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紙屋町さくらホテル【7月17日~18日公演中止、山形公演中止】

紙屋町さくらホテル【7月17日~18日公演中止、山形公演中止】

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/07/03 (日) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

たかお鷹と千葉哲也がよかった。これは、生き残った海軍大将の回想の中の幻、という見方を見て、なるほどと思った。千葉はこの演劇を愛する人々の中では異端児なのだが、この異端児がいてこそ、この世界がリアリティーを持つ。鵜山仁は千葉に「一人で他の全てと対等に張り合うくらいに」と、そに存在の重要性を語ったそうだ。千葉はその期待に良く応えた。

原爆によって全ては消えてしまった。だからこそ宝石のように輝きは失せない、奇跡の瞬間。「どの公演でも必ず一人は、初めて芝居を見て人生観を変える人がいる。その人のために演じる」という井上ひさしの自説もセリフに盛り込まれている。日系二世役の七瀬なつみは雰囲気が初演の森光子を彷彿とさせた。

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

黒いゴミ袋が四方に積み上げられた中に、一本の電信柱。ゴミ袋の一つから男がヌッと顔を出して語り始める。格好つけたセリフはつかこうへいのようだと思っていると、この都会の片隅のゴミ捨て場で、全く関係ない人たちが出会っては通り過ぎていくのは別役実的。ロマンチックな大げさな音楽で雰囲気を盛り上げるのは唐十郎のよう。さらに仙石イエスがモチーフの「パパ」老人と娘たちのやりとりは、末娘の一本気な直言で一気に「リア王」の場面に近づく。

現れるのは、ゴミになった記憶喪失の男(坂本弁護士)、ごみ収集の中年男と若い助手、ホームで絡んできた酔っ払いを突き飛ばして死なせてしまった女、しつこいムラカミ部長と嫌がるOL、パパと付き人と六人の娘たち、教団から娘を奪い返そうという老夫婦。さらに近所の中学生と雑誌記者が「ゴドー」の使いのようにちょっと顔を出す。

若き日の坂手洋二作は、演劇スタイルも内容もごった煮のようになんでもかでも放り込みながら、全体の筋はしっかりと押して一つの作品として成立している。竹藪2億円事件、昭和天皇の死去、女子高生コンクリート詰事件など、80年代、90年代初頭の時事も散りばめられ、作品の時代を感じさせる。

休憩なし2時間半と長いし、演技は芝居がかって大袈裟だったり棒読みだったりして、あえてドライに突き放して演じている。しかし、次々起こる場面は、パパの娘たちの仕草を筆頭に、女と坂本弁護士の対話など、緩急が見事で見ていて飽きない。女たちがゴミ袋にモグって息を吸うお勤めは奇抜。実に演劇的というか、面白い🤣。

使い捨ての大量消費社会への批判の奥に、父と娘の悲しく切ない絆がさまざまに変装されて見え隠れする。

ネタバレBOX

「誰も愛さなかったし、誰にも愛されなかった」という「手紙」の文句を、パパが死の間際につぶやく。現代の生の悲哀と困難がじわっと伝わってくる。
cocoon【7月12日~17日公演中止】

cocoon【7月12日~17日公演中止】

マームとジプシー

京都芸術劇場(京都芸術大学) 春秋座(京都府)

2022/07/30 (土) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった‼️
ウクライナとロシアのことも有るためか、コロナでもほぼ満席🈵💺。
第二次世界大戦時沖縄の実情を表現。同じセリフを多様化し、時間を上手くシンクロさせ、死ぬ間際の走馬灯を表現していたり、大道具をとても上手く使われていたと思います。
蚕の話も感動的だった。
戦争はやるべきではないとわかりながら、一度やりはじめたら、結果がでるまでやり続けないとがあるので、難しい。

code:cure

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壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こういうテーマは割と好きです。

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

ブレスレス【7月15日~25日公演中止】

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2022/07/15 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これは名作です。

code:cure

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壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/07/30 (土) 17:30

座席A列14番

価格4,000円

久々の壱劇屋。前回何を観たのか記憶にないからかなりの久々な観劇。
劇団としてのパフォーマンスの成長は見れるものの、肝心の話自体がつまらなくて、途中で離席したく思った。
これは好みの問題なので、他の人は評価するだろうが、私には合わなかったというしかない。関西に住んでる人は一度は見ておいてほしい劇団なので、頑張ってほしい。
私はもういいけど(笑)。

追憶ベイベー!

