物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ところどころ笑いもありながらのミステリアスな展開で、とても引き込まれいろいろ考えさせられる作品でした。様々な物理学者の背景を知ったうえで、また観てみたいと思いました。
風に任せて
劇団東俳
座・プロローグ(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
悪天候にも関わらず満席、人気のほどが窺える。交通の利便性、専用の劇場、多くのスタッフという条件に恵まれ、毎年 質の高い公演を上演している東俳。今回のテーマは「生きる」「自然・環境」「絆」といったところ。
コロナ禍では、少人数、短時間の上演がトレンドかと思っていたが、劇場規模のわりにキャスト数は、シングル2名、ダブル(A・Bグループ各12名)、そしてspecial addearanceの新川優愛(TVで観るより背が高い-166㎝)さんの15名と多い。キャストは全員マウスシールドを着け、舞台と客席の間隔をあけ感染拡大防止に努めていた。また、スタッフはこんなに多くいるのかと驚いたが、ダブルキャストのうち出演しないチームキャストが場内案内等を手伝っており、その丁寧な対応に好印象。
舞台は、山梨県の或る村-風穴村の寄合所。富士山の北西に位置する村は標高920メートル付近にあり、周囲も高い山に囲まれ、ライフラインも通っていない。生活するには相当不便な環境の筈だが、この地 特有の恵まれた自然によって村人達はあまり不便を感じず暮らしている。物語は或る夏の日、川の岸辺に倒れていた女性が助けられ、“風穴村”で過ごした七日間を描く。
今まで観てきた東俳の作品は、少し謎めいた設定、そして何故といった疑問を解きほぐすように順々と展開していくというもの。この作品でも同様の手法で観客の関心を引き付け、最後に感動を呼ぶ。また村人1人ひとりの性格等の特徴は描き込まず、あくまで村が主体になり、助けられた女性個人と向き合う構図。そこに夫々の謎と嘘の意味が込められており、展開するにしたがい共有するような悩みが…。
映画では子供や動物が出る作品には敵わないと言われるが、この物語でも転機と思われるシーンで子役が熱演。ずるい(冗談)と思ったが、パンフレットを見ると、東俳であるが、劇・若竹の公演でもあった(納得)。
(上演時間2時間 途中休憩5分-換気)【Aチーム】
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、☆評価は後日付。追記もする。
サイクル⚡️クィーン
劇団暇だけどステキ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/09/19 (日) 12:00
価格6,000円
お久しぶりの観劇!
どんな感じかな、と期待しながら楽しみました。
○前説はなく、少し寂しい。っと、思ったら10分前より開始!ネタに走るならば、走り切ってくれていいのに!でも、、、よかった。場の空気がほぐれましたね~。
○検温、マスク着用、換気(ドアの光が始めは少し気になる😅)座席の間隔は椅子一つ分ずつ開けて、交互配置、アンケートの電子化などなど。昨今のことを考えての対策ありがとうございますm(_ _)m
○観劇後の感想。
物語は粗め(合理性というか、伏線というか、残された謎が。。。余韻と言われたらそこまでですが)。
挨拶文にもあったように、「今」だからこその内容に挑戦されているは、よく分かりました!
役者の熱量は感じられ、よきです!
また、来年も公演楽しみにしています!
物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
プレビューを観劇。1幕はなんとなく間延びした感じで、あちこちZ Z Zがいてびっくり!でも2幕での怒涛の展開で、みんな釘づけ!面白かったです。
カムカムバイバイ
U-33project
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
カムカムバイバイ
U-33project
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/09/10 (金) 18:00
僕は『カムカムバイバイ』という劇を観ました。
群像劇で、社会派劇であり、不条理劇であり、少しサイコ·ホラーであり、劇を見終わる頃には、見につまされるような、他人事には思えないような気持ちにさせる作品である。
女性の上司に付き合ったことで、キャバクラの女の子入れあげた挙げ句、ストーカー行為に走る男性会社員、少し謎めいたところがあり、キャバクラ通いのかなり強引で、何かにハマると、それを人にも強引に押し付ける女性上司、それまではおバカで天真爛漫で、常に明るく元気だったが、女性上司にキレイになる香水を強引に勧められてからは、それがないと段々正常な状態でいられなくなっていくキャバクラ嬢、詐欺師で捕まった男は牢屋内で不思議で変わった女に救われ、それ以来その女性を探しつつ、透明人間のように殆どの人間の視覚から消える術を得て、逃げ続ける。また、それまで警戒心がなかったが、ある事がきっかけで警戒心を持つようになり、そして時を近くして自分が人から構ってもらいたい、優しくされたいんだと気付く女子アナウンサー、子どもっぽくて人を疑わず、いつかお金持ちになりたくて、そのためにはどういうことをすれば良いのだろうと悩んでいる女子アナウンサーと同居している女性、そして全てを見守っているが、物語の最後の方でとうとう感情が爆発してしまう、何とも人間的な神様など、相当個性的な人たちが出てきて、噛み合ってるようで噛み合ってないような会話が面白く、さり気なく繰り広げられる会話のなかにも、ユーモア、ブラックユーモア、皮肉が込められており、大いに笑えた。
