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ミュージカル『アリスの翼』

ミュージカル『アリスの翼』

カンパーナ・プロジェクト

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。いい意味で期待を裏切られました。小劇場だからそこそこのものかな…と思っていたら完全に違っていました。歌のうまさに度肝抜かれましたし、プロジェクション・マッピングの効果的な使い方にも脱帽です。いろんな意味ですばらしかったです。今年最初の観劇がこんな素晴らしい舞台でめちゃくちゃ運がいいです。最高の時間をありがとうございました。

ミュージカル『アリスの翼』

ミュージカル『アリスの翼』

カンパーナ・プロジェクト

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
不思議で愛らしい登場人物に、夢の世界に連れていかれたような気分でした。
歌やダンスや演出、そして衣裳も楽しめました。
手拍子や拍手で、客席と一緒に楽しめる笑顔になれる舞台でした。
品質の高い素敵な舞台でした!

白き山

白き山

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素敵な舞台でした!
役者さんも皆さん素晴らしく、緒方晋さん、やはり最高でした!

地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ビジネス演劇 最高でした!
サラリーマンの出世競争の過酷さ、アホらしさ、カッコ良さなど全て詰まった作品で素晴らしかった。
詐欺すらもタイミングだなぁと。

雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

凄く考えさせられた面白い作品でした!

逃奔政走

逃奔政走

フジテレビジョン

三越劇場(東京都)

2024/07/05 (金) ~ 2024/07/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高に面白かったです!
アガリスクエンターテイメント 冨坂さんの脚本 素晴らしかったです!
TVにも活躍の場を広げられていて、どんどん世の中に皆が楽しめる脚本を提供していって欲しいです。

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃ 49th SESSION 「江戸時代の思い出」

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2024/06/22 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ナンセンス・コメディ 最高でした!
ほぼ意味がないストーリーに、とんでも無く笑いの要素が入っていて、5分毎に爆笑してました!

ネタバレBOX

客席に混ざっての通路での落武者とのやりとりが最高で大爆笑でした。
正三角関係

正三角関係

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2024/07/11 (木) ~ 2024/08/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高の舞台でした!!!
個人的には歴代トップクラスの作品でした。
毎度の笑えて、考えさせられて、主張がある脚本は健在で、全ては理解できないにせよ、分かりやすかった気がします。
役者さん達も最高で、特に長澤まさみさん、池谷のぶえさん、ほんと素晴らしかった!

バサラオ

バサラオ

劇団☆新感線

明治座(東京都)

2024/08/12 (月) ~ 2024/09/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

むちゃくちゃ良かったです!
生田斗真さん、中村倫也さんの二人が超カッコ良くて最高でした!
流石の「新感線」素晴らしかったです。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

心温まる素晴らし舞台でした!!
生演奏で、舞台と客席も近く、演劇の醍醐味を味わえました!
誰でも楽しめる作品だと思います。

それでは登場して頂きましょう

それでは登場して頂きましょう

艶∞ポリス

ニュー・サンナイ(東京都)

2024/09/13 (金) ~ 2024/09/16 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい二人芝居でした!
たくさん笑わせてもらいました!最高です!
岸本さんの空気感が毎度素晴らしい。
大爆笑したい人は是非。

ミュージカル『アリスの翼』

ミュージカル『アリスの翼』

カンパーナ・プロジェクト

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。こんなに舞台が近いところでのミュージカルはなかなかないかもです。そういう意味では、至近で役者さんの表情、歌を感じられて迫力がありました。内容も分かりやすいと言えば分かりやすいですけど、観客を巻き込んだ楽しい雰囲気に肩の力を抜いて拝見させてもらいました。楽しい時間をありがとうございました。

二十歳の集い

二十歳の集い

Aga-risk Entertainment

上野ストアハウス(東京都)

