4人の泥棒と少女のメモワール
PHANTASISTA
高田馬場ラビネスト(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
私は色々芝居を観ますが、これは滅多に観ない珍しいタイプ。客席は若い女性が殆ど。そもそも出演者はイケメンを含む男性ばかり。私は「選択」を間違えたかなと思いましたよ。芝居というのは本当に様々。アドリブ満載のコメディ? 私自身よく分からない状況で前説があり、2時間休憩無しの舞台が始まりました。意外と(いや失礼!)脚本がしっかりしていて、興味深い流れ。でも私は初めて観る劇団、ついて行くにが大変でした。場違いの年齢の私には、笑いの面白さが分からない場面も多いのですが、殺陣が売りの1つ。このタイプの芝居、観ることはあります。エンターテインメントの1つと思えば楽しい。毎回ゲストが出演。今日は小島ことり。他の出演者に無いキャラと存在感が魅力。芝居に良い意味のアクセントを付けていました。
夢の肉弾三勇士【11月21日夜公演中止、11月23日昼夜は特別映像上映に変更】
七ツ寺企画
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2022/11/18 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★
鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00
スタッフにコロナの人が出たとかで、急遽映像での公演になりました。
時折アップの顔が見れたりはいいのですが、音的にナマで聞くより音が割れるのが残念。
スタッフが言ってたように、確かに内容はチンプンカンプンでわかりません。
での登場人物や歌や踊りを楽しむのはそれはそれでよかったかも⁉
きもい男性陣より、女性たちの演技の方がよかったです。
遥かな町へ
文化庁・日本劇団協議会
シアターX(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日本の漫画やアニメが海外で歓迎されているという話はよく聞くが、その実態は海外へ行ってみないと肌で感じられない。よくわからない。これは、日本の漫画がフランスで人気となり、それをスイスの仏語圏(?)の演出家が日本の若い俳優を使って劇化した作品の里帰り公演ということだ。フランス人はどう感じているのか興味を持って両国へ。カイは小さな小屋だが平日昼間の老若バランスのいい客で、ほぼ満席。
30年ほど前に書かれた谷口ジローの原作は見たことはないが、舞台から察すると、世紀末に流行った自分探しのテーマのいかにも日本風の話である。
中学生のころ、父親が突然蒸発し、母親に育てられ一応社会的には安定した立場がある48歳の男が、京都への出張のついでに、ふと故郷の倉吉によってみると、タイムスリップして、中学生時代に戻って、その父親の心情を探る。
舞台は、大きな白黒の幕や歌舞伎のだんだら幕の色の大きな板などを巧みに使って、幕で切り取った舞台がいかにもマンガの駒割りの様にみせるところなど、細かい工夫がされている。この手で、観客からの視点を、天井から見ている(俳優が寝ているのを上から見る)視点にするところなどはうまいものだ。48歳の今の家庭と、14歳の少年の時の家庭と二つの家族のそれぞれを並行させて舞台は進む。二人の役者が同じ動きでタイムスリップをやって見せたりするのはフランス流合理主義だ。人物解釈もフランス人のセンスで、登場人物はみな幼いころから自立している。その中での父親の蒸発である。舞台からうかがえる原作はもっと、日本的な情感に支えられている父に託した自分探しだろうと思う。
地球を半分回ったフランスのことだから、違うのが当たり前で、きっと、フランスでは、孤独に育つ子も日本より数多く(それは映画などを見ているとよくわかる)異国の漫画をきっとメルヘンチックに自分たちに引き寄せたのだろう。舞台となる倉吉は中国地方の知名度もそれほど高くない小都市だが、日本の作品だったら、その地域性は外さないだろうし、古い街の独特の家庭環境ももっとリアルになったに違いない。そのどちらが演劇にとって、いいかを言うのは、難しいが、こういうことから国際的な双方の理解が深まるのは長い目で見ていいことだと思う。現に、その感覚の違いを見るだけで、面白く見られた。しかし演劇的にどうかと問われたら、上演されたここ日本の両国では、演劇としてのリアリティが足りない。だから蒸発の理由もただの説明に終わってしまう。
