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美々須ヶ丘

美々須ヶ丘

fukui劇

劇場HOPE(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

休憩無し約1時間55分、女子トークから始まってオフィスあるあるネタに笑っていたらいつの間にかトンデモない世界に引きずり込まれていました。終盤はややスローになりましたが、そこまではテンポよく2時間弱があっという間、セットもよく作りこまれてました。ただ15禁の理由はさっぱり判らず。

口火

口火

イサカライティング

アトリエ春風舎(東京都)

2022/12/08 (木) ~ 2022/12/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

こりっちデータで見る限りだが、個人ユニットを立ち上げたり役回り様々な経歴あり、中で舞台美術経験に目が止まる。照明家とのユニットというのも興味が湧くが、中味は全くの未知数。
アトリエ春風舎は美術が映える小屋で、何本か吊された裸電球、簡素な机と椅子、床に置かれたタワー模型、床から壁へ続く光沢タイルの川、と言った具合。だが、開演よりアンテナ立ち通しになるのは耳と前頭葉で、これは聴いたことのない台詞である。
平易な言葉で語られる、物事の本質を探る思考。冒頭、「道具」を巡っての思考が始まり、その思考過程で用いた語を応用しつつ他へ広げて行く。その会話が遊戯のように、それが相応しいとある研究室の一角で交わされる。心地よい。幾つかの関係(人は三人まで)の模様が順に描写され、時系列で展開が進む線もあるが、物事を「裏側」から言い当てるトーンは芝居を通じて流れている。
丁寧に思考し、言葉を探し、選び、世界に放つ物腰そのものに、ある種の癒し、救われる感覚を覚える。その事だけをもっても現今のメインストリームへの痛快なアンチとなっている(と自分は感じた)。

ネタバレBOX

そう言えば久々に変笑いの御仁がお出ましでござった。このかん一二度程見かけていたが大きな逸脱はなかった。が今回は開幕早々、台詞の間に小さく声が漏れた。もしやと覗き込むとそこに居た。続いて「ハハ」、ややあって「ハハ」、そして最後は「ハハハハ!」と4音節の笑いをやらかした。この公演ではその後にもう一度うるさい笑いが出、後は静かになった。それにしても気分良さげである。口にタオルを当て、笑った後は申し訳なさげに周囲をチラと見るが、ちっとも悪いと思っていないし、笑う瞬間はタオルなんか当てていない。「俺を笑わせてくれるのは芝居なんだから、俺に罪はないでしょ?でも俺きっと嫌われてる。何しろ可笑しさを理解できん人が多いんだろうからな。くわばらくわばら」という態度に見える。
彼は上演団体の楽屋でも「今日は変な所で笑う客がいたな」「そうそう」と話題になるようである。笑ってほしい所で笑ってない事は確かだが、笑う=見下す行為である事は彼の書く批評でも明らかに思える。彼の知り合いの役者と終演後に歓談している所を見た事があるが、そういえばその時の会場では笑いは響いてなかったな。配慮も持ち合わせているのか、たまたまなのか、前者なら他の公演に対しても心配りして頂きたいものである。合法的な観劇妨害が目的だとは思わないが、自己顕示の疑いは濃厚。口タオルの体勢から周囲に注意された事があるか、反感を予測しての防衛手段か、どちらにせよ(周囲に対しては)「よくない」と知っての行為である。そこが許し難い。
声は場を支配する。耳は不要な音を遮断する事はできない。脳の障害で突発的に声が出てしまう人が居るが、舞台の脈絡と関係なく発される声は「ああそういう人がいるのだな」と理解すれば、遮断する事が可能だ。が、舞台上の現象に呼応した笑い声は、舞台と混然一体となる。色が付く。犬の小便ではないが色を付けたがるのは人間の支配欲の表われ。「俺はおかしくて笑ったんだ」と言いながら舞台に色を付ける。すると如何にも直前の台詞が笑える台詞であったかのように上書きされる。ここが「妨害」になる。上書きされた他の客は、「そうその通り」と思うなら問題ないが、多様な解釈があり得る台詞、まだこの芝居がどの方向へ向かうのか探る余地のある段階では、笑いは解釈を断定し、それを他に押し付ける行為になる。教え諭すつもりなら余計なお世話だ。
結局彼の「早合点」である事が多い訳なのだが彼はそこから何も学んでいない。芝居のせいにして逃げている。人より先に反応できる感性を持ち合わせている事を自他にアピールする「欲求」を最優先している。

