最新の観てきた!クチコミ一覧

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そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

G-フォレスタ

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽、奥様と観劇。
息をつかせない、怒涛の展開。
次から次と起こる殺人事件、仕組まれた巧妙な罠。
むちゃくちゃ、のめり込んで、拝見。
面白かった。
戯曲版は、小説版とは異なる結末との事で、調べたら、戯曲版の方が後味が良く仕上げてくれていて、とても良かった。
アガサを堪能!

絲(いと)~空の足音と水の足跡と~

絲(いと)~空の足音と水の足跡と~

しろみそ企画

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
何の能力もないカナと1人の少女の出会いが、人々と繋がり、国々を巻き込む流れとなる…

しろみそ企画 さんは、人との絆の大切さ、優しさがあって、気持ちを前向きにしてくれる。
芸創で久々の公演、とても良かった。
前説・ウェディング刑事も面白かった。

モナリザの左目

モナリザの左目

げきだんかえる

布施PEベース(大阪府)

2022/06/25 (土) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日観劇。
簡単な傷害致死傷裁判の筈だった。手紙を貰うまでは…

大体の大きな流れは物語早々に見えてくるのだが、細部をギリギリ詰めてゆく、ヒリヒリした展開、そして最後の結末…
パズルを完成させる過程が堪らない!
見応えある裁判捜査物でした。これで千円は超お徳!
良かった!

MUGEN

MUGEN

さくらさくらカンパニー

AI・HALL(兵庫県)

2022/06/18 (土) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇。
役者さんが5人と少ないが、AI・HALLの広い舞台の奥行きを活かし、照明も綺麗で、工夫されてた。

前回はコロナ禍で稽古ができなかったとの事だが、今回は殺陣も演技もバッチリだった。
が、殺陣芝居の人数が少なくなってたのが少し心配。
出演者が減った分、話の展開も主演お二人の語りがメインとなっており、少し一本調子に感じた。
コロナが開けたら、是非、大人数での公演を期待!

宗教研究クラブ

宗教研究クラブ

令和座

APOCシアター(東京都)

2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/28 (木) 19:00

95分。休憩なし。

うねるペン2022

うねるペン2022

三栄町LIVE

新宿スターフィールド(東京都)

2022/07/19 (火) ~ 2022/07/25 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/07/22 (金) 14:00

110分。休憩なし。

世の中と演劇する The three plays

世の中と演劇する The three plays

オフィスプロジェクトM

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/28 (木) 14:00

110分。休憩なし。

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

PLAY/GROUND Creation

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/07/23 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

LGBTについては、日本でも大きく問題にされるようになったが、これはLGBT先進国のイギリスの戯曲だ。ちょっと複雑な劇構成になっていて、かの国で問題が立ち上がってきた当初の1958年と、エイズを超えて五十年後の2008年と、二つの時代に同じ名前の登場人物たちがGゲイを生きる問題に直面する。
丁度この五十年の中間のころ、しきりに英国と行き来していた十数年があったので、外側からではあるが、イギリスの日常生活の中で、ほとんどの人がお互いのLGBTを心得て生活している複雑な感情のもろもろも知らなくはない。
この劇は、そういうイギリス社会の上に書かれていて、外側の社会からは、それぞれが性的嗜好を持つわずか四人の登場人物ですら、その実態が推し量れない。翻訳上演の難しい戯曲である。
ドラマは二つの時代のゲイのカップルの出会いと別れ、出発を細やかに描いていて、テーマは理解できるが、ニュアンスまでは伝わらない(こちらの理解が及ばないのだ)。人物も、名前が同じだけで関連がないので把握しにくい。前半が1時間30分。後半が約50分。
初めて見たこのカンパニーは、この戯曲を現代的リアリズムで処理する。セリフは小声で早くささやくようだ。シーンは、性的な嗜好にとらわれる自己の精神との葛藤が中心になっているが、セリフが聞き取りにくい。この劇場は小劇場にしては珍しくタッパも高いが客席の傾斜もきつい。前方の席はいいとして(料金も高い)後方の席(と言っても十列ほどしかないのだが)までは、このセリフでは届かない。技術的にはマイクで拾ってでもセリフが分からないとかなりつらい。俳優も声を上方に逃がす工夫がいる。事情があってか、演出者が主演をやるように変更になっていて、演出者が客席から見ていないのかもしれないがここはやりすぎである。音楽も曲想はわるくないのだが、ミクシング・バランスがよくない。
帰りの地下鉄で向かいの席に若いゲイのカップルが座っていた。今はかなり解放されていてあっけらかんとしている。彼らが立つと、次は母親と男の子、次は二十歳から三十歳代のカップル。そうか、こうやって世界のどこでも人びとは人間同士つながりながら生きていくんだ。とある種の感慨が残る芝居であった。
戯曲は2008年に書かれれてすぐ、日本のtptが日本初演。その時の流れが今回の公園につながっている。tptは80年代後半から海外のあたらしい戯曲の発掘に意欲的で常打ちのベニサンピットが懐かしい。次回公演も期待している。

