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守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前2作のプレカレーテ演出は斬新でポップで面白かったが、今回は不発。ビニールを使った抽象的で貧乏くさい美術と、大仰な俳優の動きばかりが目立つ。佐々木蔵之介は禿げ上がったかつらに、ぼろを着たさえない老人で、まったく魅力が乏しい。守銭奴アルパゴンはそういう奴だから、と言っても、やはり観客の目を引く色気やオーラがないと、大舞台は持たない。大西礼芳がずっとミニリコーダーをふき、最後はサックスをふくのも、余興を出ない。

ネタバレBOX

ラストの大団円で、お人形のような派手でメルヘンチックな衣装がでてくる。視覚的にはそこが楽しめた。
遥かな町へ

遥かな町へ

文化庁・日本劇団協議会

シアターX(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本のマンガがフランスで人気があるという事は知っていましたが、谷口ジロー作品(日本で有名なのは『孤独のグルメ』)も大人気だなんて全く知らなかった
何だかこういうのって嬉しいものがあります
その谷口ジロー作品が外国の方によって演出され長きに渡ってフランス語圏で上演、大成功を収めているという、これもまた嬉しい事実
今回はその日本版の公演という珍しいパターン

本来原作に溢れているであろう日本情緒の面は差引いても、マンガでは出来ない演劇的表現多数、日本人キャストによる日本版という事でちゃんと方言を使われていたのも好印象でした
主観的イメージで言えば世田谷パブリックシアターっぽい感じ(う~ん、伝わりにくいか)

タイムスリップものとして かなりシッカリしたストーリー構成
でありながら主人公がタイムパラドックス ガン無視で大いに青春リターンを謳歌しているのが面白い
原作の趣旨がしっかり捉えられ描けているとみえ 絶えず惹きつけられるし、ずっと謎のままであった父親失踪の真実、とても丁寧に表現されていてもう腑に落ちまくり、腑に落ちて感慨深い
大納得の面持ちでのエンディングとなりました

大納得のトリプルコールでした

いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本来ならばギスギスする関係なのに、女3人実に楽し気に復讐を企てるのが良かった。
太鼓も歌もダンスも凄くノリノリで楽しい舞台でした。

いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
女優三人による掛け合い漫才ような面白さ。
一人の男を愛した女性同士が出会うことで生まれる嫉妬や嫌味 そして見栄といった感情を少しは描いているが、いつの間にか意気投合して…。物語の面白さは勿論、三人が劇中で行う芸能・歌謡・ダンスといった出し物が素晴らしい。同時に日々 時間の経過を表す衣装替えの素早さも観どころの1つ。

この作品は1996年にBeans(丸山優子、福島マリコ、小林美江)にラサール石井氏が書き下ろしたもの。この公演は 舞台設定を当時のままにしているから、その年代を知る人には懐かしいかも。コロナ禍でもないが、陰湿で険悪な状況でありながら明るく開放的な雰囲気、今の閉塞した日本(人)に必要な笑いと元気という 愛嬌ならぬ滋養を振り撒く。ある意味 力作とも言える。
ちなみに、本公演の演出は初演時 出演の小林美江さんが担当している。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は中央に丸テーブルと椅子2脚、後ろに整理棚やミニコンポが置かれている。気になるのは三か所に布が被せられている。壁には和太鼓を敲いている写真が飾られ、カレンダーは1999年9月。後に10月になることから2か月間の物語のよう。

明転後、大きな和太鼓が3台。和太鼓教室を主宰している原島弓子(大石ともこサン)の部屋に見知らぬ女から電話、そして突然押しかけてくる。この女・五十嵐五月(赤星まきサン)は、結婚相談所を経営している。あろうことか 彼女は弓子が付き合っている男は自分とも付き合っていると言い出す。そして五月は松野加代(根本こずえサン)と連絡を取り合い、彼女も間もなくやってくる。初対面の女三人、一人の男(金田竜生<登場しない>)を巡って壮絶な場面が…というシーンは ほとんどなく早い段階から意気投合する。それが男を殺すこと。その名も「金田竜生殺人計画」(加代 作)である。まず彼の部屋に忍び込み日記を盗み、そこに書かれている事が…。何となく女心を刺激するようで、見栄や皮肉が透けて観えてくる。