という事で、今後は劇団側と少し交渉してみよう。いきなり「出禁」を依頼するのは難しいが、一度彼が客席に居るステージの様子を見てもらう。主催側に、あれで困っている人がいる、むべなるかな、という認識を広げてもらおう。
(以上、本人が読む事を想定して書いた。頼みますよ本当に。)
オーガッタジャ!

オーガッタジャ!

発条ロールシアター

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/05 (土) 14:00

廃ビルに潜り込んで偶然出くわした面々の物語。そのうちの一人(主人公)が「もう一つの世界」と行き来して、どちらが本当の世界か迷うあたりが「胡蝶之夢」的で好み。
また、得意パターンでもあるラストのあのシカケは考えようによっては「簡易版桟敷童子」的ではないか?

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

人を迎える姿勢の優れた劇団だと思いました。気持ちの入った演技をする人たちだと思いました。

最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-

最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/14 (水) 14:00

座席1階

エノケン全盛期の作品を数多く書いた作家、菊谷栄の物語。最後の伝令とは、中国戦線に赴くために青森に集結した旧陸軍部隊に東京から赴いた菊谷に、劇団員からのメッセージを伝えに走った青森出身の女優のこと。劇中では彼女がなぜ菊谷のいる東京の劇団に入ったかの経緯も明かされ、戦時下の暗い時代に夢と希望を追った女性の人間像も描かれる。

浅草の庶民の娯楽、喜劇や華やかなレビュー。舞台では冒頭から、楽しい歌と踊りが展開する。しかし、エノケンの全幅の信頼を受けていた菊谷は、召集令状を受けて黙って青森へと姿を消す。伝令に走ったのは、青森出身の女優だ。なにせ会話は強烈な青森弁だから、何を言っているかはあまり分からない。それでもこの役を演じた北村由海は、体当たりの演技で劇団員からのメッセージを伝えていくところがとても印象的だ。

舞台の真骨頂は、菊谷がどんな思いで伍長として青森の若者たちを束ね、戦地に赴いたかというところだ。出撃前夜の宴席を通して、その無念さと、吹っ切ってきたはずの吹っ切れない気持ちが痛いほど伝わってくる。劇団員たちの思いは、菊谷を無傷のまま戦地から故国に返してほしいという点に尽きる。それを受けて、菊谷の部下の若い兵隊たちは「100%完全に敵をたたきのめし、伍長殿をお返しします」と叫ぶ。だが、菊谷の独白では、自分たちがたたきのめす敵軍の兵士たちにも恋人や家族があり、やはり無傷のまま帰ってきてほしいとの一点を願っているだろうという趣旨のせりふがある。どちらかが倒れるまで戦うのが戦争だ。戦時下では劇場の扉は開かないと、強烈なメッセージが客席に届く。

そうしたせりふなどに胸を打たれ、鮮やかなダンスに目を奪われ、一時代を築いた浅草の舞台芸術が描かれる。ラストシーンに近いあたりで登場する見送りの場面がとてもいい。涙あり、笑いありで、客席の大きな拍手はいつまでも絶えなかった。扉座渾身の力作だと思う。

ティファニーで朝食を6

ティファニーで朝食を6

THE REDFACE

横浜関内ホール(神奈川県)

2022/12/10 (土) ~ 2022/12/10 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

