ぼくのはははははのはは
エムロック
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
物語は、人生で多く使うであろう言葉「ありがとう」と「ごめんね」、それを家族に向けて使わなければならない事情が本筋。多くの登場人物が織り成す人情豊かな下町風景を生き活きと活写するのが脇筋。公演は、本筋と脇筋が絶妙に絡み、銭湯を営む家族と常連客のドタバタ劇の中に、人の悲しさ切なさ、そして優しく労わるといった多くの感情を紡いでいく。
舞台美術は、銭湯の男女浴場へ通じる共用スペースをリアルに作り込む。久しく銭湯へ行っていないが、あぁこういう作りだったと懐かしく思えるほど よく出来ている。この場所だけで人の過去・現在そして これからも現している。太田勝版 人情劇は観応え十分だ。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)【Bチーム】
藤原さんのドライブ
燐光群
AI・HALL(兵庫県)
2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
ハンセン病とコロナの隔離をミックスさせていたような…(あってるかな)
その中で生じる差別、過去から受けてきた差別などの出演者が今まで感じてきたものをミックスし、今後どうすればを問い掛けていたのかな…
時間軸がわからなかった
秋の下北沢盆踊り
阿佐ヶ谷スパイダース
昭和信用金庫本店駐車場(東京都)
2022/11/19 (土) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
“アサスパ”(朝からスパゲッティの略ではない。念のため)オリジナル音頭他季節はずれの盆踊り企画-
駐車場内のホットワインやビール等販売の他にも遊覧文庫なる移動本屋が出店すると、ダンサーや演劇関係者が本を囲んで談笑したり、一冊の本が目に留まり互いに譲り合ったりと創造的な場の雰囲気を堪能。
法螺噺 アオイトリ
ツツシニウム
上野ストアハウス(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
こどもとおどる
阿佐ヶ谷スパイダース
昭和信用金庫本店駐車場(東京都)
2022/11/19 (土) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
スズキ拓朗(CHAiroiPLIN)さん他駐車場敷地内の間近でダンスを観られる敷居が低くてとても楽しい素敵な時間。
こどもが堂々と踊っていて中性的でもあり、拓朗さんにも負けぬオーラを纏っていた。
ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!
waqu:iraz
APOCシアター(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
羽衣・モノムジカよりもさらに距離が近い、熱い、敷居が低い、財布に優しい、そして満足度が高いミュージカル!!
お勧めです。
赤い月 落ちた犬 聞こえますか 悲鳴
横浜ボートシアター
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
語りと人形の劇「犬」
“病んだ魂”。嫌な予感がして観に行ったが、ズバリの内容。仏教説話調の気の滅入る鬱話。漱石門下の作家、中(なか)勘助の1922年(大正11年)発表の小説が原作。仮面と衣装だけの人形二体を使って演じられる。下手の端の向かいに生演奏で劇伴を奏でる松本利洋氏、生ドラムの迫力。笛やギター、DTMを駆使して飽きさせない。上手に語り手の玉寄長政(たまよせちょうまさ)氏、下手に語り手の岡屋幸子さん。この二人が台詞なども担当。バラモンの苦行僧の操演はかわらじゅん氏。子供を孕んだ若き美しき娘の操演は奥本聡氏。
11世紀、アフガニスタンのスルタン(君主)、マームード(マフムード)はインドに17回侵攻、略奪と虐殺を繰り返した。イスラム教徒である彼等はヒンドゥー教仏教ジャイナ教徒を迫害し寺院を破壊して回る。北インドのクサカという町で森の中、苦行を続ける一人の老いたヒンドゥー教のバラモン僧。ハヌマーンに願を掛けて礼拝に通う若き美しき娘と出会う。娘の願について問い質すと、侵略してきた将校に犯され身籠ったこと、そしてその男のことが忘れられずもう一度逢いたいことを告白する。バラモン僧はその娘に七日間の清めの儀式を強要する。草庵で全裸になり、聖水で身を浄める娘。半生を賭した禁欲の果てに老僧が辿り着いた真理とは。
なかなか観られない邪悪な演劇。性的描写の過激さをもって、発禁処分を喰らった原作。「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」。
歌わせたい男たち【11月26日夜~12月3日公演中止】
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/11/18 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
