最新の観てきた!クチコミ一覧

12321-12340件 / 185162件中
猩獣 -shoju-

猩獣 -shoju-

壱劇屋

ザ・ポケット(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

しばらく小劇場から足が遠のいていましたが、劇団壱劇屋東京支部の独鬼で引き戻され、それからは劇団の虜です。
ちょっと切ない恋の思い出がある人にはキュンとくる、それ以上に敵方が各種、カッコよすぎる舞台です。

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

「カレル・チャペック〜水の足音〜」

劇団印象-indian elephant-

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/09 (日) 18:00

中国によるチベットやウイグルでの弾圧や香港や台湾に対する姿勢が舞台上の物語に重なってくる。
国語の重要性を再認識させる内容だった。

猩獣 -shoju-

猩獣 -shoju-

壱劇屋

ザ・ポケット(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面をつけた狭い視界の中で、あの狭さ・あの舞台セットを動かしながら、あの物量の殺陣をする竹村さんすごすぎる。そして繊細で愛にあふれている演技が好きです。泥くさく辛くて苦しいけど温かくて優しい。
ストーリーは、先に独鬼や二ツ巴を見てしまっているせいかちょっと物足りない感がありました。最初に書いた脚本だったと聞いて納得。
全体的にはもう少し落ち着けるシーンがあるほうが好みです…と、思ったはずなのですが、シンプルなせいか、ふとした時に好きだったシーンが脳裏に浮かんで来たりして、時が経つほど好きが増しています。なんでしょうね。
DVDも出ていて過去作も観劇三昧にあるので、再演を重ねていて演出のブラッシュアップがすごいのがよっくわかります。上演年でのキャラクターや演出の違いを見比べたりするのもおもしろい、長く楽しめる作品です!

欲望という名の電車

欲望という名の電車

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/01 (火) 18:30

いうまでもなくテネシー・ウィリアムズの代表作のひとつだが、この作品を日本で最初に上演したのが文学座でありヒロインのブランチ役は同座の杉村春子の当たり役ともなった。
後年高齢となった杉村自身を始め、文学座の多くの関係者が「ブランチ役を杉村から太地喜和子にバトンタッチしたい」と熱望していたというが、その矢先太地が事故死したというエピソードも残っている。
映画版のスタンリー役は舞台で演じていたマーロン・ブランドが起用されたが、これが彼の映画デビュー作になり、妹・ステラ役も映画では同じく舞台初演時のキム・ハンターが演じたのだが、彼女は後年オリジナル版の「猿の惑星」シリーズのチンパンジー・ジーラ役の方が有名になってしまった。

閑話休題。今回は2019年に「ガラスの動物園」を新訳した小田島恒志と演出を担当した高橋正徳が新キャスト・スタッフとともに創造した新たな「欲望という名の電車」だ。

ブランチ役の山本郁子も良かったが、何と言ってもステラ役の渋谷はるかが素晴らしかった。

クロノス

クロノス

演劇集団キャラメルボックス

AiiA 2.5 Theater Kobe(兵庫県)

2022/12/17 (土) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

暖かな涙が溢れる。想いの強さは何より勝る、最強。わたしもきっとそうするとも思うし立ち止まってしまうかもしれないとも思う。どちらも大切で、どちらにも心残してしまうから。心揺さぶられたわ。ほこほこ、ぽやぽやする、余韻に揺られる帰り道。しあわせもらえる良い演劇でした

ネタバレBOX

あれでよかったのかな、ほんとによかったのかな、本望ではあるのだろうけども。でもねわたしきっと移動先の滞在時間を引き延ばせるアレの改良版を持って行ったのだと思ってる、ってゆーかそうであって欲しいという願い。助けて即引き離されて、戻った先にはもう誰もいなくて・・・なんてあんまりじゃないか。それで本望だったとしても。原作はどうなんだろう?読んでみようかな。
みはるかす、くもへい線の

みはるかす、くもへい線の

コトリ会議

AI・HALL(兵庫県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い!とても面白かったです!わたしの好きなテイストのお芝居なんですれども、近年あまり関西で観られなくなってしまったテイスト。
照明も演出も何もかも。アイホールでないと出来ない。その日その時その場所でしか体験できない、演劇が演劇たる所以な演劇。言葉の独特な味わいに心をここでないところへ連れ去られてしまう。もっと観たい。もっと攫われたい。唯一無二。