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

PLAY/GROUND Creation

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/07/23 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

1958年と2008年。
テンポ良く交錯する二つの物語が相乗効果を生み出しているのは間違いなく
描かれるのはオリヴァーとフィリップとシルヴィア、3人の物語。
どちらの時代でもオリヴァーとフィリップは同性愛者
どちらの時代でもシルヴィアはこの二人との関係性が深い立ち位置にある。

同性愛は病気とみなされていた時代。
聡明さや知性、人としてのプラス要素が丸ごと“性”に飲み込まれていく様な、何とも言えない息苦しさを覚えた1958年の人間模様。

2008年にはゲイカップルという認識がある程度定着?
少なくともプライドパレードという存在が未来への道筋を示唆している様。

この戯曲が描かれてから更に14年が経っているわけで
多様性を認め合う現在、人間社会は確実に進歩している!そう強く信じたくなる公演でありました。
【side-A CASTを観劇】

ハヴ・ア・ナイス・ホリデー

ハヴ・ア・ナイス・ホリデー

第27班

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/13 (水) 14:00

老いることがなくなる薬の発明により改めて問われる「生きる意味・価値」。後半に出てくる現象(?)とラストのそれについての研究論文はいかにも最近の「哲学系SF」っぽく、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品に通ずるようにも思えた。
いや、全体に流れる「静かながら何故か引き込まれる」感覚もヴィルヌーヴ監督作品に通ずるか?
あと、ラスト(とチラシの)シーンに往年の某イタリア映画も想起。

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 若干、空席あり、華5つ☆ ベシミル!(追記7.2813時42分)