キレイになりたい、人に構ってほしい、優しくされたい、お金持ちになりたいと素朴な願いから壮大な願い、欲望などを持つ人たちが、騙され、騙し、失敗し、挫けそうになっても何とか立ち直り、前に向かって進もうとする。しかし、物語の終わりのほうでみんなの願いを今まで一心に聞いてくれていた神様が爆発して、ハッキリとものを申す。
そうすると、今まで神様を頼り、お互いの幸せを称え合っていたのが崩れ去り、信頼、信じ合う心、自分よりも他人の幸福を祈っていたなんて真っ赤な嘘で、お互いを激しく罵り合い、人を疑い、SNSにはあることないこと書かれ、一気に拡散されるといった現代の噂に当たるSNSの負の部分も暴きだされ、人間の醜い部分があぶり出され、本性丸出しの、しかも神さえ救えない、そのどうしようもない終わり方に、他人事とは思えなく、自分にもそういう嫌な部分が多少なりともあるんじゃないかと思うと、背筋が凍りつき、嫌な余韻が尾を引いた。
あと、話は少し変わるが、この劇で、TVディレクターの役をやっていた俳優が、『お疲れちゃ〜ん』『もしもし〜○○ちゃぁ〜ん、今日この後予定ある〜』みたいな感じの、いわゆるTVディレクターの一般的なイメージを、さり気なく、でも相当誇張して表現していて、役者が演じてるというより、目の前にTVディレクターがいるという感じで、役と演者の区別がつかないくらい肉体から自然発生的に演じられていて、すごかった。出てきてちょっと喋っただけで、相当笑えた。
哲学者の午睡
空間旅団
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
描かれるは現代プロレス界&古代ギリシャの二つの世界。
双方の状況というかニュアンスが酷似しているのに加えて、流れも同方向に向かっていくので、それプラスやっぱりテクニックなのでしょう、何度転換が入っても全く混乱が無い。
さらに全ての役者さんが双方に役を担っているわけで、ここにも何ら混乱を感じなかったのは そう、やっぱり独自のテクニックがあるに違いない。
90分の間にグウォ~ッと駆け抜けていった二つの世界。
色んな意味で演劇ならではの世界観でした。
物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
温水洋一さん筆頭に3人の物理学者が印象に残った
ドイツ語圏でロングランしているそうだが、「科学技術」そして「核」をめぐって渦巻く人間の倫理と欲望が描かれるている
とは言え、表面上は「喜劇」だ
もっとも彼の「喜劇」は正確には「悲劇ではないもの」なんだそうで、グロテスクな笑いだ
正気と狂気、善と悪、すべてが相対的なものとなっていく
楽しんで、しかしうすら寒いものを感じながら劇場を出た
グッドモーニング、アイスパーソン
天才劇団バカバッカ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
森田涼花さん、フォンチーさん出演。
2014年の公演です。天才劇団バカバッカさんらしい、人種国籍ジェンダーなど、多様性とその問題を前面に出した脚本です。
舞台は2020年、オリンピックに沸く東京、と。2021年の今から思うと、何というか、不思議なものですね。
バカバッカさんによくあることですが、主人公が誰かは明確ではありません。いろんな人がフィーチャーされます。森田さんはメインのひとり。序盤で別所ユージさんとともに、澄んだ歌声を披露しました。もともと歌が得意ではないと思ってましたが、この当時の森田さんはとても上手になられています。その後の舞台「TARO URASHIMA」などでも歌を披露されてます。
フォンチーさんは木村昴さんとコンビの役で、さすが貫禄のある演技でした。ベトナム人であることを示唆されますが、ストーリーにはあまり関係なかったです。
森田さんとフォンチーさんの共演は、2012年の「おるんと高麗犬」以来2度目だったと思います。その後も期待しましたが、今に至るまでありません。
2021年9月現在、フォンチーさんはテレビドラマで抜擢されて、大事な時期だと思いますが。舞台に戻られることも期待してます。
森田涼花さんは声優に比重を移されてますが、やはり舞台で拝見したいものです。
沙也可
(株)フリーハンド/(有)Yプロジェクト
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2021/09/08 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
なんといっても出演者の多さ。特に最後の挨拶の時には、こんなにいたのかとビックリ!
