昭和歌謡コメディVol.17〜バック・トゥ・ザ 築地!~
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2023/01/12 (木) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/13 (金) 17:00
年2回定期上演している「昭和歌謡コメディ」シリーズということですが、私はかつて何度かこのシリーズを観たことがありましたが、前回の公演で目玉の女優さんが退団したので一時はどうなることかと思いましたが、今回新たに癖の強い登場人物を演じる新キャスト(野上こうじ・細川量代)を迎えての新春公演ということで、大いに楽しむことができた。
第1部のコメディ「バック・トゥ・ザ 築地!(仮)」は、築地の寿司屋「ひろ寿司」を舞台に、現在と過去(昭和50年代)が交錯する築地版バック・トゥ・ザ・フューチャー!というふうに銘打ってはいたものの、実際には、過去にタイムスリップするというような大逸れたことではなく、単なる回想シーンではあったが、漫画原作、映画化もされた『今日から俺は』の世界観に限りなく近いバタ臭いヤンキーの青春群像劇風に過去をコミカルに協調して描いていて、大いに笑えた。
出てくる登場人物たちのアクが強く、個性豊かな感じも、ギャップネタ、過去書き換えネタも含め、大いに楽しめ、ちょっぴり感動した。
第2部の歌謡バラエティショーでは、昭和歌謡&70年代フォークが展開されたが、ノリの良い曲や盛り上がれる曲、知っている曲があったり、ちょくちょく挟まる懐かしのお笑いのネタが面白かった。
ただ、出来れば、どうせなら60年代フォーク、1960/70/80年代ロック、1980年代後半〜2000年代のアイドル曲、1960~2000年代にかけてのアニメ、映画、特撮曲などをちゅうしんにすると、もっと会場が一体となって、より盛り上がれた気がした。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
【チームC】
①「斑な瞳」
プロの殺し屋(結井ひよりさん)が両親を殺された娘(環幸乃さん)の依頼を受け、囚えた標的をマンションのバスルームに監禁。いよいよ殺しの時機だが。
②「いまこそわかれめ」
高校の卒業式の後、いつもの喫茶店で落ち合う男子高生(篠原諒氏)と女子高生(桃川あすみさん)。ウェイターは新明雅巳氏。
③「名前のない名前を呼ぶ冒険」
妄想少女(環幸乃さん)は転校してすぐにガチガチのヤンキー女(西島朱里さん)に付きまとわれる。神様(?)から教師から優等生から漫研から後輩ヤンキーからありとあらゆる役を新明雅巳氏がへとへとになって担う。必見。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
【チームA】鑑賞
やっぱり短編集は楽しいですね。ただ終わってみて、ちょっと物足りない感じもしました。
短い作品でしっかり完結させて観客に如何にインパクト・満足感を与えられるか、大変困難な創作だと思います。
それから素敵な俳優さんを発見しました。-今井未定さん
今後の出演作を毎回チェックして観に行きたい。
蒲田行進曲【クロジカ】
演劇ユニット クロジカ
王子小劇場(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/09 (金) 14:00
【海田バージョン】
古屋敷銀ちゃんと海田銀ちゃんで「バックグラウンドの違い」を感じた。
古屋敷銀ちゃんは「叩き上げてスターの座を獲得したがその過程であれこれ失くした」感じ、海田銀ちゃんは「根が小心者なのに大物ぶっている」感じ。
そういう意味でダブルキャストの面白さを実感。
ところで演出・演者の意図はどうだったのかしら?(笑)
宝飾時計
ホリプロ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2023/01/09 (月) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
じれったいセリフのチョイスが絶妙によくって、ハッキリさせて!って言いたくなるよねー
小池栄子が素晴らしいです。
高畑充希の歌唱力が素晴らしいです。
成田凌は物足りないかな。
ほおずきの家
HOTSKY
座・高円寺1(東京都)
