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まーくんのランドセル

まーくんのランドセル

伊沢勉の会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/11/27 (土) 11:00

50歳も超えるとみんないろいろ悩みを抱えるよね~ぇ。
それぞれにあるある的な悩みだったりしたけど、友達っていいよね。
カレーがおいしそうだった。
私もこだわりのカレーを食べた~~~い。
それにしても材料費が……………。多分使っちゃうと思ったけどね。
まーくんのランドセルってタイトルはいったい何だったのって思ったけど、最後にそれねって!

そうそう、伊沢さんは今日のテレビ愛知の工場へ行こうⅢにも出てましたよ。
あれって思っちゃった~ぁ。

まーくんのランドセル

まーくんのランドセル

伊沢勉の会

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/11/27 (土) 11:00

まー君のランドセル理解不能のタイトルでしたが最後に分かり「ホッ」
パペットの人形製作で集まったにも関わらず最後までやらず(麻美さんが少しミシンを
使ってはいたが完成には程遠い)
1日びっしりと事件?が起き、私は私は男2人女4人がせわしなく動き、良いことを言っていたが観ている私は疲れました。

鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】

鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/11/12 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

松尾貴史の鷗外がすごくハマっている。コミカルな雰囲気の松尾にこんなに鷗外が似合うとは意外だった。おかげで、出色の舞台になった。戯曲のいろんな細部や仕掛けも生きている。
嫁姑の争い、エリスを裏切った負い目、津和野で少年の時に見知ったキリシタン弾圧、鷗外の俗友にして引き立て者の賀古鶴所(池田成志)、紀州のドクター大石の助命をすがる女中(木下愛華)、遊び人だが根は真面目な永井荷風(味方良介)等々。「沈黙の塔」「食堂」の、大逆事件批判を込めた鷗外の作品の解釈もうまくハマっていて、非常に楽しめた。

作者は初演の7年前、特定秘密保護法と共謀罪に危機感を持ってこれを書いたそうだ。しかし当座の政治課題を超えて普遍的な意味を持つのが優れた文学の力だ。権力に首を垂れるメディア批判として今に重なる。朝日新聞連載の「危険なる洋書」とか。司法が政府の悪政を追認して、三権分立が果たされないのも今日的だ。

ネタバレBOX

最後、薙刀を振り回して鷗外を止める母(木野花)の迫力も凄まじかった。こちらもあっけにとられて、山縣有朋への直訴をあそこまで決意しながら、結局実行しない鷗外の行動に納得させられてしまう。
イモンドの勝負

イモンドの勝負

キューブ

本多劇場(東京都)

2021/11/20 (土) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

物語よりも、その場その場のコントを楽しむような芝居。ブニュエル的な笑いと、パンフでケラ氏は言っているが、私はモンティ・バイソン的なずらしの笑いが多いと思った。くだらないことでとにかく笑わせて、3時間飽きさせない。

ジャンケンで大倉孝二が勝ち続けたり、三宅弘城が後出ししても負け続けたり。火事で死んだはずの人たちが、ノコノコ起き出して「この人たち、自分が死んだと認識してないだけ」と言われていたのが、実際死んでなかったり。「生まれ変わった良い探偵です」「どこが変わったの。前と変わんないじゃない」「いや、言ってみただけです…」等々。書いても笑えないし、キリがない。
芸達者の俳優たちで実際笑える。105分、休憩15分、80分。計3時間20分。

POPPY!!!

POPPY!!!

アル☆カンパニー

雑遊(東京都)

2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったけど、どきりとさせる、もっと尖った笑いが多いほうが好み。

蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

よかった。牢獄の政治犯と同性愛者の話なのに華やか。同性愛者のモリーン(石丸幹治)の憧れの大女優オーロラ(安蘭けい)が、モリーンの苦しいときほど明るく艶やかに歌い踊る。石丸の歌、安蘭の抜群のスタイルと歌が魅せる。
1幕100分2幕60分、休憩20分。オケが生演奏で13人もいた。かなり贅沢な編成。奥で演奏してスピーカーで響かせていたが。