2025/01/02 (木) ~ 2025/01/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

正月に相応しく 明るく楽しい雰囲気の公演。伝えられない想いが溢れ出す、そして何故か心の奥深いところで人間が愛おしくなる、そんな中編2作品。

「Go as Operation‼」は、寂れた個人経営のレンタルビデオ店を舞台にしたスラップスティック・コメディ。いつまでも続くと思っていた心地良い関係、しかし出会いがあれば別れがあるのは必然。その当たり前が行動の契機になる、状況や台詞の誤解や勘違いを上手く織り込んだ笑劇。年代的には20年近く前の作品で、最近ではレンタルビデオ店は見かけなくなったが、内容的には現代でも十分に通じる。ただ 劇中で使う映画(レンタル商品)は、少し新しいもので、そこは脚本・演出を担当した淺越岳人 氏が巧く辻褄合わせをしている。

次の「宇宙からの婚約者」は、説明にある通り 彼女はウルトラマンだから一緒になれない、まさに異性が異星(人)だから結婚できないという シャレにもならない悲喜劇。当日パンフに脚本・演出の冨坂友 氏が記しているが、愛する二人の会話が「身近な人と思想的・立場的に絶対に相容れないことが分かってしまった。」という かなり政治的な話になった と。表層的には 面白可笑しいが、その底流に描かれている出来事は怖い。まさにブラックユーモアだ。これを どう乗り越えるか⁉

2025年に劇団結成20周年を迎える その第一歩。自分としては、今年の観劇初め この楽しめる公演は幸先よし。
(上演時間2時間15分 途中転換あり) 

ネタバレBOX

●「Go as Operation‼」の舞台美術は、上手にレンタルビデオ店のカウンター、それ以外のスペースを商品棚。勿論レンタルビデオの陳列はなく空棚であるが、その店内風景は十分。舞台となる店の名は「misdirection」、まさしく”勘違い”である。

物語は、寂れたレンタルビデオ店に長年勤める中年男 高橋はバイトの大学生 恵理へほのかな好意を隠して働いていたが、その彼女が急遽辞めると。彼女は ひそかに思いを寄せていた常連客の青年 岸に告白しようとしており、一方 岸も理恵へ何か用事があるよう。高橋は二人の恋路を邪魔しようと企むが…。

そこへ私人の万引きGメン、妻が借りたビデオだから延滞料は支払わない、そして青年 岸の映画撮影への思いなど、各人の勝手な思惑等が絡まり混沌とした様相へ。特に万引きの盗ると映画を撮るといった<トル>という言葉の語感が勘違いを生む面白さ。因みに劇中見せるビデオ「万引き家族」は2018年公開。

●「宇宙からの婚約者」
舞台美術は二人がいる部屋、上手にキッチンやラック そして宇宙の絵画。中央に丸テーブルに椅子、下手はレンタルビデオ店の棚。机やパソコンがあり 短い時間の場転換であるがスタイリッシュな感じへ。二人の会話が異次元へ飛んだ時、大きな音と共に後景に銀幕が落ちる。

スケールの大きい恋愛話のようだが、何故か世界中のあちこちで見聞きするような話題ー紛争・戦争そして難民移住などーに思える。彼女はウルトラマン、実は彼も宇宙人で母星を失い移住する星を見つけている。その対象が地球、そして宇宙船の着陸予定地が関東平野だという。宇宙船には立ったまま20億星人が乗船しており、早く着陸をしたい。彼女(ウルトラマン)は、関東一円に住んでいる人が下敷きになり死んでしまうと…。

かくして恋人同士が尊厳をかけて戦う羽目に というシュールな内容へ。二人にとっての母星ではないが、地球を巡って否が応でも対立せざるを得ない状況は、笑うに笑えない。いや切ない!
次回公演も楽しみにしております。
ロミオとジュリエット ――Fear No More――

ロミオとジュリエット ――Fear No More――

演劇ユニット King's Men (キングスメン)

座・高円寺2(東京都)

2024/12/24 (火) ~ 2025/01/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 矢張りKing’s Men、他の劇団がやらない演出で魅せてくれた。本日5日まで座・高円寺Ⅱ、1月6日から8日迄はせんがわ劇場で公演。今作の本質をストレートに観客に届けてくれる。観るべし! 母体がユニットなので演者のレベルは様々だが、いつも何らかの新たな解釈や演出の工夫がある。

