実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/23 (水)
価格4,000円
23日19時開演の初日舞台を拝見(107分)。
”服”をキーワードに、心の中のクローゼットの中身に込められた、登場人物各々の様々な思いの丈が、門外漢(男性)のワタシにでさえ、充分伝わって来た群像劇。とても見応えがあった。
なお、登場人物の中では、てっきり深夜薬局「LUNA」の店主だとばかり思っていたが、実は同族企業のお嬢様重役だった(故に愚痴を言い合ったり・気持ちの通じ合う同僚が会社に一人もいない、孤独な)”爆買いおばさん”シホ(演・芦田千織さん)に一番シンパシーを覚えた。
ところで、ラストシーン、愛着はあったものの、結局、売れ残って処分が決まった服を、せいか(演・藤真廉さん)が引き取った途端に”匂い”が消し飛んだエピソード、本作品の作者の衣服に対する愛情の深さが微笑ましく感じられた。