追憶ベイベー!

TOMOIKEプロデュース

駅前劇場(東京都)

2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タイムリープものとなれば、下手を打ってタイムパラドックスが起きたりしないかなんていうハラハラドキドキが付きもの。
しかし、ここまで本人の思いつき 感情のままにリープしまくられると、も~どんな影響が出てくるのか良く分からん!
もうちょっと考慮したうえでタイムリープしようよ、そう 特にそこの貴女、無茶苦茶やん(笑)
そんな荒業の展開で波風立てまくりのSFストーリー

未来から来たヒロイン1名にマドンナ2名といった中々に華やかな構成。
負け犬アラフォー画家の回生起死、仲間共々ジリ貧からの大逆転なるか!と手に汗握る物語ですが、「執念をもってやり遂げる」公演そのものから滲み出る気迫に一番心打たれてしまいました。

自亡自記

自亡自記

セツコの豪遊

新宿眼科画廊(東京都)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/30 (土)

新宿眼科画廊スペース地下で、セツコの豪遊の、ひとり芝居『自亡自記』(じぼうじき)30日19時半開演回を拝見(40分弱)。

「捨ててしまった恋の顛末を題材に、一人芝居を書き下ろす女の話」を、不器用に・実直に・体育会的に?!自分語りしていく40分。
2年前、アポフェスひとり芝居博覧会で拝見した『粧自記』(しょうじき)と同系統のストーリーだが、今回の方が作者の視点がより客観視されているように感じられ、素直に、この”コミカルだけど・そこはかとなくペーソスを感じさせる世界観”に没入できた。
予想した以上に充実した観劇体験となった。

【追記】
折からのコロナ第7波で公演中止が相次ぐ中、座組の人数を2名に絞り、受付業務以外は全て、宮村さんお一人でこなせるように段取られたとのこと。(陽性反応者が出ても代えが効く、ないしは、残りのメンバーで公演が実施可能な)複数名による高座やスタンダップコメディ形式でなく、演劇として成り立たせたのは敬意を表したいと思う。

最悪な大人

最悪な大人

劇団献身

新宿シアタートップス(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/13 (水) 19:00

運送業者の事務所を舞台に所長と息子、従業員らの騒動を描く。
ドタバタナンセンスコメディ、血の繋がっていない父子の距離感、エリートの捻じれた心理など部分部分は悪くないものの全体を見るとコーディネートがマズいというか、寿司、酢豚、グラタン、パンケーキ、カレーを一皿に盛り合わせたような統一感の無さが引っかかって個人的にはどうも居心地が悪い憾みアリ。
なお、「一皿」の喩えは、そういう盛り合わせをする/そういう盛り合わせが好きな人もいる、ということも踏まえている(笑)。

自亡自記

自亡自記

セツコの豪遊

新宿眼科画廊(東京都)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/30 (土) 16:30

40分。休憩なし。

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壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/30 (土)

芝居+身体表現(パフォーマンス)+α☆そんな大熊さん渾身の世にも奇妙なエンターテイメントを存分に浴びるという最高な一日を体感して来ました☆壱劇屋の公演は僕らにとってのディズニーランドなのです♪アトラクションのようなお芝居の後にタイツ被ったキャラクター達が登場するんやから♪←アフターイベントの事です(^-^)v

ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】

ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2022/07/24 (日) ~ 2022/08/31 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

西洋人の身勝手と日本女性の純愛という幻想を託した「蝶々夫人」を下敷きに、侵略軍の一員であるアメリカ兵とベトナム女性の愛を描く。考えるだけで、きわどい設定だ。とくにアジアの側から見ると。一体どういうものになるのかと、初めて観劇した。