ネタバレBOX

 今回の公演では、能う限り日本の劇場でエリザベス朝演劇の条件下で演じられた「Fear No More」(日本語翻訳タイトル、ロミオとジュリエット)を演じてくれた。自分は今迄に数回、他の劇団が演じた「ロミオとジュリエット」を拝見してきたが、ロミオとジュリエットが味わわざるを得なかったモンタギュー家VSキャピュレット家の史的・因縁的対立に翻弄される宿命の恋人たちの苦悩、アンヴィヴァレンツに弄ばれるかのような絶望と歓喜の齎す傷口の呻きが我が胸に鋭く深く刺さるのを今回初めて感じた。このように感じた原因は、恐らく16世紀中頃から17世紀初頭迄続いたイギリス演劇史のルネサンスとも称されるエリザベス朝演劇の舞台環境を可能な限り再現したことと関係があると思われる。即ち電気を用いての効果は基本的に用いない。当時は室内ではなく上演は屋外で行われた為客席と板上で明度を等しくする。又1人の役者が何役もこなす等。
 更に凄いと思わされたのが、柳 誠直さん演じるシェイクスピアが一幕、二幕の頭を執筆しつつ発するソネットに擬したプロローグを始め何か所かで同じように英語で紡がれる部分の発音の見事さである。恰もイギリス人舞台俳優が発音しているようなレベルである。即ちそのイントネーションやブレスによって、発された言語がどんな構造かある段階以上に外国語を習得した者には立ちどころに分かるのである。そのような高度に習熟した英語であった。而も文章を書きつけているノートは、当時の版型と同じ版型ではないか? と見える物でこんな細部に迄気を配って用意したとすれば凄い、と唸らせる類のものであった。
 苦言を呈するとすれば、板から捌ける際、若い役者さんたちの中に観客から完全に観えなくなるまで演技を続けずに捌けてしまった人が何人も居たことだ。一旦板に上がったら、その回の公演が終わる迄、背中にも目を付けている位の気持ちで演じて欲しい。観客の座っている位置によって捌ける時も丸見えになることが在ることも、そういうシーンが観客を白けさせてしまうことも覚えておいて欲しい。
 またキャピュレットを演じた 中島 史郎さんは、「るつぼ」の時より大分マシにはなったが、役とどのように格闘した上で板に上がっているのだろうか? との疑念は拭えなかった。今回も台詞をぞんざいに扱っている印象が何か所かにみられたからである。シェイクスピアの凄さは、天才的作家ですら比喩でしか表現できないような人間界の暗渠を総て台詞化してしまうことにあると思っている自分としては、このような大天才の台詞は例え翻訳と雖も疎かにすべきではないと考える。もし、自分の見立てが誤りで中島さんが役作りに最大限の力を注ぎこれがベストだと考えてぞんざいに聞こえる表現を選んだのであればその選択は尊重するが、仮に自分の指摘が当たっているのであれば、次回は更に納得のゆく演技をして頂ければ嬉しい。
演劇【推しの子】2.5次元舞台編

演劇【推しの子】2.5次元舞台編

演劇【推しの子】製作委員会

シアターH(東京都)

2024/12/13 (金) ~ 2024/12/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかった!
2.5次元といっても、そもそもの漫画の演劇部分の話を舞台化してるので、 非常に親和性が良く違和感なく観られました。

ネタバレBOX

最後の終わり方がカッコ良かったのですが、もっと盛大に拍手をしたかったので、もう一度 出演者に出てきて頂きたかったです。
隧道

隧道

劇団ZERO-ICH

駅前劇場(東京都)

2024/12/25 (水) ~ 2024/12/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

遅くなりました。面白かったです。
三面舞台だったので踊りや演奏やも沖縄に行ってみんなで祭りを囲んでみているような感覚だった。
出だしリアルな話かと思ったら、展開が大きく変わって、驚かされた。
扱っている内容はかなり深刻で、沖縄だし、最初から予想は出来てしまったけど、ああ、やっぱりかと、
そこからは笑っていいのか、こんな軽くていいのかとは思った。
でもそういうのを抱えながら沖縄の人たちは前向きに生きようとしているんだということかと解釈した。
演劇なので、目の前にいるリアルな人に感情移入してその人の身に何かがあったら、
映像よりも身近に感じる効果はあると思う。
ニュースで出る他県の人にもその人を大切に思っていた周りの人達がいるわけで、
もしこの人が同じ県の自分の知っている誰かだと考えたら沖縄の人の気持ちも想像できそう。

