嘘ぎらい
『OYUUGIKAI』製作委員会
本所松坂亭(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
感想遅くなりました。世代毎に違う俳優さんが演じ、主人公の時々の心の動きを分かりやすく見せてくれたと思います。ラスト、そうかなあと思いましたが、少し可愛そうでしたね。役者の皆さんの演技もよかったと思います。面白かったです。
「没入すると怖いよね、恋愛」の略で没愛
ガレキの太鼓
OFF OFFシアター(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
自身の結婚観が掴めないまま30代後半に突入するも東京ライフは絶好調な主人公。
そんな絶好調オーラ効果もあってかキラキラ地方青年が彼女に一目ぼれ。
客席に向けて主人公女性の心の内がダダ洩れてくる感じが超面白い。
この物語 実話だそうで、地方出身の自分からすると「さもありなんだなぁ~」と思えるところ多数
というかほぼ「うん!うん!」の世界、ヤバいですねー(笑)
恋愛ホラースペクタクルと銘打たれ、容赦なく主人公に降りかかるホラー展開がお気の毒でありながらバンバンそれらを笑いに変換していく力量は本当にお見事。
脂の乗りまくった役者さんばかりなので抜群の安定感で楽しめました。
マクダバタリーク
劇団フェリーちゃん
王子小劇場(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/10/06 (木) 14:00
再演だが初演は観てない。独特の世界観・美学によるファンタジー。98分。
本劇団を観るのは3回目だと思うが、いつも独特の世界観を持った作品を上演する劇団が2018年に上演した作品を再演。今回はアラビア・テイストだろうか?役者陣の演技もしっかりしているし、作・主宰のなにわえわみがストーリーテラー的に語り、時に歌うのが効果的に思った。基本的には私のテイストではないのだけれど、一定程度楽しめたのは、芝居にさまざまな「工夫」が見られるからだと思う。結構言葉遊びがあるなと思った。
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
石野真子ファンは是非足を運んで頂きたい。石野真子さんの魅力に溢れている作品。葬式コーディネーターのしゅはまはるみさんは『カメ止め』の監督の奥さん役だった!旦那役の羽場裕一氏は見事に助演。9nine以来の川島海荷さんに鈴木福氏、豪華な一家だ。
葬式のマニュアル・ビデオを製作する為、旦那が死んだ体で模擬葬儀の撮影。文句ばかりの死人役の旦那、父親に不信感の子供二人を宥めすかし、石野真子さんの奮闘は続く。非常に魅力的なお母さん。
足跡
さるしばい
萬劇場(東京都)
2022/10/06 (木) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
約束~を観劇。
いい!面白い。
さすがに劇団の代表作と豪語するだけのことあり!ですね。
初日からこれだけのクオリティに仕上げるとは!
実に見事。
ガールズ/バレット
ラチェットレンチF
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最初からドキドキする展開で、緊張しながら観ていました。階段や段差がある劇場で、走ったり飛び降りたりしていたので無事に終わって良かったです。皆さん、お疲れ様でした😊
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
美しきものの伝説
流山児★事務所
小劇場B1(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
YouTubeにアップされている『美しきものの伝説・解説動画』が秀逸。クロポトキン(大杉栄)役・田島亮氏が劇団ひとりのたけしモノマネを駆使して作品の魅力を徹底的に解説。観劇予習として完璧な出来映え。今後こういう作品を上演する際の雛形となることだろう。
クロポトキンはマルクスのパロディTシャツ『I TOLD YOU I WAS RIGHT!(私は正しいと言っただろう! )』姿に金髪でPUNKS風味。そこらの兄ちゃん姉ちゃんが不確定な未来に向かって情熱を燃やす青春群像劇。唐十郎調。
名うてのプレイボーイ大杉栄(田島亮氏)と恋多き情熱家伊藤野枝(山丸莉奈さん)の怒涛の日々。
芸術座を旗揚げした島村抱月(里美和彦氏)とスーパースター松井須磨子(竹本優希さん)の今に語り継がれる悲恋。
この二組が柱。
田島亮氏は偉く格好良く、大正ベル・エポックの破滅型が映える。
1981年まで独り生き延びた暖村(荒畑寒村)役・申大樹(しんだいき)氏の荒野を流離うが如く寂しげな眼差しが印象的。
ルパシカ(小山内薫)役・鈴木幸ニ氏が好き放題。ロシアかぶれの嫌味なインテリをカリカチュアライズ、客席を沸かす。
若き久保栄(十河尭史〈そごうあきふみ〉氏)と島村抱月の『大衆と芸術』に対する討論が白眉。「結局のところ、芸術とは果たして何なのか?」の答がうっすら見えてくる。
「日本は敗戦で滅びた」と仮定して観ると、滅びる宿命の国で若者達が放った一瞬の煌めきのよう。灯滅せんとして光を増す。「アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ」。
