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ベイビー・ベイビー・ブルー

ベイビー・ベイビー・ブルー

新宿公社

下北沢Piazza(東京都)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

訳アリ関係の兄と妹・兄の妻・妹の親友の4人による会話劇で劇団員のみの出演者・上演時間ともコンパクトな公演。
「人と人との距離」について親密な筈の人々で描いた辛口……いや旨辛ホームドラマ的な?
ところで「かき氷店の開店準備中」という設定は元々のものか、公演会場を見てのものか?

出鱈目

出鱈目

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/22 (金) 14:00

座席1階

地方都市の市長が地域活性化にと企画した芸術祭。その最優秀賞の作品をめぐって表現の自由と役場の論理としての公益性の大激論が交わされた2時間半。トラッシュマスターズらしい見ごたえのある作品に仕上がっている。

主宰の中津留章仁は「表現の不自由展」もモチーフにしたと言っていたが、客席から見れば直接の関係はないと思う。むしろ、市長の妻が地元の有名企業の娘で、その企業が戦闘機の部品?を作っているとしていわゆる軍需産業として描かれ、その企業が最優秀賞の授与を取り下げるよう圧力をかけてくるという展開が興味深い。

会話劇の中で受賞作品の作者と選考委員長の記者会見がある。少し違和感があったのは、会見でとうとうと公益を主張して怒鳴り散らす県職員(広報課員)だ。通常の記者会見では補助金を出している県側が会見で記者席に座ることはあり得ないし、仮にあったとしても、手を挙げて発言を求め、県の立場(自説)を激しい口調で述べることなどさらにあり得ないからだ。会話劇としては面白いが、設定が間違っている。主催者が主催者に論戦を挑んでいるようなものだからだ。
もう一人質問に立った記者はたぶん、地元紙の記者なのだろうが、どうも話の後半になって気づいたのだが、この新聞社も実行委員会に入っているようなのだ。ということは県職員と立場は同じで、公平な報道をする立場の人間とは言えない。

こうした突っ込みどころもあるにはあるが、表現の自由がいとも簡単に覆るというありさまを見せつけられたのは、さすが演劇の力だ。一度は最優秀に選んだ作品を取り下げるという展開はとてもリアリティーがあるが、さらに最終段階ではもう一波乱ある。家族の物語として描いたところが安易という批判もあったが、自分としては、この市長夫婦の葛藤は心に染み入るところがあった。

最優秀賞を取った画家の記者会見での態度は横柄であったが、言っていることは正しい。「これでは記事になりません」と会見の場で泣きつくような質問をしている新聞社の記者は、修行が足りなさすぎる。昨日入社した新人みたいで、新聞記者が押しなべてこのようなへなちょこばかりと客席に思われては困る。

コリッチでも議論沸騰のこの作品だが、それだけインパクトがあり、問題提起を行った優れた戯曲だということだ。あえて注文を付ければ、SNSなどインターネット言論の無責任さをもう少し丁寧に描いてほしかった。私に言わせれば、この最優秀作よりもネット言論の方が出鱈目なのだから。

ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ありがちな展開もありつつでしたが、気軽に楽しめる笑いでした!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

東京にこにこちゃん

シアター711(東京都)

2022/07/21 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/21 (木) 19:00

105分。休憩なし。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

東京にこにこちゃん

シアター711(東京都)

2022/07/21 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『ロミオとジュリエット』のその後を描いた喜劇。このセンスは令和最先端に気が違っている。超満員の観客は新しい笑いに飢えていた。前作、『どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード』のラスト、踊り子ありさんと釜口恵太氏のキスシーンが焼き付いている身としては観ざるを得ない。
場内は笑いが絶えず、役者一人ひとり登場するとわっと沸く。四柳智惟(ともただ)氏の作ったオープニング映像、NHK連続テレビ小説風「ジュリさん」が至極の出来。生き延びた二人が子供三人に恵まれて幸せな家庭を築いている。
長女ミア役の加藤睦望さんがガチガチの訛りで一切喋っている内容が判らないのが凄い。九州っぽい方言?
MVPは家政婦として住み着くチューシー役の高畑遊さん。元ハナタラシの大宮イチに似た風貌で、一貫して暴力的。この人の存在感は作品そのもの。