戯曲では読んでいたが、舞台は初見。素晴らしいの一言。笑いにくるんで教育現場への「国旗・国歌」押しつけを批判する。笑えて笑えて、その上で現実にこれが起きていると思うと悲しい芝居だった。最初、元シャンソン歌手のミチル(キムラ緑子)は服を洗濯中で、布団にくるまって出てくる。服が乾いて着替えると、方もあらわなシックなイブニングドレス。このドキドキさせる衣装効果は戯曲ではわからない。
「がちがちの左翼」(本人は軟弱左翼のつもり)の拝島(山中崇)が、校長(相島一之)と片桐(大窪人衛)に「歌ってくれ」「立ってくれ」「そうしないと、大変なことに」と問い詰められと、突然シャンソンをうたいだす。このずれ、はぐらかしが笑える。非条理な状況にピッタリの飛躍した抵抗だった。最初は「暗い日曜日」。そして「パダンパダン」。最後の「聞かせてよ愛の言葉を」も含めて、YouTubeで検索してしまった。
コンタクトをなくしたミチルが「職を失いたくない」と、拝島に眼鏡を貸してくれと迫る。不意を突いたり、無理やりとろうとしたり、切羽詰まっての実力行使が面白かった。そこまで追いつめられるということが悲しいのではあるが、それだけにおかしみがいや増した。
〈国家・国旗に起立斉唱しても、それが嫌だという気持ちは罰せられないし、持ち続けられるから「内心の自由」は守られている。行動で表すのは「外心」〉という論理は、一見もっともらしい。それもそのはず、最高裁の判決で言っているそうだ。国家・国旗押し付けの屁理屈もここまで来ていたか。有料パンフの資料によれば、最高裁ではこれに反対意見を付けた裁判官も一人いた。
舞台上の時計がきちんと動いていて、まさにリアルタイム演劇だ。8時5分前から始まって、10時の卒業式開始に向けて、1時間45分の芝居。黒板の日付は「二〇〇八年三月〇日」とある。初演が二〇〇五年、再演が二〇〇八年だった。今回、二〇二二年などにしなかったわけは、いまは反対派教師を式場外の雑用係にするなど(この舞台でも校長が拝島を駐車場係にしようとする)、事前に対策をとるなどして、状況が変わったからだそうだ。有料パンフの資料や対談、寄稿も充実していた。
法螺噺 アオイトリ
ツツシニウム
上野ストアハウス(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
役者さんの演技が(止まっている演技やシルエット含め)「綺麗」でした。ダンスシーンもこういうの好き。もちろんセリフはしっかりしており聞きやすくストレスなく見られました(大事)
物語的にはそんな感じであろうという感じのものが見られたので普通に楽しめた。
ぼくのはははははのはは
エムロック
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最高でした。めちゃ心震えてしまった。
主演の方すてきだった。(Bチーム)
素敵な瞬間が垣間見える舞台だった。
本がとても良いなと思いました。
ちょっと長く感じる部分もあったけど、考えさせられるし泣いてしまった。
本当観て良かった。
たくさんの人に観てほしいなあ。
ぼくのはははははのはは
エムロック
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
ジャンキー・チエの木人件
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久しぶりにとっても良いお芝居を観ました。
面白いし、感動があるし、最初から最後まで楽しめました。ありがとうございます。
歌わせたい男たち【11月26日夜~12月3日公演中止】
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/11/18 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
キョウカイセン
JACROW
駅前劇場(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/18 (金) 19:00
Bキャストを観劇。オーディションで選んだ役者とワークショップを経て作った芝居。緊張感が溢れる107分。
病院のICUの待合室が舞台。一緒に溺れて危篤状態の男と女を巡って、男の妻・姉・姉の夫・妹、女の夫・弟の6人が、臓器提供を巡って議論する。なぜ2人が一緒に溺れたか、という疑問もあり、臓器提供と言うより、むしろ死をどう受け入れるかという話題を扱っているように思う。解決はちょっとご都合主義っぽいところもあるが、話題が話題だけに深刻な雰囲気で観劇したが、ちょっと奇妙なキャラクターの家族だとも言えて笑えるシーンもあるように思った。
法螺噺 アオイトリ
ツツシニウム
上野ストアハウス(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
触れただけ
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
キョウカイセン
JACROW
駅前劇場(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
お國と五平
Nakayubi.
