とんでもない女
CANプロ
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2021/12/05 (日) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
クラッシュ・ワルツ
演劇集団池田塾
オメガ東京(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
ダウト 〜疑いについての寓話
風姿花伝プロデュース
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/29 (月) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#亀田佳明 #伊勢佳世
#津田真澄 #那須佐代子
正義、真実、純粋……それらは正しさとなり得るのかは、たくさん議論されていることだ。同時に、善と悪の対決は見た通りなのか、悪と善ではないのか。視点を変えれば見えるものも変わる。厳しさと優しさも同じことが言える。信じることと疑うことはどうだろうか。権力を持つ者は正しい行いと思想や判断を有するモノなのか。コトを詳らかにすることは虐げられた者を幸せにするのか。白と黒に色分けすることとグレーを受け入れることはどちらが幸福なのか。頭をフル回転させ自身の倫理観を問い続ける。圧巻の100分。結末がそうとは限らないけれど、終演後はなんとも清々しい。きっとそれは、ホンモノの俳優が四人、そこで生きてみせてくれるからに相違ない。一点の濁りもなく、そこで目の前の悪や不道徳や不条理と闘ってみせてくれる。映像であろうと舞台であろうと、お芝居に携わる全ての……いや、もう本当に全ての人に観てほしい。演劇の素晴らしさ、俳優の凄さがわかるはず。
さて、教室で生きている者として、どれだけできているのか自問している。津田さん演じるアノ人の思いがジリジリと詰め寄ってくる。
日本人は……いや、ワタシは、あんな風にキチンと議論できるだろうか。できてきたろうか。心許ない。ましてや地位や名誉や権力を有する相手と。誰とどういった状況であっても、冷静で物怖じせずに対処できる人間に……なれないけれど、なろうとする姿勢や気持ちを持ち続けたいものだと思っている。
素晴らしい時間だった。
鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/11/12 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/12/05 (日)
価格6,220円
東京芸術劇場シアターウエストでの大千穐楽を拝見(途中休憩10分間込み2時間45分)。
明治天皇爆殺計画の発覚に乗じて、当時の政府が、計画とは全く関係のない社会主義・無政府主義者まで無実の罪で逮捕。最終的には、関係者26名中12名を死刑にした、いわゆる大逆事件(たいぎゃくじけん)。
この事件の陰謀に不本意ながら関わってしまった、"国家に忠誠を誓った陸軍軍医総監"本名の森林太郎と
幸徳秋水や大石誠之助等の無罪釈放を願う、"思想信条の自由を尊ぶ"文学者・森鴎外との狭間で
苦悶する主人公を描いた長尺の作品です。
何やら今のご時世にも重なるところの多いストーリー。ところどころ仕込まれた笑いを誘う場面にリラックスしながらも…。
「見よ、飛行機の高く飛べるを」を拝見して以来、意識して公演に足を運んでいる、永井愛さんの作品だけあって、林太郎の諦観と、でも、どこか希望を抱かせる表情とで締めたエンディングは、唸る程に見事!
大変見応えのある舞台でした。
BRAVE HEART~真実の扉を開け~
ミュージカル・ギルドq.
光が丘IMAホール(東京都)
2021/04/07 (水) ~ 2021/04/10 (土)公演終了
イモンドの勝負
キューブ
本多劇場(東京都)
2021/11/20 (土) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2021/12/05 (日)
キャスト紹介あたりの演出は素晴らしいと思ったけど、その後はイマイチで途中眠たくなってしまった。
彼女を笑う人がいても
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/12/04 (土) ~ 2021/12/18 (土)公演終了
太陽は飛び去って
Ammo
サンモールスタジオ(東京都)
2021/12/02 (木) ~ 2021/12/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
会場に入ると、1929 年当時を再現したレトロな雰囲気に...
そして、女性たちの衣装にも、目を奪われる。
モダンガールの奇抜な衣装と、演技にあちらこちらから、みんな笑顔に...
