『Q』:A Night At The Kabuki【7月29日~31日公演中止】
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/20 (土) 18:00
2019年11・12月のにした戯曲の再演で、初演も観ている。ただただ面白い!(3分押し)87分(休み15分)65分。
クイーンの楽曲を使って、ロミオとジュリエットの物語を源平の戦いになぞらえ、さらに2幕の衝撃的内容につなげる、スゴイ芝居。メインキャストが初演と同じというような奇跡も重なって、充実した舞台だった。初演では、初舞台だった広瀬すずの可愛さにひたすら惹かれてしまったのだが、再演を観てテンポの良さとか総合芸術的な見事さを改めて発見する。言葉の美しさも野田の戯曲の特徴として最認識。それにしても広瀬すず、大人になりました。
瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった
おぼんろ
Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
去年の再演、なのに演出方法やセリフの改定が入り全く違った印象を受けます。
前回から恒例となったミックスキャストでさらに物語のコクが深まりました。
2階は極寒。1階も上手(劇場入って右側・数字が大きい方)も冷房の効きが良すぎる。あついじゃねえか!って脱ぎだしても誰も怒らないので羽織るものを持ってくるのがベスト!
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チラシを見た時は判然とせず打っちゃっていたが、芝居の上演と知って空いた時間に足を運んだ(上演時間1時間という事で幸い予定が組めた)。
お化け屋敷のエッセンスを演劇的表現とする構築力、「恐怖の物語」を舞台上に具現した技術にまず感心。「怖いもの見たさ」をくすぐるイベントを昔アパートであったスズナリという場所に因んで行う趣向が無駄なく形になっており、楽しんだ。演者も良い。
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』~誰が為にのぞみは走る~
マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA
ステラボール(Stellar Ball)(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
イープラススペシャルデーとのことで会員はチケットが安く買えたので行ってみました。原作は4コマ漫画と隣の席の方に聞きまして、そのせいかコントが何本も続く感じで、それに慣れてきたらだんだん面白くなりました。カーテンコールで撮り鉄タイムなんていう撮影OKの時間があったのも楽しかったです。
役者さんがそれぞれ新幹線や在来線を演じていて、今度それらに乗ったら思い出しそうです。
まったく新しい‼︎宇宙創造論
演劇ユニットG.com
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
なんかまたよくわからないめんどくさそうな話かな・・・とか思いつつ出かけましたが大違い。とても面白かったです。え?ゲームを作っているのは彼らで・・・え?じゃあ彼は???とこんがらかっていく私でしたが、お父さんの「話をして笑い合っているならいいじゃないか」にジンと来ました。会場をフルに使った演出にも笑わされました。
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
さすがお化け屋敷プロデューサーが一枚噛んでいるだけあって「怖い!」と感じさせるメカニズムが満載。
これと演劇人が融合するって、面白く無いわけがない。
受付を済ませていつもとは全く違うルートで会場にたどり着くまで、さっそくの「お化け屋敷」仕様。
案外あっという間の距離だったのかもだけれど、迷うようにして「ううぇあっ」と驚かされながら、同時に「えッスズナリのこんな場所に足を踏み入れられるのかい!」と思わず興奮したり。
あれよと会場の意外な所から入場、お出迎えしてくれるのは怪しげな進行役の役者さん。
上演時間は約55分の表記ながら、個人的には入場時からこの進行役による案内時間もカウントして良いと思った。
その間にも辿って来た奥の方からキャーキャー言ってる声が聞こえてきます(笑)
そして本編。
スズナリ劇場をそのまんま いわく付き現場にする事で、怖みと面白味が増していくまさに「観るお化け屋敷」
ニヤついて面白がっているところで突如ホラーに豹変すると、もう怖さ倍増。
ちょっと気付いただけでも映画『ブレアウィッチプロジェクト』とか『キャリー』の要素が垣間見えて、これには「怖い!」というよりゾクッときて痺れるっていう感じ。
企画の大胆さと驚きの実行力に対しては文句なしで★5つ。
今回はワンシチュエーションの直球でしたが、物語に肉付けして演劇色を更に濃厚にすれば、もう最強、最高になると思えました。
ナイゲン(R04年新宿版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
見てきました、評判の「ナイゲン」。
こりゃあ確かに面白いや。
理詰めなのではなく、感情や人間関係が評決に影響を与える点は「12人の優しい日本人」にも通じるような。
いつか冨坂さんや池田さんが演出で、高校生が演じるこの作品を見てみたいです。
座布団劇場 二人会其の二~分け入っても分け入っても青い山(山頭火)
占子の兎
阿佐ヶ谷ワークショップ(東京都)
2022/08/19 (金) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/20 (土) 19:00
途中休憩を挟みながら、3つの演目を観て、聞いたが、今回の座布団劇場という団体は、いわゆる演劇でもなく、かといって、朗読劇、または寄席といったふうにはっきりとジャンル分けすることができない、演劇や朗読劇、寄席というか落語の良い部分巧みに取り入れた、新しい劇の在り方を観て、聞いて、新鮮で、感慨深かった。
最初の演目「老婆の休日」では、どう見ても元気そうで、何も病院に来なくても良い婆さんと、爺さんが、病院の待合室で会話することで話が始まるが、何か身体の具合が悪くて病院に来ているというよりかは、待合室で話し相手を見つけて、世間話をするために、病院通いをするという、本末転倒なあり方に、高齢化社会への皮肉とユーモアたっぷりで憎めない登場人物たちに共感し、大いに笑えた。