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
このお話は1952年に成瀬巳喜男監督で映画化されている。お國役は当時33歳の木暮実千代で、相当にエロかったという評判だ。本来は3人のみの登場だが映画ではそれまでのいきさつをお國の回想シーンとし、闇討ちにあった主人なども登場する。そういう展開にしたくなるような普通のエンタメ作品なのである。
ところが、この舞台のお國は仮面を着け、黒一色のたっぷり衣装で見た目にはエロとは無縁である。それどころか(経費節減のためか)全体に非日常的な表現で、アフタートークで佐々木敦さんが指摘したように五平に鎖を付けて連れているところはまるで「ゴドーを待ちながら」のような雰囲気さえある。ただし、主宰の神田真直さんはベケットとは関係ないと答えられたのが意外だった。あくまで歌舞伎や能の世界感らしい。一本の木の代わりにドラム缶を置いたと勝手に納得したのだが。
もちろんストーリーは不条理なところは全くなく、分かりすぎて身も蓋もないものである。3人の俗物のしょうもない争いなのだ。アフタートークでは悪人と呼んでいたが、まあ皆さん(含私)こういう立場になればこんなものでしょう。
コンクール用の演出なので極端なものだが不思議な世界観は十分楽しめた。
ぼくらが非情の大河をくだる時~新宿薔薇戦争~
オフィス3〇〇
新宿シアタートップス(東京都)
2022/10/22 (土) ~ 2022/10/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「楽屋」以外の清水邦夫作品舞台を観たのは初めてかも・・。戯曲は短いのを二つばかり読んだが。
このたびは渡辺作品でないオフィス3○○舞台、客演に岡森諦、シアタートップス、今や「安い」とさえ思う4000円の入場料で「当日キャンセル」狙いで観に行った。清水邦夫戯曲発見の機会になった。全共闘時代、ヘルメット姿がそこここに蠢き、詩人、兄、父の「敗北が判っているかのような」物語を取り巻くコロスとなる。苦悩と恍惚が同居する詩情はふるる劇では、キリストの受難と同じく肉体の破滅の中に復活を予見させる基調があり、この時代そのものへの鎮魂の響きがある。
ゲイの発展場である新宿のとある公衆便所で、たむろする男たちを後景に(時に前景)、主人公の吐く台詞が個的な懊悩を超えて時代的広がりを持ち、渡辺えりの演出で現代にせり出して来る。
何より渡辺氏が十代の頃「書店で読んで」「書き写して」心酔した戯曲、「いつかやりたい」との念願を果たした舞台だからだろうか、想いに満ちて心地よかった。客席には渡辺氏の旧知の演劇人らがちらほらといった模様で、会場の雰囲気もよく、実はかなりの不眠状態で駆け付けたが寝落ちもせず終演を見る事ができた。
サタニウムのベロベロバーのマーブルさん
あの温泉地
新宿眼科画廊(東京都)
2022/11/18 (金) ~ 2022/11/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
狭小スペースにてほぼ素舞台ですが、三者三様でハッチャけて魅せます!荒唐無稽の渦に観客も巻き込まれてトランス状態に。生身の人間が発するエネルギーを体いっぱいに浴びる60分間-