ネタバレBOX

 明転すると、其処は両側壁、ホリゾント総ての壁面を隠すように堆く積まれた黒い大型ごみ袋の堆積。ヘリコプターの旋回音に被さるように直ぐ脇の高架を走り抜ける総武線の容赦ない轟音、如何にも無防備、無計画都市・東京といった趣だ。その塵の堆積のど真ん中で不可思議な音響に顫えるように徐々に伸びるゴミ袋はその上部のみ別の震えを示している。と、ぬっと現われる頭部。魯迅の「鋳剣」のように首が互いに噛みつく訳ではないし名刀の話でも、無い。寧ろシェイクスピアの「リア王」をある意味下敷きにした作品である。と同時に自分のような年寄りには今作初演の約10年前に起こった‟イエスの箱舟事件“がダブった。お父さんと娘たちの関係が観劇中ずっと千石イエスと支持者であった女性たちとの関係にダブって見えていたからである。
 何れにせよ、日本の現在の体たらくの根底にある、明治期以降に限っても勝海舟への極めて意図的で不正確どころか歪曲を極めた体制側為政者の「批判」の内実は、卑怯、悪辣、無定見、無能を糊塗してきた歴史であり、それが貫徹された様がアカラサマに観て取れるからである。結果、現在あらゆる公共交通機関や自治体で垂れ流される単に実質騒音でしかないお節介がまかり通っており、首都東京の街創りにしても無定見がそのまま形になっている。その結果、我ら其処で暮らす住人のアイデンティティーはどうなったか? 頭部だけ出した人物が、己をアイデンティファイし得ぬ存在と化していることから明らかなように、自分が何者で何故ここにこうしているのか皆目分からない、という最早滑稽と呼ぶしかない破綻を齎しているが、そのことに気付く者すら殆ど居ない。
 今作の眼目は、当に現代、この存在の根底を失った「国」に存在する総ての我々「日本人」の不如意の根に蟠踞する存在のアヤフヤを提示した。
 と同時に自分の頭で考えることを放棄した大多数の我ら日本人の裸形をも。この提示の正しさは、物語の進行と共に無論更なる展開を見せる。
 同時に、このような無定見の犠牲となった多くの女性達の魂の拠り所となっているパパと娘たちの観る苛烈だが異様に美しい夢、この塵の街区に、その総ての穢れを清めるが如くに降る雪への希代な夢の実現の美は、演劇ならではの美を実現して見事である。
 さて、ここでもう少し分かりやすく今作の構造を自分の見立てとして示してみよう。物語の柱は、坂本弁護士一家失踪・殺害事件、先に挙げた千石イエス事件、また人間生活の証拠としての塵(これはあちこちに残る貝塚等をみても明らかだろう。異なるのは自然に戻る塵か否か、その内容の相違である)。
 32年前に一般的であった黒い大型塵袋は、中身が不可視であることで様々な問題も生み出していた。収集に携わる人々が塵袋を収集する際、中に入っている硝子や串等で怪我を負うリスク、犯罪に関係したかもしれない器物・証拠等が塵として不可視の状態で廃棄されてしまう可能性等。こういった負の側面の齎すイマージュの所為もあって、優れた作品がその本質的イマージュによって時に未来をも予見してしまったようにF1人災によって多用され、管理の不備や簡単に予測できた不完全性から流失や破損等が大きな問題となったことは、読者の記憶にも残っているであろうフレコンバッグに重なるのである。無論、これらに共通する臭い物には蓋的な不可視化傾向に気付く人間達から見ても黒い大きな塵袋は、フレコンバッグに重なるのは必然だ。
 ここで坂手氏の脚本の基本にある能にも触れておく。所謂世阿弥が大成したとされる複式夢幻能では、この世に無い者達と現世に在る者との対話・交感が可能である。第35回岸田戯曲賞受賞の今作に於いても坂手氏は既にこの根幹を作品に取り入れていると観る。その証拠にパパは、遺体の腐敗を防ぐ巨大な冷蔵庫を普段の棲家としているのであり、それが置かれているのは都会の何処とも確定されないが何処かであることは間違いない片隅なのであり、一部は、合法的に塵収集が公的に担われるエリア、他の殆どの場所は違法に捨てられた塵の集積地に過ぎない「異空間」であることに注意したい。パパの寝ている冷蔵庫は違法塵の山で覆われ通常は不可視であるが、集会の際だけ娘たちと僕(しもべ)・タドコロの前に現れる。ところで塵が塵になるのは、ヒトから塵と判断されるからであって不要・無用とイコールでは無い。要・不要の境界が曖昧なのである。而も登場人物達も殆どが死者、生ある者、それを繋ぐ複式夢幻能の齎す重ね合わせの世界に属している。これは量子物理学にも繋がる世界観であろう。掛かるが故に今作はラストで春の雪が降るのである。而も深読みすれば、また優れた作品の齎す予知によってF1人災をも予知していたとするなら、F1人災を通して改めて想起された被ばく問題を通し、この雪は雪のようにも見える死の灰と解することさえ可能であろう。我らの生きる現在は、このように我々自身が作った破滅原因の上を漂っているのではあるまいか? 少しホントのことを謂うならば、我らヒトは既に自ら滅亡を強く望む程、既に狂っているのかも知れない。その証拠に現在起こっている第3次世界大戦の危機、温暖化、生物多様性の破壊、放射性物質の拡散、自然によっては分解し切れないプラ塵等の環境破壊は総て我らヒトの齎した人災であるにも関わらず、人類の多くはその対処を真剣に考えてはいないことを挙げることができる。