「茶漬けえんま」では、閻魔が茶漬けを食べ、洋風でモダンにスーツを着こなしていたり、閻魔もコンプライアンスを考えなければいけなかったり、あの世で閻魔と釈迦とキリストという違う宗教が同居して、仲良くしていたり、天国と地獄にそんなにはっきりとした差がなかったりと、憎いぐらいに皮肉と現代社会への批判がユニークに、ハイスピードに展開されていて大変面白かった。
また終盤での、釈迦とキリストとの聖人であるはずの2人にあるまじき、浅ましく卑しく、醜い、まるで人間か、それ以下の醜態を晒し、本性丸だしの俗っぽさが、観ていて大変滑稽で、気付くと、大笑いしていた。
最後に、リクエスト企画というものを演った。お客さんの拍手の多さで作品を選ぶという発想自体が、ありそうでない試みだと思い、大変面白かった。
作品は「幽霊蕎麦」だったが、幽霊になっても女房に言いくるめられてしまう、気が弱く、小心者の旦那と、堂々としていて、図々しく、浪費癖が激しい女房と、蕎麦屋の客との、それぞれの噛みそうで、噛み合わず、ずれたやり取りが可笑しく、最後の女房の一言に、なんだかんだ言っても、世の中図太く生き抜くことが出来るのは女性なんだなぁと感心してしまっていた。
頭痛肩こり樋口一葉
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/08/05 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
こまつ座は近年かなり観ているけど、本作は初めて
4月の「貧乏物語」に続き登場人物は女性6人
貫地谷しほりの生舞台を初めて観られた
6年余前の舞台で気に入って以来時々観ている瀬戸さおりも出ていた
世間体、家名・・・、時代の束縛と苦闘する女性たち
幽霊の花蛍(若村)が笑いを誘い、八重(熊谷)の変化は目を見張り、ひとり逆行する多喜(増子)も特徴が良く出ていた
鑛(香寿)は得意の歌を披露
最後の邦子(瀬戸)が後ろ向きにタンスを背負って消えていくシーンはとても印象的だった
ただ、「演劇」というよりは「芝居」の要素が強い舞台だったように思う
追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/27 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「追憶のアリラン」
この数年欠かさず観ているけど、劇チョコは裏切らない
観ていなかった7年前の舞台の再演だが、今回も心を鷲掴みにされた
キャスティングも的確で、どのキャストも素晴らしい
最前列ど真ん中のおかげで表情も良く見えた
佐藤誓も検事豊川の実直さを余すところなく表現していたが、大内厚雄演じる理知的、怜悧な人民委員会の幹部金が最後にヴォルテージを上げていくところは迫力あった
元農夫崔役の自分より唯一歳上の辻親八は声優らしいハリのある声で場内を圧倒していた
豊川夫妻(月影瞳)の高知でのやり取りはなんとも微笑ましかった
すべてが含蓄あるものだったが、最後の方の金と抗日ゲリラ出身の李(林明寛)との迫真のやり取りは白眉だった
ひとつオノレのツルハシで
MyrtleArts
ザムザ阿佐谷(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/22 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
主催はMyrtleArtsマートルアーツだが出演 3名と演目はドレンブルシアターそのもの。元新宿梁山泊の僚友3名による「アンネ・フランク」が昨夏漸く実現したMyrtleArtsは未だ正体知れずだが(それでも応援したくはなっている)、ドレンブルの近藤結宥花と土屋良太、川口龍3名の奇縁の方がマートルとの縁以上に謎で気になる。
ドレンブルの旗揚げは確か土屋氏の元パートナーが新人戯曲賞の審査で推していたくるみざわしんの最終候補作という事もあって想像を逞しくする羽目になったが、舞台は実直に(芝居は狂気混じりだったが)作られていた。同ユニットの活動が続いている事は素直に嬉しい。
さて作品。くるみざわしん氏である。小編を目にして(主に戯曲で)抱いていたイメージを良い意味で裏切り、躍動感ある戯曲。面白い。加えて今回の演出は鈴木裕美、実はそれ程その仕事を見ていないが、不可思議な現象を起こしたり、細やかな技術的なワークで架空の歴史上のドラマを象徴的で幻想的な場面を挿入したり、作品に適った演出と言えた。力の籠った三人芝居、芝居はある意味ギャンブルであるが今回は自分の幸運を噛みしめた。
下山 ~親鸞の覚悟~
文化芸術教育支援センター
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
魔と怨の伝説
劇団1980
シアターX(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「何かつまらなそうだな」と内心思っていたのだが、いざ観てみれば大当たり。気の狂った脚本にゾクゾク。これが映画だったらカルト扱いで大井武蔵野館辺りで延々特集上映されていたことだろう。橋本忍監督作品に通ずる魅力。ただ、一般的には訳の分からぬ超論理に敬遠する方が多いことも確か。
東大卒の息子の農林省への就職が決まり、可愛い婚約者をお披露目するホーム・パーティー。一家の幸福の絶頂の時にそれは起こった。真面目一徹の会社役員の父がパーティー後に息子を滅多刺しにして殺した。止めに入る妻も大怪我。逮捕勾留された父の裁判が始まる。仏頂面で何も答えようとしない父。検事と弁護士の攻防。誰にも理解出来ない父の動機。
後方のスクリーンに映し出される映画のスチールのようなスライド写真。非常に解り易い演出。裁判所から話は始まるが、段々と異世界に迷い込んでいく『羅生門』のようなスタイル。
ずっと仏頂面の父親、神原弘之氏が素晴らしい。全く内面が掴めない。
弁護人、青木和宣氏も自然な語り口で巧い。
証人として呼ばれた刑事、木之村達也氏はずっとニコニコ笑っている。この役作りは怖ろしい。
検事補の角島(かどしま)美緒さんは北川景子や葉月里緒奈系の迫力ある美人。
息子の恋人、山丸莉菜さんはいつもながら可愛かった。彼女が出ているだけで作品の生命力が変わる。
巫女の上野裕子さんも強烈。いつの時代の話なのか?