原作が映画と結末が違うことを今回はじめて知りました。お二人の感情のこもった朗読、素晴らしかったです。情景を浮かべながら拝見させていただきました。

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三篇とも心に染みる、暖まるいいお話でした。それぞれ、ホロッとする場面があって良かったです。最後のが私は一番好きでしたね。内容は少しなぞもあり重いのですけど、明るく爽やかに見せてくれたように思いました。こういう企画も良いですね。

サブマリン

サブマリン

マチルダアパルトマン

北千住BUoY(東京都)

2022/12/08 (木) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「青いサブマリン」を観劇。前回見た「ゴンドラ」では人物の描き方が自然でそれぞれの行動に至る動機や感情の流れがスムーズでとても惹きつけられたが、今回のお芝居では登場人物の感情や言動の描き方が不自然に感じられる箇所がいくつもあってモヤモヤした。

ネタバレBOX

例えば「自分が幼いころに失踪した父親の姿を覚えていない」という妹が、父親に似ている(らしい)ホームレスと出会った途端に抱き着くというシーン。獣のような臭いで周辺住人から苦情が出るような見ず知らずのホームレスに若い女性がいきなり抱きつくなんてことはあるだろうか?幼いころの捨て犬のエピソードが行動の源泉になっているとはいえ、流石に無理があると思った。
「5歳で父と別れた」と言っていたけど、5歳なら普通それなりに記憶は残っているはずでは?また、激臭が漂っているホームレスを一晩家に泊めることに何のためらいもみせない姉の態度にも違和感を感じた。

私は「アットホームチャンネル」というホームレスの人にインタビューをするYOUTUBEチャンネルを好んで観るのだけど、ホームレスの人は概ね饒舌でよく喋る。それに対し姉が連れてきたホームレスはまともに会話もできず感情も出すことができない。このような状態のホームレスが他人の招きで果たして家までついてくるものだろうか?そして、もはやホームレスというより「障害者」と呼ぶべき重度のコミュニケーション障害を抱えた人物を軽々に家まで連れてきて、その人の前で「ホームレスは犬じゃないよ」などと会話する無神経さにも違和感を覚えたし、そもそもホームレスを捨て犬になぞらえるセリフに作者のホームレスに対する無自覚な蔑視も感じた。

とりわけ姉が何を考えているのか釈然とせず「何の脈略もなく唐突にピザの話をする」「勝手に家にホームレスを連れてくる」「出ていった父とおぼしきホームレスを探そうともしない」「常にスウェット姿」「同棲相手の男性に対する愛情がほとんど見えない」など、まったく魅力的ではないのに、フランス映画の女優のように「別れようかな?別れないでおこうかな?」などわがままに振る舞う姿に苛立ちを覚えた。

それぞれの内側から突き動かされる行動原理が見えず、人物像がこちらに鮮明に迫ってこないのが残念だった。
『ダークダンス』

『ダークダンス』

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

英雄と怪人の人格が入れ替わる、二重人格という設定も含めて既視感がある。公演の面白いところは、二項対立というかある事柄の違いを際立たせたり、時間軸(20年間)を経ることによって意識や情況の変化を巧く紡いでいるところ。例えば善を表すボディネーションと悪を表すダークダンスの意識、その人格を入れ替えることで、人の潜在的な人格(表裏ある性格)が浮き彫りになる。さらに過去と現在を虚構と現実という観せ方で、人の思いの移ろいや社会という状況の変化も見えてくる。その立体的な構成が巧い。
しかし、キャストの多くが複数役を担うことで、表面的なところで違和感を覚える。物語の構成を意識した配役になっているが、少し分かり難いところが勿体なかった。
(上演時間2時間30分 途中休憩15分)追記予定