ネタバレBOX

西原理恵子の『パーマネント野ばら』を「た組。」が舞台化したものがこのテイストだった。原作を更に脚色してあっと驚くラストを作り出していた。

1988年、布袋寅泰がBOØWYの解散後初のソロ・アルバムを作っていた。当時の妻、山下久美子は「布袋君、自分で自分のコピーを始めたら終わりよ。」と言ってBOØWYっぽい曲を全部没にした。(「これだけは残してくれ」と頼んで生き残ったのが『GLORIOUS DAYS』)。
そんな逸話を思い出すかのように成功した前作をなぞってしまったような今作。観客は作家の資質そのものを支持している。もっと自分の才能を信じて新たな地平を開拓して欲しかった。(勿論それなりに普通に面白かったのだが)。『ハローワールド』と云うアニメ映画などと同じく、仮想現実モノの一篇。ネタよりも描き方に頭を捻るべき。ジュリエット視点だけでなく、ミア視点に客をのめり込ませられたら、違った味の作品になった。萩田頌豊与(つぐとよ)氏は随分と痩せていたように見えた。
明日ハレルヤ

明日ハレルヤ

diamond-Z

荏原文化センター(東京都)

2022/07/21 (木) ~ 2022/07/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

どの女優さんも各自のポジション、キャラをしっかりゲットしているのが良い。
素敵な事に自虐的な見せ方も…ベテラン俳優的な巧さとはまた違った味わい深さで難しい事は一切抜き、ダイレクトに面白い‼

「女子だけの本音のハナシ」中々にエグくはあるけれど、決して陰湿になる事もなく、むしろここまでズケズケやってくれれば、もうあっ晴れ!
大人の女性だらけ、酸いも甘いも、隠し味たっぷりの大人のコメディー
気持ち良く笑えました。

出鱈目

出鱈目

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

多くの市民が関心を持っている問題をドラマ化する社会劇は演劇の大きな役割の一つだ。個人的な若者心情を歌や踊りやミニマリズムで表現することが全盛だった小劇場演劇の中で、正面から社会的なテーマに取り組んで、演劇の空気を変えたトラッシュマスターズの功績は大きい。初期の「背水の孤島」〈2011〉の衝撃は大きかった。柱になった劇作家の中津留章仁も期待に応えて次々と社会問題を舞台に上げてきたが、それよりも、このヒットを追うように多くの若い作家が現実に根ざした素材で優れた舞台を書く先駆けとなったことを評価すべきだろう。
今回は現実に起きた表現の不自由展で露わになった言論・表現の自由と、公との対立を素材にしたディスカッション・ドラマである。現代社会の重要な問題で、その議論はここではとても言い尽くせないが、議論を深めることは必要だ。その意味では上演の意義のある公演だが、演劇である以上それだけではただのキャンペーンになってしまう。
演劇としていえば、久しぶりにイマの社会のツボにはまったテーマだった。ここのところ、テーマの選択や取り組みも、ドラマの展開もやや類型的になっていた中津留作品としては緊迫感のある討論劇になっている。2時間半飽きさせない。主人公が結構大きく揺れるのだが、そこが人間的にも同感されるように描かれているのがよかった。周囲の人物が便宜的になるのはやむをないが、人物や問題を少し削ってでも、周囲を分厚く描くことは必要だと思う。やはり、主人公の家庭や職場の人間設定などは安易だと思うし、それぞれの人物の行動もシーンもコクがない。部品の兵器転用や、ラストのデートのくだりなどはもっと工夫しなくては。絵画のタイトルで言葉遊びなどやっている場合ではないと思うのだが。
久しぶりに劇団の主要な男性俳優はほとんど出ていて、彼らはずいぶんベテランになって、(よく他の公演でも見るようになった)本の甘さを救っている。残念なのは、女優が育っていないことで、今回も大劇団の客演である。これからの社会劇に女性問題は欠かせないテーマなのだから、少し長期的な視野で女優発掘を心がけたらどうだろう。

