最新の観てきた!クチコミ一覧

15861-15880件 / 185338件中
『Q』:A Night At The Kabuki【7月29日~31日公演中止】

『Q』:A Night At The Kabuki【7月29日~31日公演中止】

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/07/29 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「フェイクスピア」そして「パンドラの鐘」で腑に落ちたNODA舞台の人気の理由(出演者の人気を差し引いた魅力=戯曲のフォーマット)を踏まえ、前半の表層から深層=「終局どの歴史事実に我々を引き合わせるのか」が気になっている自分がいる。ストーリーのベースは「ロミジュリ」。これをオリジナルの登場人物2人(松、上川)が、物語世界に介入し、何とか悲劇を回避しようとする翻案で、物語の「内部」のロミジュリには志尊、広瀬が配されている。
物語の果て(冥界?)に存在する(年を重ねた)ロミジュリの二人は、かつて二人が陥った巡り合わせと早とちりによる不幸を回避しようと「物語」に入り込み、あわよくば自分も青春よもう一度と若い「自分役」に己が成り代わろうとする等お茶目さを発揮しながら、「運命」を相手に二人は共闘する、という話なのであるが、本作ではオリジナル物語そのものが翻案されており、変数が絡み合って複雑である。

舞台は平安末期、堅物の源氏(総領橋本さとし)と享楽主義の平家(総領竹中直人)が反目する。じゅりえは源氏側、母(頼朝の妻)と乳母と共に登場、一方ろーみおは平家の一粒種である。
ここからは難癖である。
ファンタジーの法則性を観客は当然探りつつ見る。だが本作ではある時点で混迷する。ロミジュリの物語が走り出し、ロミオが相手側(源氏)の親戚筋の若者を刺し殺し(形状は銃であるが刀と言わせている・・このあたりで現代の戦争への連想が仕組まれていると知れる)、ろーみおに追手が掛かるあたりから悲劇臭が漂うのだが、更に進んでじゅりえがろーみおと相見えるため僧侶の入れ知恵(一時的に死ぬ薬で味方を欺く妙案)の段で、物語に介入するはずの外じゅりえ(松たか子)はこのオリジナルストーリーを知らず、自分が「良い方法を思いついた!」と、手にした薬を使って原作と同じ事をやらかす。松じゅりえは先刻から二人の恋路を阻む人物の背後に現われてはバットで殴り倒す、という行動で笑いを起こしていたのだが、仮死状態にするこの薬こそ、「誤解」による悲劇の源であるのにそれを「知らない」事になっており、しかも同じ筋がなぞられて同じドラマの盛り上がりを作るという格好になっていた。「知らない」事も笑いに収めようと作者は目論んだのかも知れぬが、原作と同じ道を辿るために、作者は松がそのストーリーを「知らない」設定にしたと見える。「知らない」理由は説明(正当化)されぬまま、本じゅりえ(広瀬すず)は仮死状態となりろーみおはそれを見て絶望死する、というオリジナルと同じ顛末を辿るので、「やはり運命は変えられななかった」という嘆きがわざとらしく聞こえる。じゃあオリジナルの二人が辿った「運命」の話は何だったのかと無粋ながら問いたくなる。幽霊だから色々と忘れる(直後に観たこまつ座「樋口一葉」ではないが)という事であっても良いのだが、「運命に介入する」構造の脚本では、如何に目まぐるしく劇が展開しようと、少なくとも「運命は変えられない」をキー・ワードにペシミズムやニヒリズムといった大仰な劇的感慨にアクセスさせるべきでなく、せいぜい強固な劇構造に挑んだ無謀を反省(お猿さんを真似ても良い)といった結語で事足れりとすべきであり、現実社会に当て嵌めて「何もしない・できない」己を(無力さへの憐憫という形で)正当化する余地を与えるべきでない、と思うんである。

