テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
あっという間の時間でした。ものすごくよかったです。
お芝居上手いし構成というか「間」よくて見ていて
分かりやすかったです。良い時間をありがとうございました
リーディング短編集 #2
しあわせ学級崩壊
神楽音(東京都)
2022/09/25 (日) ~ 2022/10/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/22 (土)
価格3,500円
10月22日17時40分開演の「音楽から選ぶ近代文学作家による短編集 劇団員ver.」(60分弱)を拝見。
太宰治『待つ』…大田彩寧
魯迅『狂人日記』…田中健介
有島武郎『小さき者へ』…村山新
宮沢賢治『よだかの星』…上岡実来
の4本立て公演は、いずれも"新作"のような心持ちで聴くことが出来た。
同じ会場で5月15日にも聴いた大田・田中・村山の3氏の語り手は、それぞれの語り口の特徴・味わいを改めて認識。
また、数年前、確かシアターミラクルでの二人芝居ぶり?な上岡美来さんの語りを聴けたのは良かった。
テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
野外劇『嵐が丘』
東京芸術祭
池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)
2022/10/17 (月) ~ 2022/10/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昨年の「野外劇」は結局プレイハウスでの上演になってしまって残念だったが、今年はグローバルリングでの上演。やはりこれじゃないとね。話の細かな部分等かなり端折っているので、原作を知らないと観ていて戸惑うかもしれないが、前に某大劇場で観た「嵐が丘」よりもずっと刺激的。
レオポルトシュタット
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2022/10/14 (金) ~ 2022/10/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
重厚な物語だが、こういう演劇は観る前に家族・家系関係が頭に入っていないと誰が誰やらわからなくなるので注意が必要。冒頭の場面で名前がドーッと出てくるが、ピアノの音が重ねられているので少々聞き取りにくい。しかも、急ぎ足というか、時代の進行がちょっと速い気がした。丹念にやれば上演に3時間以上かかっても不思議でないような時代範囲だが、2時間20分ということで、これはオリジナルの通りなのか、それともセリフや場面をカットしているのか?
舞踏 天狗藝術論
大駱駝艦
シアタートラム(東京都)
2022/10/21 (金) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
江戸時代初期の禅僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう)が柳生宗矩に宛てた手紙、『不動智神妙録』には“剣禅一如”が説かれている。人殺しの技術論が思想に至る“武士道”への転換点。殺しの技術と禅の目指す仏の道を同一と論じた。田村一行氏は「水上の箶蘆子(ひさご)のごとく」の一節に衝撃を受ける。
同様に江戸時代中期の戯作者・佚斎樗山(いっさいちょざん)が記した『天狗藝術論』、今作はそれをモチーフに創作。
『不動智神妙録』には「稽古は四季のように巡る」と書かれている。螺旋のようにループしながら少しずつ先へと歩を進めていくのか。
「空っぽになり、外側に目を向ける」
「自分は外側のもので作られていて、外側に実態がある」
「自我ほどつまらないものはない」
「動くんじゃなくて動かされるんだ」
「いかに空っぽになって動かされるか」
例えるならタイムスリップした先が古代日本の山奥の集落。篝火に照らし出されたこの宗教的祝祭を、夜風に吹かれ大木の陰から怯えながら覗き見てガクガク震え上がっているような興奮。
凄くいろんなことについて考えさせられた一時間余り。白塗りの彼等は愛すべき白猫を思わせる。
これを観れる歓び。
松田篤史氏は肩などに入墨があるので判別し易い。谷口舞さんの呆けた笑顔。
夢を見ていた男は小田直哉氏か?痙攣ダンスは観ているだけでどっと疲れる。自分は整体に通っているので鋳態(出演)の方達の身体が心配になった。相当な酷使。
テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
テノヒラサイズの人生大車輪,何度観ても面白い,大満足の芝居です。パイプ椅子だけで見事に情景を表現しています。何度と書きましたが,正確には2.5回目です。1回目は下北沢駅前劇場で東北大震災の日に観劇していました。もちろん途中で中止となり,面白くこれからの展開がとても気になったところで途切れましたので,大変モヤモヤしましたが,数年後に中止分の招待をいただき,最後まで観劇することが出来ました。そういうことで個人的にとても思い入れのある芝居ですが,やはり出来は素晴らしく,他の方にもおススメの芝居と思っています。
ザナドゥおじさん
大統領師匠
「劇」小劇場(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初見でしたが前半の伏線を見事に回収していく展開に納得です。折りたたみ椅子をいろいろな舞台装置に見立てていくのも見事!
