最新の観てきた!クチコミ一覧

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ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最近目にするがよく知らないユニット。みそじん等に脚本提供していた西岡女史(こちらも実はよく知らない)の作品をやる。何もかも未知数だが楽しげであるので(チラシにも惹かれ)観に行く。
大方ウェルメイドな、人生の息抜き時間を予想・期待して着席したが、中々シュールなワールドに足を突っ込んでいた(と私には見えた)。関心のフックに引っ掛かるものが。。

ネタバレBOX

セミパブリックな場所であるカウンターバーに、マスター(見た目若い)と彼と同期っぽい小柄なバイトの女が居る。どうやらマスターと古くからの知己で、彼に頼み込んでバイトで雇ってもらったらしく、今しもマスターは用途別に色分けしたダスターのレクチャーをしているが女は覚えられない。客商売の経験があると言っていたが・・「松屋」「松屋!」(客席の笑い)「立派な客商売だ」。しかし彼女は仕事に困っている風でもなく先程から気もそぞろであるその理由というのが、ライター志望の彼女は今世話になってる編集長から大人の恋愛を扱うネット小説のオファーを受け、二つ返事で引き受けたものの明日の締切を控えて一行も書けていない。だから恋愛沙汰のネタが転がっていそうなこの店に知己を頼って来た、という訳なのであった。
女は男に対し我が儘を通すだけの弁が立つが、如何にも恋愛経験には乏しそうである。と、土俵を整えたところへ、店の常連がやって来る。若い女である。
彼女は新しい彼氏との出会いをノロ気気味に語る(手柄話のようにする彼女には男を漁る種類の女である疑惑浮上)。と言ってもそれはマスターの巧みな対話の誘導によるのだが、肝心のライター志望は全く乗って来ない。よく見ればアガっている。部屋で書き物をして暮らす彼女は人生経験豊富な女が大きく見え、気後れしているのだ。そこへマスター。君はこの仕事に人生賭けると言ったが本当にその気があるのか。諭された女は勇希を振い起こし、質問を投げるのであったが、どストレートな質問に客席から笑いが起きるも相手は「受ける~」と言いながら自分の喋りたいニュー彼氏の話をする。やがて待ち合わせをしているという職場のか弱げな女友達がやって来る。折り入っての話というので場所を変えようとするが、そこへライター女の不器用な直球台詞「ここで話せば?」。すると相手の女は「そうしようかな」と、予定変更。恋愛ネタが欲しいだけの女のど直球な質問に答える聴いてほしさ満載のか弱き女の悩みとは、今交際中の男彼氏の浮気疑惑、よくある話だがやがてその彼氏とは先の女のニュー彼氏らしいことが(当人ら以外に)判明。恋愛小説のネタ拾いのつもりが、予期せず大物捕獲の予兆。前半の暗転前までの展開は、この後かよわげ女が仕事中の彼氏に「来なきゃ死ぬ」と電話で脅し、トイレに籠っていると彼氏やって来る。浮気相手との目くばせ・・といった具合。

さて長い暗転の後は、新たな客、こちらは新客でスーツを来た仕事帰りの二軒目といった所。女が出来ない事に悩む男と、彼を励ます同僚と課長の三人組で先とは全く異なる場面が展開し、同じ店で展開する短編集かと勘違いしそうになるが、一くさり彼らの話を観客に聴かせたあと、先程の女らと男がそれぞれの事情とタイミングでやって来る。ここで初対面となる2グループが小さな接点から微妙に絡み合い終いは大混戦を展開する。というのが本作である。その間、先のライター志望の女も話が面白くなるように、必死に嗾ける。後に彼女が述懐するように「自分は実際にあった事しか書けないらしい」ので、事実がそうなるよう懸命に火に薪をくべる。

この舞台を興味深く感じた所以を考えてみた。またまた、と思われそうだが、別役実の舞台の味わいは、リアル(日常性)と異常が同居している事に拠り、不条理は日常の中に異常が正常の顔をして忍び入っている事にある。本作は言わばドタバタなるコメディだが、演技は心情的な根拠のあるリアルを目指しているので、「よく出来た笑える話」を観たという感覚より、異常にも見える展開をリアルな俳優の存在が正常の顔をして支えている、と感じる瞬間が多々あった。話のシュールさに私は心を掴まれる。作者の意図とは違うのだろうが、この感想は戯曲に対するものだろう。シュールでリアル、という感覚は、そのまま、現在の日本に重なりもする。物語そのものの行方もさる事ながら若干の破壊性を嗅ぎ取らせてくれたのが、自分にとっては収穫。作品の完成度としては作り手からすれば「余計なものを含ませてしまった」事になるかも、だが私はそこに価値あるものを見る。ただし狙って作れるものでもないのかも知れない。(考察はとりあえずここまで。)
スタンダップコメディ・フェスティバル

