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シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/10/08 (土) 13:00

まずチラシに目を奪われた。上半分に女性の横顔、下半分にはエッフェル塔をバックにヒトラーを中心にしてナチスの一団が配置されている。どういう物語が展開するのかワクワクさせる。
ジャン・ジロドゥの作品は8月下旬にシアター風姿花伝で人間劇場という団体の「トロイ戦争は起こらない」という秀逸な上演を観たばかりであり、またこの「シャイヨの狂女」という作品は第二次世界大戦時にドイツ軍占領下のパリで書かれたジロドゥの遺作だということもあって、4年前には「ジャン・ジロドゥの思い出」という作品を上演したつばめ座だけに、大いに期待していたのだが、その分失望も大きかった。

(以下、ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

開演と同時に暗い中で池袋駅のホームの放送が流れる。そして明転するとパリにあるカフェの中である。この池袋駅の放送は何だったのか、最後まで説明がない。これから始まる物語が現在の日本にも繋がっているのだと示唆したいのかもしれないが、無意味な冒頭としか思えない。

パリを舞台にした物語自体も、暗喩や諧謔が多く用いられているのであろうが、よくわからないし、戯画化しすぎている。
また、この狭い空間でどうしてああものべつまくなしに大声を出す必要があるのか。ただただ、けたたましいだけで、かつそれに加えて台詞をかむ役者が散見されるので、煩わしい。前方列の客席の人はたまらなかったろう。

もともとジロドゥの戯曲は反リアリズム的な要素が強いのだが、それにしても潤色(仲条裕)のし過ぎだろう。

「恋はみずいろ(L'amour est bleu)」という曲が劇中に大きな意味をもって登場するが、この曲はポール・モーリアの編曲・演奏によってわが国でも大ヒットしたが、そもそも歌手・ヴィッキーのデビュー曲としてオリジナルが発表されたのは1967年であり、1944年1月に死亡したジロドゥの作品に登場できる訳がない。オリジナルの戯曲では何の曲だったのか。「恋はみずいろ」に差し替えたことで本来のジロドゥの意図を曲げていた可能性すらある。
ぴえろ

ぴえろ

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前作でも思ったが、客いじりとサービスが尋常じゃない。ガチで観客に感謝して舞台を制作している。本気度に心から感心する。「そこまでしなくても」と客側が恐縮する程に。
駅前で『顕正会』の婆さんが横断歩道に立ち、通る人全員に「有難うございます」と朝から頭を垂れている姿を重ねた。まるで『法華経』の常不軽菩薩を目指しているが如く。
生の舞台の面白さを啓蒙しているような劇団。小学生の子供達が家族で毎年楽しみに来ている物凄さ。

蔵前の寿司屋に盗みに入った二人組、突然バットで殴られて気を失う。目を覚ますと自分の歓迎パーティー。どうやら他の誰かと勘違いされているらしい。何となく話を合わせてずらかる算段を講じるが・・・。

登場人物のキャラが立っていて面白い。大衆演劇の中にかなり捻った工夫が練り込まれている。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

宅間孝行氏(二役)は喋りは宮迫調、役柄は三又又三っぽい。悪党キャラをやる時の右手の震えなんかが効いている。
佐野和真氏はカッコイイが、キャラの立ちがイマイチで勿体無い。
浜谷健司氏(二役)は巧い。お笑いの強み、客席の空気感を鷲掴み。
柴田理恵さんとモト冬樹氏は返しの一言で必ずどっと笑わせる。柴田理恵さんの会場人気は凄かった。
鈴木紗理奈さんはいつも通り、そのまんま。
太田奈緒さん(二役)も彼女だと気付かない程、弾けていた。元NMBの誰かだと思っていた。口上が吉本新喜劇っぽい。
竹内茉音(まりん)さんは健康的で手足が長い。
三戸なつめさんの可愛いオーラが凄かった。

風鈴のオチが分かりにくい。本当に数億円の価値があるのか?YouTubeのスピンオフを観ないと分からないのか。

井上ひさしの『雨』と同じく、間違われた男を演じていく内にそこに生き甲斐を感じていくドラマ。他人の望む誰かを演じる過程で自身の心境にも変化が。人は他人の為にだったら変わることが出来る。(本来の自分を表現出来る?)

