最新の観てきた!クチコミ一覧

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みはるかす、くもへい線の

みはるかす、くもへい線の

コトリ会議

AI・HALL(兵庫県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

シゲキ・カンゲキ・ショウドウテキ!!
お芝居ってすごいこと出来るなあと思いました。
でも、心がそわそわしています。
お芝居観られてありがとう。

アベベのベ 2

アベベのベ 2

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/12/04 (日) 14:00

面白かったです。
政治色が強いのかと思ってちょっと不安だったんですが、思ったほどではなく純粋に楽しめました。
時事ネタ周りをイジりつつ適度に政治の話が絡めてあったので見やすかったです。

ネタバレBOX

白川と上田の喧嘩シーンは社会課題としての深刻さを感じ、そんな社会にいることに少し背筋が寒くなりました。
劇の感想とは少し外れますが、この喧嘩シーンやラスト付近の「あべべのべ」→「鉄砲うってバンバンバン」について、私は全く笑えなかった(面白くないというわけではなく、社会課題の深刻さや「鉄砲うって~」のダブルミーニングに気づいてゾッとした)のに対し、隣のお客さんはいずれも笑っていたのが衝撃的だった。
同じものを隣で見ていても人によっては全く違う感覚でみてるんだな、と改めて感じました。

私の理解力不足もあると思いますがラスト、山神と山神兄は同一人物?的なところがよくわからなかったです。
ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

LOGOTyPEプロデュース

吉祥寺シアター(東京都)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ほぼ前衛的な独り芝居なので好き嫌いが分かれる作品。
残念ながら私の好みではありませんでした。
話がよく分からないまま進み、途中に出てくる映像もどういう意味なのかが理解出来ないまま終わってしまった。

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

LOGOTyPEプロデュース

吉祥寺シアター(東京都)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

身体表現によって 色々な意味で対比というか 対照を浮き彫りにした公演のように思う。常に舞台上にいるのは2人の女優。とは言え、演者同士が対話をするのではなく、ほぼ一人語りで観(魅)せる。ラスト、演者(女優)の1人がエレクトラと呟き、自分が生み出した世界を閉じようとしている。その言葉が「世界を回収する」である。対比は演者2人の表現の後付けから、期待や希望そして生、一方 絶望や諦念そして死といった反対表現を感じるからである。勿論、上手 下手に離れており交わることはない。上手の演者は始終動き回り〈動〉と〈熱〉を感じる。一方、下手 演者は椅子に座り、上から雪のようなものが降り注ぎ〈静〉と〈冷〉が…。

何をもって前衛的かは分からないが、少なくとも物語を展開して というスタイルではない。舞台美術は工事現場で見かける鉄パイプのようなモノを組み立て、中央上部にはスクリーンがある。全体的に薄暗く、登場人物は上下黒のパンツスーツである。多くの演者は役名カラス、実態はコロス…喧しさを歌で表し-それは混沌とした世界・社会を現出しているよう。

先のエレクトラの絶望の淵を思わせる言葉、それでも人間は生きているし、これからも生き続けるだろう。鍛え抜かれた身体、その躍動する肉体こそが生命力を印象付ける。そして対比といえば映像という技術の中に、人工(福島原発光景)と自然(植物や昆虫等)というこれまた違いを映す。戦後77年経ち、社会いや世界が変容してきた中で、この作品を上演することで何か感じ 考えるさせる、そんな意図を思わせる。
繰り返しになるが、圧倒的な身体表現、その存在と迫力に観入らされた。が、やはり難解だぁ。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)22.12.5追記

ネタバレBOX

舞台美術は先に記した通りだが、上手に机とタイプライター、下手にブースフレームがあり、女優2人が対照的な動きをする。勿論、視覚による動的・静的という違いは大きいが、カラス群(世界・社会等)との関わりでは、受動的か能動的かといった異なる動きもする。例えばスーツを脱がされるか、自分で脱ぐか といった違いが印象的であった。その裸体に近い姿こそ、虚装を解き放つかのようだ。その動きを思考と行動という言葉、そして自分に置き換えると、ぞっとする。

上手の女優は、自身の本音か演出か判然としないが、文章(読み上げ)によるモノローグ、一方の女優は 無言で椅子の上で身悶えするような姿態、ソバージュの髪に雪が…その内なる表現方法も興味深かった。
映像演出も独特であった。映像シーンが変わるごとに音楽も変わる。一般的には流れるような旋律を思い浮かべるが、この公演では 映像・音楽をワンセットにし、ワンシーン完結型の観せ方である。そこには「在る」という事実だけが映る。