人魚姫の庭

人魚姫の庭

マルチリンガル演劇実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2022/12/12 (月) ~ 2022/12/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 ファンタジーで現実を抉った傑作、華5つ☆。 デンマークにある人魚姫の像は余りにも有名だが、人魚に纏わる様々な伝説やファンタジーの類は、その幻想性が極めて魅力的でイメジャリ―な点、舞台でどう表現するか? 相当に難しいのではないか? そう案じていたのだが杞憂に終わった。今回は1回切のプレ公演として演じられた舞台だったが、本公演は2023.2月25日(土)13時30~21時15分及び26日(日)10時~18時30分にプレ公演と同じあうるすぽっとで上演される。1日券は前売り3000円、2日券は4000円で当日券は各々500円増しである、予約開始は2023年1月中旬からを予定しているとのことだ。

ネタバレBOX


 脚本は劇作家の醒めた意識が光る。今作に登場する人魚の寿命は300年。大人になると人間の世界を見学に行く許可が下りる。姫たちの生活は穏やかで平和だから退屈でもある。長い寿命が退屈に満たされるのでは堪らない。而も姫たちは寿命を迎えると泡となって消えてしまうのだ。この空しい宿命は、生きていることの輝きを奪わぬばかりである。そんな姫たちの最も楽しい遊びはヒトの魂を集めることである。当初遭難等で死んだ魂を集めて、その光輝く永遠の魂を宝物として保持していたのだが、或る時から積極的に集めるようになった。その方法は観てのお楽しみである。数多い姫たちのうち1番多くこの宝物を持っているのは長女であった。彼女以下末娘を除く他の姉妹たちは皆同じように楽しく宝を集め平和な時を送って寿命が来たら泡となって消える運命を肯んじていたが、末娘だけは人間になりたいという望みを持っていた。彼女は、この望みを叶える為に海の底深く潜り願いを成就できなかった者達が海の魔女と呼ぶ女性に遭い、契約を結ぶ。魔力で人魚姫は人間の姿にはなれるが、言葉を奪われ肉体は鱗を生き乍ら剥がされる痛みに常に晒される過酷な条件であった。然し人魚姫はそれらの苦悩を背負っても尚人間になる望みを捨てずにいた。その原因は先頃人間の世界を見た際、大国の王子を見初めたことにあった。姫は人間に姿を変えその王国に入ることに成功した、然し言葉も碌に喋れない。手話はできるが万人に通用する訳ではない。宮廷で王子に見初められるにはダンスを上手に踊り、王子の相手として誘われる必要もある。相手は大国の王子、競争相手の女性達は何れもこの大国には敵わないまでも何れも別の王国の王女やそれに匹敵する娘たちである。初めの頃こそ珍しがられ少し注目を集めはしたものの人間界に来て1年程度では言葉も完璧には程遠く、ダンスも上手とは言えない。王子との恋は実らぬ方へ誘われていった。大嵐の際、王子の乗った船が遭難し命懸けで王子を救ったのが人魚姫であったにも拘わらず、王子の妻の座は小国の王子の手引きでその姉の才長けた王女のものとなり、願いを成就できなかった人魚姫はその寿命を全うすることなく泡と消えた。センチメンタリズムを排し、プラグマティックでドライな世界を如実に活写し微塵も仮借の無い世界のリアルが担保されている点が素晴らしい。現実に世界で起こっていることの理由が端的に示されその残酷性が如実に物語られているからである。
 板上は木材をたくさん用いて段差のある足場を組み照明と音響効果を最大限に活かして煌びやかな衣装とスタイリッシュなダンスで物語を紡ぐと同時に物語の展開する舞台をその海中の幻想的な雰囲気迄紡いで魅せるレベルに達し実に美しい! まあ、内容が如何にシビアでも、否だからこそ、ダンスの動きは、その華麗で柔軟な衣装や美しい女優、実に美しく幻想的な照明と音響効果とでいやが上にも対比されてひしひしと観客の胸を撃つ。
 殆ど総ての時間をこのような視座で描いた今作もファンタジーであるから、終盤若干、人間になって心血を注いで王子を愛し、生皮を生きたまま剥がれる痛みに耐え、無視や愛されぬ絶望にも、言葉拙く愛の伝え方すら覚束ぬのみならず、社交界の常識である上流社会へ関与する為の必須条件であるダンスも上手く踊れない人魚姫の、遭難した王子を実際に命懸けで救った事実を肝心の王子に意識されることもなく、泡と消えた人魚姫を探索する話が挿入され、本当に関わりの深かった人間の関与も描かれはする。然しそれは更なる世界の残虐性を描く為であるように思われる。その残虐性とは、最後まで人魚姫に関わろうとした幸せな者が存在する時、必ず不幸せな者がその代わりに幸せ者の足下に踏みつけられ呻吟しているという事実である、即ち自分が幸せならば、必ずそれは他者の不幸せを代替物として持つという残虐性なのだ。
『ダークダンス』