ネタバレBOX

政治犯のバレンティン(村井良大)に、反政府派の厳しさと確信が感じられないのは残念。わがままな青二才のよう。原作の小説と比べると、政治的内容がかなり薄められているのも残念。
ラストのモリーナの死は、納得しにくかった。原作は違ったはずと読み直すと、やはり違う。原作はバレンティンの反政府活動への協力が、命の危険に関わるから死ぬ。舞台では、バレンティンのブルジョアの恋人への伝言になっている。その秘密を守って死ぬというのが、ピンと来なかった。活動と無関係のブルジョア娘を、政治犯の恋人というだけで、権力は拷問したり危害を加えたりしないだろう。
マイ・フェア・レディ【12月19日、12月20日公演中止、1月19日~21日公演中止】

マイ・フェア・レディ【12月19日、12月20日公演中止、1月19日~21日公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2021/11/14 (日) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

映画版は何度となく観てきているが、舞台を観るのは今回が初めて。朝夏まなと&別所哲也の方にしようというだけで、あまり考えずにチケットをとったのだが、この回がこの組の千穐楽だった。

やはり、いい曲の多いミュージカルで、心配していた例の「スペインの雨」問題は、思っていたよりも気にならなかったが、名曲「君住む街で」の印象が少々弱かったのは残念。

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。前作からの続編、久しぶりの生観劇は本当に良かったです。
色々細かいネタも入っていたり、ひと時も見逃せませんでした。
笑いの中にちょっと感動で泣かされたり最高でした!
配信申し込もうか迷ってますw

嫉妬深子の嫉妬深い日々

嫉妬深子の嫉妬深い日々

U-33project

王子小劇場(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

正しいアイドル演劇。主演の平安咲貴(ひらやすさき)さんが体操着でほぼ全編出っ放し。幼稚な役のロリキャラ設定等が「フレッシュレモンになりたいの~」で一斉を風靡した市川美織をだぶらせる。出演者全員女性のみ、高校の同窓会を舞台にした喜劇。現在(25歳?)と高校時代の回想とインナースペースとが抽象画のようにキャンバスに叩き付けられていく。
背景として壁に二面描かれたアクション・ペインティングがジャクソン・ポロックやサム・フランシスを思わせる素晴らしい出来。舞台美術の佐藤幸美さんのセンスなのか?脳内のニューロンとシナプスの信号伝達を視覚化したような。
主人公、嫉妬深子の決め台詞は「Shit!(嫉妬)」で、地面にストンピング。まるで吾妻ひでおの漫画みたい。もう一人の主人公、鹿角東子(かづのとうこ)さん演じる「明子(めいこ)」が魅力的で大林宣彦の「さびしんぼう」を思わせる。

すぐに嫉妬に駆られる深子は独占欲の塊。自身の存在を一番に受け止めて欲しいのだが、現実評価は自己アピールの押し付けがましいうざい奴。同窓会、久方振りの皆との再会に胸を躍らせるもなかなか会場に辿り着けず···。

ネタバレBOX

突然、未来の自分(細田こはるさん)が現れ警告してくる。「この同窓会での行動如何に拠って未来のあんたが決まるのだ」と。

凄く目茶苦茶な展開なのに何故か不快ではない。もう少し上手くやれば『特撮 』(大槻ケンヂのバンド)の「ケテルビー」みたいな名曲になっただろう。
後半パートがエヴァのテレビ版最終話みたいなどっち付かずの自問自答が延々。この話、主人公は鹿角東子さんで良かったのでは。何の正解もない自分探しを打ち切るのは他者のささやかな温かさであろう。善悪を超えるのは人情だけ。
マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

う~む前作観たかったーほんにー
結構絡めてくる作りでしたんでー
まぁ単品でも十二分に楽しめる作りなんですけど(^-^)
途中7分の換気時間をとっての2時間強の作品

紙媒体の本を作って売ってマルチメディア展開したい!
ってゆう主人公をとりまく本づくりと
新撰組でいまいち
いろいろと不明な四番隊隊長さんを絡めた話で
とても楽しめた話に仕上がっておりました~♪

ネタバレBOX

登場人物の各キャラの立たせ方が個性的で楽しめるのが
安心のクオリティでありました

基本は現代での弱小出版部門で
新撰組愛にあふれたメンバーが新しい新撰組本を作り上げる話っす
執筆しながら劇中劇風に舞台上で
その各シーンを再現してゆくという表現であります