ネタバレBOX

本作が絡めている歴史事実は、シベリア抑留である。これについても後日、余力があれば。
世の中と演劇する The three plays

世の中と演劇する The three plays

オフィスプロジェクトM

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

映像にて鑑賞。
注目の「明日のハナコ」プラス2短編、第Q藝術には観に行けなかったが幸い配信で観ることが出来た。
視聴2回目で漸く集中でき、劇場の中を覗けた感じ。すると30分程度の一人芝居(語り)2作品、「ハナコ」(1時間弱くらいか)も良い感じで立ち上がってきた。短編二つはも含蓄あり見応えがある。
に男二人が加わり

そよそよ族の叛乱

そよそよ族の叛乱

THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

満足度★★★

開始早々探偵が出てきたので、ミステリーものと期待も…。言いたいことはなんとなく理解できたが、そういった人種がいても良いと思うのは僕だけ…😓
最前列で拝見したが、最前でも寝てた人が…。そこ必要と思うところがかなりある中で、時間も…

華麗なる家路【一部公演中止】

華麗なる家路【一部公演中止】

しむじゃっく

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/07/30 (土) ~ 2022/08/07 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/06 (土)

価格2,700円

太陽Teamの動画配信を視聴(110分)。

コリッチ記載のあらすじとはかなり異なるw…はさておき、久美と珠美を中心とした ”幻のカレー”を追い求めての旅は、最後には二人それぞれにとって大切なものを見つけ…といった、ロードムービーとカレーグルメの合わせ技テイストの110分。
話の運びはかなり突飛でチカラ技満載だが、カレーのスパイスが効いたのか、うるっと来るシーンもチラホラ。フウフウ言いながら辛いカレーを平らげた後の満足感にも似た、爽やかな後口の作品だった。

演技陣では、これまで何回も舞台を観て来た妃咲歩美さんの、(自分にとっては)新たな一面が大変印象に残った。

ネタバレBOX

【配役~太陽Team】
猿田久美(不動産会社勤務。暴走族リーダー時代の暗い過去あり)
…妃咲歩美さん
根岸珠美(創作に行き詰った作家。昔味わったカレーの味を追い求める)
…加納遥陽(かのう・はるひ)さん
猪俣香菜恵(久美が通う街中華の娘。料理の分析力に優れる)
…別府理彩(べっぷ・りさ)さん
河淵千里(暴走族時代の久美を知る元・警官、現・探偵)
…眞庭美和(まにわ・みわ)さん(「「誰も死なない」の”オガミ”役)
春泥(キッチンカーで全国を回る料理人)/久美の上司
…鈴木貴大(すずき・たかひろ)さん
椎名桂一(久美の彼氏。独占欲?が強い)
…三尾周平(みお・しゅうへい)さん
黒部丁子(千里の探偵所の部下)…キムライヅミさん
黒部椒子(丁子の妹。久美の暴走族でのサブリーダー)…榊原あみさん
久美の母/女王…北本あやさん
ジジ(女王の部下だが、実は…)…シマザキタツヒコさん(「ダブルダブルチョコレートパイ」の”明石カメキチ”、「森に棲む魚とハルニレのウタ」の”八重樫ユキオ”、他)
リチャードニ世

リチャードニ世

G.Garage///

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主演はもちろん、どの俳優も上手く、高水準のシェイクスピア上演。あの狭い舞台ですべてを表現してしまうとは驚き。

猫のみた夢

猫のみた夢

朗読劇集団おーるほわいと

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

朗読劇3話オムニバス。みんな上手すぎっ!びっくり!
良かったけど…冷房ききすぎて途中から集中できなかった事だけが残念…

今は昔、栄養映画館

今は昔、栄養映画館

みやのりのかい

OFF OFFシアター(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

開演5分前のドタバタ。終始にやにやしっぱなし!台風来てたけど行って良かったー!