舞台やダンスは華やかで、音楽は多彩で美しい。「世界が終わる日のように」「命をあげるわ」「アメリカンドリーム」など、耳に残る名曲の数々。市村正親のオーラと愛嬌をまとったスター演技、高畑充希の透明感のある声、と初々しさ。と、予想以上の素晴らしい舞台である。セリフのない歌だけで物語る作劇は、テンポが速く、飽きさせない。あの有名なヘリコプターの場面が後半の二幕目にくるのは意外だったが、後半にヤマを持ってくる舞台作りのセオリーにはかなっている。

では最初の疑問は、といえば、やはり最後まで拭えなかった。アメリカへ行くことが夢で、ベトナム脱出ばかりを考えるベトナムの主人公たちの姿は、歪んだ世界に咲いた徒花に見える。徒花でも美しいのだが。クリスのベトナム帰還兵としてのPTSDと、キムを捨てた罪の意識、人生をやり直したい意欲に、前向きのものが感じられる。そこはヒューマンなのだが、自分たちがベトナムに与えた被害への自覚(加害性の自覚)はほとんどなく、歴史的認識は浅い。つまりベトナム戦争を米兵にとっての悪夢の体験、アメリカ兵も被害者とのみ捉えている。ベトナム体験は振り返っても、侵略への批判でないところがエンタメの限界だ。
戦後のベトナム国家を極単に強権的威圧的に描いているのも一面的すぎる。キムの(親が決めた)婚約者トゥイ=ベトナム軍将校を悪役に徹底させるのは、米兵たちの描き方と露骨に違う。根底には、自由をベトナムに与えようとしたアメリカの「大義」は間違っていなかったという意識がある。だからアメリカが負けてベトナムは権威主義国家になったと描く。欧米の中国観と同じ。ベトナム系米国人作家は、「ミス・サイゴン」のアジア人(とくに女性)蔑視を批判しても、戦後のベトナムの描き方は批判していない。それはアメリカの世界観・価値観自体は疑っていないからだ。



最後の手紙

最後の手紙

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2022/07/26 (火) ~ 2022/07/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 今作は人間性を踏み躙るあらゆる政治体制に対する、弱く壊れやすい無数の人間達の苦悩の原点から為政に突き付けられた20世紀で最も優れた告発の代表作品の1つだ。

ネタバレBOX


「最後の手紙」一人芝居研究会 2022‣7.26 19時シアターX
 ウクライナには、ベルディ-チゥと呼ばれるユダヤ人の多数住む街があった。作家・ワシリー・グロスマンはこの街で生まれた。彼は「人生と運命」という長編を書いているが、1941年独ソ線が開始されるとウクライナも独軍の占領を受けた。その被占領地に彼の母が居た。女医として仕事をしていた彼女だったが、ユダヤ人であった為、職を追われゲットーに閉じ込められ最期には強制収容所に送られて殺されてしまった。
 その母が最期の日々を綴った手紙という体裁で書かれた『最後の手紙』と題された章が今回一人芝居研究会の志賀澤子さんによって演じられた今作である。ユダヤ人に対するホロコーストと差別・迫害の酷さについては皆さん既にご存知であろうから、ここでくどくど繰り返して説明することはしない。今回の作品発表に当たっては山下洋介さんの弟子筋に当たる方が、ショスタコーヴィッチのピアノソナタ2番をイメージしつつ、余り被りすぎないように独自に作曲し直しチェロの生演奏として伴奏を付けて下さった。主人公である母が置かれた苛酷な状況が孕んでいた時代の不協和音を見事に示し物語冒頭で演奏された曲想が終盤繰り返される際には観客にとって冒頭現代音楽の不協和音として機能したその曲のイマージュが、明日をも知れぬ迫害と死への恐怖に追い詰められたユダヤ民間人の不安そのものの表現として立ち現れてくる。志賀さんの演技も流石で厳しい状況の中でも品性を保ち知的に世相を観じながら振る舞う理知的な女性の姿は尊い。
 ところで原著は大作で、その眼目はナチスドイツもスターリン体制下のソ連もその本質に大差が無いと観、それをグロスマンが「人生と運命」という作品に結実させていることにある。また1988年から91年に至るソ連崩壊により約80万人と謂われる旧ソ連圏在住ユダヤ人がパレスチナを占領し続けるイスラエルに移住しイスラエル国民となった。シオニズム国家はその為強度、IT技術の粋を尽くした更に悪辣な「国家」と化して現在に至っている。この姿は、正確に世界を観る人々の間での常識である。
ベン・ニーアの決闘