勿論 台詞に「ハムレット」「マクベス」を聞くことが出来るが、敢えてシェークスピアを誇張することはしていない。「ハムレット」の復讐譚、心理劇という個人劇から社会劇、世界的な複雑さ混沌とした情勢を訴えているようだ。それが舞台上を動き回るカラス(コロス)へ投影させて描いているかのよう。

ラスト、割れたガラスのような光沢板を床へ置き、正面へ立て掛ける。何を意味するのか…描き切れない事象を反射させ、広範で重要なことを示唆するような印象を受ける。まさに 原文の少ない頁を埋めるのは観客自身の感性と言わんばかりである。
次回公演も楽しみにしております。
捨姫神話「バリテギシンファ」

捨姫神話「バリテギシンファ」

シルクロード能楽会

二十五世観世左近記念 観世能楽堂(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/16 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

銀座の真ん中に能舞台があるのに驚き、
そこで異国の雰囲気に包まれ不思議な感じになりましたが楽しかったです!

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

劇団6番シード

ブディストホール(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/03 (土)

舞台上にある、芝居小屋の舞台の表と裏を二本立ての様に見せる面白い構成。
内容はお祭りよろしく明るく賑やかで、登場人物達の着物も色鮮やかで良かった。
6Cは時代劇も楽しいと改めて思った。

みはるかす、くもへい線の

みはるかす、くもへい線の

コトリ会議

AI・HALL(兵庫県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/12/03 (土) 13:30

価格3,000円

今回も奇妙な世界観に引き込まれた。
虫の子供が来るコンビニ。山の中のトイレ。法外な値段の商品。虫とのSEX。どれも気色が悪く、嫌な気分になった。静かな演劇で途中睡魔に襲われた。
これで良かったのか?と考えながら帰途についた。考えながら帰る、そこまで芝居に取り憑かれるほどのこの芝居は成功と呼べる。
また観にきたいと思うからコトリ会議はすごい。

てぶくろ買いに

てぶくろ買いに

だるままどか(発起人)

EARTH DIVER(大阪府)

2022/12/03 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

満足度

最悪😞⤵️⤵️
内容は良いが、外野が…子供は泣き出す、喋り出すで、こんなん身内だけでやれよ、一般人を入れてお金をとるとは呆れる…😓
時間と金返せと言いたい❗

王国

王国

少女東京奇襲

スタジオ空洞(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/19 (土) 18:00

座席1階2列

価格3,200円

登場人物の距離感の変化とその必然。そこがわかりやすい会話劇が好き。この作品はそこに男と女そしてお金と命という誰もが身近にあるテーマをレイヤーにし、バランス上手く重なった表現が印象的。

いままで云えなかったことを感情とセットにして放つ。その直後に静寂という間を作り、そこに観ている側も沸き上がった自分の感情と重ねる。何とか節と勝手に付けてもいいならこれが奇襲節じゃないだろうか。感動する作品というより考えを与えてくれる作品。

横手さんの絶妙な間も期待通り。また奇襲さん作品でお目にかかりたい。

『アワヨクバ ~Toinen rivi vasemmalle~』 『レジデンス』

『アワヨクバ ~Toinen rivi vasemmalle~』 『レジデンス』

カカフカカ企画

オメガ東京(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/02 (金) 19:00

座席1階2列

価格4,500円

笑いの中にシリアスとホラーなのかシリアスの中に笑いなのかホラーなのかよくわからんけどテイストがとても自分好みで楽しかったです。

小太刀さんと肉丸さんと須藤さんは他の作品に出演されたのを何度も観ていますので安心感がありました。バラバラの話も途中から繋がります。カカフカカはいつもコメディタッチに振り切ったものばかりみていたので意外な視線でじっくり味わったのですが、急に激しく踊り出してボックス踏むとか何気ないところで吹いちゃいました。なんかあーいうの好きです。

2222年の雨宿り

2222年の雨宿り

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

物語の設定はユニークだが、何しろ二百年後の火星でのお話である。共感するにはハードルが高そうなので「雨の日の思い出」に過剰な期待をかけてしまったが、少々期待外れだったようだ。

主人公、四葉の思い出の謎を早く解き明かしてほしかったが後半まで引っ張られるので、前半の冗漫感も相まって焦れてしまった。結果は母親の隕石による衝突事故という悲しい思い出だったが、ここで唐突に母親が登場(それも事故死というかたちで)し、それが雨の日だったと言われても観ている方としては何の感慨も起きないのだ。このシーンの描かれ方も淡白だったように思う。ドラマ性が希薄だと言わざるを得ない。四葉の「雨の日の思い出」が中心に回っているお話なのでここは核となる部分だろう。