スタンダップコメディ・フェスティバル

合同会社 清水宏

雑遊(東京都)

2022/07/12 (火) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この所コンスタントにライブ活動をやってるのを(チラシで)目にしていたが、突如この規模のフェスを打つというので驚いた。毎回ゲストが異なりしかも濃い。私が行けたのはラッパー(ダース、いとう)の回だったが客は入っていた。他の回がどうなのかは分からないが「今日はこんなに来て頂いて」とか言ってないのでそこそこ入っているんだろう。スタンダップは、現在の日本に不足する栄養素、社会の空隙にピタッと収まる芸能のあり方(要は風刺である)という感じを沸々と募らせていたので、一つ観てやれと足を運んだ。
ひどく納得したのは、批判精神は健全の証であり、声を潜め目立つ者を叩くあり方は病的であり、究極恰好悪くダサい・・この普通の価値観が大前提にある、という事。
スタンダップ協会本体の出演は清水宏、ぜんじろう、ゲストにダースレイダーといとうせいこうとあったが、ダースがラップを披露するかと思いきや、胸を借りるとばかり、一くさりネタ話を語り切った。いとうせいこうとは一対一対談の予定が結局全員によるスタンダップ及び世相談義となる。
「出し物」としては3つ、という事になるが完成度が高い。にも関わらずライブ性が高い。演劇ならば稽古の賜物(もちろん俳優の力もあるが)、こちらは芸の精進の賜物。もっと言えば事実を語るので如何に生きたか、つまり体験が重要。だがもっと重要なのは生きる視点、眼差し。体験を語るのは苦労自慢ではなく、それを通して自分が何を大事なことだと考えるか、それを伝えるため、という目的に話は貫かれる。人生という海を渡る者への応援歌、やはりアメリカ産らしい芸能である。現象は全く異なるが成り立ちの骨格は意外に演劇に近いと感じて会場を後にした。
大満足。

きゃんと、すたんどみー、なう。

きゃんと、すたんどみー、なう。

やしゃご

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

驚く程面白い傑作。非常にブラックな笑いをまぶしていて、イメージと全然違った。笑いと真剣に向き合う姿勢にリスペクト。何か適当な安い人情噺に逃げていない。障害者を扱えば「24時間テレビ」のようにお決まりの文言が繰り返されるしかない世の中。そこをガッチリ笑いに徹してみせた。
事前の告知が下手なのか、糞詰まらない道徳話だと思っていた人々は損をした。喜劇としての完成度の高さ。引越し業者の受難の視点からこの歪な家を語らせるテクニック。

タイトルはリバティーンズの『Can't Stand Me Now』(君は私にもう我慢できない)から来ているのだろう。

知的障害者の長女(豊田可奈子さん)を持つ高木家。両親はとうに亡くなり、世話をする次女(とみやまあゆみさん)は結婚し家を出ることに。残されるのは三女(緑川史絵さん)だけ。長女雪乃は「自分も施設の友達のマサシ君と結婚する」と暴れ出す。てんやわんやの家で一向に進まない引っ越し。途方に暮れる業者の二人(海老根理〈おさむ〉氏と清水緑さん)。部屋中にばら撒かれるハッピーターン。

岡野康弘氏にやられた。『花柄八景』の落語家師匠から、今回はガチ知的障害者マサシ君。昔よくバスで見かけた『仮面ライダー』の名前をずっと羅列し続ける男にソックリ。このリアルさ、言葉に対する反応と返し、本物だ。凄い役者がいるものだ。デ・ニーロ・アプローチ。
清水緑さんの使い勝手のよさ、連発される「すみませ〜ん」。こういう娘、一人置くだけで場の空気が持ち、話は成立する。
清水緑さんの舞台にハズレはない。『ガマ』が楽しみ。