ベン・ニーアの決闘

お笑いサタケ道場

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

泣けました。雰囲気で、状況が浮かんできて、気持ちが伝わってきました。
お芝居観られてありがとう♬♬♬

世の中と演劇する The three plays

世の中と演劇する The three plays

オフィスプロジェクトM

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/29 (金) 14:00

短編2本と中編1本の上演だが、3作品が有効にからみあって余韻を残す。非常に面白い試み。104分。
 冒頭、鈴木一功が犬の気ぐるみで登場しイントロを語る。その後も、各話の繋ぎとエンディングで語り、3話を繋げるという型式が面白い。(それぞれ4分,2分,2分,3分)
 まず『茶色の朝』(フランク パヴロフ作)。丸尾聡のほぼ一人芝居(21分)。茶色の猫以外は殺さなければならなくなった世界でシャルリーと「俺」が話す物語。こうなるだろうな、と予測はできるが、恐ろしい展開。
 続いて『23分間の奇跡』(ジェームス・クラベル)。松坂わかこのほぼ一人芝居。「新しい先生」(松坂)が語る学校の授業。これも予想できる恐ろしい結末に。
 最後が、これがやりたかった、と言う『明日のハナコ』。江花実里と斉藤沙紀によるアクション付きリーディングだが、ト書き等を大島寛史と丸尾聡も一緒に語る(45分)。いわずと知れた、福井県高校演劇で「なかったことにされかけた」戯曲で、結局いろいろな所で上演されていて、梅ヶ丘BOXでの公演も観てるが、緊急公演的だったものが、本作では丁寧に稽古したと見えて膨らみを感じた。
 3話とも、「恐ろしい」状況を描いて、全体でザワザワした感情を引き起こす。観てヨカッタ。

世の中と演劇する The three plays

世の中と演劇する The three plays

オフィスプロジェクトM

アトリエ第Q藝術(東京都)

2022/07/28 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレが怖いので演技に関するコメントと少しだけ内容を…
短編演劇2本・中編演劇1本の演劇でした
内容は原発や戦争について…
めちゃ考えさせる内容ですね。
自分はまだまだ演技経験が少ないので始まる前は何が始まるのかドキドキでした!!
(元々観劇は好きでした。演者としては半年くらいです…。若輩者でございます。)
最初はやはり音響と照明!!
めっちゃくっちゃ良かった…。
演劇にのめり込ませる、恐怖を持たせるという意味で鳥肌がたちまくりました……。
Play1は1人芝居!
しっかり見たのは初めてでしたがやっぱりすごいなって思いましたね()
1人であの時間を作り上げて間を大切に使い本当に勉強になりました…
play2はほぼ1人芝居で声色の使い方がめっちゃすごいなって思いました!!!
忠誠を違うところと生徒に話しかける時の違いに圧倒されました…。
play3は明日のハナコ…。個人的にめっちゃ好きです。
初めてリーディングを見たのですが、最後は台本をほぼ読まずリーディング(朗読劇?なのかな)→演劇の流れがより一層効果的で見蕩れてしまいました…。

自亡自記

自亡自記

セツコの豪遊

新宿眼科画廊(東京都)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 ホリゾントは黒い大型のゴミ袋を連ねて幕とし、板上は完全フラット。但し暗幕センターを頂点とするかなり大きな正方形が床にテープで示されており、これが即ち演技空間である。上演時間約45分。実に誠実で律儀なこの女優さんの性格そのものが作品になったような作品で、良く鍛錬をしている点も好感を持ったが、