迷走しまくって返品本ばかりになって
衰退した時の暴走ネタとかも入れてきたり
なかかな楽しい再現シーンでした

しかし隊長さんの柔術って自分で作ったんだー・・それなら
敵の裏を破る拳法とかも出来るわけだなぁーと自己完結できました(^-^;)
殺陣も頑張ってましたわぃ

しかし移動中の電車内で
結構文庫本読んでる人が多くて
紙媒体廃れてはないんじゃなかろうかーとかも
現実には思ったです=まぁでも総数は減ってるんだろね・・・・

金曜ロードショーのテーマで開演して
途中休憩にポーズ(笑)があってと
定番表現安心で受けましたわ

コロナ対策は足拭きマット付での
検温と手指消毒されておりました

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

前作、見ていれば良かったなあ。
そうすれば更にもっと楽しめたのかなあ。
それが、ちょっと後悔。

夜半、涔々と。

夜半、涔々と。

actors team Re-birth

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

役者さん二人が脚本を誉めていたが、私も脚本がとても上手いと思った。
こんなに純粋な脚本書けるのは、本当にスゴいと思った。
朗読がこんなに素晴らしいなんて、びっくりした。
あまりパッとしないお芝居だったら、朗読のほうが断然良い場合もあるんだ、とはじめて知った。
単なる先入観で、朗読を軽く見ていた自分を、とても反省した。
もちろん、脚本と役者さんが素晴らしい場合に限るのかもしれませんね。
辰巳さん脚本の作品、また観たいです。

名前を入れたサインとコメント、とても嬉しかった。大切にします。有難うございました。

12人のおかしな大阪人~2021

12人のおかしな大阪人~2021

枚方市総合文化芸術センター指定管理者 アートシティひらかた共同事業体

枚方市総合文化芸術センター/関西医大・小ホール(大阪府)

2021/11/27 (土) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

かの名作にインスパイアされた面白い本に超豪華出演陣☆それだけで「面白いのが当たり前」なんやけど、いやもぅその期待値を軽~く超えて行くオモロさやった♪このオールスターメンバーを全員バチッとハマるキャスティングしたのがそれだけで神業やしそのキャラクター達を完璧に演じ上げる役者のパフォーマンス含め最高の舞台でした!

この事件を報道する機関を日に一社ずつ減らしてください

この事件を報道する機関を日に一社ずつ減らしてください

森プロ

萬劇場(東京都)

2021/11/25 (木) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白いくらいにマスコミをマスゴミ表現した舞台。見てみてイラっとさせられる台詞や態度・・・
もし自分が報道被害者家族だったらと思うと辛い。

マツバラQ

マツバラQ

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/11/24 (水) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本を出版する大変さと押しへの愛がわかる話でした。面白くてテンポが良くあっという間に終わってしまった。
見てよかったです!

12人のおかしな大阪人~2021

12人のおかしな大阪人~2021

枚方市総合文化芸術センター指定管理者 アートシティひらかた共同事業体

枚方市総合文化芸術センター/関西医大・小ホール(大阪府)

2021/11/27 (土) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

満足度★★

個人的にとても好きな演目の、パロディ化モノ。笑いの場目が多くあったが、原文はとても真面目な話であり違和感を感じた。
関係無いが、チケット🎫をモグ女性がチケットを破いたり(チケットを記念にしてる人もいるけど…)、後ろの人は大きな鼾を何度もしたり、終いにはお腹をならしたりと環境が最悪😖💦💨

飛ぶ太陽

飛ぶ太陽

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/12/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

終戦直後を背景にした史実、そこに居たであろう人物像を通して描いた骨太作品。
タイトル「飛ぶ太陽」は、その出来事を象徴した言葉で、重みが感じられる。
(上演時間2時間 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、桟敷童子らしくしっかり作り込んでいる。上手下手に白銀の網目のようなオブジェが天井から板まで流れるように設え、舞台中央に工事現場で見られるような足場の木組み、その上部奥に紅葉が色鮮やかに生(映)える。下手に大きな垂れ幕、そこに昭和20年11月12日午後五時十九分と書かれている。その後、物語の状況を演出するため、上手下手に少し高さと大きさが違う平台が2台づつ置かれている。
初日のカーテンコールで、今回のセットは開始12分で崩壊すると。今まで観た公演は概ねラストに魅せてくれたが、本公演はその爆発崩落から物語が動き出す。

