映像鑑賞
満足度★★★★
物語は、人生で多く使うであろう言葉「ありがとう」と「ごめんね」、それを家族に向けて使わなければならない事情が本筋。多くの登場人物が織り成す人情豊かな下町風景を生き活きと活写するのが脇筋。公演は、本筋と脇筋が絶妙に絡み、銭湯を営む家族と常連客のドタバタ劇の中に、人の悲しさ切なさ、そして優しく労わるといった多くの感情を紡いでいく。
舞台美術は、銭湯の男女浴場へ通じる共用スペースをリアルに作り込む。久しく銭湯へ行っていないが、あぁこういう作りだったと懐かしく思えるほど よく出来ている。この場所だけで人の過去・現在そして これからも現している。太田勝版 人情劇は観応え十分だ。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)【Bチーム】