もう少し粘れば大傑作になった可能性が残るプロット。ありきたりのネタだが勿体無さが残る。話の畳み方を逡巡して明らかに間違えている。誰を主人公として捉えるか、の話。秋子か春子か沢木かテルか?実はヤス目線が正しい気も。先にヤスが仕掛けに気付いておきながら知らん振りしている方法もあった。

島倉千代子『愛のさざなみ』
仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

和製「ロミオとジュリエット」はなかなかに良かったです。が主役2人がミュージカル調に歌うのかと思っていたので残念ながらあの場面は要らないかと・・・むしろ興をそいだ感しかなかったです。

朗読劇 無宿の寵愛

朗読劇 無宿の寵愛

株式会社K'sLink

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/10/09 (日) ~ 2022/10/11 (火)公演終了

実演鑑賞

出演者の方々熱演してました。

ネタバレBOX

熱演してたためなのか、人によって台詞が聞きづらいことがあって残念でした。
「ストロング」「山の声」

「ストロング」「山の声」

坂井水産

RAFT(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/10 (月) 16:00

「ストロング」Bを観劇。いやぁ面白い。80分。
 男(日下部そう)のアパートを友人(用松亮)が訪ねると、男が女(豊田可奈子)と出会いとかの顛末を語る、…とかいう物語。昨年末に「稽古初日」という企画でも観たが、そのときはリーディングで、今回は稽古をした上で上演というわけで、両方観た人に「同じ話だと思わなかった」という話を聞いて観ることにした。全然違うインパクトで、特にBはベテランの3人ということで冒頭から強烈な印象を受けた。用松のアドリブに見えるのも、きっと演出なんだろうな、とか考えつつ観てた。劇場ではないところなので、独特の照明のアイデアが面白いし効果的。

嘘ぎらい

嘘ぎらい

『OYUUGIKAI』製作委員会

本所松坂亭(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

星チームを観劇しました。
謎めいた独特の雰囲気があり、どんどん惹き込まれました。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演していて、とても良かったです。
ただ、世代毎の理の外見が全く違うので、同一人物として違和感がありました。
切なさが残るストーリーで、涙腺が緩みましたが、前向きなラストが良かったです。
とても面白かったです。

エリザベート【11月14日~15日、11月23日~27日、12月18日~21日、12月30日夜、1月2日昼公演中止】

エリザベート【11月14日~15日、11月23日~27日、12月18日~21日、12月30日夜、1月2日昼公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2022/10/09 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/10/09 (日) 18:00

初日を観てきました。
大好きな作品。楽しかったけど…ちょっと不完全燃焼。
1番残念だったのに、生オケなのに管楽器が要所要所で音を外して、集中力が途切れ、現実に引戻される事。
この状態なら生オケはいらない、迷惑。出演者は大変かもしれないけど、オケのコンディションの良い演奏の録音テープの方が、客には優しい。

ネタバレBOX

山崎トート:流石に歌は上手かった。が、エリザベートへの愛はあまり感じられず、死として無機質そこに存在するには、歌い方にはナルシスト感あり。トート閣下が好きなのは、結局ご自身なのかな…と感じた。
ご主人!出番です

ご主人!出番です

市民劇場TAMA

多摩市立関戸公民館・ヴィータホール(東京都)

2022/10/09 (日) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 板上は奥下手から緋毛氈の掛かった床几、お茶セットの載った小テーブル、やや斜めに置かれた陳列棚(上に電話等)、菓子折りの載ったテーブル。板やや上手天井から下がった長方形の板に販売している商品の名が大書された半紙が掛かっている。メニューは月見うさぎ、豆大福、きんつば、おはぎ、芋ようかん等々。下手客席寄りには、屋号の「あきもと」と書かれたのれんが天井から吊り下げられている。(言う迄も無いが、観客席から観易いように配慮してある訳だ。そして板下手最も観客席に近い場所に鉢植えが置かれて店の入り口を大まかに示している。柱や扉等は一切ないが、役者陣の演じる内容とその時用いるスペースから実際商いをする店内と、奥座敷が分かるようになっている。因みに店内は下手半分、奥座敷は上手半分でほぼ分かれている。出捌けは上手・下手ともに側面袖から。