沢本さんやくの役者さん、固くなりそうな場を盛り上げていて、貴重。
中山環役の役者さん、素晴らしかった。
髪型がとても似合っていて、魅力的で憧れてしまった。
理想を掲げ、訴えかけているところがまぶしくて、本当に素敵だった。
殴られたり、おめかけさんにされたり、観ていて胸が苦しくなりました。
昔の女性たちの苦労があり、今がある、そう考えると有難いことだ。
とても素晴らしいお芝居で、満足でした。
観て本当によかったです。
クラッシュ・ワルツ
演劇集団池田塾
オメガ東京(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
脚本が本当に素晴らしい。役者さんの熱演にもグイグイ引き込まれた。
重いテーマで、観ながらも真剣に考えて、最初から最後まで目が離せず、本当に良いお芝居でした。
期待して行きました。期待以上で、本当に満足でした。
のりほさんの熱演よかったです。加害者の苦しみが伝わり胸が苦しくなりました。
着替えのシーン、ハラハラ、ドキドキしました。加害者になるとそこまでしないといけないのか、心が痛みました。そして、衝撃の...
とても感動!!
この劇団さん、また観たいと思い帰途についた。
クラッシュ・ワルツ
演劇集団池田塾
オメガ東京(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
何といっても脚本が素晴らしい。以前、駒場で観ているので2回目になるが普遍的なテーマになるので色あせない。
また、それを支える役者陣の熱演が良かった。
これからも、良い作品を探して演じ続けてください。
期待しています。
BABEL
演劇企画 heart more need
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/12/03 (金) 18:30
初演のユニットだが、いつもよく観る芝居屋風雷紡の吉水恭子が作・演出する。関東大震災の後の朝鮮人虐殺を扱って、重いが面白い。80分。
タイトルにあるのは聖書のバベルの塔だが、オープニングとエンディングで一節を読み、大震災と繋げた。とある集落の若者が作る自警団の様子から虐殺の話題に繋ぐのだが、言葉が通じないことを扱っているようで、現代にもつながる言説の断絶がもたらす悲劇を題材にしたものだと言えよう。役者もほとんど初見だが、元X-QUESTの清水を初めとした役者陣の熱演もあって、しっかりした作劇になっていた。
さいはての街の塵の王
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さいはての街とあったので、不思議な国のアリスみたいな街かと思っていたが、わー、こういう場所かと意外な設定に思わず、うまいと唸った。ネタバレになるので書けないが...
なぜみんな白い服を着ているのか、やっと合点がいった。
本当におもしろい!!!
こういう場所にいる人の本音、めったに聴けない。
貴重な声だ。
小谷真一さん、前回のイメージと違い、熱演!!! カッコいいし、味のある演技素敵でした。
千葉さん、鹿島さんもよかった。
八福さん、笑顔が素敵で、思わずこちらもニッコリしてしまう明るさ、いいですね。
ネタバレになるので、書けないのが残念!!
個人的には、2時間以内だと助かります。
腰が痛くて...
夢中でみた。満足でした。行ってよかったです。
fairy tale
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/11/23 (火) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
みんなしねばいいのにII
うさぎストライプ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/12/07 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
■85分弱■
頽廃味、不条理味、滑稽味、猟奇性…このカンパニーの持ち味がもれなく盛り込まれた、うさぎストライプの見本市的な一作。Ⅰも観たが、本作のもたらす、不気味な迷路に嵌まり込んで脱け出せずにいるような感覚がより強まって、釣り込まれた。
AI懲戒師・クシナダ
株式会社CREST
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/03 (金) 14:00
金曜日 14:00 拝見しました。
アフタートークの時間も含め2時間以上ありましたが、飽きさせせず楽しめました。
本編前の役者さん達のupから観客との絡み、イイですね(^ω^)
素晴らしい舞台を拝見させて頂き、ありがとうございました。
さいはての街の塵の王
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
途中15分の休憩を含む2時間30分と、予定より大幅に長くなっているが、飽きること無く面白く観られる。要所で意表をついて笑わせてくれる。その中で人の思いという大切なものをしっかりと伝えて、とても良い作品でした。
天国
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2021/12/01 (水) ~ 2021/12/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
開演前からかなりの時間、客席を温める主催の宅間孝行氏と大薮丘(たか)氏。じゃんけん大会でプレゼントを渡し、会場中をマイクを持ったスタッフが駆け巡って子供達の声を拾う。本当に開演ギリギリまで徹底したファンサービス。日本全国を周る旅一座の貫禄。
物語は福岡の歴史ある劇場から始まる。コロナ禍で苦境に瀕し、県に買って貰おうと相談を持ち掛けている。主演の原嘉孝氏演じる小屋主は、この世界に入る切っ掛けとなった10年前の宮城県石巻市の「山田劇場」のことを思い返す。その時は高校を中退したばかりのヤンキーで未来のことなんか何も考えてはいなかった。
昭和の名物興行師役モト冬樹氏はシリアスな芝居の方が映える。ヤクザの大御所が似合う風格。東京からイベントの目玉として呼ぶ設定で日替わりゲストが登場。今回はDJ KOO(コー)氏だった。
カーテン・コールはモト冬樹氏のギター演奏付きで皆が歌い踊る。NiziU(ニジュー)っぽい振付。流石ジャニーズの原嘉孝氏は断トツ目立つ。AKBの入山杏奈さんも見せるプロのダンス。曲も良く、これが一番良かった。
ふたたびの・・・
あみゅーず・とらいあんぐる
ウイングフィールド(大阪府)
2021/12/03 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
(おばあちゃん)姉妹 3人と 不思議な3人?は、それぞれの心と体なのか?