怖いのは、加代が話す嫌がらせの数々ー竜生の家に無言電話をかける、勝手にデリバ注文をする、玄関チャイムのピンポンダッシュなど、実に楽しそうに話す。そして勤めている映画配給会社に絡めて映画のタイトルや台詞を言うが、時代を反映して懐かしかった。五月は大金を貸しており、その金で弓子と竜生が海外旅行へ行ったりと、登場しない一人の男を上手く立ち上げ、翻弄されている滑稽さを巧みに描き出す。

暗転後、大太鼓3台が横に並んでいる。三人が力強く敲くが、見事な演奏になっている。さらにカラオケコンポで歌うが、そこは協調性がなく三者三様で好きな歌を選曲し同時に歌う。それが何と所々調和して面白可笑しく聞かせる、そのテクニックが凄い。そして歌に合わせたダンス、コミカルな振り付けの中に拳を作りガッツポーズをするような…なんとも元気が出るような観(魅)せ方だ。

親しくなった三人の女性は、弓子の太鼓教室へ入会し頻繁に集まる。しかし、近々 弓子が引っ越しを考えている。荷造りし部屋が整理された光景に、少し寂しい女心を見るような。
次回公演も楽しみにしております。
4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前説では、6年ぶりの本公演で 一言でいえば「コメディ」とのこと。さらに毎公演ともアドリブが多く上演時間が長くなる可能性も…。予定では2時間であったが、結果的には2時間10分(途中休憩なし)になった。

物語は 緩い笑いの場面を繋いで面白可笑しく観せるが、その魅力は何といってもスピードとキレのあるアクションシーンであろう。推理劇風に展開していくが、緻密というよりは楽しんで観てもらうといったサービス精神に溢れた作品である。
当日は若い女性を中心に ほぼ満席であったが、なるほど 出演者は若くてカッコいい男優ばかりだ。
また楽しみな劇団に出会えたことを嬉しく思う。
【日替わりゲストは 小島ことりサン】

ネタバレBOX

冒頭、舞台中央には 広げた傘1本。始まると可動式の衝立2枚を移動や回転させることで状況を作り出す。シンプルな舞台装置は、アクションシーンのスペースを確保するため。オープニングは、全員が舞台に立ちアクションダンスーその群舞を披露する。その後の 役者紹介を兼ねたアクションシーンは、後景の白幕に役者の顔と名前を映し出し、一人ひとり得物を持って動き回る。その得物も短刀・長刀、大鉈など様々で、その動作も一様ではない。

説明では 泥棒ー怪盗レジェンドの物語。数々の宝を鮮やかに盗み伝説を作ってきたが、ある⽇突然引退し動向が分からなくなる。時が経ち、⼩さな⾚い靴を盗む記憶喪失の<或る男>が、度々「怪盗レジェンド…」という⾔葉を発する。その男が唯⼀思い出したʻʻ少⼥ʼʻとは何者か。富豪だが泥棒でもある<利籐五郎>は、執事の<瀬⽻⼤和>から怪盗レジェンドが活動を再開したという報告を受け、また怪盗レジェンドを尊敬する詐欺師の<⽯川⾼志>は、彼の⾏⽅を追っていた。頭に意味深⻑なノイズが流れる問題を抱えるスリの<遠藤翔>、その真の正体は…。全ては、“フランスの⾚”と呼ばれる⾚い宝⽯がこの物語の真相へと誘う。

勿論、怪盗レジェンドや少女は登場しない。そこが公演の謎を深める要素になっている。この二人を登場させると時間軸の設定が難しくなる。少しネタバレするが、先に記した登場人物の中に怪盗レジェンドの息子がおり、<或る男>の記憶喪失と関係している。この<息子>と<或る男>を繋ぐ共通したモノが「“フランスの⾚”と呼ばれる⾚い宝⽯」である。
自分が観(聞く)逃したのかもしれないが、怪盗レジェンドが息子(幼いという台詞)と別れたのはいつ頃か、<或る男>の少女が行方不明になった時期は定かではない。そこには時間的な隔たりがあり、人物を登場させるとリアル過ぎて 面白みに欠けるかも知れない。逆に登場させないことによって、観客(自分)の想像の中で人物像(年齢も含め)を立ち上げ、物語を膨らませることが出来る。さらに怪盗レジェンドの代わりに、別の悪<闇のシンジケート>集団を表すことで、赤い宝石やノイズ、記憶喪失といった人物に負わせた謎が解る仕組みも巧い。