太陽にホエール

太陽にホエール

TKmeets

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

正統派アイドル演劇。三谷幸喜の出世作、『やっぱり猫が好き』を思わせるあの空気感。
花奈澪さん、水崎綾さん、永吉明日香さん、遠藤しずかさん、この中の誰かのファンならば必見。絶対に観ておいた方が良い。
同居している四人のOL、アネゴ肌だが歪んだ世界観を持つ水崎綾さん。永吉明日香さんはそのノリに引き込まれてしまう純粋な娘(歌が見事)。花奈澪さんはエロ担当のツッコミ(粗品やぺこぱの松陰寺を彷彿とさせる)。遠藤しずかさんは闇を抱えた変わった娘。
何故かおっさん向けのマニアックな笑いが炸裂する優しい空間に癒やされる。面白かった。

ネタバレBOX

『「分かってる、でも出来ない!」お前は橘いずみか?』のくだりが突き刺さった。
花奈澪さんがほぼ素なのは珍しい。
ほにゃらら殺人事件

ほにゃらら殺人事件

劇団第一主義

未来ワークスタジオ(大阪府)

2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

殺人事件と題名についていたので、犯人は誰だと望んだが…。平日で満席で、笑いどころもかなりあった。ただ、自分の思い描いていたこととはかけ離れており、少し不完全燃焼。犯人当てとは少し違うので、人間関係をしっかり理解して観ると面白いかも。

タイラー2022

タイラー2022

朝倉薫プロデュース・ガールズハイパーミュージカル

シアターブラッツ(東京都)

2022/07/20 (水) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

小説、アニメ版とも違う舞台で継続している『無責任艦長タイラー』ワールド。舞台版ではタイラーは流れ着いて惑星ゴロンボで引退生活をおくっていました。

生身の役者が演じることによって、タイラーの抱えていた苦悩が真に胸に迫ってきます。

歌唱とダンス、殺陣も満載のエンターテイメントが花開いたような、宇宙を騒がせる冒険活劇ミュージカル!さらにそれに加え、ラップのような台詞回しもあり、ボイスビートと言う技法らしいですが、これが歌唱とはまた違うノリで心に届いてきて良い。面白い試みでした。

主役のジャスティ・ウエキ・タイラーを演じられた、永野希さん。皆さんご存知の役を演じられる難しさがあろうと思われますが、全宇宙を無責任と愛で包み込む存在感は見事な芝居でした。舞台でしか受け取ることのできない、アザリンとの間にある信頼で繋がれた絆は、小劇場にいながら大宇宙の広がりを感じさせてくれます。素晴らしい舞台でした。

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/27 (水) 14:00

座席1階

1990年初演。その後3回の再演を経て、2020年代にまた再演である。とはいえ、前回の再演が2001年だから実に20余年ぶり。私が見るのは初めて。燐光群の源流を探る旅である。

千石イエス、坂本弁護士事件、東京のゴミ問題。昭和の事件や社会問題をモチーフにしているが、当時の香りがするというより令和の時代の物語として新鮮なイメージで受け止めることができる。

中防、すなわち中央防波堤外側埋立地。東京湾をゴミで埋め尽くして新たな土地を作った。青島幸男知事が公約で中止すると言った臨海副都心開発でできた土地だ。土地さえ作れば右肩上がりでその価値が上がっていくというバブル経済の象徴とも言えるその埋め立て地は、この舞台を埋め尽くしている黒いごみ袋でできている。自分にとっては、東京の埋め立て地のイメージは今ではほとんど見かけないこの真っ黒なごみ袋なのだ。
物語は、中防へ運ぶために総武線が近くを走るビルの谷間でごみ処理に携わる都職員が、燃えるごみの日に出された不燃物の瀬戸物で指を負傷するところから始まる。

