伶奈さん
特に楠野役にシンパシーを感じた、須崎天啓さん
3役3様の演技に感心させられた、益子有輝さん
が印象に残った。

【配役】
1951ストックホルム/1988東京/現代、の順で表記

青野竜平さん
…男/幣園悟(孤児、幣原家に婿入り)/木崎誠
秋葉陽司さん
…幣園勝太郎/(その後の)幣園経太郎/山田豊作(山田生花店)
袋小路林檎さん
…幣園朝子(勝太郎の妻)/井出悦子(花屋サンパサンパ)/伊藤灯(山田生花店)
土佐まりなさん
…幣園朝子(勝太郎の娘)/幣園晴香(悟の妻)/小島晴海(誠のカノジョ)
齋藤芳隆(さいとう・よしたか)さん
…幣園経太郎/仲剛士(証券マン)/大学生
石田迪子(いしだ・みちこ)さん
…祝田グレタ(勝太郎の妾)/灰田照美(経太郎の秘書)/祝田テレジア
斎藤陸(さいとう・りく)さん
…祝田モーリス(グレタの息子、月子の相手)/吉枯栄二(証券マン)/大学生
益子有輝(ますこ・ゆうき)さん
…呉初(女中)/原恵(証券会社での悟の愛人)/初出倫子(テレジアの介護者)
杉山薫さん
…藤方夜子(朝子と姉妹)/永瀬小夜子(花屋サンパサンパ)/山田夕子(山田生花店)
波多野伶奈さん
…藤方月子(娘)/茶田花(花屋サンパサンパ)/山田月花(山田生花店)
鈴木タケシさん
…澤村信吾(記者)/澤村寿(検事)/尾澤信寿(准教授)
須崎天啓(すざき・たかひろ)さん
…妹尾寿人(記者)/楠野泰(悟の信奉者的部下)/大学生
歌姫・ネバーダイ! in deep

歌姫・ネバーダイ! in deep

ライオン・パーマ

萬劇場(東京都)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

突き詰めたガチガチ設定のSFでなく
なんとな~く緊張感無さげなSFだったかなーと
で そこが味ですね(^ー^)

ほのぼのとした感じが好きな方向けとでも言いましょうかの
2時間強の作品

ネタバレBOX

ほのぼのとした4人家族=子供は姉妹で
侮っていた父の日曜大工のような発明品=タイムマシンにて
18世紀に飛ばされた長女が謎肉にて不老不死となり
壊れてしまったタイムマシンに頼らず・・・頼れない=壊されてしまって
そして22世紀の時代に戻ろうと あがく話である

八尾比丘尼やらワンピースやらライオンキングネタを入れて
笑いをとりつつ無事にハッピーエンドにするのは
力技ではあろうが 自分的には好みでありました~♪

イメージ的には
バックトゥザフューチャー パート2な感じ




因みに戻るべき時代に戻れたであろうと
タイムマシン修理できますよーといって
オープンエンドな幕引きなんですが・・・・
時間SFの肝ともいえるタイムパラドックス~平行世界~等
ほんとに戻れたかなぁ&不老不死だよ長女さん
かぞくが老化して亡くなるようになっても
自分だけ変化ないよーそこんとこはどうなのかなぁ~と
一抹・・・いや かな~りの不安要素出した幕であります

フランスで人魚の肉食べて不老不死・・・・
銃で撃たれたショックで不老不死になる=
死ぬと裸で川にて蘇生するというでもよいような気がする・・(^ー^;)

まぁ いいんですけど・・
マズルローダーと思われる(フリントロック式)銃
装填数以上撃てるのはチョットーね
さよなら王子小劇場

さよなら王子小劇場

令和座

王子小劇場(東京都)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

もしも王子小劇場がなくなったら・・・
今だからこそ沁みる~ッな着眼点がとても面白い企画作品だと思いました。
舞台には平台やスピーカー、整理されたコード類、こんなに下ろして大丈夫か!?というくらい並べられた照明機材。
まさに「あ~ぁ畳んじゃうのか~(涙)」といった様子の王子小劇場内。

小演劇好きにとっては面白の琴線に触れまくる台詞も小出しに飛び出して、もうこの世界観に特化してもらって全然満足!だったところ、このタイミングにして劇場を貸して欲しいと申し出る謎の劇団が現れて、作品として別の顔が見え始め・・・

是非観終わった後に話を聞きたいと思った。
その際にはゲストに王子小劇場の職員さんも参加して頂いて。
ポストトーク、プリーズ!と猛烈に思えた公演でした。
次回公演のタイトルは「座長、死す。」
何というか確信犯。

ネタバレBOX

ストーリー的に普通なら、この状況での劇場貸は有り得ないわけで、それでも話を終わらせない為に無理矢理でも公演を実現させるという方向も考えられるのだけれど本作はそう単純ではなかった。
謎の劇団員たちが体現しようとしているのは演劇のルーツ、パロディー、アイロニー?
う~ん横文字を並べてみたけれどコラージュのようにというか一言で言い表せない。
最初、この流れをここまで変えちゃうのか「チッ」と舌打ちしたい思いもあったのだけれど、どこか面白味があったのも否めなく
荒削りな部分はありながらも言い表せない面白さが確かにあった。
初見でしたが伸びしろ感ある劇団さんでした。
歌姫・ネバーダイ! in deep

歌姫・ネバーダイ! in deep

ライオン・パーマ

萬劇場(東京都)

2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どうして始まりが西暦2118年なのでしょう。100年経てばタイムマシンくらい作れるようになっているから?もしそうなら、お父さんはもうひとつタイムマシンを作って娘を探しに行くんじゃないだろうか・・・とか考えてしまいました。
そこを気にしなければ、千歌の400年に渡る長い旅は時に楽しく、時に切なく、冒険に溢れ・・・と言いたいところですが不老不死で400年って結構辛くないですか?
千歌さんの歌がもっと聞きたかったです。伴奏が大きすぎる気もしました。

ネタバレBOX

最後はタイムマシンの修理ができるらしい人のところへたどり着くわけですが、そこであのマイク付きバッグが直せたら千歌は2118年に帰るのでしょうか?そしたら・・・と考えると混乱してしまうのがタイムリープものを見た後の私です。
華指1832

華指1832

ももちの世界

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/09/09 (木) ~ 2021/09/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ろうの役者さんの生のお芝居、初めて観ました。ろう者にとって日本手話が第一言語なんだとあらためて思いました。登場人物とエピソードが多くて、過去と現在がいったりきたりして、現実と想像も混ざって、手話を見逃さないようにしつつ、字幕をチラ見して、頭フル回転の観劇でした。

華指1832

華指1832

ももちの世界

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/09/09 (木) ~ 2021/09/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

悪 差別 争いの先 せめて次の世代へは、受け継がないで、
優しい社会 優しい人の心でありますように。

『うたうように』

『うたうように』

野外劇団楽市楽座

十三東公園(大阪府)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/13 (月)公演終了

実演鑑賞

歌うように 物語を 100年に一度 繰り返し 忘れる
石ころコロコロ 火ボウボウ 水 風
楽しい 迫力 って初めて感じた。

『うたうように』

『うたうように』

野外劇団楽市楽座

十三東公園(大阪府)

2021/09/11 (土) ~ 2021/09/13 (月)公演終了

満足度★★★

凄い人数。子供たちが投げ銭をとても楽しんでいた。演劇や落語はそれほどでもないけど、私も投げ銭を楽しんだ。家族で全国キャラバンしていることには驚き😲‼️商売として成り立っているのが凄い。投げ銭の中身は別として、かなりの投げ銭あった。経済学としてデータ欲しい。

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