ネタバレBOX


 脚本のバランスが良い。内容でジャンル分けするとホームコメディーということになろうか。登場するキャラは、あきもと二代目店主、妻、息子、娘、弟子。無茶振りをウリにして可成りアクセス数の多いユーチューバー、小洒落た飲食店チェーン50店を切り盛りする女会長、資本金は何と30憶円。以上の7名だ。
 物語は、どこの街にもあるような商店街の一角にある和菓子店「あきもと」に取材申し込みがあったことで始動する。シナリオの上手い所は、このユーチューバーの無茶振りぶりを他の喫茶店で行った模様をオープニングで流す所から始めている点だ。その内容は、いきなり喫茶店に入り、自己紹介すると直後に「店主の方ですか」店「そうです」U「このお店のお勧めメニューを3秒以内に答えて下さい。1,2,3」と始め、店主が答えるとU「じゃあ、お勧めメニューと❓❓❓湯麵」と注文、店「うちは喫茶店ですけど、中華なら云々」と店の場所を案内するとU「いえ、僕はこのお店の❓❓❓湯麵が食べたいのです」とシャアシャア言う! 
 話変わって物語の主人公一家の場面:電話が入る、受けた二代目店主(父)には当初取材の話は伝わっていない。取材を申し込まれた時受けたのは普段からおしゃべりが過ぎて肝心なことは後回しというキライがある妻だった。妻は、既に実家を離れた娘が久しぶりに来るというので一家全員が揃った時の定番メニュー・すき焼きの材料買い出しに出掛けていた。この間にユーチューバーから掛かってきた電話を受けた父は当初ちんぷんかんぷん、もう既に高齢で和菓子作り一筋の生活を送ってきた職人故致し方無い事。息子が助太刀に入ってユーチューバーとはどんな人種か知ることとなった。息子は相手の名乗りで通り名を検索、ユーチューバーとしての実績等を確認、凡そのイメージを掴んだ。
 そうこうしている内に妹が帰ってきたのだが、彼女の付き合っている人が某飲食チェーンの社長であり、彼の母が会長だと言う。何でも全国に50店舗を展開、資本金30億という話をし出し、ついつい、バランスを取って実家も和菓子では知られた店、全国で5本の指に入る名店で支店も何軒も在る、という嘘を吐いてしまって大慌てだった。話が話、他人に聴かれては不味いと奥座敷に引っ込んだ兄妹がバタバタしている所へ父が残っている店内に女性が訪ねて来た。名を名乗り名刺を父に渡して挨拶をし、店内の様子を眺めたり、暫くはよもやま話をしていた。話はちんぷんかんぷんの点もあるが、何とか辛うじて繋がっている。そうこうするうち、菓子を食べて貰うことになり父は裏へ菓子を取りに行く。息子と会って女性が来ていることを話し名刺を見せると、名刺の苗字は、妹の彼と同姓。さて、ここからが喜劇の本番。父は、ユーチューバーの名前も朧気だし、顔も知らないからてっきり女性が取材者だと思い込み、緊張して態度がぎこちない。息子は会長が来たのではないかと気遣い、緊張している。父は取材と思い硬くなって息子を呼んで手助けして貰うが、息子も苗字を見てビックリ、緊張しているから手助けもしどろもどろ。父に何とか女性が何者であるか気付かせようとするのだが、入れ替わり立ち代わり妹が入って来たり、母が買い物から帰ってきたりでテンヤワンヤ。この辺りのドタバタも頗る面白いが、何より会長女性役を除いてホームコメディーらしい誇張や一種のケレンを含めた庶民らしさがそれらしく演じられ演技臭くないのがグー。無論、会長役は、試食させて貰った和菓子の食べ方にも品があり、言葉遣い、そして店主の作った和菓子を食べて「弟子にして下さい」と言い、弟子にしてもらうのだが、実は娘の付き合っている男性の母であり大手飲食チェーンの会長であることが皆に知れた時の台詞が良い。「自分は確かに現在飲食店チェーンの会長をしていますが、息子が業務提携を申し出ていると聴き自ら足を運んでどんなお菓子を作っていらっしゃるか確認させて頂く為に参りました。実際に食べさせて頂き、本当においしい、このような味を出すことのできる技術に全く知識が無いようでは実際に業務提携をさせて頂く時に何ら具体的な事案を理解することもできなければ、提案をしたり、新たなお菓子開発をする為の提案も出来ない。それで、弟子にして頂くことにしました」というような内容のことを言った。これは実に深い科白で感心した。他にも会長の言には流石と思わせる台詞がたくさんあるのだが、今作の劇作家の優れている点は、このように偉い人物が殆ど無意識に自分の持っている知識を言い過ぎてしまう傾向をキチンと揶揄ってバランスを取っている点なのである。これは中々できることではない。演出も自然に感じる庶民的な味を出しながら、役者の個性を活かし全体としてユーモラスで暖かく厭らしくない程度に人情を絡めた作品に仕上げている。無論、役者陣も一所懸命で好感の持てる演技をしていたし、制作の方々の対応もグー。また拝見したい劇団である。
仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お面をつけた皆さんが踊る開演の演出はとても良かったのですが、お大尽が出てきてマイクまで使って歌い踊るシーンは中途半端に感じられ、いっそ無くして2時間で終わらせて欲しいと思ってしまいました。やるなら客席も巻き込んでもっと派手にした方が良かったのでは?
本日は千秋楽。そこで知った衝撃の事実はネタバレで・・・