ネタバレBOX

開演前、縁側に佇む男女二人の引越し業者。部屋で眠りこける漫画家。訪ねてくる障害者就労支援施設の職員。暇を持て余した引越し業者の清水緑さんは庭にあったサッカーボールでドリブル&カズダンス。会社の送別会の余興用に温めていたエア・バルーンアートのプードル作りを披露。このマイムが実に上手い。場内アナウンスだけ流れるがそのまま開演。この世界が現実と地続きであることを語る。
「行けるとこまで行くか」と、終演後も長女雪乃のお化粧を続ける次女ツキハ。この話は終わっていない、何も片付いていないことを観客に強烈に印象付けた。

引っ越し会社社長・佐藤滋氏の常に論点のズレた台詞が最高。元大学准教授・辻響平氏の発言も印象的。「普通、普通って一体何処の誰が普通に暮らしてると言うんだ?皆誰も彼もが苦しみ足掻いているじゃないか。皆普通じゃないから助け合おうとしているんじゃないか。」

「“サ”〜の付く言葉は〜?」「サヨナラ」と言い去って行こうとするマサシ君。「寂しい」でも良かった。ここで幕を閉じた方が自分的には満足。そこからアフタートークのようなエピローグがだらだら続く。しかもそこそこ面白い。ただ障害者が場面から消えた途端にありきたりの感想と文脈、盛り下がる空間。最後に三女カスミだけが残ると、死んだ母親が現れる。ああ、これを描きたかったのか?と思うも、その描写もイマイチ。答えのない問題にリアルに向き合おうとして攻めあぐねた感じ。

豊田可奈子さん演じる雪乃がどうもリアルに感じなかった。キャラ設定のせいか。

全く関係ないがこの前の参院選、乙武洋匡氏の落選の弁、「手も足も出なかった」が実に見事だった。

書き忘れたのが電灯の演出。急に電灯を点ける三女の姿から、何かがあるのだと思っていたが。
実録ヤクザ映画の最高傑作、『仁義なき戦い 代理戦争』。抗争中の二つの組が手打ちの為に料亭に集まる。そこで突然の停電、狼狽し殺気立つヤクザ達。女将が蝋燭を持ってくる。頼り無く揺らめく灯り、疑心暗鬼のヤクザ共は上目遣いで辺りを伺いながら話を進める。
改変をひどく嫌う脚本の笠原和夫が、絶賛した深作欣二の演出。今作にもそんな狙いが透けて見えた。電灯が点滅したり消えたり急に点いたり。照明に演出を託すセンス。秀でている。
ランボルギーニに乗って

ランボルギーニに乗って

劇団鹿殺し

あうるすぽっと(東京都)

2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

祝活動20周年!
記念公演に相応しい鹿殺しさんらしいぶっ飛んだ芝居でした。見どころ満載で2時間5分,目が離せません。
なるほど,皆さんが言っていた可愛いランボルギーニってあれか!それだけでなくランボルギーニの見せ方が良い。工夫が感じられます。明日への活力となる素晴らしい舞台。おススメです。

ハリー・ポッターと呪いの子

ハリー・ポッターと呪いの子

TBS/ホリプロ

赤坂ACTシアター(東京都)

2022/07/08 (金) ~ 2025/06/26 (木)上演中

実演鑑賞

満足度★★★

小説の7部完結編の20年後の話。ハリーやハーマイオニーの子どもたちが魔法学校に入学する。ヴォルデモート卿との戦いで死んだハリーの仲間を、子どもたちがタイムトラベルで死なずに済むようにと過去を変えると、どんどん世界が悪く変わって行ってしまう。また元に戻そうとして…。
魔法で相手を空中に投げ飛ばすワイヤーアクションや、魔法の棒から炎を噴き上げる仕掛けとか、マジカルは映像よりも「実物」で勝負していた。3時間40分の長さだが、まったく飽きなかった。高校・学生から中年まで、客席の幅広さはさすが。ただ、登場人物の心理や葛藤の掘り下げは(もちろんあるけれど)期待ほどではなかった。演劇というよりエンタメのショー。そう割り切れば、これはこれで面白い。