『ダークダンス』

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

中身が入れ替わってしまった”悪”と“ヒーロー”のその後
それぞれが模索する2つの流れ(生き方)
元ヒーローはさすがヒーローをやってきただけあって実直な行動
その一方で元悪の行動がちょっと薄気味悪く・・・
この2つの流れを見ていると”正義”“悪”といった概念が こんがらがってくるようで興味深く、2人の距離の間で飛び交っている見えない緊張感に惹きつけられます

そして事件から時を飛び越えること20年、自堕落オジサン(実は遠い過去にヒーローとの繋がりアリ)に降りかかる第3の流れ
この第3の流れが一番多くの笑いを含んで、更には作品の世界観がより立体的に
“笑い”といってもドタバタ系のそれではなく、登場人物達の人間性が醸し出す”笑い”なので、どちらかというと「ストーリーを楽しんでいるうちに結構笑っちゃってたね」的な面白さ
なので開演前にあった「声を出して笑ってくださいね」笑い押しのアナウンスはかえって違和感となり残りました

人は記号ではないし、今見えている姿が全てというわけでもない
自分の中で納まりの良い、自分に都合の良いモノの見方には気を付けないと…
笑いだけでなく自身にいろいろ問い掛けてくる公演でもありました
(こうして客観的に観ていても、なかなか難しい課題だなぁと思いますが)

ヒーロー、悪の怪人、自堕落オジサン、3者それぞれに流れの中心となって活躍されていたなか、それらを支える役者さん達の活躍っぷりといったら
アンサンブルが実に見事でした

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

テイストの異なる3つの話のオムニバスだが、いずれも日常とは何だろうと考えさせる
それぞれはまり役だと思う
個人的には最後の「ホタルノヒカリ」が一番心にしみた
と言うか、今年最後の観劇があまりに切なかった

ネタバレBOX

「目玉焼き」の最後に見る「走馬灯」
ほんとくだらないことが思い出されるの、実際そうかもしれないな
自分は何を見るのだろう
渡部将之の黄身の吸い方最高
「ネバーランド」だけがハッピーエンド
絶対に電話の相手に走ると思ったが・・・(笑)
「ホタル」では賢茂エイジのダメオヤジぶりがさりげなく真に迫っていた
最後の駐車場を見下ろす姿良かったな
チャリで帰る途中ワゴンRを探してしまった(笑)
流血サーカス

流血サーカス

劇言鬼

表現者工房(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Aキャスト観劇。
予約完売、満員御礼との事ですが…
1500円でこの内容、頷けます。
学生演劇でよく拝見する役者さんが多数ご出演、演技に引き込まれます。
そして内容は……
タイトル通り、結構ダークで、ひーー怖い!!
心がどんよりする公演ですが、突き抜けてて逆に清々しい!?……かも