舞台の脇に裸電球を付けた電柱が立っているが、これを見て自分は別役実の不条理劇を思い出してしまった。事実、この舞台は別役が描いた不条理劇を地で行くような物語の展開を見せる。捨てられた冷蔵庫からきらめく後光を背に現れた白髪の老人は都市の暗部に君臨するイエスキリストのようだ。最初にごみ袋の中に入って登場する男は物語を経て記憶を取り戻していくのだが、この人のそばを通りかかった女性も次第に重要な地位を占めてくる。この女性は、絡んできた男を線路に突き飛ばして刑事裁判にかけられた過去があり、ごみ袋の男が女性を助ける役回りを果たしていたことが分かるなど、登場する人間たちの複雑な模様に客席はぐいぐいと引き込まれていく。

世の中で起きていることを多彩な角度で切り取るのが演劇だとすれば、まさにこのブレスレスは演劇中の演劇だし、演劇でしか描けないような物語・構成を見せてくれる。さらにパンフレットを手に取って初めて得心したのだが、冷蔵庫から出現した老人は千石イエスというよりは、リア王だ。だから、末娘がキーパーソンになっている。

東京でしか描けない、東京の演劇である。今回、コロナ禍で最初の数日が中止になり、昨日からの上演という。自分は見ることができてとてもラッキーだった。
パンフレットによると、別役実はこう述べたという。
「久しぶりに、文字どおりの力作と言えるものであり、今後演劇はこのようにしか動いていかないであろうと考える」
至言だ。もしかしたら、舞台脇の電柱は、別役実へのオマージュだったのか。

本気の本読み!ビブリオライブ3

本気の本読み!ビブリオライブ3

本気の本読み!ビブリオライブ

NOS Bar&Dining 恵比寿(東京都)

2022/07/23 (土) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

雰囲気の良いBARでドリンク片手に贅沢な時間が過ごせました。朗読劇とは違う本読みもエチュードもおもしろかったです。

風のサインポール

風のサインポール

劇団俳優難民組合

下北沢 スターダスト(東京都)

2022/07/22 (金) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今作も階段から雰囲気満点!演者も良いし、スタッフさんも感じ良くて、良い時間が過ごせました。ありがとうございました。

鎌塚氏、羽を伸ばす

鎌塚氏、羽を伸ばす

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2022/07/17 (日) ~ 2022/08/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/26 (火) 18:00

座席1階

「完璧なる執事」鎌塚氏シリーズ。今回が第6弾だが自分は初めての鑑賞。第6弾は鎌塚氏(三宅弘城)が初めてお暇をもらって豪華列車の旅に出るという設定だが、その豪華列車の中でかつて仕えた綿小路チタル(二階堂ふみ)らに遭遇し、いつものように難事件に挑むという設定だ。
今回は別の令嬢役として西田尚美が出演。鎌塚氏シリーズの座組に溶け込んだ。疾走する豪華列車という舞台だが、倉持裕の定評のある舞台転換が奏功している。豪華列車のコンパートメントから別のコンパートメントへの移動、はたまた列車外の乱闘など、客席を飽きさせない演出が続いていく。

ただ、少し気になったのは、二階堂ふみのかすれがかった甲高い発声。以前を見ていないのでそういう演出なのかもしれないが、ちょっとエキセントリックすぎる感じがした。つられてかどうか、西田尚美も強烈な甲高い声で応じたり。まあ、そういうものかもしれないが。

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

『The Pride』【7月23日(土)公演中止】

PLAY/GROUND Creation

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/07/23 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

side-B CASTの回観劇。ゲイとその周りの人たちの会話劇。多少分かりづらいところもありますが、LGBTQ問題はさておいて、ちょいとシリアスなBLの舞台化と思えば面白い。深刻な内容だろうけど、ゲスい会話は笑えます。

TSUYAMA30-津山三十人殺し-

TSUYAMA30-津山三十人殺し-

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/16 (土) 14:00

津山三十人殺し、自分でも調べたりするほど興味深い事件を題材とした作品とのことで…今回初めて拝見しましたが、世界観がとても好みでした。
津山事件と阿部定事件をうまく絡めていて、時間が本当にあっという間。ミサ役の方が特に良かったです。

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