2023/01/11 (水) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
ミュージカル『CATsLa』
呼華歌劇団KOHANA
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
私がまだ知らなかった種類の猫ちゃんたちにも会えてとても楽しい舞台でした。
合間に見える猫たちの現実に胸痛むシーンもありましたが、その辺りはなかなか難しい問題です。昔猫を拾ってアパートでこっそり飼っていましたが、引っ越す時には連れて行けず、幸い実家でも猫を飼っていたので預けることができました。その時の黒猫を思い出すような猫も出てきて(怖い猫でしたが)懐かしかったです。
路地裏から突然月にある猫の国へと言うファンタジー、種類の違う猫たちをその毛並み(衣装)と動きで表現していて、アフタートークの時には検索して見て、今度もし一緒に暮らせるならどの猫ちゃんがいいかしら・・・と夢想していました。
楽しい時間をありがとうございました。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
チームDを観劇。2作品とも演劇を作る側の普通の日常を描いているが、舞台をやる大変さが凄く分かった。
途中客席がバタバタして落ち着いて見ることが出来なかったのが残念。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
記憶の転生
フェルフェン
新宿眼科画廊(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/17 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
フェルフェン初観劇。演者でもある五十嵐さんが開演前に挨拶するのだが、こんなにきれいに喋る主宰さんは久々かも。始まってからもセリフが非常に聞き取りやすいのだが、それが中盤からやや単調に感じられてきてしまった印象があり、ちょっと残念。12ヵ月連続公演というチャレンジに敬意を表して☆追加。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
ほおずきの家
HOTSKY
座・高円寺1(東京都)
2023/01/11 (水) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
前回HOtSKYの初観劇「ミカンの花の咲く頃」が、狭い劇場を物とせず(実際役者はひしめき、「はけ」の処理も相当無理をしていた)、感動のドラマであった。今回は打って変わって広い座・高円寺。このギャップも物とせず過不足ない舞台になっていた。
全体図の中で些か入って来ない部分もあったがトータルで良い舞台。役者の使い方、美術、演出面で時折骨っぽさを覗かせたが、今更にスタッフ陣を見れば、演出横内謙介(そうだったっけ)、そして美術に加藤ちか(久々だ)。
在日差別が一つのフックになっており、やや心配が過ぎったが(これ説明すると長くなるので割愛)、心配した方へ流れず、ある家族の物語として成立していた。(かつて「GO!」を書いた金城一紀はその冒頭でこれはあくまで恋愛についての物語だ、と書いた。)
役者・・店のママである母みょんふぁが、最初(似てるけど)みょんふぁに見えず、芯を持つ役柄を演じ切る。娘役の七味まゆみも彼女「らしさ」を封印し、寡黙な演技が光った(後半、母が娘を呼びとめ、今この町を訪ねて来ている夫の昔の映画仲間を招き、二人に夫が残したノートを見せる場面では「父」という存在が彼女を満たして行くのを一言も発さず演じていた)。
店でバイトするベトナム人留学生マイ役をやった扉座女優、その婚約者役で終盤登場する男と、その妹役が、「本物か」と思わせる風情。終盤を盛り立てる。序盤から登場するマイ役は訛りの強い日本語にベトナム語が混じったり英語が混じったり、何を言ってるのかは聞き取れないが「話者の真意」を要所で伝え、観客はちょうどそういう人を相手にしている日本人の体で参加させられる。「作り物」の(意図的で偽善に見えかねない)気配を、このリアルさが撥ね飛ばしている。