ネタバレBOX

驚いたのは、劇場の客席の壁までいっぱいに、呪いの呪文が書いてあること。普段は見えないけど、ブラックライトを当てると文字が光って、われわれが呪文に囲まれてる。客席の空中でもデスイーターが舞い降りたりして、客席ぐるみハリポタの世界にまきこむしかけになっている。
役者も演技力より、空に飛んだり、水にもぐったりのフィジカルな能力が求められる。藤原竜也も持ち味出すところなくて、少々寂しい
私、のはなし

私、のはなし

まばゆいみちで

オメガ東京(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

旗揚げ公演にありがちな、気負いとか青臭さとはちょっと違う印象の舞台。脚本の香月さんによる演出ではなく、ご本人も出演ではなくスタッフ参加というその距離感が影響しているのかもしれないが。観ている自分もうまく消化できないこの感じは、説明文を読んだ時の印象と似てるかも。

普通じゃない普通【7月20日~24日公演中止】

普通じゃない普通【7月20日~24日公演中止】

劇団水中ランナー

劇場MOMO(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 星5つを付ける人が多かろう。ただ、自分がそうしなかったのは、自分の感覚では、待合室のデザインが余りにモダンで生命の誕生という生理的現象にはそぐわない気がしたためで、現在では現実にこのようにモダンな施設があるのかも知れないが、この点だけは感覚がついてゆかなかった為だ。(自分は産婆さんに取り上げて頂いている世代ということもあるかもしれない)華4つ☆

ネタバレBOX

 2つの作品に共通であろう大道具。板の形から若干変わった形である。上手側の板は観客側に迫り出し而も側壁の反対側は、観客席側がより短く、つまり斜めになるように断たれている。下手奥には円筒を薪割りで真半分に断ったような構造物が側壁に対して斜めに置かれ、これが袖になって下手の出捌け。尚その円周部分には窓のような四角が数個ある。同じ形の構造物が上手にも置かれているが、こちらはホリゾントに対して平行に置かれ上手奥の出捌けとしても用いられる。尚奥は階上の病室に通じる設定である。上手円筒形の手前には正方形スツールが並んで2つ据えてある。他に同様のスツールは客席側下手側壁にピッタリつけて置かれ、上手の客席へ延びた側壁にもピタリ付けて置かれている。上手側壁スツール脇に狭い黒幕を設け出捌け口を隠してあり、奥は陣痛室及び分娩室が在る設定で、待合室と施療室の間には防音用の厚い扉がある。また、下手から丁度板中心辺りに長椅子が間隔を空けて役者陣の姿が観客に良く見えるよう斜めに1つずつ置かれている。全体の色調は淡い。拝見したのは2作品のうち(迎える人々)。産婦人科の待合室という設定である。
 登場する人々は以下。陣痛に襲われるも出産がやや遅れた初産妊婦、スーパー助産婦、その夫、研修医、看護士、母の葬儀の日に子供の出産が重なった間もなく父になる夫、もう直ぐ双子分娩の20歳妊婦のバンドをやっている夫、大学の2年先輩だ。20歳妊婦の父。シングルマザーに成ろうとしている女性の親友、シングルマザーに為る道を選んだ妊婦の幼馴染で彼女に恋する若者。シングルで産むなんてと喧嘩している姉。上演中故、ネタバレはここ迄にしておくが、随所にお産の大変さ、母になる女性達の不安な心理や決意・覚悟、出産に関わる人々の優しさや技術研鑽に賭ける人間性の尊さ、覚悟。愛する妻や娘の命懸けの出産に何もしてやれない男達の、それでも必死に連帯しようと藻掻く滑稽な迄の哀れ、報われそうにない恋に挑む若者のチャレンジ、親族同士の葛藤、真の友人の有り難さ等がキチンと描かれ胸を撃つ。  
 無論、分娩間近の妊婦は1人も登場しないが、登場する陣痛の間隔が徐々に早まってくる妊婦の様子と他の登場人物達の言動によって分娩に向かい合っている妊婦の状況がリアルに伝わる仕組みになっている。
ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この公演に関しては、人の不幸を思いっきり楽しんでしまっても良いみたい。
男と女、決して胸キュンにはさせない手腕がある意味すごい
大人の甘じょっぱいトコロをよく分かっていらっしゃる(笑)

自分が不幸に感じる事って案外自業自得な場合が多いのかも
そんな「人のふり見て我がふり直せ」的な展開が大変面白いのに加えて、役者さん達の移り行く悪(=笑)状況にマッチングした演技がとても自然で素晴らしい。
老若男女、鉄板で笑いたい人に強くお勧め!
今年、何だかついてないなぁという人にも
良い厄落としになるかもしれません。