魅力的な俳優さんばかりで他の舞台も見たくなりました。
アイ・アム・ア・ストーリー
シベリア少女鉄道
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
「シベリア少女鉄道」通称“シベ少”
コリッチができるず~っと前から賛否両論の噂(クチコミ)が駆け巡っていた超異色劇団
その絶賛と酷評のふり幅の大きさは、現物を観ていなくても感想だけでご飯3杯はいけそう
遂に初シベ少、自分はどっちか? そしてどんな仕掛けが待ち受けているのか・・・
開演前の作・演出家さんの前説からしてもう異色な事だらけ
当日パンフ 何これ、ど~ゆうこと
終演後の観客のこんなざわめき方、見た事ない
なるほど、演劇界の無法者ですね(笑)
瞼の母
江戸糸あやつり人形 結城座
ザムザ阿佐谷(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/05 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
前回「変身」に続き結城座を観劇。初観劇は「変身」の前年、襲名披露記念「十一夜 星の輝く空に」芸劇ウエスト公演だったが、やはり糸あやつりには小サイズで、しかも今回のザムザや「劇」小のような「見下ろせる」劇場が相応しい。
長谷川伸の最も著名な作品「瞼の母」を、流山児祥演出は母および主要女性役に伊藤弘子を配し、他の役に人形+人形師を配する形とした。冒頭、任侠物に似つかわしい演歌調の歌を伊藤に歌わせ、景気の良い始まり。
主人公・番場の忠太郎、彼が助ける半次郎とその母・妹、半次郎を追って来た二人の敵方子分が繰り広げる序盤のくだりの後、幼い頃行き別れた母の面影を追う道行が描かれる。「母かも知れない」と観客が期待する登場の仕方をする女性三役は伊藤が演じる。最初が路傍で商いをする老いた女、行き別れた息子がいたが、別人であった。そして大店「水熊」の前で、店から叩き出される女おとら。この女から、店の女主人おはまが、昔別れた息子の事を始終話していたが最近はとんと口から出なくなった、との証言を得る。水熊に仇する男の出現で番頭丁稚共々、神経をとがらせている所、忠太郎があっけらかんと訪ねて来たらしく表でひと悶着。執拗に粘るとの報告を受け、おはまは自ら口一つで追い返す算段で招き入れる・・。忠太郎の証言は記憶と合致していたが、息子が九歳の折に亡くなったと風の噂で耳にして以来、忠太郎の妹に当たるお登勢一人に愛情を注いできたおはまは事実を受け入れられず(また渡世人風情との付き合いがお登勢の将来に影を落とすとの気遣いもあり)、忠太郎をゆすりたかりの一人として追い払ってしまう。だが兄を想うお登勢の声に目が覚め、方々を探すが見つからず諦めて去る。その原っぱに身を潜めていた忠太郎は、母妹とは相見えず、瞼に焼き付いた母の面影を思いながら再び放浪に出る・・。
上演台本を書いたラサール石井の弁の通り、ほぼ原作をなぞって終幕を迎える。石井氏は歌の歌詞を書き入れている。これに朝比奈尚行(時々自動)が曲を付けているのだが、「瞼の母」を異化する要素がこの時々自動的アプローチ。ただし「任侠物」をやる大衆演劇の色彩を意識したのだろうと想像される曲調は、石井があまりいじれなかった原作が描く最後の「涙」には異化を施さず真情豊かなメロディーを投入してほしかった、というのが私の感想。演じ手の動きをつぶさに覚えていないが、終始奮闘の伊藤弘子がちょっと締まらないラストを閉じねばならなかったのも、処理としては気になった。王道で良いのではないか、と思った。
ひとはなれていく
箱庭円舞曲
浅草九劇(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/21 (金) 15:00
2007年から観てる劇団だが、本作も箱庭らしい丁寧な会話劇だった。(2分押し)112分。
海に近いシェアオフィスの30年。慣れる人、変化する人、さまざまな人の絡み合いが、ちょっとした笑いと少しの嫌な感じと、ほんのりした人間への信頼とともに描かれる。セリフから時代の変化が分かる脚本も巧いが、劇団員とベテラン客演があいまって、いつもの箱庭らしい独特の雰囲気が沸き上がる。ザンヨウコの佇まいがいい。
アイ・アム・ア・ストーリー
シベリア少女鉄道
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
オルガ・トカルチュクの『宝物』
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ポーランドとの所縁を温めるシアターX独自の上演企画。
ノーベル文学賞受賞(2018年)の女性作家オルガ・トカルチュクの作品との事だが、アフターミーティング(シアターX主催公演では上演後会場との交流を行なう)で知った所では、この作品はかつて発表した小説(連作短編の一つらしい)ではあるが、本国で近年これをTVドラマ化するために脚本化したものをプロデューサー上田美佐子が入手、伊在住の井田邦明が演出した。
戦後間もないポーランドのある地方の一家の日常。が、主人公の娘クリシャが夢の中で自分に呼びかける男を探して旅に出る・・。占領から解放された人々の貧しさと酷薄な現実をベースに、寓話性を粉末でまぶした味わいがあり、短編小説らしさがある。ストーリー自体よりも、人々の生活風景と心象風景に、何か惹かれるものがあった。
美術が簡素ながら作品世界を過不足なく満たし、ピアノの生演奏は場面を象徴するクラシック曲を印象的に提示して、作品にマッチしていた。