サド侯爵夫人

サド侯爵夫人

遊戯空間

銕仙会能楽研修所(東京都)

2022/11/05 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/05 (土) 13:00

三島由紀夫の「サド侯爵夫人」を本格的な能舞台で上演しようという意欲的な公演。しかもタイトルロールのサド侯爵夫人・ルネを演じる男優は能面(小面)をつけての演技だ。

上演時間は途中10分の休憩を2回含んで3時間半という長尺。

正面の白洲梯子前に着席。この階(きざはし)には緋毛氈が掛けられ、赤い花をつけた薔薇が枝を張ったように置かれている。この薔薇は柱や橋懸の欄干にも巻き付けられており、また切戸口の手前(上手奥)に二十五弦筝が置かれ、脇正面側の上部バルコニーにスポットライトが設置されているのが本格的な能との違いか。

各幕の冒頭と最後に黒い着物の多田彩子が切戸口から登場し、二十五弦筝を奏でるのだが、その調べが舞台に一層の緊張感を与え、見事である。それに際立って美人だ。当日パンフによれば多田は某都立高校の非常勤講師も勤めているというが、さぞかし人気があるだろうな(笑)。

登場人物は6人だが、全員が白一色の衣装。家政婦のシャルロット以外は幕口の揚幕があがり橋懸を通って舞台に進み出る。能舞台であるから全員がドレスの下に白足袋を履いており、足の運びは能の様式に沿ったすり足である。
台詞も能舞台では鏡板や床が反響板として働くために、通常の小劇場以上にビンビンと伝わってくる。

ルネ役の篠本賢一を含め全員が故観世榮夫の門下もしくは関わりがある俳優だということだが、それぞれがしっかりした演技力を持つだけに、長時間の舞台でも緊張感が途切れることがない。

観応えのある舞台だった。

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

毎年楽しみにしてる最強の一人芝居フェスティバル『INDEPENDENT:22』木金平日にて通してきました。今年はより一層と地方からの参戦が多くて、作風など全く未知なお芝居に出逢う率高し。玉手箱開けるよな気持ちでした。俳優によって役の演じ方のスタイルは異なる、その違いを体感する博覧会でもありました。面白いよねぇ、演劇面白い!祭りだ、祭りだ。今年も楽しかった〜!

ネタバレBOX

〔t1〕トライアルの時よりサイコパスな面が強く前面に出てた。純朴な男子の微笑ましさは鳴りを潜めて、精神面の暗闇が色濃く。マイルドに通して、本番にてこの作品の本質を遠慮なく出してきたかのごとく。尺の伸ばし方は自然で、ブラッシュアップも良く、なおかつナイス猪木はナイスでした。
〔h〕ミツルギさんといえば、被り物。もふもふのカリン、もふもふしたくなる。ぶりんと雑に直すたびにおかしくてたまらんかった。カリンってのど飴でしか知らなかったわ、食べられるのね。カリン豆知識をしこたま頂いたわ。ラストに桃を持ってきた意図を考たりもしました。なかったらしいですが(笑)
〔e〕なんとなしほんわか優しい雰囲気が福岡っぽかった。子育ての難しさ辛さ。お母さんなんだからって頑張るの我慢するの当たり前なんかじゃない。でもこのお母さんの笑顔が素敵で。しんどいときこそ笑顔、しんどいけど笑顔。笑顔は幸せを運ぶ。
〔a〕とてつもなくパワフルなメンヘラ。わたくし的には彼女は嫌いじゃない。友達なりたいひと。だから勿体無い。なんでそんなにこだわるのよ、そんな奴いらんやろ、そんなんで傷つかないでいいよって思う。彼女にとってはそうではないわけだけれど。あの子に必要なのは友達だ。
〔f〕ハラハラすることなく安心して観ていられる安定感、開始してすぐに絶対のクオリティを観せてもらえるという信頼感を覚える。雑多で煩雑な都会の日常から強制退去させられることで余分なものが削ぎ落とされてスッキリしてく様をお芝居から感じ取れました。上質。
〔c〕言葉は発している。だけれどもノンバーバルの域。手話とコンテンポラリーは親和性がある。確かにそうだ、手話ってノンバーバルだもの。奈津子さんの舞いはため息が漏れる美しさと力強さで…ソロで堪能できるのは幸福な時間。観終わってタイトルに戻って、なんともいえぬ心地になる。