物語は、終戦直後の福岡県田川郡添田町の日田彦山線彦山駅近くの二又トンネルにおいて、アメリカ軍が大日本帝国陸軍の隠していた火薬を焼却処理しようとしたところ大爆発を起こし、山全体と多数の民家が吹き飛ばされて死者147人(うち児童29人含む)、負傷者149人、そして多くの家屋が被災した事故というか事件を、復員兵を中心として そこで暮らしている人々の実態と証言を積み重ねて描いている。

事件の特殊性として敗戦国日本がアメリカ軍(GHQ)が原因で起きた事件に物言えず泣き寝入りをせざるを得ない状況、その苦悩に満ちた心情を多方面から点描する。当日パンフで、「この物語は事実を元にした創作で、登場人物は架空の人々です」とあるが、現実には同じような境遇の人々が多く居たことは想像に難くない。中心となるのは、復員兵・松尾与市(吉田知生サン)と母で農作物行商人・トワ(鈴木めぐみサン)親子で、生きて復員してきたことを恥じる息子、一方 帰還を喜び祝賀を開く母の情が肌理やかに描かれる。与市は駐在所巡査部長の奈佐達蔵(原口健太郎サン)から養鶏の世話を頼まれ、その恩義(タバコ1箱支給)に報いるために二又トンネルの作業に応募する。また国民学校教員で現在休職中の澤西文子は担任児童がトンネル近くの山へ…冒頭に事故日時が垂れ幕で知らされているため、その瞬間までの緊張感が徐々に高まってくる。戦時中トンネルに運び込んだのが、事情を知らされていない行商人、それが戦犯への疑い。戦後という背景にも関わらず戦時中の不条理が次々に襲い掛かる。

総じてキャストの演技は重厚。その中にあって澤西姉妹、典子(板垣桃子サン)・文子(宮地真緒サン)の演技は、精神を蝕む心痛な思い、その心情溢れる姿は観ている者の感情を揺さぶる。生前の与市が母・トワに向かって吐き捨てる言葉「あんたなんか大っ嫌いだ!」、一方ラスト、死んだ与市が、爆風で両腕を失ったトワに「あんたの子に生まれて光栄」と呟く姿に涙する。

この史実は知らなかったが、戦時 戦後という時の分断はなく、時間の流れと地続きはいつの時代も人々の暮らしに付き纏う、ということを思い知らされる。そして知らぬ間(戦争)に利用されるという恐怖。当時は大事故にも関わらず、政府はアメリカ軍絡み(復興支援への影響等)ということで対応(補償)しない。マスコミも同調圧力なのか、大手新聞社は記事掲載をしない。今を生きている自分が、この事故を知らない。戦後77年近くなると人の痛みも記憶も風化するのであろうか。
ただ、物語終盤は政府補償を勝ち取るまでの裁判記録(経過)を朗読するようで、事実の顛末を語るに止まったのが少し残念。今まで観てきた桟敷童子公演に比べるとラストの盛り上がりが…レベルの高い願望である。
次回公演も楽しみにしております。
嫉妬深子の嫉妬深い日々

嫉妬深子の嫉妬深い日々

U-33project

王子小劇場(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

何に嫉妬するかは人によって違うと思いますが、嫉妬深い人は確かにいるなぁと興味深く観劇しました。
学生の頃、他の人と仲良くしたり、喋っているだけでも不機嫌になる人がいたなと・・。
この舞台の深子は、そんな感じで、まだ子供なんだなという印象でした。
女性陣だけの舞台で、皆、可愛らしかったです。

ガラクタ

ガラクタ

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2021/11/19 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

#中津留章仁 #星野卓誠
#倉貫匡弘 #森下庸之
#長谷川景 #みやなおこ
#石井麗子 #岩井七世
重厚なテーマに真っ直ぐに挑んだ作品。主宰の中津留さんは、こうした社会問題に鋭く切り込む。今作もきっと、再演を繰り返し、更に強固な作品になるに違いない。
石井麗子さんが抜群だった。目当ての岩井七世さんも好演。彼女を観ながら、知人の新聞記者のことを考えた。新採用で自ら希望して東北の被災地に赴任し、精力的に取材していたあの娘のことを。
世の問題に正面から挑んだ秀作であるのは間違いないけれど、台詞にも演技にも改善する余地はあるように思う。重い話題であるにも関わらず、演技が滑稽に見えて笑いを堪えた箇所が幾つか。
個性の強いキャストが大きな役を複数演じるのはちょっと厳しい。
ラストの収め方は、現代の世相をよく反映している気がした。結局そっちかい……という、ほ〜らねって。だからこそ、何度も手を入れながら再演してほしい作品だと思う。