これは劇団協議会が文化庁と組んでやっている日本の演劇人を育てる会のプロジェクトの一つで、出演者は、文化庁の育成対象者が多い。皆まじめに取り組んでいるが、そしてぼろも出してはいないが、日本人の生活感のある演技や台詞を全く捨てている。それをフランス人の演出者に求めるのは酷と言うものであるが、日本で上演する以上そのへんをどう考えら上でのことかは観客に知らせるべきだろう。先日見た新国立劇場の鳴り物入りのイギリスとの共同開発の戯曲(私の一か月)も、関係者の苦労は十分に察しられるが、最終的に、観客が常に地域を離れられないということについては、さして考慮されてはいなかった。
いつでもどこでも誰とでも
演劇ユニット「みそじん」
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!!もう設定からしておかしいのですが、そこで繰り広げられる会話が笑えます。3人によるアトラクション?まであって、ここ最近で1番笑いました。
特典の手拭いかわいいです。先行特典付きのうちに予約すれば良かったわ。
猫、獅子になる
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/11 (金)
俳優座と横山さんとの相性が良いのだな。と感じる。
あぁ。なんだかやるせなさを感じながらも前に進むしかないことを考えていけることが幸せってことなのかな?とも思う。救いがあって良かった。すごいと思えた作品でした。
らいふ
NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2022/11/22 (火) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃめちゃ面白かった☆竹村さんの本に植松さんの演出、振付けはもぅビートルズのレノン・マッカートニー級の神業でした!観客は【梅子の人生】に【自分の人生】を見てるので皆感動しちゃうんです♪改めて【笑顔を大切に生きて行こう】って思わせてくれる素晴らしい作品でした☆踊りとお芝居の比重も絶妙に心地良いんでどちらの側面からも楽しめました☆エンタメ最高~\(^o^)/
服が腐る-2022AW-
人間嫌い
サンモールスタジオ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00
初見のユニットだが、女優がいっぱい(特に藤真廉)が出るので観に行った。面白い。(3分押し)103分。
とあるアパレルショップを舞台に展開される「オシャレ」と「ファッション」と女子の関わりの物語。「服が腐る」という言葉を初めて聞いたが、売れなくなることだと言う。腐りかけた服が臭いで分かる店員がいるという、一種のファンタジー的な設定。ファッションとは無縁のジジイの私には充分に理解できたかどうかは分からないが、女子あるある的な物語展開は共感が持てるし、女子にとってのオシャレの持つ意味とかも何となく感じた舞台だった。目宛の藤真は自身の劇団とはちょっと違う印象の「オシャレ女子」を演じていたが、それはそれで楽しく観た。インフルエンサーを演じた武田紗保に注目したが、MCRの『アカデミック・チェインソウ』で観たのだった、と後で思ったのだった。
冒頭、作・演出の岩井美菜子が舞台で登場するファッションの説明をして、3分押したところでそのまま芝居に移る面白いオープニング。
それにしても、本場のチャイってスパイシーなのか?知らなかったぞぉ。
服が腐る-2022AW-
人間嫌い
サンモールスタジオ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
当日パンフによると作・演出の岩井美菜子さんは現役でアパレル店員もされているそうで
そうだよね絶対そうじゃなきゃこんな綿密に描けないよね、と納得しきり
演じる役者さん達もそれぞれに巧い
描かれる舞台は普段敷居が高くてとても近寄れないエリア、逆にどんな感じなのかとても気になる世界だったのでワクワク
洋服大好き、オシャレに敏感な人達が織りなす物語
これが期待以上に面白い
もしかして表現の為 かなり身を削っているのではないかと思えるほど登場人物の内面が力強く伝わってくる
楽しげに(時には苦し気に)とても自然体なものだからニュアンスや繊細な部分も含めて素直に入ってくる