本を読む とても色あせている本 段ボールが摘まれた部屋
探し物
父との思いで
ふたたびの
最期に涙が出てきた。
コロナにまつわるホントどうでもいい話
劇団チャリT企画
新宿眼科画廊(東京都)
2021/11/05 (金) ~ 2021/11/09 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★
観劇できるはずであったが体調悪く足を運べなかった。
そこで配信で鑑賞、今観たばかりのほやほや。「映像に載せられない一部をカット」との事でそこは残念であったが、「ホントどうでもいい」実はどうでも良くない話集1時間はそこそこ楽しめたものの、やはり生で観たかった。
というのも映像、とくに音声がとてもよくない。客は笑っているが台詞が聞き取れない。元々配信の難は「音」にあるが、楽し気な雰囲気は伝わっても楽しみ半減である(分かる部分もあるので半分は評価)。台本が売られているならぜひ買って読みたい。
鴎外の怪談【12/16、12/19、12/25公演中止(12/19は1/30に延期公演決定)】
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2021/11/12 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
永井愛戯曲、しかも初演で演劇賞を獲った作品を今更評するのも何であるが、二兎社の面白いのは再演してもキャストが丸ごと変わる所で、「ザ・空気2」に続いての松尾貴史の起用それも主役という事で楽しみではあった(私としては初演を見逃したリベンジ)。鴎外作品に馴染みがなく、読みかけても興味が続かず挫折し結局一つも読了していない(教科書に載った短編以外)人間でも、歴史の中に生きた鴎外を描き出した本作は興味深く観れた。
ただしもう一つの個人的関心は、日本は急速に変わり(劣化し)つつあり、コロナ期を挟んで益々その劣性が露見したここ数年の変化が初演舞台での条件(観客側の)を損ない、初演時と異なる見え方をしているのではないか、といった事だ。初演を見ておらぬから判りはしないのだが、思いは巡る。永井愛特有のユーモアは大逆事件における鴎外の保身を暴きながらも「歴史」という大きな視点の中に収め、鴎外自身の苦悩は苦悩として、しかし多くの人に愛された存在(個人、作品とも)だったとした。
だがこの劇の集約のされ方は「負の歴史を経て多少なりともまともな時代になった」という確信が残る限りで、許される。最後ににっこりとは、そういう事だ。だがもうそういう時代ではなくなったのではないか。
まともでない状態を否定せず、むしろそれを牽引した政権に続投を委ね、劣化に居直る社会では、鴎外の「保身」の苦悩など取るに足らないものに思える。彼は十分苦悩したし闘おうとした、と幾ら描こうとも美談にならぬ(元より美談ではないという評価もあろうが)。また彼の中にあったと作者が描く自責の念は、労うべき事として描くことはできず、正に一人間の無力の証として描くしかない。なぜなら現在彼と同様に、無力さと保身とにより、手をこまねいて何もできないでいる(あるいはまだ大した事は起きていないと目を瞑る)我々をそこに見るからだ。
悪夢の時代を「過ぎ去った過去」として、その中で苦悩した一人の人間をその功績をたたえるニュアンスで描写することは、もう無理である(作者もそのような安易な描写で終わらせよう等は考えていまいが)。