夜明けのディストーション

夜明けのディストーション

劇団とりもち

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

天候は台風と予報された旗揚げ初日。
劇場に入ると美しく響き渡る音楽、白くて柔らかそうな布が一面に、
そして薄っすらとしかモノを写さない不思議な鏡(?)これが幾つも
足を踏み入れた瞬間から現実が遠ざかっていく感じ

安易に「そして彼女は王子様と楽しく暮らしました」とはならないファンタジー
内容は如何様にも解釈できそう。
個人的には、一人の若い女性の思考を介して描かれた一人称の世界観だったのではないかと
沢山の愛に囲まれていても、遠い街からやって来た美青年に告白を受けようとも、それが幸せへと直結しない他者との距離間。
キーワードのひとつでもある「死」
愛する者とひとつ道を進めなかった傷心と再生の物語とも受け取られ…
若い人の感性が飛び交って、それがとても美しかったり、ある意味こじれている気もしたり、でも若さってそういうものか…なんてグルグル思いを巡らせながら帰路に着いたのでした。

今は昔、栄養映画館

今は昔、栄養映画館

みやのりのかい

OFF OFFシアター(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

70分ずっと開場5分前という不条理劇でなんとも不思議な感じ。そしてどんどん悪い状態になっていくのが見ていて面白く2人が可愛い。
とにかく良く喋るので70分でもかなりハードそうでした。

第74回「a・la・ALA・Live」

第74回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

内幸町ホール(東京都)

2022/08/09 (火) ~ 2022/08/09 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

感想遅くなりましたが、みんな楽しそうに演じられていてよかったです。急遽一人芝居になったとのことですが、成立してましたよ。楽しい時間を過ごせました。

蝶々結び

蝶々結び

LUCKUP

上野ストアハウス(東京都)

2022/08/03 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。とても良くできたセットで、とても丁寧なお芝居。最後にはいろんなことが繋がって、良くできたお芝居だったと思います。役者の皆さんの演技もとてもよかったです。次回作も気になりますね

世の中と演劇する The three plays

世の中と演劇する The three plays

オフィスプロジェクトM

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/29 (金) 18:30

1回目の緊急事態明け直後だった2年前、舞台芸術はこの先どうなるのだろうと誰もが不安に思い、まさに手探り状態だった時に、劇場が万全すぎる対策を講じた上、出演者が防護服を着て『野獣降臨』(ドナルカ・パッカーン)を上演した際の中止人物、丸尾聡が今回の作品でも大活躍。緊急時に頼りになるオジサン。本当は劇場で見たかったのだが、いろいろあって、配信で観劇。ネット中継だと、こちらに届く時には耳にやさしくない音質になってしまっていることが多いのですが、この配信はそんなことはありませんでした。

世界は笑う【8月7日~8月11日昼まで公演中止】

世界は笑う【8月7日~8月11日昼まで公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/08/07 (日) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大爆笑があるから良い演劇とは限らないと
パンフレットかTwitterで見かけた。いつもKERAさんの舞台より笑いは抑えめのような気がした。
イモンドの勝負はふざけすぎていて破茶滅茶だったから芝居としては今回のほうがおもしろい。

物語が少し平坦のため飽きやすい人は寝るかも
しれないが私は好きな作品でした。

破戒【7月28日~7月31日公演中止、8月9日&10日追加公演】

破戒【7月28日~7月31日公演中止、8月9日&10日追加公演】

劇団民藝

劇団民藝稽古場(神奈川県)

2022/07/30 (土) ~ 2022/08/10 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