舞台上は中央にデンと店があり(上手側にカウンター、中央にテーブル、下手に販売店冷蔵庫、袖にトイレ)、店をはさむ上手側と下手側の高みは戸外を表わし、客席側に広がる海を眺め下す場所。下手には浜辺に下りる階段があり、上手は岩場になっていてよじ登る形。
冒頭から暫くは、この両サイドに若き日のみょんふぁの夫が死者として登場する。高みを超えた向こうに「知らない世界」への奥行を感じさせる。
だがここへ「現実の時間」が、中盤まず下手の高みで日傘をさして海を眺める娘(七味)の姿を置き、次に終盤、浜辺へ弔いの祭壇をやっこらと運ぶ、センチの欠片もない店の常連二人を見せる(墓を訪ねて来た昔の映画仲間に、みょんふぁが後になって「骨は彼の母と共にその海に撒いた」と言い、二十数年ぶりに盆の祭事を行なうらしい様子が芝居の終幕へ向かう雰囲気を作る)。
ここへやって来た二人の一方は太っちょキャラのタクシー運転手(友部康志)、これがもたらす笑いがギリ周囲の反応の内に収まる(店の常連たちの人間模様のリアリティが「受け皿」となる)。
もう一人は、七味に以前告白したという痩せぎすの男(犬飼淳治)。彼の素朴な一庶民の役柄が、この海辺の場面で一挙に前へ出る。十年前に振られた話をして、友部の全面的な応援を受けるといった微笑ましい場面から、おっかなびっくりな十年振りの再告白というおまけが付く。
留学生マイに惚れていたバイト青年が、そのマイに「相談」を受けていたもう一人の青年共々、最後に望み断たれる結末と言い、恋愛沙汰もドラマには欠かせぬ。
昔の映画仲間だったという男は、影の主人公である七味の父と現在(母と娘の)をつなぐ役ではあるのだが、過去についての言及にこの男がもう一つ噛む事で過去の像は陰影が増したのでは・・と思わなくなかった。
今年の初観劇。まずまずである。
アベベのベ 2
劇団チャリT企画
駅前劇場(東京都)
2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
初演の「アベベのベ」はチャリT観劇3本目あたりだったか、「チャリTらしい」軽妙な舞台が漸く観られたと喜んだ。突っ込み所は多々あれど、ではあるが。
今作も突っ込み所は満載であるが、この「お話」のフォーマット上に、コンビニというある意味熾烈な労働状況(そういう場所でこそ生じる断裂)や、選挙にまつわるあれこれ、宣教・オルグ的な場面、安倍銃殺事件も組み込んであけすけな台詞を言わせたりと、宴会のテーブルの如く乗っけている。ストーリーを追う視線にはリアリティ的にノイズ多々であるが、そういうものと割り切って個々の場面を楽しめる向きには中々面白い芝居と言えそうだ。
(私は映像という事もあってだろうが、初見では見続けるのがきつく、わざわざ作らなくていい対立を作ったり、あり得ない怠惰なバイトとか、レジへ行けと指示する相手の前に立ちはだかっているくせに肩をドンとやられてこの野郎と言っちゃう店長候補とか、タオルを投げそうになったが、二度、三度と断片的に眺めてみるとピンポイントで面白がらせてる場面が見えてきた。チャリTは割り切って見るべきだし、作る側も大そうなドラマを作ろうとせずチョコチョコと皮肉混じりな一言を言わせる芝居をどしどし作ってほしい。)
かもめ
サブテレニアン
サブテレニアン(東京都)
2023/01/14 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2023/01/14 (土) 19:00
前回サブテレニアンに来たのは昨年の1月7日だったから、ちょうど1年ぶりだ。前回は積もった雪が凍りついている道で滑らぬようそろそろと歩を進めた記憶がある。上演されていたのは演劇ユニット小雨観覧車後日譚の「ネモフィーラ」だった。団体名に後日譚となっているように、前年に上演予定だった作品が上演されないままにユニットが解散し、演劇から引退する主宰がなんとか上演だけはやっておきたいという執念での公演だったのを思い出す。
今回の「かもめ」は板橋ビューネというイベントの中の一作。こういうイベントが行なわれていることすら知らなかったのだが、今年で9回目という。唯一の参加条件が「作者が死亡していること」というのが面白い。
黒い床に9つの椅子代わりの黒い立方体の箱がM字型に並べられ、その上に台本らしきものが置かれている。
上演時間75分というから、かなり省略されている模様。
( ネタバレBOXに続く)
恥ずかしくない人生
艶∞ポリス
新宿シアタートップス(東京都)