演出はコントのような笑いのシーンを小刻みに繋ぎ、テンポよく描く。その観せ方によってアクションシーンの調和性も生まれ、流れるような展開は観ていて心地良い。さらに日替わりゲストの小島ことりサンが白黒猫に扮し、別の意味合いを持たせる(箸休め的)笑い、コメディーリリーフとして上手く機能(役割を果た)していた。
また音響は剣戟のSEの効果音、アップテンポな音楽を流し、物語の世界観を支えていた。
次回公演も楽しみにしております。
玉田企画とゆうめいの「おたのしみセット」

玉田企画とゆうめいの「おたのしみセット」

渋谷コントセンター

ユーロライブ(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観ないと損やで。

4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キヤーーーーーーーーー!!!    イケメンの役者さんがドッサリで、嬉しい悲鳴でした。
私の大好きな殺陣もタップリで、大満足でした。
殺陣の腕前もひとりひとり見事で素晴らしかったです。

脚本も内容も半端なくおもしろい。
最初、自分に合うか心配していたが、バッチリ私好みでした。

受付の女性二人がとても感じがよく親切で、さらにお芝居の良さがアップしました。
笑顔も綺麗でした。有難うございました。

私は女性なので男性の役者さんだけで十分でしたが、男性のお客さんのためには、妹役に可愛い女性の役者さんがひとりいると、盛り上がるかもしれませんね。

笑いも満載で、2時間20分がアッという間でした。

遠方から、キャリーでタクシーで駆けつけている熱心なファンもいて満席でした。
これだけおもしろいので納得です。





いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

特に後半からは仕事疲れの重たい瞼もどこへやら、面白さが増していき前のめりに。
テンポ良く、サスペンス要素もあり、三人の息が合って、賑やかでほっこりした温かみのある一体感を場内一杯に常に感じられた。ブラボ~!!

ジャンキー・チエの木人件

ジャンキー・チエの木人件

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/18 (金) 14:00

15年前にソラトビヨリに書き下ろした作品(当時のタイトルは「ジャンキー・チエの木人犯」)のセルフカバー/リメイク。
さすがに記憶が鮮明ではないので推定だが初演版よりも出演者の年齢層が幅広いのでベテラン劇団やムード歌謡歌手など登場人物を膨らませてパワーアップしたのでは?
そうして描かれるのは大好きなパターンの1つであるバックステージもの。芝居に対する愛はもちろん、小劇場あるあるなど芝居好きをくすぐるネタも満載で客席が笑いの渦になるどころか時々拍手まで。
いやぁ「また観たい」との想いが15年経って叶って良かったぁ♪(ちなみに初演も予定外のリピートをした、と記録にある)

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

覚悟はしていたものの、今の目で観ればテンポは遅く、笑いは単純、話は浅い。こんな素人にぼろくそに言われて今年生誕400年のモリエールは怒り心頭だろう。こういうものを観るには古典を愛でる気持ちと素直な子供の心が必要なのだ、と反省はするもののシェイクスピア以外の古典はもう観るのを止めようと決めた。

プルカレーテの演出は良く言えば斬新、悪く言えば奇をてらっただけ。音楽はダメダメ。
後日追記:退屈な戯曲を何とかここまで現代の演劇に仕立て上げたということでプルカレーテはもしかすると凄いんじゃないかと思えてきた。それでもつまらないのは原作がやっぱり古すぎるのだ。

ネタバレBOX

船が難破して別れ別れになった兄妹というとシェイクスピアの「十二夜」を思い出す。オマージュなのか元ネタがあるのか。祝祭ものの馬鹿話という点も共通する。
どっか行け!クソたいぎい我が人生

どっか行け!クソたいぎい我が人生

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/12/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

2度目のユニット。昨年度の岸田戯曲賞を受賞後の初作品。家族の物語。(2分押し)105分。
 広島の小さな町で暮らす母と娘。星占い,パワーストーン,タロット等のスピリチュアル系にハマる母と、独立したいが決断ができない娘と、母の弟夫婦や母の職場仲間の若い男が展開する物語。母と娘の両方に問題と言うか引っ掛かりを感じるのだが、それぞれに共感できる/理解できる部分もある。私の感触に最も近いのは弟か。母役の占部房子の存在感は見事。