岡本健一@民藝as directorは二度目なのだそう。奇縁から「演出」の岡本健一が実現した模様で、その希少価値ゆえか、狭いアトリエ公演ゆえか公演前3週間位で完売。ところがコロナの副産物、日程変更に乗じて予約できた。
半世紀以上前民藝で初演された作品というが、本作はまず村山知義脚本という点に注目で、美術家の枠を超えた(否演劇という枠も超えた?)ジャンル横断な活動家で、多く残した執筆の足跡も「何でもやる」感の剛力さを印象づけられる。演劇界の巨人が一体どういう筆致の戯曲を書いたのか、素朴で大きな関心であった。
演出が戯曲に手を加えたのかどうかは不明。序盤でめまぐるしく注意する登場人物(関係)識別に関して演出が無頓着なのか、あるいは戯曲の持ち味を生かしたのか、忍耐の末徐々に状況が見えて来るという案配。演出面では、というべきか判らぬが、岡本自身によるギター一本で奏でる1曲が開演前、劇中と舞台の基調となっている(比較的一般的なエレキの音だがエフェクトで多重的世界)。
楽曲としてはぼろをまとって蠢く部落民のイメージに重ねたような非業の運命に寄り添う響き。4コード程度で構成し、それをリフレインする。コードの構成音を下からつま弾いて3つ目でコード弾きして長く響かせる鳴らし方。まず単純なマイナーコード(メロ的には基音から短三度の音を長く響かせる)、次に基音から長三度下のメジャーコード、それから短三度下のマイナーコード、そして二度上のこれがメジャーコード(セブンス付)、といった感じのコード進行だったが、この4つめのコード(頭に戻る前の)が耳に残る。折々にこのギター曲が流れるが、最終場面で初めて異なるコードが出て来る。暗く影を落としていた世界に、光がともる。マイナーコードが濁りを残しつつもメジャーの響きが徐々に支配する。
言わずと知れた「破戒」の主人公(丑松)はろくな教育も受けられない部落民の中で才覚を発揮し師範学校に上って寺院付属の学校で教鞭をとっているが、ついに出自がバレてしまう。四民平等となった明治の世にあっても「部落」だけは埒外であった状況が人物の台詞を通してありありと描かれるのであるが、丑松が最後の授業で「嘘をついていた」事を涙ながらに詫び、自分が部落出身であった事、そしてそれが知られた以上教師を続けて行く事はできない、しかし皆には「立派な大人」になってほしいと告げる、これがドラマのクライマックスとなる。丑松に思いを寄せ、また丑松も同様であった(が自らの身分から言い出せず苦悶していた)志保という寺で働く女が、その苦労の生い立ちからと観客には想像されるが「その事がそんなに重要な事なのか」と意に介さず、むしろ思いを伝える(自らへの)責務の方が大切とばかりの必死の風情で、嘘を詫びようとする丑松と向かい合った瞬間、全てが氷解するという(芝居の中の目線では想像もしなかった)展開に全てが明るくなる。そこに先の楽曲の変化が重なる。物語はそこで終わりである。だが終始蠢く正体不明の者らが舞台上に上り、二人を奥へと押しやると、再び音楽は暗い調子へと戻り、恐らくは「現代」へと続く時間を暗示する。
不思議な感触の舞台だったが、嘘が許されない演技を見た感、演出の出し切った感を感じつつ劇場を後にした。

遡行の記憶にて

遡行の記憶にて

カスタムプロジェクト

コール田無 多目的ホール(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 この劇団の公演形式で面白いのが、観客参加型の推理劇であることだ。入場時に観客は事件の起こった街の地図と登場人物総ての役名、写真、プロフィールの載った当パンと封筒に入った捜査資料及び観劇をして答えるべき問いと、解答欄が入った用紙(筆記具つき)を渡される。当パンは自由に見て良いが捜査資料は開封指示が出るまで開けてはならない。つまり観客参加型なのだが、何と言っても観客が自分の頭を使って出された問いに自ら答えを見付けなければならない点で観客の主体的関与が必要になる。この点が実に楽しいのだ! 解答が正解であれば尚嬉しいには違いなかろうが、自分の頭を使って物事を処理することほど面白いことは、ざらには無い。

ネタバレBOX


 さて、板上は殆どフラットなのだがホリゾントやや上手にはかなり大きなスクリーンがあり、適宜役者陣の演技と組み合わせて効果的に用いられる。スクリーンの手前やや下手寄りに平台を2枚重ねた段があり、間を空けた観客席寄りに2×6尺サイズのテーブルにグリーンのクロスを掛け中央に白いクロスを置き、椅子1脚を置いた舞台美術。上手・下手にスピーカーが置かれている。出捌けは上・下手袖。
 上演形態は1部で事件と捜査過程のあらましを演じ、2部で封筒を開ける指示に従って捜査資料を見ながら3つの問いに答える時間が30分与えられる。3部は正解に至り着く為の解を描く芝居の上演である。この構成も面白いではないか! 推理物なので事件の詳細については書かないが、極めて面白いお勧め作品である。
みず色の空、そら色の水