ザ・ウェルキン【7月21日~24日公演中止】

ザ・ウェルキン【7月21日~24日公演中止】

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

演出の加藤拓也さんはパンフレットで
 「この作品は『十二人の怒れる男』を彷彿とさせる裁判劇であると同時に、」
と書いているが「十二人の…」とは全く違うし、本質的には裁判劇ですらない。リスペクトしている部分はあるけれど「彷彿とさせる」ことはない。

加藤さんは続けて
 「妊娠や出産、家事労働の一切を強いられる女性たち、その存在と人生に焦点を当てた作品です。」
と書いている。こちらが適切でそういう作品なのだ。宣伝文もそちらで書くのがまともな商売だと思う。そのうちこの方面にもコンプライアンス問題が出てくるかもしれない。

お芝居そのものは「どうしてそんな人がここに」とか「何でこの人がこんなことをするの」とかの疑問が後半で回収されて行くのは結構楽しい。俳優さんでは長谷川稀世さんの独特の雰囲気はとても心地良かった。一方で最初の暗い場面は目が疲れるだけであり、次の光る宣誓台は違和感しかない。

ネタバレBOX

最初の段落に補足すると
論理的に事態が進展することはなく、ほとんどの人物は最初の直感にこだわるばかりである。
出鱈目

出鱈目

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

過疎の街で、市長が肝入りで始めた芸術祭。入選作カルニゲが、スポンサーの軍需企業を「市の商人」と批判するものだったために、スポンサー企業が猛反発。市長は入選取り消しを迫られる。軍需企業の下請けの社長である市長の息子、軍需企業の元重役の娘である妻と、家族内の紛争も絡んで、表現の自由と公益、多数意見と少数意見のどちらに正義があるかなど、激論がたたかわされる。

表現の自由を守る論理が正しいと思っている僕からすると、反対派は感情的に見える。「不快にさせる表現」を忌避し、それを理由に、その絵は公益に反するから税金で運営する芸術祭の賞を受けるべきでないというのはおかしい。一方、表現の自由を擁護する議論は大上段過ぎてニュアンスに欠ける。私が言うのもなんだが、正論を言う側にこそ恥じらいがほしい。ただ、ラストの市長の新しい決意は苦しんでたどり着いただけに説得力があった。

ネタバレBOX

市長として芸術祭を仕切ると権力と芸術の板挟みに合うから、一市民として芸術祭に関わるようにする、と言うのは、言われてみればその通り。愛知トリエンナーレも知事や市長が実行委員長などをやっているから、表現の自由一本で貫けなくなる。
ただ公の、税金を使った催しだから‥と言う意見が考えられるが、そこが落とし穴。金は出すが、口は出さないに徹するなら、首長が実行委員長にいるのはおかしい。
共産党が文学作品に出していた多喜二百合子賞を辞めた理由の一端もそこにある。
薔薇の牢獄

薔薇の牢獄

演劇集団☆邂逅

天満天六・音太小屋(大阪府)

2022/07/16 (土) ~ 2022/07/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回 宿世亮さんの復帰 元気な姿を見ることが出来た
とても自然に感じた芝居
稽古もきっちりとはいかなかったと思うが、
芝居全体がとても良い
分かりやすい脚本を、分かりやすく演出されていた
薔薇の牢獄 逃れる事は出来なかった牢獄。
国の為、最後の時に振り返えさせられる記憶
死神 死の直前に誰もいない いるのは死神
兄を毒殺し王位を手にする
王子が生まれない 王妃にふさわしくない
殺していく 薔薇の牢獄
誰もいない死の直前に
兄がいた 死神がいた。

どっちが悪い?

どっちが悪い?

ガチャ×2企画

赤坂CHANCEシアター(東京都)

2022/06/23 (木) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

元々「原作や脚本が無視されて暴走された作品を楽しむ」のをヨシとしている空間なので、
観劇というよりはエンタメとして楽しめるか?というところかと思います。
歯止めが利かなくなるのは、少しずつシンドく感じてしまう自分がいました。
あまり疲れている時に観るものではなかったかも知れません。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...THE STAGE

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...THE STAGE

はめステ製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2022/06/30 (木) ~ 2022/07/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

原作を知らない中で、縁を頂き観劇しました。
元々2.5次元が苦手なのもあり、また女性向けの作品と感じた事もあるので、
没入したり、誰かに感情移入しての観劇とはなりませんでした。