夜半、涔々と。

夜半、涔々と。

actors team Re-birth

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2021/11/26 (金) ~ 2021/11/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今では「書簡」を用いることが少ないであろう。それを敢えて往復「書簡」朗読劇にした拘りはあまり感じられず、書簡にしては整いすぎた話だ。
他劇団を引き合いに出すのは如何かと思うが、その時は明治から昭和期にかけての作家の書簡を朗読した。昔の書簡は現代の通信手段(メール等)と違い、配達という日数を経て相手方に届くから、リアルタイムでの意思疎通は考えられない。作家の書簡は必ずしも相手の内容に沿った返信ではなく、横道に逸れたり新しい話題を書き記す。そこに時間の経過という往復書簡の面白味が出て、作家同士の機微に触れるやり取りの味わい深さが滲み出ていた。
本「夜半、涔々と。」は、男女の十数年の書簡のやり取りだが、あまりにも相手への直接的な返事や回答で「書簡」としての余白のようなものが感じられない。語りこそ書簡風だが、会話劇のように思われた。話の内容は面白く、役者の朗読力、場面転換の間合いも上手いが、書簡としての構成が整然とし過ぎていた。変な表現になるが”脚本力”があり過ぎたというべきかも知れない。それとも、やり取りした書簡(LINEか? )を纏めた回想劇だろうか。

朗読とは直接関係ないが、「チラシ」に観客(個人)の名前を書き、コメントとサインを記する温かな心遣い。まるで書簡イメージだ。
(上演時間1時間30分) 【真鶴編】

ネタバレBOX

舞台は朗読劇であるから2脚の腰高スツール。その間にユリの花を生けた水盤。実は書簡のやり取りをする女性の名はユリ(漢字表記かは不明)で、シャレた演出である。

物語は、中学3年生の秋頃から受験時期迄の半年余りが第一場。男子生徒(カズ・ニケルソン サン)が学校で苛められており、それを2年生の時に転校してきた女子生徒(笹木奈美サン)が見ており、手紙を出す。郵便ではなく直接 男子生徒の自宅ポストに投函する。2人とも友達と呼べる生徒はおらず、自然と親しくなっていく。チラシには劇中語解説が書かれているが、ロケーションは北海道函館市である。極寒、雪虫、弥生坂そしてクリスマス風景が見えてくるようだ。2人の生い立ちも説明され、女子生徒は神奈川県のヤクザ一家の娘で、一時的に函館の学校へ転校。男子生徒は両親が彼を残し失踪、祖母に育てられている。女子生徒と親しくなったことで、苛めはされなくなる。

第二場は、二十歳の時に偶然 東京で再会し付き合いだす。ヤクザの娘という世間の冷たい目に晒されながらも必死に生きてきた女性。一方、男性はバイトをしながらバンド活動をしている。2人の慎ましやかな生活が浮かんでくる。第一、第ニ場も2人は直接会って食事をしたり、そのうち半同棲までしている。その感想めいたことを書簡形式にする不自然さ。

第三場、男は音楽業界で売れっ子になり、日本各地でライヴ活動をする。彼女との書簡のやり取りが、彼の音楽活動の源。自分の内省を音楽にしており自分のことだけという狭い世界観に彼女は批判的。もっと広い世界へ羽ばたくように諭す彼女との精神的交感に、結婚を決意する。しかし業界の反社会的風潮の前に彼女は…。

物語は2人の心情はもちろん、風景や季節感も感じられる。何か所かの読み間違えや噛みはあったが、気にするほどではない。時に東日本大震災時の状況も絡め、現実感をも漂わす工夫もよい。それが場面ごとにスーと流れるように紡がれ、言葉(台詞)と一瞬の間合いで時の経過を表現している、が少し無理がある。
次回公演を楽しみにしております。

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