いびしない愛
ばぶれるりぐる
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/10/13 (木) ~ 2022/10/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇作家協会新人戯曲賞の最優秀賞を取った作品がようやく東京公演が実現。こまばアゴラのラインナップを見て秋を楽しみにしていた。それだけの事はあり、よしよしと劇場を後にした。
SessionYoshiya・語り
かわせみ座
プーク人形劇場(東京都)
2022/10/18 (火) ~ 2022/10/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
㊗創立40周年公演。
「かわせみ座」公演は、たぶん初めての観劇だが、人形と人間が織りなす壮大・深淵な物語に上演時間を忘れるほどだ。が 少し気になったことが…。何か違和感のようなものが残ったが、帰り際にスタッフに確認して納得した。
アンコール…薄暗い中で 白い羽が舞台空間を自由自在に飛び回る、その優美で幻想的な光景にウットリする。そして谷川賢作さんが これでお仕舞いと告げる。舞台には演じてくれた人形が並んでいるが、そのうちの一体が登場していない。何故という疑問、それが少し気になったので、思い切ってスタッフに聞いてみた。毎回内容が異なり、操演する人形も違うという。登場しなかった人形は「森の妖精」というらしい。あぁ、人形にも名前というか役割を表す名があったことを改めて思い出した。人間同様、一体一体に個性や役割があるのだ。谷川さんが内容・粗筋のようなものは用意していないと説明していたが、せめて今回観(登場し)た人形の名を知ることが出来れば、想像力に羽ばたきが出来たかも知れない。そう、当日パンフにあった「何もない舞台が、果てしない空に海原に、そして森になる。あなたの想像力の翼で、軽やかに宙を舞い、身をゆだねたゆたう」ように…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)
オルガ・トカルチュクの『宝物』
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
テノヒラサイズの人生大車輪2022
BALBOLABO
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
理由も分からずに監禁された!という集団心理と、個々が背負っているターニングポイントが絶妙に織り交ざった攻め攻めのエンターテイメント
ひとりひとりのエピソードが演じられる毎にパズルのピースが見えてくるのだけれどそれと同時に、そうなると犯人は誰、どうやってこれらのピースが収束していくの…と思うところがどんどん増えていくし、脱出の方も進展をみせてますます引き込まれていくという仕掛け
とにかく生の迫力が良い
演技力だけでなく身体能力とかリズム感といったパフォーマンス力も必要だろうし、こんなに面白く賑やかに転がっていく疾走感は中々味わえない
登場人物7人全員が主役と言って良いほどに重要で、それぞれが主張しサポートしあいながら様々な組み合わせで物語の大車輪を回すという見事なバランス力
『テノヒラサイズの人生大車輪』という経歴は、きっと演者としての勲章になると思えるのでした
黄金のコメディフェスティバル2022
黄金のコメディフェスティバル
シアター風姿花伝(東京都)
2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/21 (金)
価格3,500円
21日19時半開演のグーチーム
劇想からまわりえっちゃん『黄金時代』
東京ハイビーム『ゴーストよ、こんにちわ』
の45分×2本立て(途中休憩10分)を拝見。
初日ゆえ詳細は伏せるが、攻め口は異なるも、2作品ともエモーショナルな作風で、心の琴線に触れまくり!(『ゴーストよ…』が触れたのは、琴線ではなくバイオリンの弦だけどw)。
心地よい時間を過ごせたことに感謝。
なお、演じ手では
『黄金時代』では、先月、スタジオ空洞で拝見したばかりの玉一祐樹美(たまいち・ゆきみ)さんの諦観と切ない表情が
『ゴーストよ、こんにちわ』では、個人的には『マリアの首』(2021.10)以来となる、那須野恵さんの場面毎での表情の変遷が
強く印象に残った。
アイ・アム・ア・ストーリー
シベリア少女鉄道
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/10/12 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
シベ少、と略して語る兄貴の「伝説的」過去作品解説を印象深く聴いたのは7年近く前の事。自分の知る演劇とは違う世界の事として聞いていたのだが、気になり始めた。元来好奇心は強いが行動に移るのは遅く、一年位置いて赤坂REDで観たのが伏線仕込み90分、回収15分という勢いの代物であった。独自に確立された世界観が提示されていて、印象的だったのが俳優たちの演技。真情を演じつつどこか見る者に突っ込ませる余地を与え、徐々に壊れて行く塩梅が舞台を成立させている事が、私の発見であった。話自体は伏線回収を全て把握できなかったが中々面白いと思った。
二回目の観劇機会は程なく訪れたが私的には残念な出来。数年が経ち、今回新しい劇場で三回目のシベ少観劇となった。