ホームレッスン
パルコ・プロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/09/24 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
芝居は生物だから、うまくいかないことはある。
それにしても、という出来である。やはり、一番の原因は戯曲だろう。素材そのものは、今の時代に合いそうな家庭崩壊と回復の話なのだが、設定があまりにもご都合主義である。だれか、制作側でも指摘しなかったのかと思うが、場当たりの行き当たりばったりで話がどんどん進む。親と離れて施設で育った男(田中駿介)が出来ちゃった結婚しようと妻(武田玲奈)の家庭を訪れるとそこは百の家訓がある家庭で、母親(宮地雅子)の強権のもと気のいい父(堀部圭亮)は右往左往。弟(堀夏喜)は家訓を破って永の座敷牢暮らし。
この設定で、妻の出産まで。気がめいるような2時間で、三十代の女性客が多い客席もシーンと静まり返って見ている。喜劇でもなければシリアスドラマでもない。陰鬱な時間が流れる。
救いは、舞台の現場が投げていなかったことで、役者は神妙に勤めているし、演出もとにかくつじつまを合わせようとする。宮地雅子など、ガラに合わない役でだいぶ苦労しただろう。
パルコが、有望な人材を次々と起用して時代に合わせた都会の中間演劇を作ろうと熱心なのはいいが、無手勝流にならないように。蓬莱竜太、横山拓也、小劇場でもまれて出てきた人たちは大丈夫だろうが、若い人にはケアしなければ。なにしろナマものなのだから。
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
あんなに優しかったゴーレム
ヨーロッパ企画
あうるすぽっと(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こんなに面白かったヨーロッパ企画。今年の上京公演はあうるすぽっと。
ここのところ素材が少し難しいなと思っていたが、今回は、原点に戻って、のびのびとファンタジーを楽しめる。
テレビの取材チームが名投手20年記念のヒューマンドキュメンタリーを撮りに投手とともに草深い故郷の村にやってくる、投手の思い出は、広場でゴーレムと呼ばれている大きな土偶(このデザインと、大きさがうまい)とキャッチボールをすることでピッチングの基礎が養われたのだという。エッツ、あの土偶は、生きている??!。このあたり、こういう話は沢山あって、ペガサスも生きていると村人は言う。土偶の意識調査をする地元の学者も現れる。テレビの取材班のスタッフの中でも話の真偽で意見が割れる。現在のマスコミ倫理の難しさもネタになっていて、ファンタジーとも混ぜ合わせ方もうまい。内輪もめが起きてくるあたり、それぞれの人物のキャラも嫌味がなくていいが、京都の劇団らしい関西風の会話で面白く弾む。再演というが、劇団員の息も合っている。
劇場の規模が丁度この舞台にあって、上下二段に組んだゴーレムのある広場とその下に住む少女の家の二重セットが生きている。かぶりもののペガサスの出し方などタイミング絶妙。客の心理をうまく捕まえている。
良いテンポで笑っているうちに2時間はアッと言う間に経って、こういう劇団は東京にはないナ、年一度の良い出会いの時間を持てたと、温かい気持ちで劇場を後にした。
みんな友だち
こわっぱちゃん家
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/30 (金)
バーというか、カフェというか、スナックみたいな所を舞台にした、一人の女性が生涯を生き切る話で、このお店に来る人はみんな
柚葉のことを最高の友達と呼んでくれる。
それが、柚葉が医者から余命宣告を受けたことから、物語が劇的に展開していく劇で、先が読めない展開に引き込まれた。
CoRichで劇のストーリーを読んだだけだと、永遠に生き続ける女性と、周りとの絡み的な少し不思議な話かと勝手に思い描いていたら、実際の劇は全然違って、良い意味で第一印象を裏切ってきてくれた。
バーというか、カフェというかスナックみたいなところに通う常連客であり、友達みたいな存在とさえ柚葉が思っていた個性溢れる面々に勇気を持って自分が白血病で、治る確率が低い病気だと打ち明けると、今までと態度が急変して次々に店を去っていったシリアスな展開や、その時々に挟まれる笑える場面、感動的な最後のほうの場面とよくバランスが取れていて、面白かった。
生前葬の場面での、柚葉が白血病で余命宣告を受けていることを勇気を持って打ち明けたことに対して、普段仲良くしていたつもりだった常連客たちがそのことを受け止められなかったことを深く反省していることを柚葉に伝えるところが非常に感動的で、真の友だちとは何かを本気で考えさせられた。
劇が終わったあとのトークショーでの、Ateamのゲストと、一応司会進行の柚葉役の晴森みきさんと、時々晴森さんを一生懸命フォローするこわっぱちゃん家の劇団員と作·演出·出演のトクダタクマさんたちの時に困惑したりしながらの、ゆるいトークが面白かった。
手話裁判劇『テロ』
神戸アートビレッジセンター
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