〔t2〕トライアル作品の尺伸ばしにはいくつかパターンがあるけれど、先へ進むパターン。あのズルくてひとりよがりな男が、なお一層の往生際の悪さを発揮。どこまでもグズりながらもどうやら進むらしい。驚いたぞ。心が晴れるぞ。
〔j〕12歳の女の子の日常描く日記的な作品。彼女は幼く見えたけれど、やはり作中通りの年齢なのだろうか。遠く仙台からはるばる大阪まで来て、オトナでも怖いこの一人芝居フェスの舞台にひとり立ち挑む姿は眩く勇敢で素晴らしい。
(b〕サイエンスミステリー、マッドサイエンティスト。内蔵がリアル野菜や果物なのが心の救い。永久凍土はパンドラだよ。何が出てきてもおかしくない。人体もしかり。人類の最も弱くかつ希望の源の最たるところを狙う辺りがゾッとする。壮大な長編の導入のよな内容を30分にする潔さ。
〔i〕三位一体、作演から渡されたパスを悠里ちゃんがしっかり受け取り解き放つ。武器たくさん携えて、すっかり見事なカメレオン俳優さんになられた。大変に面白かったです。ブロックのトップパッターとしてあまりに強烈でした(笑)二日目のモンスターひとりめ。
〔d〕本を持たずとも朗読の一種のような。あれだけの台詞量を高速で一切噛む事ないのは凄い技術。棒立ちになることもなく意識を鷲掴みにする求心力の高さ、すっかり魅入って聴き入ってしまってました。ガワを整えるタイプ、内側を整えるタイプ、後者でした。
〔g〕二日目のモンスター二人目。ただただ迷子センターにて迷子アナンウンス繰り返してるだけやったはずやのに。なんて面白いのか、なんてとんでも展開になるのか。たぶんしばらくピノ見たらもれなく思い出してしまうと思う。ピノ関係ないのに、ひどい。あそこで迷子なりたい、会いに行く為だけに。

劇団Little★Star-team Earth-vol.6『electro apple』

劇団Little★Star-team Earth-vol.6『electro apple』

劇団Little★Star

堺市立西文化会館・ウェスティホール(大阪府)

2022/11/20 (日) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いや〜多幸感でしたねぇ。舞台の上も、客席も。ステージタイガー虎本剛さん作演、剛さんイズム溢るる人を想う心の尊さが詰まった優しい世界。それを真っ直ぐに演じて、真っ直ぐに届けて、また真っ直ぐに受け取る、最幸な時間。
仮想空間を扱った作品を観るたびに思うわけですよ。えぇなぁ、こんなのがあと数年後くらいには本当にリリースされてるんやろなぁって。ところがですよ。その数年後が何年経ってもやってこないわけですよ(笑)意外と難しいのかな。ものすごい楽しみにしてるのだけれど。
アップルの歌が尋常ではなかったのですが…。やっぱライブ活動もされてるのだろうか。めちゃくちゃ上手くて、めちゃくちゃ魅了されたわ。もうさ、それだけで圧倒的な説得力が生まれるよね。
基本みんなちっこくて可愛らしいのだけれど。ダンスパートに入った途端に、どえらく格好よくなってびっくり。みんなダンスを専門にしてるわけでもないのだろうに。今日のこの日までにどんだけ頑張ったか、その成果が輝いてました。
ここは夢が生まれる場所、夢を叶える場所、夢を引き継ぐ場所。客席にもお子さんたくさんおられた。その中には次あちらに立ってるこもいるかもしれない。未来が詰まってる、そして実際にここから未来に向かって巣立ったこもいる。未来は明るい。

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

舞台はとあるベンチのある公園、そこでシームレスに繰り広げられるオムニバス。公園とは様々な人が集い来る場所、様々な人生模様が集う。疲れた心がすぅ〜っと癒される思いのするお芝居でした。

帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/09/04 (日) 14:00

『ガマ』
8月17日から2週間以上の期間、東京芸術劇場のシアターイーストとシアターウエストの両方を使って続けられてきた「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」の最終作品であり、かつ唯一の新作。
この公演は[日本の戦争]に焦点を当て、過去にチョコレートケーキが発表してきた5作品に新作1篇を加えての6作品を一挙上演しようというもので、当然ながら全て観たかったのだが、いろいろと多忙のために、他の5作品は観たことがあるからと涙をのんで、結局は「ガマ」の、しかも千穐楽しか観れないということに。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

1945年の5月、首里から少し離れたガマ(自然洞窟)に女子学徒隊の少女と、生徒を鉄血勤皇隊に送り出した中学教師、米軍から逃れる際に崖から落ちて左足を骨折した少尉がやってくる。そこに2名の兵士(上等兵と二等兵だと言っていたが、実は中野学校出身の上官から護郷隊の少年たちへのゲリラ戦の指導のために北に向かう軍曹と伍長)とその案内人の老人が加わる。

男たちの会話には端々に日本が沖縄を見捨てたという事実が滲み出る(事実、現地の第32軍司令部は当時想定されていた本土決戦に向けた時間稼ぎの「捨石作戦」だった)。それに対して、沖縄は日本であり、天皇陛下のために立派な日本人として立派に死にたいと悲愴な決意の少女が、その思いが熱烈なだけに哀れだ。それぞれの思惑を持った5人の男たちは、やがてこの少女だけは生き延びさせねばならないと思い始める…この戦争の意味そして沖縄戦の意味を自ら考えその答を見つけさせるために。

ガマの中という設定だけに2時間超の舞台が暗い中で展開し、濃密な空気が支配する。

ラストは、年齢は異なるものの、あの白旗の少女(およびベトナム戦争で爆撃を受けて裸で逃げる9歳の少女の写真「戦争の恐怖」)を思わせる。

沖縄に上陸した米軍が、こうしたガマを片端から火炎放射器で焼き払ったというのは有名な話だが、考えてみるとなんと残虐な方法なのだろう。
不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです!ものすごく奇妙な世界を冒険しました。所々気色悪いです(ほめています)
最後たくさん走る所も身体表現がたっぷりでわくわくしました。身体をつかってこんなふうに世界をつくれるんだと感動しました。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

優しくてしんどくて愛おしい物語。展開を知っていてもハンカチが濡れるほど泣きました。
盲人とフミちゃんの心通わせる日常が柔らかで色鮮やかな光と音で彩られていくのが優しくて温かくて大好きです。
声と鞘で相手の位置を把握して柔らかく鋭く斬り込んでいく盲人、「いま槍伸びました!?」と思うほど見事な槍使いで戦う笑人、キレのある太刀筋と刺し技がかっこいい岳人など殺陣も見応えがありました。
繊細で緻密な音響と照明。表情、目、手、足音、背中で時に繊細に、時に雄弁に伝わってくる感情と思い。これほどまでに心地よく、そして悲痛に響くのはワードレスだからこそだと思います。生で見れてよかった作品です。

ネタバレBOX

美しくも儚く脆い幸せ、純粋な二人の心を表してるかのような「心踏音」のタイトルがすごく綺麗でギュッとなりました。
盲人のふにゃりとした笑顔、フミちゃんの楽しそうな笑顔、笑人の優しく見守る笑顔、岳人の屈託のない笑顔が愛おしくて大好きです。幸せな日常がずっと続けばいいのに…!

中盤、床に映し出される▽▷△の照明は盲人のボロボロに砕け散った心に、引っ掻いたような線がたくさん走る照明は復讐で無理やり心の隙間を埋めようとしてる傷つき荒れた心のように見えました。他にも盲人の世界を体感させる場面など照明もすごかったです…!

今回の人間CGの巻き戻しは、振り下ろした剣も飛び出してくる刺客も街の様子も全部役者さんの動きだけで逆再生して本当に巻き戻っていくように見えたのが圧巻でした…!
あの日あの時の、嘘

あの日あの時の、嘘

MousePiece-ree

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いやぁ、面白かったですねぇ。マウス劇団員三人だけの公演。三人共男性なのだけれど、登場人物は割と多めで、それぞれが何人もの男女の役を入れ替わり立ち替わり。その早変わりも見事で、それぞれの役の人間関係も相まって面白いったら!
大正浪漫な作品なのだけれど、もう全部をあの三人だけで演じるからコミカルに観られて、ずっとニコニコしちゃってました。マウスといえばの例のお楽しみなゲームの時間もちゃんと設けられてて、1stの近距離空間で観るいつものゲームは圧強めで笑い死ぬかと思いました(笑)
観てる間も終始ニコニコ、帰り道もニコニコ、とっても良い観劇でした。良いもの観たな〜。20周年おめでとうございました!

supermarket!!!

supermarket!!!