ネタバレBOX

観劇の時間が取れるのが今日のこの時間だけだったので、大千秋楽に行きました。
知り合いの方がいて終演後に話したのですが、彼女曰く「ラストがこの展開になったのは今日だけ」何回も見たそうですが今日だけラストシーンが二人の心中で終わらなかったのでした。私も驚きましたよ。ロミオとジュリエットなのに、心中なのに、菊之介は自分だけ刀で自害してしまうのです。では残された初花はその刀を使って後を追うのかというとそうではなく、まるで菊之介が一人で自害したように剣を持たせその場を去るのでした。
初花は母の形見の簪を握りしめて走り去るので、もしかしたらそれを使って一人自害するのかも知れない。菊之介を一人残したのは心中よりも世間体がいいと考えたのかも知れない・・・とも思えるし、心中の前に二人で手を重ね合うシーンがあって、それは二人にとって「生きろ」と言うメッセージを表す仕草。菊之介が初花を切れなかったのもそのメッセージを思い出したせいなのかも、そして初花はそれを受け取り、この先どんなに辛く厳しくても「生きる」ことを選んだのかもしれない・・・
と、こちらが如何様にも考えられる、考えさせられるラストシーンなのでした。
それはそれで、初花にエールを送りたいですが、雪降る中の心中シーン、友人が「良かったよー」と言ったそのシーンも見たかったです。
私はたまたま何度も見ていた友人から話が聞けましたが、この回しか見ていなくて、別の回を知らない方はどんな感想を持ったのか知りたいです。
そして演出の椿さんに、どうして今日だけ違うラストシーンにしたのかお聞きしたいです。
アルキメデスの大戦

アルキメデスの大戦

東宝

シアタークリエ(東京都)

2022/10/01 (土) ~ 2022/10/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

すぐれた戦争モノ・ファンタジーだ。
漫画から出発して、東宝の特撮映画、今回は商業劇場で劇化された。第二次大戦中の戦艦大和建造を素材にしたエンタティメント。演劇界期待の劇団チョコレートケーキの・作・演出のコンビが、都心の東宝の商業劇場へ初登場。巨大戦艦建造の国家の論理と、数学の合理性の対立と言う異色のテーマは成功するか、その首尾や如何。
幕前の静かな波の音のなかで、幕が開くと、敗戦まじかの海軍通信部。パラパラと置かれた安っぽい事務机で通信兵たちが無線にかかり切っている。大和沈没の報が飛び込んでくる。崩れ落ちる兵たち.このプロローグから始まるのだが、驚いたことに、この場面で使われたスカスカの机と椅子を組み合わせるだけで、海軍本部も、会社社長室も、長門や大和の船橋も、全場面を処理してしまう。緋毛氈一枚を斜めに置くだけで宮中を処理してしまった「治天の君」の、あっぱれチョコレート魂である。
結果はすべて想像以上によく纏まっていて、ジャニーズファン以外の若い客層が緊張して見ている。平日の夜、九分の入り。2時間55分(休憩25分)
チョコレートケーキにとっては手慣れた政治的対立の構図の作品だが、戦時の政治判断の失敗は、現在の政府のことに当たっての右往左往にも重なっている。それが嫌らしく表面に出ることのない表現にしているのもさすが。思い切って裸に近い汎用セットにしたのも成功している。その中でよく劇場の大きさを読み込んでスケール感を出す工夫もしている。それが、花より団子の実力派俳優陣と合っていて、敗戦のストーリーにふさわしい。一方、人気の福本莉子の設定はいかにも通俗で生かし切れていない。
ドラマの対立軸を戦争と数学の正義、と言う新しい視点にもっていったのも、ユニークで成功している。戦争は知らない観客が圧倒的に多くなった現在のエンタティメントにふさわしい。数学の板書などはちゃちいのだが、結局は普通の誰にもわかる話に落としていくのもうまい。
俳優はすっかり若くなって、軍人らしくはないが、現実に彼らが生きていた時代が遠くなってしまったのだから、これでも今の観客には馴染めるのかもしれない。造船中将(岡田広暉・好演)脇に回った役どころの少尉(宮崎秋人)の使い方も商業演劇定番ながらうまい。
クリエの興行としては大成功だろう。さすが、東宝。大手のプロの見切りの良さを十分に見せてくれた商業演劇である。