2023/01/07 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
遅くなりましたが、とても面白かったです。トラブルもあったようですが。全く感じさせない演技で素晴らしかったです。場面展開もスムースで、内容も良かったのですが、ラストどう受け取っていいのか、少し考えちゃいました。が、十分に楽しめました。
無人船
劇団 枕返し
中野スタジオあくとれ(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
人魚の歌声にとても癒されました。まるでディズニープリンセスのような歌声。
かっぱもあまびえも楽しくハッピーエンドと思いきや…まさかの展開でした。
ある生き物
中央大学第二演劇研究会
studio ZAP!(東京都)
2023/01/12 (木) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
ビコーズカズコーズ Because Kazcause
ケダゴロ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/01/12 (木) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
完全に気が狂っている。途轍もない試みに唖然。整形し15年間逃亡し続けた福田和子の逃走劇をこうトランスレーションする発想が有り得ない。筒井康隆に観せて感想を聞きたい。
ステージ上には古い和室の床の間、天井には鉄パイプで足場が組まれている。そこに次々とやって来る7人の福田和子。東映の女番長(スケバン)ものや女囚もののスタンス。前髪ウィッグで変装する7人。天井で蠢くのはアインシュタイン。そこに踏み込んでくるのはニュートン。
7人の福田和子を追う刑事ニュートンと刑事アインシュタインの構図。「万有引力の法則」と「相対性理論」というこの世の掟から福田和子はあの手この手で逃げ続ける。ドアには鍵、最早天井から逃げるしかない!福田和子達はそれぞれ協力し合って天井によじ登る。ブルーシートにくるまれた死体、それすらも8人目の福田和子と化していく。(主催の下島礼紗さん)。キョンシーっぽい遣り取り。
アインシュタイン役の伊藤勇太氏の身体能力はジャッキー・チェンやバスター・キートンを彷彿とさせる。
ニュートン役の鹿野祥平氏は飯伏幸太ばりの鍛え抜かれた肉体美。
うんていに懸垂、鉄棒競技のキツさ。自衛隊のレンジャー部隊の合宿のような地獄絵図。それをうら若き女性達が必死にこなしている。観ているだけでへとへとだ。全身の筋肉が悲鳴を上げる。「THE ガンバルマン」を見ているよう。スカートの見せパンから伸びた痣だらけの二本の脚。工夫を凝らしたアクロバティックな運動。助けを借りて何とか天井裏に這い上がる。ポールダンスやエアリアルダンス風味もあり。
林あさ美の『ジパング』が印象的に歌われる。矢鱈巧い。
「すみ焼き木こりの勘太郎が庄屋の娘に恋をした
生まれて初めて恋をした 悲しい恋とは知らないで」
途中、水中で重力を失くしたりする描写も。時折鏡に浮かぶ福田和子の顔。バンバンの「『いちご白書』をもう一度」が感傷的に流れる。
木頃あかねさんや浅川奏瑛さんが印象的。まあ全員にリスペクトだろう。
刑事と福田和子、よじ登って落ちて、またよじ登って落ちる。ちょっとネタ切れの停滞もあるがそれもよし。
前作の『セウォル』を予約していたのに諸事情で観られなかった。こうなってみると滅茶苦茶観たかった。
「ケダゴロ」という泥くさい響きを持つ言葉は鹿児島弁で、土に転がった、いずれ肥やしとなる獣の糞を意味する。(「創造都市横浜」の記事から引用)。
because cuz cause(原因があるから)。because kazcause(和子達だから)。
まだ見ぬ未知に好奇心が疼くならば絶対に観ておいた方が良い。観客の期待値は高く、熱気に充ちていた。
Dramatic Jam 4
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チームD。他愛がないっちゃあ他愛がない演劇あるある2本立て。『紙風船より』は岸田インスパイア。紙風船の必然性はあんまり感じられなかったかな。『はこをつくる』は劇場をつくる話。石巻での上演を前提に書いた本っぽいね。