at Home
コントユニット「サバ缶」
天満天六・音太小屋(大阪府)
2022/08/20 (土) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
満足度★★★
はじめて拝見。コント演劇?大阪人としては…かも。ある男性出演者を目当てに来てた女性が多いように…。お米がもらえたのにはびっくり👀。次回に期待したい。
『Q』:A Night At The Kabuki【7月29日~31日公演中止】
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/08/21 (日) 13:00
切り出したい美しいシーンの連続で感動した。
セリフの言葉遊びも面白かった。
気が付くと六川さんを目で追っていた。
ナイゲン(R04年新宿版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ナイゲン(R4年新宿版)…物語は やはり面白い!
冒頭は「理屈」で語られるが、だんだんと「感情」が先走ってしまう会議。議論は色々な方向に漂流し何処に辿り着くのか分からない。混迷している様子、それでいて会議全体の流れは分かり易いといった印象であるから不思議だ。
当初 印象が薄くあまりやる気が感じられなかった議長がその責務を果たそうと…その成長譚が逞しい。文化祭を取り仕切る内容限定会議〈ナイゲン〉は表層の面白さだけではなく、そこに潜む会議体や民主主義の問題を考えさせる。
物語の面白さは伝わるが、少し勿体ない点が…。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)
ナイゲン(R04年新宿版)
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
成程これが『ナイゲン』か。ワードとしては知っていて、よっぽど完成度の高い戯曲なのだろうと類推。到頭観る機会が来て興味津々。素直に面白かった。伏線回収を含めて見事に練られた脚本。何より演ってる役者陣が楽しそう。作者・冨坂友の母校、千葉県立国府台(こうのだい)高校に実際ある文化祭の内容限定会議、略称『ナイゲン』。自主自立を重んずる校風だった筈が段々と変容し失われていく流れ。冨坂は今作の「どさまわり」的キャラクターで闘争の日々を送ったようだ。
MVPは「監査」の大槻朋華さん。今作で観るのは3回目だがびっくりする程良かった。表情とリズム感、テンポがいい。
「議長」の河西凛氏。この人もいつ観ても良い。売れるんではないか。
「文化副」の兼行凛さん。『青春高校アイドル部』でアイドルをやっていただけに目立つ美人。
ヒールの「アイスクリースマス」の守谷周徒氏は若い時の布袋寅泰にやたら似ている。『INSTANT LOVE』の頃。
「どさまわり」の坂本七秋氏は活動家顔。この人の存在感が作品の肝。
演出の池田智哉氏が「おばか屋敷」で出演も兼ねた。この人のキャスティング・センスは絶妙で役者を見る目が本物。全ての出演者がその力量を発揮していた。
それだけに寺園七海さんと長谷川智也氏の降板が残念。本当はどうなっていたのか観たかった。
座布団劇場 二人会其の二~分け入っても分け入っても青い山(山頭火)
占子の兎
阿佐ヶ谷ワークショップ(東京都)
2022/08/19 (金) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回は初めに「老婆の休日」、次に「茶漬けえんま」、トリは以下の三作から、観客の拍手によって選ばれた作品。⓵「幽霊蕎麦」②「猫」③「幽霊の辻」今回は⓵が最も多くの拍手が在った為、選ばれた。
座布団劇場 二人会其の二~分け入っても分け入っても青い山(山頭火)
占子の兎
阿佐ヶ谷ワークショップ(東京都)
2022/08/19 (金) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
落語でありながら少し違うという印象の舞台で、面白かったです。
話も面白かったし、役者さん達の表情が豊かで、とても良かったです。
アットホームな雰囲気で、ゆったり楽しめました。