物語は何となくコミカルタッチなのだが、さして笑えるわけでもなく全体的に中途半端な印象。ただラストは唯一、ひと捻りしていた。地球時代の若かりし頃の四葉だろうか。煙草屋の軒先で雨宿りしながら何かに気付いたように「あっ」と声にする。未来の記憶が呼び覚まされたかのようだ。ポストの横の道祖神の周りに生えていたのはクローバーだったのか。

役者陣はそれぞれのキャラクターを忠実に演じていて好感が持てた。舞台装置は煙草屋の店先や赤いポストは見事に再現されていて風情があった。

ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

LOGOTyPEプロデュース

吉祥寺シアター(東京都)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

終演後、、会話はお控え下さい。とアナウンスされた。舞台は続いている。キレイな舞台だった。俳優もキレキレ。私、私、私は……入れ物だけで私は死んでいるのか。カマキリが頭から離れない。

ライカムで待っとく【11月27日~29日公演中止】

ライカムで待っとく【11月27日~29日公演中止】

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2022/11/27 (日) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/03 (土) 17:30

120分。休憩なし。

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

劇団6番シード

ブディストホール(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

スピード感ある良きコメディです。
主演の椎名亜音さんのエネルギッシュな演技が素晴らしい。

ネタバレBOX

ただ、前半でやった時間軸の舞台裏を後半でやるという構成のためか、やや話の密度が薄いというか駆け足な感もありました。

この構成も面白いのですが、できればもう少し長尺で観たいかな。
わが町しんゆり

わが町しんゆり

川崎市アートセンター

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

舞台は奥に二つのリヴィングルーム、その手前に二つの居間に区切られる。奥ではワイルダーの描いた架空の町グローヴァーズ・コーナーズの、1901年から06年の二家族の話が演じられ、手前では新百合ヶ丘の1929年から38年ごろの二家族を演じる。筋はワイルダーの原作に従うが、アメリカと日本の家族は節々でバトンタッチして、一つの場面はどちらかで演じられ、同じ話を重ねることはない。(のりしろのように互いに重ねる部分が多少はあるけど)

3,4年前に原作を読んだが、隣家の子どもたちが結婚するようになるという以外、忘れていた。前半は今一つだが、休憩後の婚礼と、エミリー(えみこ)死後の墓場の場面で、主題が立ちあがってきて、よくなった。
結婚式前の「結婚はいいものだ」と疑いなく語る、古き良き結婚賛歌が、今だからこそ新鮮に響く。いまは通用しないかもしれないが、これは過渡期の模索。再び男女の結婚が素直に祝われる日が来ることを願いたい。エミリーとジョージが思いを確認する喫茶店のシーンがよかった。

そして3幕。二人目のお産で死んだエミリー(恵美子)が、12歳の頃の幸せな家庭を見つめなおし、つらくなってやめてしまう。「生きている人は何もわかっていないのね」と。死者の目から人生のかけがえのなさを再認識させるのは、井上ひさしの「ムサシ」のようだ。生の幸せをともに味わうことのできない死者の孤独、悲しみが胸に迫る場面だった。

ジョージの家は医者、エミリーの家ははっきりしないが、穏やかな市民の生活。貧困や生活苦は視野の外においた芝居を、原作の初演時、左翼評論家は「醜悪」と批判した。ただ「しんゆり」版では、タブノキの精を登場させて、見事な枝ぶりを空襲の目標になるからと切ってしまった狂気、戦争による空襲(5月24日か25日、10数件の被害と小さいが)を語らせる。

ライカムで待っとく【11月27日~29日公演中止】

ライカムで待っとく【11月27日~29日公演中止】

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2022/11/27 (日) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