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

座席1階

佐々木蔵之介の怪演ばかりが前面に出た印象だ。モリエールの戯曲をルーマニアの演出家プルカレーテ氏が「圧倒的演劇的魅力」で舞台化したとのうたい文句だ。確かに、舞台美術はちょっと一風変わったステージだった。しかし、物語としては今ひとつだった。

とにかくカネに汚いというか、がめついお屋敷の主が主人公。娘の結婚もカネ絡みで強要するちょっと考えられないおやじだ。プルカレーテ氏はパンフレットで「そういう彼を哀れむべきなのか」と投げかけているが、やはり少し現実離れしている物語は自分にはなかなか響かなかった。これはプレカレーテ氏の責任ではないのだが。まあ、400年も前に作られた古典なのだから、文句を言っても仕方がない。
だが、結局、守銭奴は守銭奴のままだというのは、やっぱり響かない。物語を追うというよりは、佐々木蔵之介が仙人おやじのようなメークと出で立ちで舞台を縦横無尽に動き回るところがやはり、最大の見どころだ。演出家の注文に、日本を代表する俳優がきっちり応えたということだろう。

銀河の生活

銀河の生活

メロトゲニ

「劇」小劇場(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

120分。休憩なし。

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

初日拝見
一番目がとても面白かったせいか、尻すぼみ
流石にゑふさん作品はジーンときたが、後は…
自分でやれと言われたら、無理だからみんなスゲーと思う

ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュ

ACTOR'S TRIBE ZIPANG

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

内容は期待していた以上におもしろかった。
ミステリアスな感じで、次に何が起こるかワクワクしながら観た。
名作を世に送り出している監督の作品なので、たぶんおもしろいだろうと思い行った。
当たりでした。

一番感激したのは、セットでした。
劇場全体を船の中に見立てたもので、客席の横も舞台の一部で、客席の外も甲板にし、ドアを開けると、そこでも丁寧に演じ音響も使う。
お客さんは船の中の客席に座り、事件を一部始終目撃するというリアル感がスゴい。

脚本がしっかりしているというのが、最大の魅力。
ひとつだけ気になったのは、女性の叫び声と音響がちょっぴり大きかった。
イケメンの役者が何人も出ていて、超満席でした。

ベンガルの虎

ベンガルの虎

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

山丸莉菜さんのファンの方は絶対に観た方が良い。素晴らしかった。

『ベンガルの虎』自体は新宿梁山泊の花園神社公演で観た。面白いんだか面白くないんだかさっぱり判らない、いつもの唐十郎節。今回全く期待なしで観たのだがかなり面白かった。こんなアレンジが案外正解なのかも知れない。おっさんの適当な与太話を聴き流しながら、何か妙にぐっと来るフレーズにハッとする、そんな芝居。訳の判らない因果律、時空の捩れた世界線、言葉と情熱だけが激しい風雨にさらされながらも凛然と屹立す。
大小様々な行李がキーパーツ。大量の車券、大量の朝顔の鉢、大量のはんこ。

永遠のヒロイン、カンナ役は山丸莉奈さん。八木亜希子似。
井村タカオ氏はミシンのセールスマン、競輪場の予想屋、カメラマンと大活躍。幕間のダンスは必見。かなり場をさらってみせた。
産婆のお市役神原弘之氏はお歯黒が強烈。
ハンコ屋俗物博士に村岡伊平治役は伊藤俊彦氏。
水島役は山下直哉氏。
流しの銀次役は祁答院雄貴(けどういんゆうき)氏。
カンナの母、マキノ役は中原和宏氏。これも鮮烈なヴィジュアルを焼き付ける。

各々背負わされたカルマで取っ組み合うようなメルヘン。

4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

私は色々芝居を観ますが、これは滅多に観ない珍しいタイプ。客席は若い女性が殆ど。そもそも出演者はイケメンを含む男性ばかり。私は「選択」を間違えたかなと思いましたよ。芝居というのは本当に様々。アドリブ満載のコメディ? 私自身よく分からない状況で前説があり、2時間休憩無しの舞台が始まりました。意外と(いや失礼!)脚本がしっかりしていて、興味深い流れ。でも私は初めて観る劇団、ついて行くにが大変でした。場違いの年齢の私には、笑いの面白さが分からない場面も多いのですが、殺陣が売りの1つ。このタイプの芝居、観ることはあります。エンターテインメントの1つと思えば楽しい。毎回ゲストが出演。今日は小島ことり。他の出演者に無いキャラと存在感が魅力。芝居に良い意味のアクセントを付けていました。