みず色の空、そら色の水

Rising Generation’s Act

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第一声が若い。若いパワーに個性的な面々、何かに一生懸命ていいですね。

「ともしびー恋について」

「ともしびー恋について」

メメントC

オメガ東京(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

雨降る正午、風吹けば

雨降る正午、風吹けば

SUPER NOVA

王子小劇場(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 初めての観劇でした。実地は春夏で2回、冬は映像のみです。
 役者の芝居はもちろん物語の骨格がしっかりとしていてとても楽しむことができました。映像作品のような演出もありつつ、それでもライブであることを実感させられる熱量があります。
 ひょっとすればチープに思えてしまうものだと感じる人もいるかもしれません。この作品は再々演ということもあり、演劇では擦りに擦られたテーマかもしれません。
ですが、この作品は現代に生きる私たちへ「なぜ生きるか」「死を目前とした時、己は何をのこせるか」「大切な人の死と直面した時、何を感じ取れるのか」とうものを投げかけていると思います。
 人生という長くて短い旅の中で、大切だと思える人に出会えるのは何度でしょうか。その人に思いを伝えることはできているのでしょうか。命は大切だと知っていながら、なぜ人は死にたいと願う瞬間があるのでしょうか。
 死というものは命の意味を考えさせます。それは作・演出の桐山氏の命題とも呼べるものじゃないかと手前勝手に考えています。
 私たちは幸運にも登場人物の死を通して己の命の意味を考える機会を得ました。それは貴重なことです。そこで得たものは真実ではないかもしれませんが、大切なもので、今の自分を知る上で必要なことではないでしょうか。
 作演出の桐山氏の才能に感嘆するとともに、これからも素晴らしい作品が世に生み出されることを祈り、応援していたいと思いました。ただ「作家は鬱になってしまう」らしいので、息抜きやインプット期間を挟みながら楽しく生きてくださいね。

 千秋楽付近がコロナで飛んだのは残念ですが、大阪公演は最後まで走り抜けることができますよう応援しています。これからのSUPER NOVAに期待です。若き才能に乾杯。

天の秤 【13/14日分 公演中止】

天の秤 【13/14日分 公演中止】

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

実際の事件を演劇という肉付けをしての上演でしたが
時系列に沿った展開と
様々な登場人物を巧く出しての表現は良かったデス
ただ始終緊張感の溢れる感じが何とも~でしたが
小さくも笑いを入れたりと楽しませていただきました
1時間50分の作品

ネタバレBOX

狭く感じる劇場内を(満席でしたしー)
飛行機内の客室に見立てた感のある演出は功を奏していました
開演前の前説が機内アナウンスの体をしていたりとか
象徴的な電話子機(500ml缶よりでかい円筒形)とか
らしく丁寧に作られた当時のJALの制服とか
舞台奥に投影される映像とか経過時間表記とか
緊迫感とかが い~い塩梅だったなぁ と
基本は飛行機内の操縦席風な舞台を
各登場人物たちが
それぞれの持ち場で会話しての
ユニ~クな場面転換も良かった
ほんに見事なドキュメンタリータッチの芝居だったデス
わかりやすく事件を知ることができました~大変勉強になりました~

丁度観劇日は8月12日、
1985年に日本航空123便が群馬県多野郡上野村の山中ヘ
墜落した航空事故の日でもあり
何か航空機繋がりを感じたりもしました
サンブンノイチ

サンブンノイチ

演劇ユニット ブッカーズ

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

トライアル公演、賀集利樹、真丸文人、林里栄さんの回を観劇。

銀行強盗3人が分け前1/3以上を目指し、あの手この手の調略戦!
出し抜くのは誰?

面白っ、ムッチャ愉しかった!
トライアルとは思えない、初演で且つ千秋楽の舞台、凄っ!
林さんのボケ最高

このページのQRコードです。

拡大