引き出しがまだまだ沢山ありそうな勢い
劇団「人間嫌い」演劇界の 新しい風だと思います
サクセスストーリーがはじまらない
劇団マリーシア兄弟
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水) 18:00
マリーシアらしい”男だらけの楽屋もの”が、進化を遂げて帰って来た。テンポよく繰り出される台詞の応酬に無駄がなく、どんどん引き込まれる。夢がない人生は寂しい、でも夢だけでは生きて行けない・・・そして夢破れた者はどんな選択をするのか。
登場人物がみんないいヤツで泣かせる。
熱海殺人事件
宮下涼太プロデュース公演
中野スタジオあくとれ(東京都)
2022/11/22 (火) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「熱海殺人事件」はいろんなバージョンがあり、今回は『熱海殺人事件ザ・ロンゲストスプリング』でしたが、事前に公開されていなかったので知らずに見に行きました。見たことがなかったバージョンだったので、良い機会だったと思いますが、大山の登場シーンはあの曲が聞けると思っていたのでちょっと残念。バージョンが違うと使用曲も違うようです。また、今まで見た中で一番老けている大山だったかも。
今回も熱い熱海でした。いろいろあって面白かったです。
追想・エムキチビート
エムキチビート
エビスSTARバー(東京都)
2022/11/15 (火) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
11月23日(水) 「アイワズライト」上映会に行きました。自分が出演したDVDはほとんど見ないと言う方々と一緒に見られるのは貴重な体験かも。いろんなお話も聞けてとても楽しかったです。
頼まないといけないワンドリンクには、暖かいものも欲しいと思う今日この頃です。
服が腐る-2022AW-
人間嫌い
サンモールスタジオ(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水)
価格4,000円
23日19時開演の初日舞台を拝見(107分)。
”服”をキーワードに、心の中のクローゼットの中身に込められた、登場人物各々の様々な思いの丈が、門外漢(男性)のワタシにでさえ、充分伝わって来た群像劇。とても見応えがあった。
なお、登場人物の中では、てっきり深夜薬局「LUNA」の店主だとばかり思っていたが、実は同族企業のお嬢様重役だった(故に愚痴を言い合ったり・気持ちの通じ合う同僚が会社に一人もいない、孤独な)”爆買いおばさん”シホ(演・芦田千織さん)に一番シンパシーを覚えた。
ところで、ラストシーン、愛着はあったものの、結局、売れ残って処分が決まった服を、せいか(演・藤真廉さん)が引き取った途端に”匂い”が消し飛んだエピソード、本作品の作者の衣服に対する愛情の深さが微笑ましく感じられた。
ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!
waqu:iraz
APOCシアター(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/17 (木) 15:00
公表されている「沙翁の不朽の名作「ロミオとジュリエット」を原案に大胆に翻案」の通り、単に現代に置き換えただけでなくイマの様々な事柄を織り込んだ「原典の流れに沿った新たな物語」。
その翻案具合は「七人の侍→荒野の7人」よりも遥かに上で「ロミオとジュリエット→ウエストサイド・ストーリー」に匹敵するくらい?
新たな設定にした部分やそのまま使う部分など原典と対比しつつ楽しんだ。
特に原典の「あの人物」を「イマそのもの」な人物に置き換えたのは個人的に大ウケ。
さらにその関連で脱出(?)に「あんなベタな手口」を使うとは!(笑)
あと、王政(ひいては天皇制)について考えさせられたりもする。
そう言えば原典の台詞(?)を使った会話に第三者が「ずいぶんと古めかしい言い方をするのですね」とか茶々を入れるのにもニヤリ。
ところで、あれ以前の物語「ロミオ アンド ジュリエット アット ナイト!」とあれ以降の物語「ロミオ アンド ジュリエット アット デイ!」とかないのかしら? だって、「ナイト→ドーン→デイ」という有名な三部作(?)があるじゃないですか。(もしやその「ドーン」ではない?)