薔薇の牢獄

薔薇の牢獄

演劇集団☆邂逅

天満天六・音太小屋(大阪府)

2022/07/16 (土) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★

久しぶりの公演。二年~三年ぶり?皆さん演技もパワーアップしていて満足🈵😃✨内容もあるあるかもしれないけど、個人的には好きです!
次回も楽しみにしています❗

昭和歌謡コメディVol.16〜たまたまバズって、お世話サマ~!~

昭和歌謡コメディVol.16〜たまたまバズって、お世話サマ~!~

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
1部のお芝居も2部のショーも、昭和感に溢れていて、懐かしい気持ちになりました。
お芝居は、安心して観ていられる感じで、人情味があって良かったです。
2部のショーは歌、コント、寸劇など、見所満載で、ずっと笑っていました。とても楽しい時間でした。
お客さんも皆、楽しそうでした。やはり笑う事って大事だなと思いました。楽しかったです!

PADMA vol.13 Bollocks ボロックス

PADMA vol.13 Bollocks ボロックス

Performance team PADMA

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2022/06/30 (木) ~ 2022/07/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/02 (土) 13:00

コロナ禍の影響もあって2年半ぶりとなった本公演は10周年という。
結成時は30代だった面々がそれでも変わらぬパフォーマンスを見せることに脱帽。
そして小ネタ・大ネタ、小技・大技に新たなパターンを加えた構成はスゴい。
あと、かつての定番ネタながらコロナ禍を鑑みてか他のネタと組み合わせて新たなスタイルで見せた「ヤキニク大好き!」の工夫にも感心。
ホントすげぇよ♪

岸田國士戦争劇集

岸田國士戦争劇集

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2022/07/05 (火) ~ 2022/07/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/16 (土) 11:00

最前列で観劇したら、舞台に引き込まれる感がすごく、戦時中の空間に座っている錯覚をした。
照明の演出がキレイだった。

天使なオトシモノ

天使なオトシモノ

WizArt

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

若いキャストさんが多く、良い意味で初々しく応援したくなる舞台でした。またオリジナル曲も沢山あり、前向きな内容のミュージカルでした。初日観劇でしたので、これから更に良くなっていくかと思います。

Enigma 不可逆な友情

Enigma 不可逆な友情

アカズノマ

道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

アイドル演劇でした。

私、のはなし

私、のはなし

まばゆいみちで

オメガ東京(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

1人の人生を巡る舞台で、考えさせられる見応えのある舞台でした。

寝盗られ宗介

寝盗られ宗介

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ つつじホール(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

主役が圧倒的な存在感でした。

きゃんと、すたんどみー、なう。

きゃんと、すたんどみー、なう。

やしゃご

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こんなにも後ろ髪を引かれる思いで席を立つ事になろうとは

長女が知的障害者。
今日は次女が嫁ぎ先へと引っ越していく特別な日。
親ではなく姉妹という立ち位置で
彼女がこれまでどんな気持ちを抱えて、どんな思いで実家を後にしようとしているのか見えてこないだろうか
そんな気持ちが前のめり過ぎたのかもしれない。
物事が上手く運ばないとか諸々、笑いを誘ってくるのだけれども…笑えない
(会場的には結構受けていました)

子供の頃、度々ご近所さんであろう同い年くらいの知的障害の子と母親のペアに遭遇し、すれ違う度サッと目を逸らしていた苦い思い出
あの時、せめて「こんにちは」くらい言えなかったのかと後悔の念まで蘇ってくるし
ただ、その時目を逸らして見ようとしなかったものが、クッキリとカタチを成して迫ってきたのには仰天しました。
そして意外な状況で、三女の心情がついに・・・
掴めたと思ったのだけれど、いや、もうちょっとその先を見ていたかった。

ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Barで繰り広げられる悲喜交々、というか ドタバタといった娯楽劇。「ことし、さいあくだった人」にはある共通したことがあり、抗えない運命的な背景を上手く利用している。その情況を逆手にとって強かに生きる姿がなんとも逞しく魅力的だ。