”ラクエンノミチ”

”ラクエンノミチ”

演劇サークルact

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

深夜ドラマくらいのいかがわしさ、そして観心地の良さ。
ふむふむ、ファッションヘルスってこんな感じで営業しているのか、中々リアリティーあるなぁ、中々勉強になるなぁと思いながら観ていました(笑)
(店内の受付け&お客様待機エリアが舞台です、念のため)

このお店 繁盛していないのに妙に雰囲気が良くて、切り盛りしているのはどこか人の良い店長と、気を許せそうな予約受付のゲイ男性。
お店の女の子達も、程よく距離間を保って程よく仲が良い(これは重要)
”現実”を直視しないで、毎日をこんな感じで過ごせていれば確かにここは”楽園”のようにも見える。
見えていなかったモノがうっかり露呈された途端、あっという間の連鎖で汚れ崩れ落ちていく楽園だったけれども・・・

大きな幸せなんて望まないから。

こんな日々がいつまでも続きますように。

思わぬショッキング感に驚きましたが後味はそれほど悪くない。
中々やりますね!20周年おめでとうございます。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これは現在の世界状況を考えると、すごく突き刺さる作品ですね。いやはや圧倒されました。

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

オメガ東京(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

評判通りの見事なサイコサスペンスでしたね。圧倒されました。

朗読劇 無宿の寵愛

朗読劇 無宿の寵愛

株式会社K'sLink

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/10/09 (日) ~ 2022/10/11 (火)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

手話裁判劇『テロ』

手話裁判劇『テロ』

神戸アートビレッジセンター

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

俳優の力、脚本の力、演出の力、スタッフワークの力を強く感じました。良きものが観られて感謝です…!
無音で観たらどのように感じるのか、知りたくなりました。

汚名をそそぐ

汚名をそそぐ

G-フォレスタ

青山ビル(大阪府)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

再演だが、全くという程覚えていない…。痴呆が始まったのか。面白いで賞までに、解答を呼ばれたが…
次回はTシャツをゲットするゾ!

猿王記

猿王記

劇団SE・TSU・NA×魅殺陣屋

AI・HALL(兵庫県)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

猿王に戦いを挑む百嵐 妖怪 記憶 分身 幅の広い出演陣 百嵐の記憶 頭の輪の緊箍児 百嵐演じる堀江祐未さんのこれからの物語

あじわうとき

あじわうとき

一般社団法人表現者工房

表現者工房(大阪府)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

バブルの申し子 おのうえぬいの話をモチーフにした演劇。お金とは、なぜバブルが発生したかを教えてくれた。バブルの後始末を経験した僕としては、とても勉強になりました。

「百花屋事件帖~消えた花魁の謎」

「百花屋事件帖~消えた花魁の謎」

劇団プレイング

東文化会館メインホール(大阪府)

2022/10/09 (日) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

開場から花魁がお出迎え 和服 衣装が本物 これれだけでも見応えが有る
花魁道中 とても綺麗 将軍の息子 好きに生きればいい 面白かった

花を摘む人

花を摘む人

空の驛舎

ウイングフィールド(大阪府)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

花を摘む 昼顔 花が咲く ダムにも ダムを訪れた女性 話す男性 弁当をもってきた家 話す女性 ここは君の家じゃない ここに居ても 花を摘む 骨は綺麗な白 バスは来ない 沈んだ村 向日葵 花を摘んだのはお祖母ちゃん 兄と妹の会話 どちらも地元を愛している バスの運転手 新たに住む人はダムを訪れた女性と話してた男 家まで送るよ。 沈んだ村 亡くなっている人 今生きる人。 花は咲く。

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