ただし華やかさとコミカルさ、などは楽しめる作品だった様に思いますし、
王子様キャラ達にドキドキ出来る観客なら大いに楽しめたんだろうなと思いました。

少し苦手な意識が拭えるものではありませんでしたし、
ただただ私自身がこの作品の対象として相応しくなかっただけかと思います。

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい作品でした。

落ち着きのある巧みな役者さん達ばかりで、戦後10年以上経っても色濃く残る傷跡…
そこで少しずつ穏やかさを取り戻し始める当時の日常が丁寧に描かれていました。

人間模様が丁寧に折り重なっていき、そして中盤に訪れる主人公の塩崎こうせいさんが演じる
若くて有望な作家の先生に訪れる若年性認知症の病魔…
それを受け止める奥様役は、実生活でも奥様の國立幸さん…

徐々に表れ本人にも自覚が生じてしまう認知症の恐ろしさ、
そして周りはそれでもみんなで受け止めようと温かく接する素敵な空気感。
終盤はボロボロと泣いてしまう、美しい物語でした。

笑いも自然と起こる、ギャグではなくユーモア、と言える様なもので、
心地良く世界観に包んでくれる上質な作品でした。

室温~夜の音楽~

室温~夜の音楽~

関西テレビ放送

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/06/25 (土) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

 前半は娘の死にかかる家族と加害者の関係がえがかれていますが、終盤はいくつもの事件が絡んで、殺されたり消えていったりと、回収が大変でした。

スワンキング

スワンキング

TBS/サンライズプロモーション東京

キャナルシティ劇場(福岡県)

2022/07/17 (日) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 ワーグナーとルートヴィヒ二世の関わりがメインですが、序盤はわかりにくかった。
 G2さんの作・演出ではめずらしくわたしにはあわないなあと感じながら観てました。

四月は君の嘘

四月は君の嘘

東宝/フジテレビジョン

博多座(福岡県)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/03 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

原作をしっかり勉強したわけではありませんが、劇場で観ていたら泣いただろうなと思う作品です。

ネタバレBOX

序盤のバスケのシーンは2.5次元的演出で、なんかねーでしたが、母の死や かをりの病気の受け入れシーンはくるねえ。です。
ことし、さいあくだった人

ことし、さいあくだった人

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

気軽に楽しめるコメディではあるけれど、正直、登場人物のキャラの立ち方とか物語の展開とか、笑いのテイストは好みとは言えなかった。

出鱈目

出鱈目

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

芸術と政治、理想と現実、ああ言えばこう言う議論が白熱しますな。2時間半程の長丁場でしたが、飽きずに楽しめました。

三好十郎の『殺意』

三好十郎の『殺意』

演劇企画集団THE・ガジラ

APOCシアター(東京都)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/09 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/07 (木) 14:00

最後のステージを前にしたダンサーが語る戦前・戦中・戦後を生き抜いた半生とそこから生じた殺意の行方……。
戦争によって蝕まれる人、思想を変える人などを描いて先日観たserial number「Secret War-ひみつせん-」と通ずるものを感じる。
しかしこれだけ濃密な内容を控えめな照明(ガジラの十八番?(笑))で2時間半近くだとしんどいわぁ。(笑)
で、元ネタは一人芝居とのことで、確かにプロローグとエピローグにその面影はあるが、メイン部分は全く想像がつかず……

出鱈目

出鱈目

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

興味深く見入ってしまう芸術祭の舞台裏、ようやく迎えられたその日
「芸術作品」がこんなやっかいモノになってしまうとは…
戦争をテーマに優勝した絵画には正直自分も好感が持てなかった。
それには諸々理由があるのだけれど、つまりはうまい具合に(世の流れに)乗ってしまった という気もしてくる。

戦争などあってはならない。それは明白なのに、現実には起こっているという矛盾。
そこから歪みが生まれるのだと思う。
様々に社会的立場が異なる人物の、どの言動にも説得力があって というか、ありすぎて誰が、何が正解なのか分からなくなって、絶対に 正義=正解なのか、もう頭がショートしてしまいそう。
表層からは決して読み取れない人の生き様が鮮やかに演じられており、それ故に感慨深く染み入ってくる公演でした。

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