ネタバレBOX

幅と深み生々しさからくる味や、豊富な体験をベースにしたバリエーションに乏しい。肝心要は、矢張り生きること、ではなかろうか? 如何にストイックに生きるかより、生きるという行為そのものの生物学的・社会的凄まじさを更に知った方が良かろうと感じるのは、既に老年に達した自分からのアドバイスである。自分は自らの死を意識する年齢になって再び、人間は何処から来て、何処へゆくのか? 人間とは何か? を考えているがこの問いを問い続けることは、矢張り表現する者にとってとても大切だろうと考えている。因みにちょっと参考になりそうな人と本を紹介しておく。「生物はなぜ死ぬのか」小林武彦著 講談社現代新書(税抜き900円)。人としては例えば金子文子、彼女を描いた作品としては瀬戸内晴美「余白の春」
太陽にホエール

太陽にホエール

TKmeets

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初見時の感想は「二朗松田さんの作品だー!」という感じが強かったが、3ステージ観劇して演出がいかに細かくかっちりきっちり演劇として作り込んだか分かるようになってきた。
戯曲を読むだけで面白さが伝わるのに、そこにこの鉄壁のご出演者と演劇として成立させる演出があることで面白さが増幅している。
ネタは散りばめられすぎて追い付けないレベル。客席が分からないネタ多数で毎ステージ盛り上がる箇所が違うため一観客として客席の盛り上がりも楽しく観察している。

1回きりのリーディングライブは逆にあまり固めずその名の通りの「ライブ」感あるリーディングだった。リーディングライブは福地教光+椎名亜音と福地教光+松木わかは2作品、どちらも作品の選択・パートナーの選択とも大正解かつ素晴らしい完成度! 俳優の実力を見せつけてくれた贅沢な時間だった。

ネタバレBOX

タイトルは往年の刑事ドラマを連想しがちだがまったくちがう内容笑。大量破壊兵器と環境保護団体、テロリストが身近に迫る大胆な荒唐無稽さを持つお話の筋はさすがの二朗松田さん。

ラストのオチにぞわりとしたあとのボーナスタイムが贅沢! 生歌が聴けるの嬉しいです。初演にも歌う女優さんがいらしたので歌唱まで戯曲に指定されているのかな。

テロリストとお付き合いしていた「頭おかしい」かなりヤバい先輩を水崎綾さんが体を張って好演。永吉明日香さん、4人の登場人物の中で1番まともな常識人に見えます笑、先輩に振り回されて大変そう。花奈澪さんの役も常識的、作中で披露する衣装がとにかくお身体のライン出るので女性としてはあれを舞台で着る女優さんすごいという気持ち。がんばってください。お胸ガン見してます。すみません。遠藤しずかさんは初めて拝見。かわいい。お芝居がうまい。ヤバいやつかと思いきやそんなことも無く素直な感じがする役。「ああ~ルージュの伝言…ってアホか!」に毎回笑ってしまう笑。ビスケットをサクッてするところのマイムもすきです(こまかい)。

女性4人が合コンに向け男性のことをいろいろ言う中、ティーセットで"お紅茶"を優雅に飲むというのがまた面白い。よほど良い家庭に育ったひとがいないとこんなことにはならない、女性側からの男性への幻想をえがきながら男性側からの女性への幻想を見ているよう。「モカ」「ブルーマウンテン」を入れるためだけの紅茶かもですが。

見る側として「ツッコミが追い付かない」のが二朗松田作品ぽいのかもしれない。初演は関西弁だったのを標準語にリライトしている作品、関西弁だともっとスピード感が出るようなイメージ。初演を観てみたいし、戯曲を文字で読んでみたい。
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壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

パフォーマンス、演出は見事でした。
後は泣かせてくれたら最高かな。
お芝居観られてありがとう♬♬♬

シン・チャウカチャワン

シン・チャウカチャワン

劇団ちゃうかちゃわん

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/02 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
4つのオムニバス公演。
■進路はつづくよ:就活は大変ですね!
■文笑問題:太郎と花子さんは大事!細かさもね。
■ピザキライ!!:まさかの展開、テンポや翻訳愉しくかった。
■題目不明:劇中劇書いてると思ったら、文章問題かい!千葉が消滅するし…

愉しかった。
新人さん20人ご入団との事、凄い!今後の期待大です。

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