住所まちがい
世田谷パブリックシアター
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2022/10/22 (土) ~ 2022/10/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
仲村トオルさんもでていると言うことで、楽しみな気持ちで観てきました。
思ったものと少し違いましたが、なかなか難解な面白さがありました。
役者の皆さんも体力がすごい!しゃべる、しゃべる、しゃべる、
いやはや、流石の一言でした。
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
COOL JAPAN PARK OSAKA・TTホール(大阪府)
2022/10/22 (土) ~ 2022/10/22 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
あらすじを読んだ時点で、面白そうだ!っと、思っていきました。
ストーリーやオチも一緒に分かるけど、そこを何処までも楽しく演じてくれる役者の皆さんが最高に良かった。
「葬式ってなんやろ」「親心ってなんやろ?」などと考えル機会をくれる良い作品。
あの日あの時の、嘘
MousePiece-ree
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/12 (土) 19:30
座席D列13番
価格4,000円
結構経ってしまったが、感想を書くのを放っておいてしまった。
20周年らしい豪華な布陣での公演。といっても出てくる役者は3人のみ。私は赤い嘘バージョンを観た!
めちゃくちゃ面白くて、アドリブか演技かわからないところも素晴らしい作品に仕上がってる。脚本もよくて、さすがわかぎゑふである。
ただ、音楽がダメで、このスカスカした音楽に芝居が合わなくて場転で聞くたびになんでこんな音楽なんだろうと一気に気が抜けた。
それ以外は素晴らしくて、一緒に20周年を祝えて良かった。これからも元気に活動していってください。
名探偵とクリスマス・キャロル
Dowland & Company
北とぴあ つつじホール(東京都)
2022/11/23 (水) ~ 2022/11/23 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ロンドンのトリニティ音楽大学修了のメゾソプラノ歌手・波多野睦美さんが企画構成。ヴァイオリンの小玉安奈さん、バンドネオンの北村聡氏、ギターの鈴木大介氏の錚々たる面々。第一部は波多野さんの大好きな探偵物のドラマ音楽から選曲。曲のアレンジが見事で、観衆を魅了するヴァイオリンの美しさ。やっぱりサティの曲は一際強い。
第二部は波多野さんの朗読でチャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』。要所要所で辻田暁さんがキャラクターを演じ舞踏で彩りを添える。多分小学生時分に子供用を読んだ以来なので驚きがあった。『グリーンスリーヴス』は強い。自分の死や死後の苦しみを見せられて半ば脅迫的に改心させられるスクルージ。全ての哲学は死との対峙なのか。人間は目前に死を見据えないと心を解き放てないのか。第三の幽霊は巨大なフードを被り、巨大な両手だけが見える大男。インパクトがある。
吾輩は漱石である
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/11/12 (土) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
最近、サザンシアターの芝居はなぜこれを選んだという演目ばかりが上演されている気がする
戯曲の段階から失敗しているのに、なぜ上演するのか?新作の戯曲じゃないのに、なぜ、いま上演するのか?
今回もそうでした
もやもやしますね
レオポルトシュタット
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2022/10/14 (金) ~ 2022/10/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最終場、自分がユダヤ人であることに実感がない少年。彼が家族が死んだ理由を尋ねたときに繰り返される「アウシュヴィッツ」という言葉の重みが、これまでの場を通して観客にも重さを感じられるという構造だった
冗長なところも多く混乱もするが、この題材を扱う以上、しっかりと層を重ねることは大事だろうし、それが最後登場人物にも鑑賞者にも重さとして影響するのだから、適切かつ丁寧に組み上げられた芝居だと思う
サド侯爵夫人
遊戯空間
銕仙会能楽研修所(東京都)
2022/11/05 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
新作能がすきです
この作品も、立ち位置、動き、発声は能だと思いました。
一方でどうしても戯曲が劇を求めている気がするのです
戯曲の台詞を楽しむ、掛け合いの応酬としては成功してますし、戯曲を味わう方法としてはよい気はします
けれど、この戯曲は芝居として今まで上演されてきました。それらの方が面白い、それにつきるのかなと思います