夢の肉弾三勇士【11月21日夜公演中止、11月23日昼夜は特別映像上映に変更】

夢の肉弾三勇士【11月21日夜公演中止、11月23日昼夜は特別映像上映に変更】

七ツ寺企画

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00

スタッフにコロナの人が出たとかで、急遽映像での公演になりました。
時折アップの顔が見れたりはいいのですが、音的にナマで聞くより音が割れるのが残念。

スタッフが言ってたように、確かに内容はチンプンカンプンでわかりません。
での登場人物や歌や踊りを楽しむのはそれはそれでよかったかも⁉
きもい男性陣より、女性たちの演技の方がよかったです。

遥かな町へ

遥かな町へ

文化庁・日本劇団協議会

シアターX(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本の漫画やアニメが海外で歓迎されているという話はよく聞くが、その実態は海外へ行ってみないと肌で感じられない。よくわからない。これは、日本の漫画がフランスで人気となり、それをスイスの仏語圏(?)の演出家が日本の若い俳優を使って劇化した作品の里帰り公演ということだ。フランス人はどう感じているのか興味を持って両国へ。カイは小さな小屋だが平日昼間の老若バランスのいい客で、ほぼ満席。
30年ほど前に書かれた谷口ジローの原作は見たことはないが、舞台から察すると、世紀末に流行った自分探しのテーマのいかにも日本風の話である。
中学生のころ、父親が突然蒸発し、母親に育てられ一応社会的には安定した立場がある48歳の男が、京都への出張のついでに、ふと故郷の倉吉によってみると、タイムスリップして、中学生時代に戻って、その父親の心情を探る。
舞台は、大きな白黒の幕や歌舞伎のだんだら幕の色の大きな板などを巧みに使って、幕で切り取った舞台がいかにもマンガの駒割りの様にみせるところなど、細かい工夫がされている。この手で、観客からの視点を、天井から見ている(俳優が寝ているのを上から見る)視点にするところなどはうまいものだ。48歳の今の家庭と、14歳の少年の時の家庭と二つの家族のそれぞれを並行させて舞台は進む。二人の役者が同じ動きでタイムスリップをやって見せたりするのはフランス流合理主義だ。人物解釈もフランス人のセンスで、登場人物はみな幼いころから自立している。その中での父親の蒸発である。舞台からうかがえる原作はもっと、日本的な情感に支えられている父に託した自分探しだろうと思う。
地球を半分回ったフランスのことだから、違うのが当たり前で、きっと、フランスでは、孤独に育つ子も日本より数多く(それは映画などを見ているとよくわかる)異国の漫画をきっとメルヘンチックに自分たちに引き寄せたのだろう。舞台となる倉吉は中国地方の知名度もそれほど高くない小都市だが、日本の作品だったら、その地域性は外さないだろうし、古い街の独特の家庭環境ももっとリアルになったに違いない。そのどちらが演劇にとって、いいかを言うのは、難しいが、こういうことから国際的な双方の理解が深まるのは長い目で見ていいことだと思う。現に、その感覚の違いを見るだけで、面白く見られた。しかし演劇的にどうかと問われたら、上演されたここ日本の両国では、演劇としてのリアリティが足りない。だから蒸発の理由もただの説明に終わってしまう。
これは劇団協議会が文化庁と組んでやっている日本の演劇人を育てる会のプロジェクトの一つで、出演者は、文化庁の育成対象者が多い。皆まじめに取り組んでいるが、そしてぼろも出してはいないが、日本人の生活感のある演技や台詞を全く捨てている。それをフランス人の演出者に求めるのは酷と言うものであるが、日本で上演する以上そのへんをどう考えら上でのことかは観客に知らせるべきだろう。先日見た新国立劇場の鳴り物入りのイギリスとの共同開発の戯曲(私の一か月)も、関係者の苦労は十分に察しられるが、最終的に、観客が常に地域を離れられないということについては、さして考慮されてはいなかった。




いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!!もう設定からしておかしいのですが、そこで繰り広げられる会話が笑えます。3人によるアトラクション?まであって、ここ最近で1番笑いました。
特典の手拭いかわいいです。先行特典付きのうちに予約すれば良かったわ。

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