こちらトゥルーロマンス株式会社

こちらトゥルーロマンス株式会社

なにわニコルソンズ

道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

嘘から始まる真実の愛って?
はたまた結婚詐欺か?
合法ギリギリの《運命の出会い》結婚サポート会社を舞台に、係長の反乱?そして社員同士の恋の駆け引き?!
しっかり笑ってホッコリする、ドタバタからの二転三転の衝撃ラスト!
愉しすぎ!
面白かった。

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あれ、円盤ライダーってオムニバスやったことなかったかな?と思う程
スタートから繋ぎ(というのでしょうか)終わりまで素晴らしい3つの劇でした。
それぞれの配役がとにかくはまっており
年末に心の底から温かくなれました。
どの劇も見ながら口元は笑っているのにゆっくりと温かい涙がつたってしまいました。

ネタバレBOX

いつも安定の前説からスムーズな始まりは流石円盤ライダーと思いながら
テンポの良いコメディが始まると思っていたらまさかの渡部さんに感動しました。
あれは泣きまよ。

失礼ながら、年を重ねた演技が出来る良い俳優さん、女優さん達ばかりだなと感服しました。
どの劇もそれぞれがぴったりの配役でした
いい時間をありがとうございました。
朗読劇「アネト-姉と弟の八十年間の手紙」

朗読劇「アネト-姉と弟の八十年間の手紙」

兵庫県立芸術文化センター

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

養子に出された姉(南野陽子)と、親と疎遠な弟との心暖まる80年。
竹中郁さんの詩と共に、神戸の情景が鮮やかに描かれ、人生節目毎の機微や悲しい波風を、優しく穏やかに語られていく。
手紙だけで繋がった、会った事のない姉と弟、必ず味方でいてくれる存在、とても幸せな気持ちになった。

劇団Little★Star-team Earth-vol.6『electro apple』

劇団Little★Star-team Earth-vol.6『electro apple』

劇団Little★Star

堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)

2022/11/20 (日) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

秋楽観劇。
孤独なりんごのアバターが乗っ取られ、仮想空間の混乱が実社会に…

小さな方から大人まで、歌にダンスに、キレキレのパフォーマンスの完成度が高いのなんの、迫力、凄かった。
練習の積み重ねの結果がしっかり現れていました。
良かった。

ヒーロー、道に迷う

ヒーロー、道に迷う

劇団しし座

ABCホール (大阪府)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽観劇。
「人を信じなさい。」
「皆の心の中にヒーローが居る?!」

これほど道に迷いまくりのヒーローが、これほど格好良いとは!
変身パターン3、葛龍仮面、格好良いぜ!!

地域のみんなの暖かさ、伝統の様に受け継がれてゆく想い、心暖まる慈しみのヒーロー伝。
ラスト涙溢れた。
感動したーーー!

縁の下の力持ち、誰でもできる事じゃない。私もそうでありたい。良いお話でした。

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
公園の清掃、父のお相手、誕生日プレゼント、二つの忘れ物、若き日の想い出、坊さんが転んだ…等々、心暖まるショートショート。
子供·青春·遠い日の憧憬が公園と重なって、佳子から未来へ想いを馳せ、しみじみ込み上げてくるものが…
流石、艶熟の演技でした。お洒落なオトナ芝居、良かった。
祝vol.30、来年も拝見致したく、楽しみにしています。

藤原さんのドライブ

藤原さんのドライブ

燐光群

AI・HALL(兵庫県)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

板手洋二さんのハンセン病作品を初めて拝見。
差別や隔離、弱者への不寛容等、多数の事を、ハンセン病とコロナ禍を重ねて表現されていて興味深い。
安定の役者陣も流石!
一方、沢山盛込んだ為か、ハンセン病とコロナ禍の2つを重ねた事で焦点がぼやけた気がした。
またあまり関係のないJ-Alertやシールド(何かの比喩?)などは唐突感があり、話を更に曖昧模糊なベールに包み、ファンタジー感は増したが、焦点が更にぼやけた気がする。

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