壱劇屋

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

関西演劇界の錚々たる作家陣によるオムニバス。一貫して同じ設定に同じ配役なので、一話一話タイトルも流れるけれど、まるでひとつの作品としてまとまっている。それでいて各話に作家の個性がきらりとしていて、尚且つ全てを大熊くんが演出することによりあのどこか妖しい壱劇屋テイストに仕上がっている。企画を初めて知った時には想像しなかった面白い公演になってました!
それぞれ独立した話でありながら、一部前の話で起こったことを引き継いだりしてるのも纏まりに一役かってました。個性豊かな作家陣がこのひとつの公演を皆んなで作り上げてる。すごいなぁ、あの作家陣でこの形態にしたの凄い。
出演者数多めでしたが、あれだけいて客演さんがたったの三人なのだということも地味にわたしには衝撃で。カテコでずらっと並んだところみると…今公演で旅立たれてしまう方がいらっしゃる寂しさを凌駕する頼もしさで。あぁ、劇団なんやなぁって。来年は熱くなりそうやし。今後も楽しみ!

code:cure

code:cure

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

枠のシーンすごく楽しかった!あと多重に重なるところも!目で見てるとすごいのに、耳で聞いていると面白くてつい笑ってしまいました。

老いた蛙は海を目指す

老いた蛙は海を目指す

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/20 (火) 14:00

初日に続いて2度目の観劇。

圧倒されっ放しの2時間。
「(スラムという)地獄を出ると不幸になる」アイロニーが悲痛なまでに描かれる。

ところで、青山勝が演じた箕輪惣兵衛はメイクといい、役柄といい、原田大二郎へのアテ書きだったんじゃないんだろうか。

日本人のへそ

日本人のへそ

虚構の劇団

近鉄アート館(大阪府)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

吃音症について知識が蓄積される。そして全く初見なもので、まんまと二度手のひらの上で転がされてしまいました(笑)だいたいのこと素直に信じる…。戦後まもない時代の話なのでセンシティブな面ありつつ、それも赤裸々に描けるのは演劇の強み。 

憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

映像で初見を見た組です。発表されて、巡り合わせに感謝して、ドキドキしながら劇場で着席し、冒頭ミラが出てきたときの感動が忘れられない。ストーリーは変わっていないのにブラッシュアップ幅がものすごくて、ミラの立ち姿で鳥肌が立ちました。
劇場で見て知ったのは、ただの町娘が戦場に立たされる恐怖。味方ではあるけれども人を殺すことをためらわない騎士団長がとてもおそろしかった。殺陣で物語を伝えながら、人殺しを怖いことだと感じさせるのはすごいことだなと思う。殺陣はカッコイイ、だけで終わらせてくれない竹村さん作品のそこが好き。
演出アイデアでは、全力走りマイムで体系移動してカメラワークするってどういうことです???あれ大好きです。劇団員さんが要所を締めているのもまた好き。走りマイムのクオリティが本当にたかい。

報われない人間は永遠に報われない

報われない人間は永遠に報われない

エレベーター企画/EVKK

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/10/22 (土) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

まさにタイトル通りであった。でも思うのだ。自ら報われようとしない人間は永遠に報われないのだと。でも思うのだ。あれは私であったかもしれぬのだと。なら何が分けたのかと。分岐点において何を選択したのかではなかろうか。だからイライラする。どうしてあえて報われない道を選ぶのか。不幸を安らぎに安寧しようとするのか。戦えばいい。抗えばいい。打ち負かせばいい。赦せばいい。どうして。でも出来ないのだ。わかる、それもわかる。だからイライラする。結論。良い演劇でした。

ネタバレBOX

帰ってきてひとり、部屋で観たエピローグ動画。なんてことだろう。ただただ哀しい。どうしてなのだろう。憤りさえおぼえる。心を切り刻まれる思いがする。これは全く観劇のおまけなどではない。これを観てはじめて終わる。粋な演出。

このページのQRコードです。

拡大