これだけの人数で公演を行おうという英断にも、一人の感染者も出さなかったという管理にもただただ感服するばかりです。
物理学者たち
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2021/09/19 (日) ~ 2021/09/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
プレビュー公演。デュレンマットはハヤカワのポケミスで名前を知っていたが、戯曲は読んだことがなかった。かなり前に読んだ小説は、ミステリーといってもトリック的なものではなく、登場人物の心理描写中心で何だか重たい作品だったような印象が朧げに残っている程度だったが、今回観たこの舞台はほぼ「喜劇」。面白い面白い。セリフの圧がちょっと気になる人もいたけれど、舞台の面白さの方が勝った。
哲学者の午睡
空間旅団
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
好きで嫌いな珈琲と煙草
ふれいやプロジェクト
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2021/09/15 (水) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
藤丸さん作の舞台、いつもは殺すの血が出るの残酷で悲惨な話で、藤丸さんの書く話は酷くてイヤと感想を言っていましたが、人を殺さなくてもいい話書けるじゃないですか。
青色のオリーブたち
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館B203(公演は無観客配信)(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
Dark Knight
劇団翠星乱舞
アトリエS-pace(大阪府)
2021/09/18 (土) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
良かったです。殺陣専門の劇団と比べると迫力では負けた感あるが、とても上手くまとまっていたと思います。メイン女優の演技力は素晴らしく、周りのアクターも上手かった‼️満足🈵😃✨。
ベンジャミンの教室
電動夏子安置システム
あうるすぽっと(東京都)
2021/09/16 (木) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/09/19 (日)
価格3,900円
19日13時開演回(123分)を拝見。
税務署関係の経営者親睦団体・事業会。その事業会の組織のうち、小学校向けの税金教室などを運営する分会のメンバー達が仕出かす、アレヤコレヤの2時間モノ。
様々な伏線を錯綜させながらも、客席の笑いは絶やさず、最後には全て鮮やかに回収する手際の良さに、いつもながら感心しきり。
序盤でのセリフのやり取りに若干クドさを覚えたものの、それ以降は実に見事なエンタメだった。
なお、演じ手では、ストーリー上、役得ではあるのだが
千早一珠役・坂本ともこさん
長崎穣示役・森田晋平さん
のお二方がとりわけ印象に残った。
好きで嫌いな珈琲と煙草
ふれいやプロジェクト
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2021/09/15 (水) ~ 2021/09/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
七味さん目当てに見に行ったのだけど、出る役者出る役者がみんな魅力的で素晴らしかった。コロナ下の演劇界飲食店業界を舞台にリアリティある悩みや問題をストレートに描きながらそれでいて素敵なドラマに仕上げてくれた。
生キーボードが素敵、照明が素敵と、小さな劇場ながら全力投球していることがわかることも、取り上げた問題の中、私たちは演劇をやり続けるんだというメッセージを感じ二重に涙してしまった。
ラストシーンが秀逸。
哲学者の午睡
空間旅団
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
「古代」のギリシャ哲学者の話(論理)と「現代」の弱小プロレス団体の話(経営)を交差させ、独特な空気感(時代間隔が感じられない、いや感じさせない)をもって描いた物語。「論理」話が随所に出てくるのは、哲学者プラトンやその師ソクラテス、直接には絡まないが弟子のアリストテレス(「現代」では週刊誌記者2人のアリスとテレスとして登場)を意識して描いているからだろう。そう言えば、哲学者プラトンも若い時はレスラーだったようだ(冒頭の台詞から)。
「真実」と「虚偽」といった何となく分ったような“イメージ”が出来る話、それをプロレスの「セメント(ガチンコ)」と「台本(ショー)」といった試合(形態)に準えて分かり易く説明、展開していく。どちらが真実で虚偽なのかは容易に想像がつくところだが、さらに人物の衣装が白服・黒服に分かれており象徴的に表す。2つの時代(物語)は、短く響く合図音で1人2役の演技転換で行き来する。その切り替え動作は、実にさり気なく自然だ。また多くの場面で登場人物が半円形に立つ姿は、円形闘技場コロッセウムであり、観衆を連想させ自ずとプロレスとリンク。面白い設定(脚本)、素舞台ながら凝らした観せ方(演出)、それを役者陣がパワフルに体現(演技)していく。と言ってもアクション(プロレスシーン)は殆どなく台詞中心で展開していく。
さて、タイトルの意味はラストに明かされるが…。
(上演時間1時間30分 休憩なし)
本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、☆評価は後日付。追記もする。
哲学者の午睡
空間旅団
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2021/09/17 (金) ~ 2021/09/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ストーリーは、プロレスと哲学のリンクで、分かりにくさを感じましたが、役者さん達の熱演、非常にパワフルで元気を貰える舞台でした。
抱いているイメージとは違う哲学者達のキャラクター等も面白かったです。タイトルのように、昼寝して夢を見ているような不思議な時を過ごせました。