沖縄返還五十周年の年も終わろうとしているが、もっと大々的に全国的なアレがあっても良いところ、ちむどんでお茶を濁すのがせいぜいなのが日本の実情。
そんな中、芝居の方はと言うと・・KAATが企画した今作と、昨年の「HANA-1970、コザが燃えた日-」の他は目立った舞台は見当らないとは言え、この二作は出色であった(チョコレートケーキの「ガマ」は未見)。
初めて見る作者名であるが、若い彼に脚本を依頼した決め手は舞台の実績ではなく、ラジオドラマだという。
現実を変える術を知らない日本人は、沖縄の「犠牲」の正当化に恥しげもなく躍起になる(失礼だが)レベルの低いネット投稿者を除けば、「見ない」事でやり過ごすか、心を痛めてながらも日常に飲まれるか、重い腰を上げて何かやろうとするか、どちらにしても無力感と無縁でいられない。だから沖縄イシューは今は不人気な案件だ。
だがそういう問題にこそ演劇は力を持ちたい、誤解を恐れずに言えば理不尽な現実こそ恰好の題材ではないか・・と思う。もっともドラマに「共感」を獲得するには、観る者の根底にある共通了解、想像力に頼んだ納得を引き出さねばならない。沖縄の課題は掬い出せる泡状の状態をとうに過ぎた灰汁のように汁に溶け込んで容易に分解できない。沖縄人の中にも、反基地と騒ぐ人たちへの疎ましさを吐露し、現状を認めた上で自分の進路を決めようとする(若者ならば普通な事であるが)層もあり、社会に馴染んだ「灰汁」(悪)は基地の弊害も日常の(我慢の)範疇となる・・。
沖縄在住の若い作家はそうした現状との距離感も織り交ぜ、本土人のご機嫌を窺いながら(「共感」の部分から物語へと誘いながら)、沖縄と本土との見えない断絶のありかへと、果敢に挑む。
この戯曲とこれを書いた一人の沖縄青年、彼にこの戯曲を書かせた本企画に喝采を送る。

ネタバレBOX

田中麻衣子は新国立劇場で経験を積んで来た若手演出家だが、不器用に思える手付きが持ち味(褒め言葉になっていないが..いや褒めてはいない)。渋い出来の舞台が多いが大胆さがある。今舞台でもキャスティング(または人物造形)、処理の仕方がどうもな..とか色々あったが(作品をべた褒めしておいて演出に難癖つけるのはこき下ろしに等しいか..いやこき下ろしてるんだが)、効を奏したアイデアもあり、戯曲の世界を届けるという点において最終的には成功したと言える。
国広和毅の音楽も相変わらず「目立たず」、芝居に寄り添っていた。

厳然と存在する差別構造を可視化する事・・この事を抜きにして沖縄を描く(本土人が観るものとして)意味は殆どない、と私は思う。ただし芝居、ドラマにはそれを人間感情を伴い、共感と感動をもって伝える事の可能性がある。今作は日本の日常をぶち壊す要素が満載だが、終盤に畳みかけるそうした現実と、沖縄史の片鱗たちが「出て来ない」芝居などに意味がない・・作者もそう感じ、疎ましい現実をもう一度掘り返しながら「本土人に届けるべき物語」を紡いでくれたのではないかと想像した。
差別する側が差別を「認める」には壁がある。残念ながら日本は総体としてその度量がない。外圧でもなければ己を変えられないのが日本だ。殊に日本はアジア侵略の事実を過小評価、曖昧化(歴史評価は後世に委ねるべきだとか何とか)して来た負の実績がある。「植民地化してインフラ整備してやった恩を仇にしやがって」との韓国に対する言辞は、そのまま沖縄に対しても発されておかしくない。つまり本土と沖縄には明確な境界があり(戦前同じ日本人だと言っても植民地出身者との間に明確な差があったように)、本土側は常に正しく「恩を与える側」として自らは痛みを覚えない安全圏にいる。これこそが差別の内実。そしてその根底にはそれが「有利」だと信じている現状認識がある。なぜか日本は米軍が駐留している方が日本にとって「有利」だと考えている。その大元を探ると、官僚自体がそうだし日本会議やその背後にあって動きを生み出す主体の存在が想定される。そして「上」に行けば国政において実権を持つ者がタマを握られている可能性もある。表面上は日本が「自ら決定している」売国的な法案や決定の数々が、そのように誘導したい米国に「自ら寄り添って」通されているのでなく、実際に脅し上げられている可能性も僅かながら過ぎる。自死した赤木氏に安倍昭恵関連が疑われる文書の改竄を指示したと言う佐川氏も、「自分が指示した」との証言を置き土産に一切表に姿を見せないが、本当は誰に指示された、と証言をしたら「誰かの命はない」と脅し上げられているのかも。彼の「犠牲」に日本人の美徳を見る向きも恐らくあるんだろうが、実態は「脅されている」から「そうしている」・・そんな泥塗れな政界にいれば鋭く切り込む野党の質問にも平然としていられる。心でこう言っている・・「現実はそう甘いもんじゃない」「こっちの席に座ってみれば、自分がロボットにしかなれない事が身に沁みるだろうよ」。いやいや、ただただ怠惰なだけかも知れん。(余談が過ぎた)
メイドランカー!詰り蹴落とし跪け乙女