何となく、コロナ禍で失速・閉塞感ある状況(背景)が重なるが、そんな世相を吹き飛ばすかのようなコメディ。人の滑稽な姿を見て笑って笑って、明るい気持にさせてくれる好公演。
(上演時間1時間20分)22.7.17追記

ネタバレBOX

舞台はBar店内…下手にカウンターと酒棚、上手は椅子席がある。この店は、あまり流行っているようには見えないが、それでも店主・松阪(桑山こたろうサン)は学生時代の友人・柴田(西野優希サン)を雇い仕事を教えているところから物語は始まる。柴田はネット小説でデビューしようと奮闘しているが、なかなかアイデアが浮かばない。そこで この店に来る人たちの面白話をネタにしようと思い付く。

近所の会社で働く常連客 明子(松尾彩加サン)が、友人の麻美(今出舞サン)の相談事を聞くため来店している。2人の話…恋愛話に興味を示した柴田は、それとなく事情を聞き出す。社内恋愛、それも上司が絡んだ面倒な話だが、それこそ刺激的な小説ネタと柴田は小躍りする。彼と上手くいかないのは、大殺界のせいだと思い込む。六星占術でよくないとされる運気の流れらしいが、こればかりは本人の力ではどうしょうもない。残業している彼・向井(熊坂貢児サン)を呼び出し、本心を探ったり、風俗遊びを問い質したり面白ネタを次々ぶち込む。圧巻は明子が向井と付き合っていることがバレるという、三角関係の修羅場へ加速していく。もっと刺激的な小説ネタにしたく、柴田はそれぞれの人物の不平不満、心配事を煽り続ける。

痴話状況が一段落したところに、別会社の上司・同僚らしい男性3人組の客が来店する。こちらは やたら死にたがる男・木佐貫(五十嵐山人サン)、それを宥める課長・小谷野(用松亮サン)、木佐貫に好意を抱いている和田(スイスイ サン)、その3人の取り留めのない会話が続く。そこに先の痴話喧嘩が絡みドタバタの様相へ。ここに居る人達は皆、大殺界中ということで、良くない運気が漂っている。ラストは年越しシーンで大殺界を終えるが…。

この大殺界とコロナ禍が抗えない状況として重なり、何とか脱しようと足掻いている姿が、今現在の社会情勢ではないだろうか。俯瞰してドタバタしている人の姿を眺めるのは滑稽で笑えるが、本人にしてみれは真剣そのもの。登場人物を今の社会情勢に置き換えてみたら、と考えたら笑うに笑えない足元が見えてくるようで複雑な気持だ。案外、今の時期に上演するに相応しい内容かも知れない。
次回公演も楽しみにしております。
TSUYAMA30-津山三十人殺し-

TSUYAMA30-津山三十人殺し-

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/15 (金) 19:00

月蝕歌劇団の高取英が書いた戯曲を森永理科が演出しての上演だが、月蝕版は観てない。面白い!(3分押し)100分。
 冒頭、いきなりの虐殺シーンでビックリするが、有名な津山事件の犯人・トイムツオの生涯と、彼が誘因だと語った阿部定の生涯、そしてムツオが書いてた小説の登場人物達の物語が交錯する展開は、高取らしい作りと言える。月蝕版を観ていないのでハッキリとは言えないが、森永の演出はより現代的で、ハードロックをBGMに使うなどのことも含めて、世界観をより広げる方向にいっている気がした。ある意味で、すごくオシャレな芝居になっていると思う。
 お目当ての大島朋恵は阿部定の少女期と乱堂博士を演じ、年齢不詳な感じが非常に良かった。他に柴泰花のヴィジュアルが気になってしまった。

Diary

Diary

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/07/12 (火) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初見の団体、好感が持てる劇作だが…。
高校ダンス部を舞台に丁寧にまとめた青春(高校)群像劇。社会的偏見や教育現場の荒廃、勿論この時期の恋愛を描いた裾野(幅)の広い物語だが、深堀という点では少し物足りない。好感を持った公演だけに残念でならない。

ダンスはソロやアンサンブル等、観せ方を変えたシーンを挿入し、どれもキレもスピードもあり観応えはある。しかし 例えばラストのダンスシーンそのものは上手く迫力もあるが、盛り上がりに欠ける。そのシーンを際立たせるための過程や対立軸が弱いまたは見えないのが、少し勿体ない。
(上演時間1時間50分 途中休憩10分)追記予定

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