ネタバレBOX

知らない文化のことは仕方ないかもだけど、
不思議な展開になるところは、観ている最中になぜそうなるのか覚えていて、後で説明される何かかと思ってしまうので、
あれって何だったんだろうを引っかかってしまって消化不良なところも。
友達の職業は最初の方で不動産と説明されるけど、結局あの穴って何なんだろうとか孤独死のおじいさんどうなったのだろうとか、あの穴ってなんだとか、沖縄のマブイの話は説明があったから分かったけど、ネズミも効果的だったのか、沖縄でなにか意味がある動物なんだろうか、と思って後からネットで調べたり。
お父さんとの確執どうするんだろうと思っていたらアキラがマブイを取り戻してみんなで飲んで新しい劇場の上演するってなったらなんとなく雰囲気で仲良く戻ったような気がしたのもモヤっとして。
というのも、とにかく起こったことが深刻すぎて、観ているこちらもとても悔しい思いだけ残って、この米兵たち演劇の力でもなんでもいいんで、なんとかならんの、このままじゃダメじゃん、とか。という問題提起の演劇の重要性が分かってお父さんも納得したとかいう展開ならだけど。
という諸々含めて、沖縄人たちの視点が映像とは違う形で伝わって来ました。
二十歳の集い

二十歳の集い

Aga-risk Entertainment

上野ストアハウス(東京都)

2025/01/02 (木) ~ 2025/01/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/04 (土) 18:00

ワンシチュエーションの喜劇を楽しく観劇しました。
言葉使いのスレ違いや話のネタが面白かった。

二十歳の集い

二十歳の集い

Aga-risk Entertainment

上野ストアハウス(東京都)

2025/01/02 (木) ~ 2025/01/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「Go as Operation!!」と「宇宙からの婚約者」の二本立て。
アガリスクさんらしいコメディでした。

ネタバレBOX

●Go as Operation!!
レンタルビデオ店での恋を巡るドタバタコメディ。

和泉さんが良かった。
したたかに自分の作戦を考えながら、実行力もある感じが良い。

秀夫、麻里子、岸の3人のすれ違いコントはアンジャッシュのネタを彷彿とさせ、面白かった。
私も是枝監督のような有名人のプラベートに干渉するのはあまり良くないと思います笑

●宇宙からの婚約者
実は好き同士だけど両方宇宙人で、戦う使命にあるという荒唐無稽な話だが、最後は少しほろりとするような読後感が良い。
二十歳の集い

二十歳の集い

Aga-risk Entertainment

上野ストアハウス(東京都)

2025/01/02 (木) ~ 2025/01/06 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

①『Go as Operation!!』
レンタルビデオ屋のベテランバイト、チーフのおっさん(矢吹ジャンプ氏)が主人公。バイトの大学生の女の子(榎並夕起さん)が辞めて郷里に帰る報告に動揺を隠せない。ずっと彼女に恋していたのだ。それを知らぬ彼女は信頼するチーフに常連客(小林和葉氏)への恋心を告げる。今日最後の日に彼に告白したいのだと。とてつもない急展開、迫られる選択肢にテンパるおっさん。とりあえず恋の成就なぞさせてなるものか。売れないバンドマンの常連客(古谷蓮氏)を借金をカタに協力させて恋が成就しないように舵を切る。

②『宇宙からの婚約者』
到頭恋人にプロポーズをする日が訪れた。主人公(岡田怜志氏)は給料2.5ヶ月分の指輪をセッティング。付き合って一年の彼女(榎並夕起さん)に求婚するも返事はNO。は?理由が酷い。「実は私、ウルトラマンなので」。