メイドランカー!詰り蹴落とし跪け乙女

演劇ユニット メイホリック

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

映像鑑賞

戦うメイドさん
衣装や小物がしっかりしていて華やかでした

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

火消しの辰と瓦版屋の娘【一部公演中止】

劇団6番シード

ブディストホール(東京都)

2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日前日、高宗歩未さんが体調不良の為、降板。初日を潰して代役のエリザベス・マリーさんに一日で全台詞と動きを覚えて貰った。それだけでゾッとするシチュエーションだが、観ればエリザベス・マリーさんの役どころはかなりの出番。複雑な構成の為、覚える展開と掛け合いが多過ぎる。エリザベス・マリーさんは今回のことを「走馬灯に出てくる」と表現。言われなければ気付かない程、自然に舞台に存在していた。凄え役者がいるものだ。Respect。

椎名亜音さんと鵜飼主水氏が主演の大江戸コメディ。二人はハイテンションで飛ばしまくる。役者陣が魅力的で贅沢。
那海さん演ずる蟋蟀(こおろぎ)が巧い。作品を彩る風流さ、声の使い方が絶品。
真野未華さん、近石日奈さんが可愛かった。
千歳ゆうさん、若林倫香さんの笑いの味付け。
藤沼美昇(みのり)さんのスパイスも効いている。

高宗歩未さんバージョンも観たかった。

ネタバレBOX

『カメラを止めるな!』という大ヒットコメディ映画があった。始めは安っぽいゾンビ映画。それが終わるとメイキング宜しく舞台裏を紐解いてみせる。そこでありとあらゆるトラブルが巻き起こり、生放送の中、スタッフと役者はありとあらゆる対応で解決していく。観客の頭の中で先程のゾンビ映画の違和感が解けていく快感。
この手の、作者の構想の執念に感嘆するジャンルは知的快楽に充ちている。今作の作家、松本陽一氏は『同時刻同時進行コメディ』と名付けた。

今関あきよしの『タイム・リープ』、クリストファー・ノーランの『メメント』、アシュトン・カッチャー主演の『バタフライ・エフェクト』なんかは観終わった後、確認の為再生し直す喜びがある。古くはハインライン、広瀬正のSF小説の系譜。この手の作品が大好きな人にお勧め。

欲を言えば巻き起こる事件にもう少し文学性が欲しかった。
ハムレットマシーン

ハムレットマシーン

LOGOTyPEプロデュース

吉祥寺シアター(東京都)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 真にラディカル、久しぶりに前衛と言える作品を拝見。タイゼツベシミル! 華5つ☆

ネタバレBOX

 原作は何でも数ページしかないそうで、タイトル通りシェイクスピアのハムレットに因む話が中心とはなるのだが、作品の要諦は文藝を含む文化一般及び文明という人間の拵えた作り物の論理を追求して行くとき、ヒトは何に行き着き、行き着いた先から何をどんな形で受け取り、その受け取った果実に納得づくで対応し得、心身ともに健全・健康足り得ているのか? という極めて本質的な問いである。その問は結論として否を導いているのが今作だろう。その形は映像という形で提示されているのだが、被写体が木の葉や蟻、蜂、蟷螂、オタマジャクシ、蜥蜴、毛虫、蝉、ハゼ、蜘蛛等小動物の生々流転即ち生存競争と全体としてのバランス、個々の命の精緻等々の映像と対比され生き物としてのヒトが、ヒトが作り出した巨大な作り物の世界と対峙されているのだ。恰もこれこそが我ら、ヒトの根本問題である、と宣言しているかのように。そして対比する過程に於いてもヒトは作り物を用いてこの本質を描き出す他ないのだと。謂わば己の彫ったヒトそのものの仮面を観る為には、顔に張り付いた仮面を血肉と共に剥いで自ら眼前に晒す他に無いといったやり方で。その意味で極めてラディカルで前衛的な作品と言って良い。
愛はゴリラ

愛はゴリラ

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/03 (土) 19:00

動物園の飼育員の悩みやいろんなことがわかって、ポップに描かれていることもあって楽しめた。
毎度試験管ベビーは面白いので好きな劇団です。
今日も参加型は楽しかったです。
また次回が楽しみ!

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