観客参加型で、観客がエンディングを決める方式。被健常者にも楽しんでもらえるように、被健常者を舞台に出したり、手話を取り入れたり等々気配りは素晴らしい。観客にも被健常者が沢山いて楽しんでいた。ユニバーサル(USJではない)感を感じたし、内容も究極の選択を判断させることで、会場の一体感を醸し出していた。
残念だったのは、有罪か無罪の選択だけで、本来の裁判は刑を具体的に定めていないこと。各々の国にもよるが、日本の法律ベースでは今回の場合は有罪=死刑と捉えラレルが、想定はドイツ。ドイツの法律ではどうなのかも取り込みしていたら、満点💯だった。
NO GOAL -HOMELESS WORLDCUP-
青春事情
駅前劇場(東京都)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想、遅くなりましたが、とても面白かったです。私もサッカーをしていてスクリーンに映し出される名言もいいですね。お芝居の内容もとてもよくまとまっていて。映画をみているようなそんなおしばいでした。演者の皆さんの熱のこもった演技、クライマックスは熱くて感動しました。
こんな大会があることも知れて、得した気分でした。楽しい時間を過ごせました。
蓼喰ふ虫
TOKYO PLAYERS COLLECTION
OFF OFFシアター(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/26 (月)公演終了
「ストロング」「山の声」
坂井水産
RAFT(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/05 (水)
価格2,000円
「ストロング」の5日14 時開演のAチームを拝見。
昨年の年の暮れに上演された舞台の再演。
演じ手は一人減ったものの
アンギラス…赤澤涼太さん
ヘドラ…加藤なぎささん
アンギラスの友人…家田三成さん
と前回と同じ配役。
にも関わらず、まるで口の中で「ストロングゼロ」の強炭酸が広がるように、今回の方がより一層、共感や感動の気持ちがじわじわと押し寄せて来た。
あいにくの雨の中、無理して来た甲斐があった83分間の熱演舞台。
人狼TLPT 10th Anniversary -ROSERIUM-
株式会社オラクルナイツ
シアターサンモール(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
ノーマルEXGを配信で観劇しました。今回は、自宅からという事で、紙とペンで真剣に予想。まぁ、結果は、人狼一人が分からず。
でも、推しが頑張ってくれたので、とても、満足。推しを応援したり、推しがいない人は、楽しみながら、探してみるのも、この舞台の楽しみ方のひとつ。
色々な楽しみ方が出来るので、気になった方は、ぜひ、見てほしいです。
ホームレッスン
パルコ・プロデュース
紀伊國屋ホール(東京都)
2022/09/24 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
100の家訓のある三上家、破ると減点されて、減点がたまると懲罰がある。懲罰は10点で物置に1カ月監禁、20点で離れの納屋で2か月謹慎というもの。長女(武田玲奈)の婚約者の大夢(田中俊介)は最初戸惑う。しかし、母に捨てられ施設育ちの大夢は、幸せになるには「自由よりルール」と家訓を必死に身に着け、すっかりなじんでいく。実は家訓をつくった三上家の母・奈津子(宮地雅子)は、かつて大夢の中学で担任だった。一緒にある事件に遭遇したことで、「自由よりルールだ」という確信を共有する。
しかし、三上家には弟・朔太郎(堀夏喜)がいた。懲罰として1年半も換金されている弟を見て、揺らぐ大夢。朔太郎が包丁を持ち出して、まず、最初の事件が起きる。ベテラン宮地雅子の最初のかたくなさ、次第に心情を見せていく演技がぴか一だった。田中俊介は初めて見たが、あたふたしたり、頑固になったり、決して誇張でなく自然に感情の起伏を示してよかった。
リビングと物置を裏表にした回り舞台のセット。最初は貧相に感じたが、家訓を巡る衝突が激しくなる場面では、右に左にゆらゆらとゆっくり回っては戻るのを繰り返す。家庭の動揺を示すよう。この演出はよかった。
lucK girL blooD tuesdaY
ーヨドミー
TACCS1179(東京都)
2022/06/15 (水) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
すごく良かったです。今までのヨドミさんでいちばん。
いつもながら愉快な話では無いんですけど。見せたい景色が決まってるお話だから、多分。そこへ向かって繋がって行くのが美しかったし、グルーヴィーでもあり、気持ち良かった。
バロック【再演】
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
変わらずアトラクションの様で楽しかったです。(でも額縁内の気ん持ち悪ぃやつは初演にゃ無かったですよね?)
初演は“どんな形に収まるか”みたいな結びのイメージだったのですが、再演は“どういう態度を取るか”の話なのかも?って思いました。そ言えば折込のパンフにも中間報告とありましたね。
でも、そこに居る彼らにとっては答えなんだよな。それ大事だよな、と考えたりもしました。