古谷蓮氏は窪塚洋介っぽい。
岡田怜志氏は余り見ないキャラ。観客と気軽にやり取りしながら場を回す。
榎並夕起さんは出ずっぱり。

①店長がお薦めする『ホーム・アローン2』、その心は?が面白かった。

②ウルトラセブンの最終話、モロボシ・ダンが友里アンヌに自分の正体を明かす名シーン。一瞬暗転、突如背景に銀ラメの幕がすっと下がり、手前の見つめ合う二人はシルエットのみになる。流れるシューマン『ピアノ協奏曲イ短調』。完璧な演出。今作ではこれにオマージュを捧げている。

ネタバレBOX

①やりたいことは判るんだけど物語の構造として弱い。イケメン客と美人バイトの恋路の邪魔をする人為的『君の名は』。すれ違いメロドラマなんて昔流行ったものだが携帯の普及でなかなか現代で成立させることは難しくなった。万引きGメンに憧れて家を飛び出した主婦というのも無理くり。その店で自分が借りたDVDを延滞したまま家を出て、「この店が万引き犯を見張るのに最適だ」なんて・・・。アンジャッシュ系の勘違いトークの笑いもスマートじゃない。出ハケも力技ばかりでどうもノっていかない。全く事情を知らずパニクるマトモな店員なんか欲しかった。入り組んだ人間関係がどんどん絡まっていき混沌、それを見事なあやとりの技一発で決める狙いすましたテクニックが見たかった。

②円谷プロの『ウルトラマン』シリーズが実話だという設定。頻繁に日本は怪獣と宇宙人に襲われている世界線。拐った人間を人形にして遊ぶ宇宙人ネタが面白かった。好きな系統の話なんだけれど何かちょっと違った。互いが相手をそこまで愛している感じがしなかったからか。

※ラストに流れるのがBOØWYの「LONGER THAN FOREVER」なのが意外な選曲だった。
赤毛のアン

赤毛のアン

劇団四季

自由劇場(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『赤毛のアン』といえば「世界名作劇場」、高畑勲監督な訳で宮崎駿、近藤喜文の磐石の布陣。今も鮮烈に焼き付いている。ガキの頃からこいつらアニメの天才の才能を存分に見せ付けられてきたものだ。それ以来、原作も映画も観たことがない。一体、あれは何の話だったのか気になって観てみた。

19世紀末(1897年)カナダのプリンス・エドワード島にある田舎町、アヴォンリー。マシュー(飯野おさむ氏)とマリラ(大橋伸予さん)の老兄妹は農作業の手伝いの為にノヴァスコシア州の孤児院から男の子を引き取ることにする。本土から船と機関車を乗り継いでやって来る彼を駅に迎えに行くと、居るのは11歳のそばかすだらけの痩せた赤毛の少女。お喋りで空想癖で劣等感の塊で悲観的で癇癪持ちで感受性ビンビンのアン・シャーリー(三代川柚姫さん)。人間違いだと孤児院に帰す筈がいつのまにか彼女に夢中にさせられていく老兄妹。唯一の武器は心の純粋さだけ、そんな一人の少女が小さな町で生命を輝かせていく。

三代川柚姫さんの魅力に尽きる。これぞアン。そうなんだよ、この面倒臭いキャラ設定。リアルに周囲にいたら皆うんざりするかも知れない。この原作が名作なのはアンの造型に全くの嘘がないところ。原作者ルーシー・モード・モンゴメリ自らの少女時代の投影でもある。凄い主人公だった。

ダイアナ役の林明梨さん、スグリ酒でベロンベロンの名シーン。
恐怖のブルーエット夫人(杉山由衣さん)。
名曲、「アイスクリーム」の歌。
パフスリーブへの想い。

是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

マシューの設定は人間嫌い。大の女嫌いで妹のマリラとレイチェル夫人(菅本烈子さん)以外とは話せない。それを知ると馬車の上でアンのお喋りを心地良く聴くシーンが一層際立つ。あれ、何かこの娘の話なら楽しく聴けるなあ。何でだろう?

『赤毛のアン』を濃密な会話劇で観たい。アンとマリラの虚実入り乱れた言葉の応酬をシェイクスピアのように。アン役を憑依系女優に演らせたら狂ったコメディになりそう。

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